飛来する一家が全員、羊肉が食えるとのことを聴き出せたのは、飛来予定日の前日の朝だった。 予約したホテルの名を知れたのは、そのもう1日だけ前のこと。
ホテル名で検索すると、
そこは年間を通して晩飯は提供していないようだった。
朝飯は、バイキング形式で提供している。
場所が駅近くの繁華街だから、
観光客は、駅周辺で好きなものを食い、朝は早い時間にしっかりとホテル内で食ってもらって
「
行ってらっしゃーい、北海道を楽しんでね~ 」であろうし、
出張族は、やはり駅周辺で好きなものなり、仕事の流れで食うなりして、朝は早い時間にしっかりとホテル内で食ってもらって
「
行ってらっしゃーい、今日も元気に頑張ってね~ 」であろう。
ということは、
宿泊予定のホテルのレストランで一緒に晩飯を食いながらつもる話をしようじゃないか
ってことでの誘いではないってことだけは判明した ( ̄_ ̄
飛来するのが夕方だから、昼飯ってことも不可能だ。
既に何処か飯屋を予約してある? ・ ・ ・ ・ ・ ・ ないだろうなぁ。
俺が、住んでもいない旭川市内の飯屋を知っていると思ってる?
北海道に住んでいるんだから、俺が飯屋を探すのは簡単だと思ってる??
それって、船橋に住んでいる奴が、鹿児島から遊びに来る親戚のために八王子の店を予約するようなものだとは、置き換えてみて想像できないのかな???
県をまたぐとイメージがわかないってんなら、熱海に住んでいる奴が鎌倉の店をでもいい。
旭川なら盆休み連休中でも ガラガラ だろうから予約なんて不要だと思ってる????
ふむ。
書き連ねてみると、それほど妙な事でもないと思えてきた。
例えば、東北からであろうが九州からであろうが お仲間が、
「
来週、出張で札幌へ行くんだけど、もし時間がとれるなら呑まない? 」
とでも声をかけてもらえたら、特に違和感もなく札幌の店を知人に教えてもらってでも探して予約をしただろう。
何が違う? ・ ・ ・ ・
既に時間が無い ( ̄へ  ̄メ
そして、
よりによって
世間様が連休モード ( ̄□ ̄;
ん~、
既に今は亡き 彼の両親には、私は飯を食わしてもらったこともあるし、小遣いすらもらったことがある。 だから、その子である彼に対しては、少々のことでイラつくことも 腹を立てることも筋が通らない。 それは間違いのない既成事実である。
しゃーないわなぁ(・_・
昼の営業をしているであろうお店に対しては、午前11時頃を待って電話で予約を試みた。
羊肉は、専門店でなくとも、例えば炉辺のお店でも扱っている。だが、そのジャンルにお店は夕方にならなければ電話は通じない。
なんにせよ、明日の晩飯の予約なのだから既に時間が無い。
だから、やれることから逐一 進めるしかない。
しかし、
ど~も反応が思わしくない。
な~んか、電話をしている私の方が妙なことを言っていると感じられている風を電話の向こうから感じてしまった。 なんとなくだけど、ラチがあかないので、旭川まで走ることにした。
旭川市内に到着してから、スマホを見ながら電話をする。
この日は15日。判ったことは、お盆モードは15日で終了としているお店が多々あり、予約をしたい16日(火)が通常モードな場合には、通常での火曜日定休であったり、お盆モードだった日との振替休みだったりするお店も チラホラ ということ。 なるほどねぇ (-_-;
店主ではなくバイトさんとかが電話口に出てくれると、そもそも予約を受けない店なのか、その日は予約を受け付けないということなのかが 不明確な表現になってしまうのでありましょう・・・。
往復3時間かかる旭川市内にまで来ていることは正解だった。
「
この住所地は何処だろね? 」 というお店は、事前に1回は店前まで行っておいかないと、ネットに掲載された住所がサイトによって異なっていたり、微妙に番地が誤っていたりするから、当日の夜中に探しながら辿り着くのは ちときつい。 特に、雨かもしれない明日の晩はきついはず。
どうにか1店舗、予約をOKしてもらい、下見でお店の前まで走ってナビに位置登録をしてから帰宅した。
さて当日。
時々曇り、そして土砂降り、日が暮れても雨。
小雨の中を1時間以上かかって旭川市内に到達。
やはり、予想やら想像よりも良いことは一切無く、その行動にも発する言葉にも理解が追い付かず疑問を残しながら、ただただ機嫌良く明日の朝を迎えてくれるようにだけ気遣って過ごす時間を耐えた。 なにせ、無謀な計画なんだから、翌日にイライラでも残されたらレンタカーで事故って周囲にも迷惑をかけてしまうことになりかねない。自分の血縁者が見ず知らずの方々に迷惑をかけてしまうリスクは、可能な限り下げるのがこの日の私の役でありましょう。
兎にも角にも
安全第一。そのためには気持ちの安寧が必須。
自宅に帰り付いて、ふか~いため息が出た (l_l
深くは聞かないように心がけたが、無謀な計画に変わりはない様子だった。翌朝の何時に出発するかは知らないが、復路の飛行場でレンタカーを返すまでの猶予は50時間程度であろう。
どこをどう走るかも聞かないようにしたが、その径路をただ走るだけなら私でも 24時間以内 ですら可能だと思う。 でも、家族やらを連れて観光となると、私には無理 ( ̄へ  ̄
一夜明けて快晴。
普段は3時には目覚めるのに、この日は眼覚めたら空は既に快晴だった。
我ながら、疲れたんだなぁ ( ̄_ ̄
前日を思い返してみて感じるのは、どうやら やはり圧倒的な距離感の違い。
悪気は無いんだよな。
でも、発する言葉からも、こちらからの言葉に対する反応にも、違和感しかない。
我が血縁に こんな者がいたなんて(笑
自分でクルマを運転している者ではあるんだけど、おそらくは日々の生活圏から外へは公共交通機関でしか移動してこなかったのではないか?
数十kmを超えると、頭の中ではもう 完全にバーチャルの世界??
100kmを超えたらど~なってしまうんだろ ・ ・ ・ ・ ・ って、彼にしてみれば慣れている渋滞1時間と大差無い疲労かもしれないな。 私が渋滞と感じる状況を渋滞とは感じない感覚かもしれないし。
でも、
自分の中で完結することなら知ったことではないが、他人が絡むことに関しては想像力を働かせてくれないと、相手が戸惑うよね。
さて、
今朝はもう既に帰宅しているはずだけど、
こちらで 北狐 と 蝦夷鹿 くらいには遭遇できたのかな(笑