2021年9月に琵琶湖に浮かぶ竹生島へ行ってきた。バイクでは渡っておらず、小さな島ではあるが、島旅となるので記録に残しておく。
備忘録を兼ねているので無駄に長いです。時間の無い人は写真だけでも見ていってください。
■1日目 9/19(日) 天気:晴れ
走行距離:678.2km
静岡から国道1号・23号と下道で走り続ける。亀山からは、いつもの名阪国道ではなく国道25号を走り、三重県伊賀市柘植まで行った。そこから滋賀県に入って琵琶湖方面に向かい、琵琶湖大橋を渡った。琵琶湖北岸を時計回りに走り、高島市マキノのメタセコイア並木に訪れた。
その後長浜市長浜港を訪れて、竹生島に渡る。竹生島を観光して長浜港に戻り、関ヶ原等を経由して静岡まで日帰りで帰ってきた。
少し話が逸れるが、夏休み明けからの近況を記してみる。まずは前の記録にあげてるように、夏休みに出掛けた東北から帰ってきた次の週末に、小笠原に弾丸で向かった。東京から24時間掛かるのが難点だが、秘境の島を楽しめた。
昨今在宅勤務・テレワークという言葉をよく聞くようになっている。私の仕事は主に管理業務なので、在宅勤務も出来るのだが同僚が会社の設備を使うしかない業務が多い。そんな中なので、在宅勤務は会社から推奨されていたが、周辺の環境もありしてこなかった。
ところが、オリンピック・夏休み前頃からコロナ感染者が爆発的に増え、静岡県でも緊急事態宣言が出てしまった。そこで我が社でも、無理矢理出勤率3割の通達が出て、管理職があたふた対応しながら週2回の在宅勤務が夏休み明けから始まった。
私は何となく月・水曜を在宅勤務にしたが、これが中々快適だった。職場は遠くはないのだが、どうしてもDoor to Doorで30分掛かる。その30分寝れる、というのはとても大きかった。電話番もしなくて良いし、問い合わせによる中断も無く、業務に集中することが出来る。やりにくい点もあるにはあるが、それは出社日にやれば良いだけだ。もう打合せもほぼMS Teamsを使っているので全くと言っていいほど支障が無かった。
今までだったら週末にツーリングに行った時でも、翌日の仕事を考えると、遅くても19:00くらいには家に居たいと思っていた。しかし、月曜に仕事はするが会社に行かなくても良い、寝る時間を稼げるし着替える必要も無い。それだったら、多少無理が効くんじゃないか?と思い、日曜夜22:00くらいに帰ってきて翌日仕事、というのをやってみた。
すると、予想通り割と何とかなってしまった。まず出社する、というのにパワーが必要だと思うが、それが要らないのは気分的に全く違う。その環境を利用して、夏休み以降で週末を使って未踏の地を攻めることが出来た。
・富山一部(立山黒部アルペンルート) 9月
富山はバイクで1泊2日。もう少しゆっくり回りたい、と思わなくも無いが、ポイント巡り重視だから仕方がない。1泊2日であれば有休調整をする必要が無いので、天気予報さえ良ければココ!と決めて出掛けることが出来た。
とまぁそんな感じで、ワークライフバランスが充実していたお陰で、9月期に有休を取っていなかった。私の会社では20日締めなので、9/20(月)が9月期最終日となる。基本的に月1日は有休を入れるようにしたいので、天気予報も良さそうだから、世間と合わせる形になってしまうが、敬老の日の祝日に有休を取った。ちなみに、我が社では祝日というのは存在せず、基本稼働日となる。
なので折角休みを取るなら、世間と被らないように取った方が良いのだが、今回は仕方ない。唯一のメリットは、高速の休日割を使えることなのだが、この当時はどうせ休日割が適用外になっているので、本当にどうでもよかった。
3連休を楽しみにしていたが、生憎9/18(土)の天気予報が悪くなって、折角の3連休なのにこれでは普通の週末と変わらなくなってしまう。9/19(日)は天気も回復する予報だったので、折角の3連休どこにも行かないのはもったいないから、どうしようか悩んでいた。
9/20(月)に休みを取ったので泊っても良いが、9/19(日)は中日になるので、日帰りで朝早く出て夜遅く帰ってくる、でも良いかと思った。それでどこに行きたいかツーリングマップルを眺めていると、1つ行ってみたいところがあるのを思い出した。
琵琶湖に浮かぶ湖中島「竹生島」である。滋賀県は海に面していないが、琵琶湖に3つほど島がある。もう幾分か前になるが、大河ドラマ「江 姫たちの戦国」でも紹介されていたところだ。宗教色の強い所だったが、大河ドラマを見た時にいつか行ってみたいな、と思った記憶が蘇ってきた。
それだけを目標にするのもモチベーションが上がらないが、それだったらついでに約ビワイチ(琵琶湖一周)でも久しぶりに行こうかな、と思った。
行き先が決まった所で、日帰りのため宿も取る必要が無いから、後は適当になるようになる。休みになり、予報通り9/18(土)は雨だったので、家でダラダラ過ごす。
話は少し脱線するが、夏休みに友人A氏の出掛け方について驚愕したが、それもアリかも。と思った行動をここでも紹介する。
夏休みに弘前で集合することにして、私は秋田。A氏は新潟に居た。その日私も朝6:00台に出発したのだが、適宜LINEで連絡を取り合っていたら、A氏の移動距離が中々凄かった。てっきり私は高速を使ったのだと思っていたが、その日合流を果たしたときに聞いてみた。
するとA氏は高速は使っていないらしい。じゃあどうしたのかと言うと、AM2:00にホテルを出発したそうだ。この日は、ちょうど日本海側に台風が接近したため、私は秋田。A氏は新潟に連泊を余儀なくされた。それもあって休養はたっぷりだから出来る運用だとは思うが、これには驚いた。
私は出来るだけ明るい内に走りたく、通ったこと無い道は景観を楽しみたいので、これは少し真似出来ないな。と当時は思った。しかし、自宅から出発する場合は話は別だ。大体どこに行くにも、序盤は通ったことある道ばかりなので、そこは暗くて景色が楽しめなくても問題無い。むしろ、交通量が少なく快適な移動が出来るじゃないか、と思った。ちょうど3連休の中日なので、この運用をしようと考えた。
なので、9/18(土)は21:00くらいにはベッドに入った。中々眠れないが、無理矢理目を閉じて体を休ませる。流石にAM2:00出発は厳しかったので、3:30頃起きて4:00に自宅を出発。ちなみに今回は、高速を使うつもりが無かったので、セローで行くことにした。
流石に周囲は真っ暗だが、当然渋滞など無く快適に移動する。国道1号をひたすら走り続ける。展望の良い浜名大橋も真っ暗なまま通過した。愛知県に入り豊橋から国道23号を走る。
道の駅「筆柿の里幸田」に立ち寄り休憩。この辺りでようやく明るくなってきた。引き続き国道23号を走り、いつもは渋滞している名古屋市港区や四日市も快適に通過出来た。ド早朝出発というのは中々良いかもしれない。
一応バナナだけは腹に入れていたが、四日市のコンビニでようやく朝食を食べる。お腹を満たしたところでツーリング再開。亀山に入ったところでいつも通り、名阪国道を通ろうと思ったところで、1つひらめいた。
名阪国道は、アップダウンやRのキツイコーナーが多々あるが、れっきとした自動車専用道路だ。なので、信号も無ければ2車線確保されている。名阪国道にもちゃんと番号が振られており、国道25号が割り当てられている。
この道は前述通り自動車専用道路なので、色々走りにくいところもあるが概ね快適に走れる。しかし、この名阪国道に沿った形で国道25号が通っている。この国道は二桁国道で一見立派な道と思えるが、割と有名な酷道だった。
ここを走ったことが無いので、折角今回セローで来ていることだし、興味本位で走ってみようかと考えた。関宿近くに標識があったので、国道25号方面に曲がる。しばらくは快適な道だった気がするが、次第に道が細くなった。まぁ特別楽しい道でも無かったが、確かにここが2桁国道なのは良く分からない。名阪国道が自動車専用道路だから、原付が走るために現道指定されているのだろうか。
このくらいだったら、大型バイクでも走れそうな感じだと思った。適当に走ったところで、伊賀市柘植に出たから、近くにあったダムCPを取りに行く。そこから琵琶湖を目指して、県道4号で北西に走る。
滋賀県に入ったところで給油をしておく。甲南からはダムCPをGetしに少し寄り道して、再度野洲川沿いを走った。
近江富士(三上山)が良く見える場所があったので、少し休憩。
中々雰囲気の良い河川敷だった。
近江富士を背景にバイクを撮影。
小休憩を挟みツーリング再開。琵琶湖大橋を目指し県道11号から国道477号を進む。街中なので信号も交通量も多かった。
琵琶湖大橋に入るが、ここは有料の橋となる。でもETCは使えるし、安価なのでここは気にせず通った。ここを通らないとなると本当に琵琶湖を一周するか大津市に周らないといけないので、必要経費だと思う。
琵琶湖大橋は琵琶湖を見渡せるので気持ち良く走る。大津市に入ったところで交差点がかなり混雑していたが、3連休なので仕方がない。
ここからひたすら琵琶湖に近い側の道路をひた走る。湖西道路の終点からも結構混雑していた。でもここからは、琵琶湖の淵を沿うように走るので景色が良い。
11:00頃道の駅「しんあさひ風車村」に寄るが、ここは道の駅というより超豪華なグランピング施設といつの間にかなってしまったので、トイレにだけ立ち寄る。個人的にはグランピングとか存在意義が全く分からないので、もう少し休憩しやすくしてもらいたいものだ。
休憩を済ませて出発する。2020年に泊まった六ツ矢崎浜キャンプ場が見えたが、確か閉鎖中だったと思う。そろそろ良い時間になったので昼食としたいが、何か無いか探してみる。
色んなところに近江ちゃんぽんの店があったから名物なのか?と思い、「ちゃんぽん亭総本家 今津店」に寄ってみた。ちゃんぽんを美味しくいただいた。
お腹を満たしたところでツーリング再開。ここまで来れば、マキノのメタセコイア並木はすぐ近くだ。
12:00頃メタセコイア並木に到着。前回来たのは、2015年秋だったので約6年振りの訪問だ。
他のバイクが通った瞬間を狙う。
反対側からも撮影。
とても雰囲気の良い並木道。
前回訪問は秋だったので、初秋だとまだ緑が豊富で中々良い。
やはりこの並木は雰囲気が良い。久しぶりの訪問だったが楽しめた。メタセコイア並木を出発し、ツーリング再開。琵琶湖北岸を走るためマキノから国道を外れる。この辺まで来ると街感は無くなるので、ツーリングらしくなる。
2015年に泊まった海津大崎を通過する。ここは昔格安のキャンプ場があったが、崩落のため閉鎖されてしまった。湖岸を周ろうと奥琵琶湖パークウェイを進んだが、途中で看板があり通過出来ないようだった。途中の展望台までは行けるらしいが、引き返すのは基本性に合わないので途中で引き返す。適当なパーキングで湖北を見ながら小休憩する。
仕方がないので、国道303号から8号に出た。豊臣秀吉VS柴田勝家で有名な賤ケ岳を横目にしながら、湖岸道路に入るため県道44号~331号さざなみ街道を走る。交通量はあるものの、流れは良く琵琶湖を見ながら走れる。途中で、これから向かう予定の竹生島が見えた。
観光船の時間を見ながら走っていたので、ちょうど良い時間に着きそうだ。遊覧船が出るのは当然港からだが、良く分からなかったので豊公園の駐輪場に停めた。クルマは有料だが、バイクは無料だったのでありがたい。
13:30頃長浜港に到着。豊公園から長浜港まで歩いていったが、そちらにも普通に駐車場があった。クルマも無料で停められそうだ。歩いてきてしまったので、また戻るのも面倒だからまぁ良い。
竹生島の紹介。琵琶湖八景の1つでもあり、昔流行ったパワースポットのようだ。乗船時間までしばらくあるので、ベンチに座りながら待つ。
少し待つと折り返しの観光船がやってきた。
桟橋に到着。やっぱり短時間・短距離でも船旅は、いつでもワクワクする。
長浜と竹生島を結んでいる。席を確保して、出港まで待つ。
観光船は定刻通り14:00頃長浜港を出港した。
あの山が小谷城辺りだろうか。
湖によくある、養殖の筏のようなものがたくさんあった。
流石日本一の琵琶湖。まるで海のような解放感。のんびり窓から風景を見る。湖なので全く揺れずに快適そのもの。
30分程度の乗船で、竹生島が見えてきた。桟橋に着き下船案内が始まった。
14:30頃竹生島に上陸。まずは看板に歓迎される。
3連休のためかそこそこの観光客で賑わっていた。
竹生島の案内図。周囲2km程度の小島だが、立ち入れる所は寺社範囲の限られたところであり、徒歩でも一周とかは出来ないよう。
パワースポットらしい雰囲気が漂っている。
早速琵琶湖八景である竹生島を巡っていこう。宝厳寺の拝観料を支払う。
まずは石段を登っていく。
鳥居にも竹生島神社と書いてあった。
中々の石段で、日頃運動不足の身には息が切れる。
登ったところに宝厳寺本堂があった。
こういう古き良き建造物は大好きだ。
南無不動明王像があり、炎を背負った立派な像。
中に高低差があるので、こういう雰囲気が見渡せる。
これが一番の売りだろうか、国宝宝厳寺の唐門。
桃山文化らしく、豪華絢爛な佇まいだった。
木像もあった。
ライトアップは多少されているものの、こういう雰囲気は大好き。
清水寺みたいな建造物。
重要文化財にもなっている舟廊下。先ほどの写真はここだった。桃山時代から現存しているのだろうか。
桐紋と菊紋が描かれていた。
先ほどの舟廊下の下にも行ける。ここで、まさかのカメラバッテリー切れ。仕方ないので、スマホでこれ以降は撮影する。
清水みたい、と言ったが下まで降りると、やはりそこまでの高低差は無かった。それでも、石垣と相まって雰囲気は良い。
鳥居が並んでいる。ほぼ入口まで戻ってきた。
豊臣秀吉が寄進した竹生島を楽しめた。小さな島だが、それなりに見所も多く1時間以上掛けて周ってみた。
桟橋で帰りの観光船を待つが、竹生島には長浜からだけではなく、彦根からも出ているようだ。彦根からは多景島という島にも行けるようなので、今度行く機会があればこちらも行ってみたい。行き先で桟橋が分かれていた。
16:00頃定刻通りに長浜港行きの観光船に乗船。のんびり船に揺られて、16:30頃長浜港に到着した。豊公園まで歩いてバイクに戻り、近くにあったセブンイレブンでコーヒー休憩を取る。
さて、これから静岡に帰ることにしよう。長浜の県道を通って国道365号等を通って、岐阜県に入り関ヶ原を抜ける。そこから県道56号で養老の滝近くを南下し、揖斐川を越えて堤防沿いをひた走る。この辺は堤防上を走るので眺めが良いが、流石に暗くなってきた。
何とか国道23号に合流したので、もう走り慣れた道だ。暗くなるまでは無休憩で走り続け、国道沿いにかつやがあったので夕食を取る。
お腹を満たしたところで、移動再開。もう渋滞はしておらず、快適に国道23号を走り続ける。道の駅とよはしでもう一度休憩を取り、22:00頃自宅に到着した。中々滋賀の弾丸は疲れたが、セローでもこれだけ走ることが出来るのはとても自信になる。明日も休みなのでゆっくりしよう。
今回の旅では、マキノのメタセコイア並木と琵琶湖に浮かぶ竹生島を訪れた。竹生島は小さな島ながらも、歴史のある建物・国宝もあって、中々楽しめた。他にも琵琶湖には多景島・沖島というのがあるので、それらもその内訪れてみたいかな、と思った。
本当は折角の3連休なので、関東地方に行ったりしたかったが、こういうのもたまには良いだろう。この頃になると、コロナ感染者が結構減ってきたので、10月くらいから経済活動が戻ってきそうな気がする。他の人が行動を起こす前に、先手で動いておきたい。
まずMustでは、山形県飛島・新潟県奥只見・関東地方は10月までに行っておきたい。Betterで行きたいのは秋の北海道だ。持っているマイルをここで使い切るつもりで、なるべく費用を掛けずに周りたいものだ。