• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

tommmyのブログ一覧

2025年05月12日 イイね!

実効空力とカルマン渦

少し前トヨタがアルミテープを売ってたけどこの頃は本田がシェブロンブレードを広めてるらしいですね。
空力デバイスで小さい渦をつくると車体が安定するとかハンドリングが良くなるということらしい。時速50キロ位でもう分かると。

理屈からするとカルマン渦なんでしょうね。旗なんかがはためいてるやつ。
風が吹くと物体の後ろに渦が交互に出来てバタバタなるやつです。カルマン渦で画像検索するとすごくきれいなのがあります、あんなのがクルマの後ろにできてる。もっと不規則に乱れてるやつだけど。

そして、クルマの後ろにできるカルマン渦は、セダンとかクーペとか、比較的平たいクルマの場合は主に上下にはためく方向にできるのだけど、ワンボックスカーのような背の高い箱では左右にできる。そしてうしろから左右に交互にクルマのを引っ張っぱる。

時速50キロの風は秒速13メートル結構な風です。そして風の力は物を動かせる。ヨットは風だけを動力にして時速40キロくらい出ます。真正面から受ける力はそれですけど、カルマン渦の力は止まってるヨットの帆に秒速13メートの風が当たってばたつく力。弱くはないですね。

そんな力で車体をゆすられる。そして、普通のワンボックスは軽く押しても揺れるくらい柔らかいバネですから、気づいてないけどそれが普通の状態ってことでしょうね。

それがシェブロンブレードなんかで揺れが変わるのか?は空力はちょっとした違いで大きく変わるので効いているということでしょう。ボディの形状としてはあんまり変わっていないけど、シェブロンは長い縦渦をつくるので、その渦がボディの一部のようになって後方に延び、カルマン渦ができにくい空力形状になっていると考えればいいのかと。

揺れ具合なんてのは特に人体が感じやすいもの。そして相対的な変化はすごくよく体感できるのでちょっとだけ変わっても感じ取れます。まあコスパのいい対策です。純正形状であんまりやらないのはデザインとか安全規格とか。昨今すぐとれちゃうのはクレームになりますからね。

レースカーの空力はまずタイヤ荷重を増やすことに使うので、絶対値が重要です。燃費落ちてもグリップ大きくする。バネも固いからカルマン渦で揺れない、というか揺れなんかどうでもいい。目的が全然違う空力を追求していたからこういうところはわからないかった。
量産車での空力はCd値がいくつ、っていう燃費。それもセダンとかクーペとか平べったいクルマの話で、横揺れしないからわからなかった。

つまり今回の話はワンボックス形状に特異的に効く話で、そうでないクルマにはあんまり意味がなさそうってことですが、理解しておけばどこかで使えるかもってことです。
元々ガッツリ空力形状にしているプリウスなんかにつけても「激変!」ってことはなさそうだなぁ。あ、個人の思い込みです。
Posted at 2025/05/13 10:54:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | dialy | クルマ
2024年09月29日 イイね!

「へうげもの」を読んだ


暑いのでクルマはお休みして読書してました。表題のマンガ、「ひょうげもの」と読みます。
織部焼きで有名な古田織部という戦国武人にして茶道家の話。
茶道とか陶器とか、伝統だか作法には興味ないのですが、これはその起こりのところの話なので面白い。価値、価値観を新しく作っていく話。

なんでも起こりの頃は面白いものです。未発達なのでどんどん広がって可能性を感じさせる。人間自体、子供の頃とかなんかやり始めた頃はそんな感じだったでしょう。

「だった」。過去形ですね。今振り返って見ているからです。発展して茶道という大きな文化になったものを見つつ、その起こりをフィクション交えて面白おかしく描いてます。これ傑作。茶道家には絶対怒られる嘘満載なのもいい。

作中、織部はまず茶器マニア、コレクターから始まります。そして茶器の景色に魅せられて、集めるに飽きたらず作陶しそれを楽しむべく茶室を作り、庭を作り、見たい、表したい世界観を生涯かけて作っては壊し、失敗しては直し、作り替えていきます。

掛け軸とか襖絵なんてのは観賞目的のれっきとした美術品ですが、茶器や茶室は道具、実用品です。実用しての美感。体感する美術物。

美術だとわかりませんね。感動体験かな。これはすげえや、と体感する道具。
経験したことのない体験は言語化しにくいものです。

で、最終的には茶の湯っていうカフェインパーティ(また怒られる言い回し)から拡がる未知の体験を突き詰める話になります。
織部はサムライで、当然武士社会である程度成功しつつ、上手いこと渡り歩いて生活を維持しながらこれを突き詰めていきます。

作中、乙なものという価値感を成立させこれを突き詰めます。甲乙の乙。ナンバーワンではない、天下一ではないところにある価値。
本職のサムライでは織部は天下人にはなれませんでした。ナンバーワンではない。ある意味挫折ですが、それですべて無価値ということではなく、乙なる価値を見いだします。
オンリーワンに近いのだけどちょっと違う、挫折や限界を感じたほぼ全ての人と共感できる、ナンバーワンとは違う価値。

クルマで言ったらナンバーワンは突き詰め切った競技車。機能美の塊。
天下一はスーパーカーとかハイパーカー。

とすると、乙なクルマはチューンドかな。唯一無二で一期一会。作り手、乗り手の極限。

この辺、自分にとってのクルマ弄りに通じる感覚があるようです。未知のドライビング体験の追求。そのための手入れや、運転操作の習得。車両の作り込み。それらが組み合わせて思い通りに近づけていきます。

あちらの世界ではこれは一座建立というようです。唯一無二の感動体験。それはやっぱりよく考えてつくりこまないと出来ないので、個性で作り上げるチューンドカーの世界に通じているような気がします。

どちらも体験しないと、乗ってみないとわからないことですし、一期一会なので機会があればそれは大切にしたいですな。
Posted at 2024/09/29 23:27:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | dialy | 日記
2024年08月28日 イイね!

【祝20周年:みんカラでの思い出】

【祝20周年:みんカラでの思い出】前にも書いたような記憶が会うけど、みんカラを始めたきっかけはそれ以前からやってたホームページの記事を丸パクリされたから。
知り合いから「なんかみんカラってところに同じ記事があるけど、始めました?」と連絡があって、パクられるなら分室建てとこ的な始まりでした。

パクった下手人はいつのまにか消えてしまい。また、私の本家HPもプロバイダ変更で閉鎖してこちらが本家に。しばらく休止していましたがホーク増車で再開して今に至りますがそうですか、もう20年以上になるんですな。
Posted at 2024/08/28 18:15:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | dialy | タイアップ企画用
2024年08月13日 イイね!

夏休みの自由研究 ターボチャージャーとターボポンプ

夏休みの自由研究 ターボチャージャーとターボポンプ暑いので作業はオヤスミしとります。
折角なのでみんな大好きIHIの展示を見てきました、石川島播磨重工。ここも今話題の一万円札翁が創立に関わったらとこのようです。資産家の鍋島さんと伊達さん言いくるめて。
造船やったら骨組みが橋梁に、船殻がタンクに、動力がエンジンとポンプになるらしく、そんなんでジェットもターボもロケットも作りました、ということらしいです。

IHIのターボといえばボールベアリング。まあそれはセンターカートリッジでクルクルでキュンキュン回って、吸気をブーストしてくれるとのです。

画像によればそれの祖先は蒸気タービン。クルクル回る系のおじいさんにして現役の動力変換器ですな。
どちらかというとジェットエンジンのほうが嫡子のようで、ターボは亜流みたい。

似たようなものにターボポンプというものがいまして、これは液体燃料ロケットの燃料と酸素を加圧して送りこむポンプ。外見はターボににているのですが、図によれば血縁関係はないみたい。

残念なことにターボポンプは撮影禁止。カットモデルをじっくりみてきましたが、ポンプ側ターボで言うコンプレッサーのインペラーが全然違います。
先にインデューサーというドリルのような羽根、その後ろにあるメインのインペラーはウォーターポンプのような形状をしてます。

圧力が違うから?その時はと思ってましたが、あとで調べたらロケットのターボポンプは液相で動作するんだとか。車のターボは気体の空気。気体と液体だったら全然違って当然だし、さらに液体でも水は非圧縮だけど液体水素や液体酸素は圧縮できるのだとか、それにあわせた羽根の形と組み合わせということのようです。

なるほどねぇ。でもポンプ族はターボといってもポンプで別系統って、これ、IHIの組織とか、事業分類もこうなのかな? この説明書きが何をもとにどれだけ考察して書かれたかによるのであんまり意味がないことなのかもですが、いい勉強になりました。


Posted at 2024/08/13 16:46:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | dialy | 日記
2024年05月20日 イイね!

最新のリヤミドスポーツカー、アルピーヌA110に乗せてもらう

最新のリヤミドスポーツカー、アルピーヌA110に乗せてもらう純エンジン搭載リヤミドカー最終形の1台、アルピーヌA110に乗せてもらいました。
オーナーはみん友のsekiaiさん、ただでさえすごいスーパーセブンを空力アップデートして乗りこなす、作りも走りもすごい人。去年ホークでお邪魔して以来の2回目。ありがとうございます。
お邪魔したのはA110のハンドリングや作りに興味があるのはもちろんだけど、ホークにのってもらった際のsekiaiさんのコメントがすごく核心をついたものばかりだったから。自分が知識と想像力で補ってる部分を感覚で捉えている。感覚だよりだと間違うこともあるが、クルマの運転においては人の感覚が最重要と言っていい。そう言う風に作ってあるものだし、そう作るのが正解なものだから。

ので、当然最初に運転してもらって、助手席に。タウンスピードの印象はアルミのデッドな硬さのシャシー。鉄は叩くとカンカン鳴るけどアルミはポコポコ。音程低いし残響がない=振動吸収がいい、は、雑味がない。

運動性はさすがリヤミド。マージン取ってもらいながらだけど、ノーズが嫌がる様子がなくて、どこまでも曲がっていけそう。巧いのでしてないけど増し舵しても平気でついてくる。横向かないヨンクなんかにに乗ってると、どこまで曲がって(横向いて)くれるのか限度が見えない。

緩めのカーブなんかバランス良く曲がる。前にエンジンがいて最後には逃げるクルマのそれとはやっぱり全然違う。
ホークもリヤミドだけどそういうとこまで追い込める状態ではない。ただそういう素性はある。ノーズの軽さは大きな武器。

バランスのよさ、は路面の変化やギャップとか、縦の動きがあったときによくわかる。変化が無いわけじゃなく、その程度がわかりやすい。なので予測の範囲でおさまってくれるし、どのへんまでいけるぞ、こっから先はやめとこう、ってのがわかりやすい。
カーブでの軽いジャンプでは、エンジンが動くのがわかるが、それでも乱れない。直4横置きだからマウントは柔らかくしなくちゃいけないのだが、ペンデュラムマウントだからか感じる動きのわりにシャシー挙動への影響が無い。これはいい設計。うん、やっぱり吊った方がいいのかもしれない。

本当にね、けっこうなペースでも涼しく走れます。ブレーキのタッチもいい。
うちのレガシィも工夫してかなりいいけど、ABS付きでこれはさすが。しかもESC型の擬似LSD機能もあるからブレーキの負担も大きいのにそれを感じさせない。追い込んでも変わらない予感がする。

自分で運転してみると、どこにも違和感がないのがすごい。ステアは切れば切った分だけ、過不足も遅れもなく曲がる。ブレーキは踏めば踏んだ分だけ効く。アクセルはモードなりのレスポンスで進む。ギアシフトはしなくていい。しなくていい分だけ全開での繋ぎの一瞬の遅れがわかる。これクラッチダンパーが動いてる感じだな。

車体が小さく感じるのはいいクルマ。ホークはリヤが張り出していてそこは常に気になるというか気にしないといけない。カーブの内側でフロントより先にリヤがキャッツアイを踏むことになる。A110は当然そんなことない。

あり得ない表現なんだけど、A110はターンイン、ブレーキングからステア入れて向き変えていくところがどこまでも速い。どこまでもすいすいとアペックスに着いていけるような印象のクルマ。どこまでも入っていける、そこが速い。

その先は普通だとちょっと怖い。速すぎたりアクセル踏みすぎたらリヤミドは危ない、はずなんだけど、これはバランスが良くてリヤタイヤのグリップ頼みじゃない上にESCやブレーキLSDまである。でも、たぶん無くてもなんとかなる。そんな気がするし、そうなる前にステアフィールや挙動が危なさを適切量で伝えてくる。

例えていうならこれは何気なくトマト切っても全く崩れない名刀のような包丁。
身もつぶれず皮に引っ掛かるようなこともない、なにごともなくすうっと刃が通る。そんな切れ味のいい名刀の道具感。コーナーワークが意識から消えて、進入速度だけはちゃんと読むのがドライバーの仕事。曲げるんじゃなくて、どこまでも曲がるのをきちんと見極めるのが役目。切れる名刀の使い手は切ろうとするんじゃなくてどこまで切るかを決める。過ぎれは自分の足まで切ってしまう。そう、ホークは妖刀、気を抜くと自分の足まで切りに来る。そういう危ないやつ。

リヤミドは速いほどシビアになるけどA110はそこもうまく作ってある。比較的軽いエンジンのおかげで懐が広い。懐が広い名刀って、おかしな表現だけど実際にあるのだからすごい。

これが4WDだとターンインで曲げるのがドライバーのお仕事。感覚と技を総動員し、我慢を重ねて嫌がるノーズを内側に向け、逃げたがるクルマの機嫌をとってアペックスを獲る。そのピンポイントの位置と姿勢を取りアクセルぐっと踏む。そこまでがドライバーの仕事であとはクルマが4輪でどひゃーっと脱出してくれる。

実はA110の後レガシィに乗ってもらい、走ってもらったら久しぶりにそんな感じ思い出した。巧い。A110とあんまり変わらないペースまで追い込んでもらった。
その様子も上げて頂いた。
センターデフはフリーのままだったので脱出はMAXじゃなかったんだけど、自分のレガシィがそんなのだったのを思い出した。
言われてみればこれ1台限りで作り込んでるから、なかなか無いんだね。

リヤミドの究極型とも言えるA110を体感できたのでホークの手入れの方向性の確認ができたし、レガシィも楽しんでもらえたようでなにより。
とても有意義な一日でした。エアコンも効いてたし最高だ。
Posted at 2024/05/21 22:49:21 | コメント(2) | トラックバック(0) | dialy | クルマ

プロフィール

「@まなひろ 予備校も高くなったなぁ。御茶ノ水行ってました。帰りに途中のゲーセンで1回だけセガラリーするのが好きだった。模試判定上がるよりベストタイム更新の方が嬉しかったなぁ。」
何シテル?   06/13 16:18
クルマ趣味は走る/直す/作る、一通りをできるだけ自分でこなします。Blogの過去記事には、今とは異なる考えの内容もありますので疑問に思ったらコメントなど頂けると...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

12 34567
8910 11121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

[ダイハツ シャレード] Reboot_14 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/06 20:50:42
[日産 プリメーラカミノ]TrakMotive CV axle NI-8116 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/16 13:26:13
[日産 スカイライン] Dジェトロの点火時期の胆 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/12/23 07:30:48

愛車一覧

ホークカーズ HF2000 鷹 (ホークカーズ HF2000)
キットカーです。リヤフェンダーの張ってるコンペのストラトスの形してます。量産車とは違うの ...
スバル レガシィ スバル レガシィ
新車からずっと乗ってます。かなりお年ですが、かなり元気。
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation