
■2日目 8/13(日) 天気:曇り時々雨
走行距離:443.4km
小樽港に早朝上陸。小樽~札幌近辺の国盗り巡りをして、夕張の山奥から日高に抜けて襟裳岬に到着。そこから黄金道路を北上して、幕別町忠類まで走った。

3:30に船内アナウンスで目が覚めた。洗顔・歯みがきをして甲板に出ると小樽の街が見えてきた。予報通りどんよりとした曇り空で、路面も濡れているようでウンザリするが、とりあえず雨は降っていなさそうだ。バイクはクルマの搬出が終わってしばらく時間が掛かるのを知っているため、しばらく甲板で小樽の街を眺める。曇ってはいるものの、やはり北海道はとても涼しくて最高だ。カフェで、コーヒーとクロワッサンを販売していたので、買ってみたが中々美味しかった。
待っている内に、5時の天気予報が発表されていた。相変わらずどこも曇り時々雨だったので、どこに行っても変わら無さそう。去年は台風が3連続で北海道に来襲したから道東に行けなかったので、今年は道東を満喫したいと考えていた。初日から宿やライダーハウスに逃げ込みたくは無かったので、何となく立てていた予定通り、襟裳岬経由で帯広近辺に行こうかと考えた。

バイクの順番が来たので、フェリーから降りて記念撮影。さっきクロワッサンを食べたが、足りなかったので朝食を追加する。やっぱり北海道へ来たからにはセイコマを探したが、札幌方面に向かうとあった。セイコマは24時間営業店舗は少ないが、ここは朝早い時間でも営業してくれていたので助かる。
早速、ホットシェフのおにぎりを食べ、カツゲンを飲む。ホットシェフのおにぎりはやっぱり美味い。カツゲンも北海度限定なので、北海道に来ると、ついつい飲んでしまう。
お腹も膨れたところで出発する。まずは襟裳岬に向かう予定だったが、天気も素晴らしいものではなく、折角札幌近郊に朝早い時間に居るので、国盗り巡りをすることにした。
小樽~札幌間と手稲スキー場近辺、札幌市南部南東部の空を取得した。やっぱり札幌近辺はGPS区分が細かく分かれているが、交通量が少ない時間だったので、難なく取得した。
そろそろガソリンが無くなってきた。折角なので、ホクレンで給油してライダーフラッグを入手したいところだが、いつも黄色(道南・道央地域)を手に入れるのに苦労する。札幌・小樽等の大都市では手に入れられないようで、北広島のホクレンなら買えるみたいなので向かった所、日曜のためか営業していなかった。

目論見が外れたが、仕方なく他のGSで給油してツーリング再開。南幌町の辺りに来たところで、ようやく北海道らしい風景になってきたので、ちょっと止まって写真を撮ってみた。
南幌町・岩見沢市美流渡の国盗りをしている途中で、雨が強くなってきた。仕方なく道端でカッパを着ることにする。そこまで強い雨ではなかったが、夕張市街へ向かうため道道38号の峠越えをしなければならなかった。これが結構なワインディングで、楽しいのは楽しいが荷物は満載で重いし、路面は濡れているので非常に神経を使って進む。
何とか夕張市街に出たところで、セイコマで休憩する。途中にようやくバイクとすれ違ったので、挨拶をしたら返ってきて北海道らしさを感じる。夕張まで来たところで雨が止んでくれたので、カッパを脱いで出発。国道274号に入り、道道74・59号から日高門別に出た。ガソリンにはまだ余裕があったが、ここのホクレンで給油をして、今度こそ黄色のライダーフラッグをGet出来た。
国道235号を走り新冠町に入ったところで、二十間道路に行こうか迷う。だが天気も良くないし少しでも進みたかったので、今回はPASSすることにした。日高の牧場でサラブレッドを時折眺めながら順調なツーリングだ。
道の駅「みついし」で休憩して、いよいよ襟裳岬だ。遠くから岬が見えていたので、あまり濃霧にはなっていないようで一安心。襟裳岬には、クルマとバイクで1回ずつ訪れているが、全て霧の中の訪問だった。しかし、今日は晴れてはいないものの、視界は良好であるので初めてある程度の景色が見える。

襟裳岬手前の駐車帯周辺が、良い景色だったので止まってみた。前述通り、この周辺の全貌を見たことが無かったが、結構良い感じのようだ。

自衛隊のレーダーもあったようだ。

太平洋と草原が良い感じだ。晴れているとどんな感じになるのか、はまたの機会に楽しみにしておこう。

ようやく襟裳岬に到着!3回訪れているが、まだ晴れたことが無いのでいつかは晴れた日に訪れてみたい。レストハウスの中は8月だが暖房が入っていた。風も強いし、気温も低いので結構寒い。

北海道の背骨と言われる日高山脈が段々低くなって、襟裳岬沖に沈んでいっているらしい。そう言われるとそんな感じに見えてくる。

しかし、ここは風が非常に強い!えりも町市街地はそこまでではなかったが、やはり岬ではかなりの強風が吹き荒れていた。岬先端近辺まで向かう遊歩道もあるが、天気も良くないしアップダウンは激しそうなので、今回も止めておいた。
襟裳岬を堪能したところで、国道336号別名黄金道路に入る。途中、百人浜オートキャンプ場があって、ここは泊まってみたいキャンプ場の1つなのだが、襟裳岬にちょうど良い時間に来る機会が無いので中々難しい。そもそも、今年こっちに来た理由として、もっとも大きなものは襟裳岬周辺集落(庶野)の国盗り空を取りこぼしてしまっていて、その回収に来たのが大きい。早速取得したため、よっぽど行きたくなるような何か(新しい道の駅とか)が無い限り、こっちに来る機会は減ってしまうと思われる。
黄金道路に入ったところで、またもや望洋台をスルーしてしまった。天気が良かったことが無いので、いつもここに寄りたいと思いつつも素通りしてしまう。
所々海に近い所を走るので迫力はあるが、半分はトンネルなので正直あまり走っていて楽しい道ではない。交通量が少ないので、トンネル内が非常に温度が低く、広尾に近づくにつれて段々体が冷えて寒くなってきた。
どうやら温度が8月の平地で昼間だというのに、15℃しかないようだ。非常に寒かったので、広尾でセイコマに立ち寄りホットコーヒーを飲んで温まる。広尾でホクレンがあったので給油する。ここは既にフラッグカラーのエリアが変わっており、緑色をGet!初日にして早くも2色集めることが出来た。
この日のキャンプをどこでするか模索する。良く見ている、自転車で北海道キャンプツーリングをしている人のHPに、この日の宿泊地予定が忠類のキャンプ場だったので、もしかしたらお話出来るかも?って思い、そこでキャンプしようかと考えた。この日はあっさりと決まった。

広尾から忠類は隣町なので、あっさり16:30頃「ナウマン公園キャンプ場」に到着した。ここは無料のキャンプ場で、徒歩圏に温泉。近くにセイコマもある非常に便利な所だったので、テントがギッチリと張られていた。かなり混雑していたのでどうしようか迷ったが、朝も早かったためもう動く気がせずに、ここにテントを張ることに決めた。

ファミリーテントが張れないような片隅にテントを張って、ここをキャンプ地とする!ここはサイトが2か所あり、片方はクルマ・バイク共乗入可能。もう片方は、駐車場の周りがサイトなので荷運びもそこまでではない。乗入OKの所の方が混雑していたので、もう片方の方に張った。
トイレが若干離れているが、無料のサイトにしては炊事場もキッチリしており、非常にありがたい。景観もまぁまぁだと思うので、近辺では泊まりたいキャンプ場候補になるだろう。自転車ツーリングの方を少し探してみたが、前述通りサイトが2か所と広いので、結局見つけることが出来なかった。
実はこのキャンプ場。5年前に今は亡きシルビアS15で人生で初めて自主的なキャンプをした場所なのだ。あの時は某氏も一緒で、初めてのテント張りに四苦八苦したものだ。あれから幾分も経験を積んだので、もはやテントを設営することなど5分程度で出来てしまう。
荷物を降ろして米を水に浸け、近くのセイコマで買い出しをする。落ち着いたところで、GW以来の炊飯だ。今回もうまく炊けた。
ところがここで事件発生。私の使用しているバーナーは、五徳部からガス缶へはホースで繋がっているタイプだ。一般的なコンパクトバーナーは、五徳にガス缶直付けなのが多いのだが、ガス缶が熱せられるトラブルを避けるため、何となくそのタイプを選んだ。炊飯を終わらせ、セイコマのジンギスカンを焼こうとしていたが、何をとち狂ったのかガス缶のレイアウトを変えてしまった。
その結果、しばらくしていたらいきなりホースが燃え始めた。かなり焦ったが何とか、消火しほぼ調理も済んでいたので、その日の食事は何とか食べられた。多分、一応そういうことを想定された設計になっており、難燃性の素材を使っていると思われたが、よく見るとホースがもろに火に掛けられた形になってしまっていた。さすがに、これでは燃えてしまうのも仕方がない。
さて、このような状態になったバーナーを使い続けるのは危険が伴う。旅の最終に近いのなら、家に帰るまでガマンする選択もあるが、なんせ初日なのだ。米も食料も大量にあるなか、自炊をしないという選択肢はあり得ない。仕方ないので現地調達するしかないだろう。
出来るだけ同じ物が欲しかったので、バーナーメーカーSOTOのHPを見てみたが、やはり正規代理店は札幌・旭川周辺にしか無いようだ。
前述通り、今年は道東を主に巡ろうと思っていたが、どうしようか悩む。天気予報を確認したところ、翌日は道東が曇り時々雨、道北が曇りであり、それ以降2日程度も同様に道北の方が天気が良い予報になっていた。
道東メインで行こうかと思っていたが、道北で雨が降らないのならそっちを巡るのも悪くない。なので、翌日はバーナーの件もあるし、旭川経由で道北まで進もうかと考えた。そういえば、旭川~名寄間の国盗り・道の駅CP巡りが出来ていないので、ピーカンではなさそうだし、その辺を巡るのには一番BESTなタイミングかもしれない。同じく、帯広周辺もまだ国盗りが残っているので、そこを巡りつつ旭川から名寄へ抜けるルートを選択することにしよう。
思わぬトラブルが発生してしまったが、そんなことを考えながら片づけをしてしばらく寛いでいた。やはり夏とは言え日が暮れた後の北海道は長袖が必需だ。例年だともう少し温度があるが、15℃くらいだと手持ちの長袖だけだと少し肌寒い。
2年前までは、防寒着にウルトラライトダウンを持ってきていたが、結局使うほど冷え込むことは無かった。なので、去年から持ってくるのを止めたのだが、今年は持ってこなかったことを後悔するくらいに冷え込みが厳しい。忠類でこれなら、道東や道北ではどうなるか先が思いやられた。まぁ、最悪ライジャケとかもあるし、シュラフはモンベル#3で4℃くらいまで対応しているから何とかなるだろう。
良い時間になってきたので、ナウマン温泉に行くことにする。サイトから歩いて10分弱で着くため非常にありがたい。バイクとキャンプ場で冷え切った体に温泉は正に至福の時だ。ヌルスベの温泉だし、サウナ・水風呂・露天風呂も完備なので素晴らしい。
温泉から出ると傘は必要無い程度だが、軽く雨が降っていた。一応折りたたみ傘は持ってきてはいるが、テントに置いてきてしまった。若干濡れながらテントに入ると、少し雨が強くなり、フライシートを雨が叩く音が聞こえる。
あまりにもキツイと萎えてくるが、この程度の雨音なら意外と嫌いではない。むしろ子守唄としては良いかもしれない。ファミリーテントが多かったので喧しさを覚悟していたが、雨が降っているからかマナーが良いからか分からないが、結構静かだったのでありがたい。横になってたら、21時過ぎに眠りについた。
宿泊地:北海道幕別町 ナウマン公園キャンプ場 無料
温泉:ナウマン温泉 500円(キャンプ場から徒歩8分)
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