
■3日目 8/14(月) 天気:曇り時々雨
走行距離:419.7km
幕別町忠類を出発し、池田町等の国盗り巡りをして、三国峠を超える。そこから比布町~幌加内~名寄の国盗りをして、美深町まで走った。
5:00過ぎに目が覚めた。相変わらず、キャンプを始めると明るくなれば起きてしまう。テントから出ると、辺り一面に霧が出ていて幻想的な風景だった。洗顔とトイレを済まして、朝食の準備をする。前日バーナーのホースを燃やしてしまったので、万が一にも復旧していないかな?と甘い考えの元、周囲の火気には充分気を付けた上で試してみたが、やっぱりダメだった。ホースの途中からガスが漏れて、全く使えない状態だった。
前日炊いた米を半分残して雑炊にしようかと思っていたが、火が使えないので出来ない。かと言って捨てるのももったいないので、水茶漬けみたいな感じで雑炊の素を水と冷や飯にぶち込んでみた。お世辞にも美味いとは言えなかったが、何とか食べることが出来た。
食後にコーヒーを飲みたいところだが、火が使えないので仕方ない。天気予報を確認したが、前日と大きく変わらなかったので計画した予定通り、狩勝峠を越えて旭川に行くことにしよう。
片付けをして、前日雨が降っていたのでフライシート・バイクを拭いて撤収する。8:00前にナウマン公園キャンプ場を出発した。
まずは、近くのセイコマに行って、野菜ジュースと飲むヨーグルトを飲む。旅の間は、野菜を採る量が少なくなるので、何となくこの2本は毎日飲むようにしている。
喉を潤したところで、忠類を出発。幕別町中心部・池田町の国盗りをするべく道道15号を進む。途中1台サイドバッグを付けた自転車が居た。自転車で北海道をツーリングしている人の多くは、海岸線を走ることが多く、こんな内陸を池田町方面に向かうなんて珍しいな~って思って、挨拶をして通り過ぎたが、昨日会いたいと思っていた自転車の人だった。やっぱり忠類に泊まっていたのだろうか?
まぁまぁのペースで走っていたため、気付いた頃には点になってしまったし、自転車で走ってる最中に声を掛けるのも何となく遠慮してしまったので、そのまま通り過ぎてしまった。まぁ、毎年のように北海道に来ている人なので、またその内見かけることが出来るでしょう。
幕別町と池田町の国盗りを終わらせたところで、池田町のセイコマで朝飲めなかったホットコーヒーを飲む。以前に泊まったこともある、音更町十勝川温泉の横を過ぎ、長流枝の空を取得したところで計画通り、狩勝峠へ向かうため進路を西に取った。
音更町の中心部に出たが、でっかいホーマックが道沿いにあった。大体の店舗は10:00開店が多いが、現在9:20で空いているか微妙な所だったが、様子を見ていると開店してそうだ。もしここにバーナーがあれば、旭川に行く必要が無くなるし、旭川で100%狙った物の在庫がある保証も無いのでちょっと見てみることにした。
すると、アウトドア用のガス缶ではなく、一般的なガス缶が使えるSOTO製バーナーが置いてあった。欲しい型番のものではなかったので若干迷ったが、旭川で探す手間を考えるとこれで必要十分だと考えて購入することにした。
これでガス問題も解決して気分が晴れやかになる。こうなると旭川・道北にいく必要は無くなったが、天気予報を再確認したところ、相変わらず道東は雨の予報が出ていたので、旭川経由ではなく三国峠を久しぶりに通ろうかと考えた。そして層雲峡を抜けて、無料高速で比布に出れるのでそこから予定通り、国盗りをしていくよう計画を微修正することにした。
国道241号を北上するが、北海道郊外の道にしては交通量が非常に多くてペースが上がらない。ノロノロと進んでいたら、道の駅「ピア21しほろ」の看板が出てきた。既に来訪済みのためスルーしたが、どうも記憶にある道の駅とはだいぶ違っているように見えた。ハイドラのCPも全然違う所を指している。
しばらく通り過ぎたところで、ホクレンGSの横に記憶にある道の駅が出てきた。どうも、こちらの道の駅は廃止されたようで立入禁止になっていた。新しい道の駅を作って移転したのであろう。
上士幌を越えて三国峠方面の国道273号に入ったところで、ようやく交通量が減った。快適に走り、ぬかびら温泉郷・タウシュベツ橋梁跡を通り過ぎる。

途中、糠平湖が見えるPAがあったのでちょっと寄ってみた。晴れてれば青い湖面が見えるのだろうが。
北海道の山中の国道はペースは上がるが、単調になりがちであまり走って楽しい道は多くない。しかし、この国道273号は非常に開放的な道で全く単調にならない。気分良く走っていると三国峠が近づいてきた。

三国峠の手前にある松見大橋からの景色。

樹海の中を道が通っており、非常に雄大だ。しかし、この樹海の中どうやって橋桁を建てたのだろうか?

あまり天気が良くないのが残念だが、しばし写真を撮った。三国峠にPAがあるが、寄ったことがあったのでスルーする。
石北峠へ繋がる国道39号と合流したところで、トイレが我慢できなくなり、大して見たいとは思わなかったが、銀河・流星の滝を見に行った。トイレを済ませて、滝を軽く見て再出発。
そろそろお昼時になっていたので何を食べようか考えていた。上川町はラーメンが有名みたいなのでラーメンにしようかと思い、Google先生に店を聞いてみたら3軒出てきた。
まず一番国道からアクセスしやすいところに行ったら、5~6人が待っていた。あまり待ちたく無かったので、駅近くの店に行ってみたら、さっきの店以上に並んでいた。最後の店もダメだったらセイコマでいいやって思っていたら、何とか待ち人数は居らずにすぐ案内してくれた。

一番オススメの胡麻味噌ラーメンにしてみた。コクがある味噌で、中々美味しかった。食べている最中も次々と人が来て待ちが発生していた。良いタイミングで入ったものだ。

上川のラーメンは日本一と謳っている。そこまでかは人それぞれだとは思うが、雰囲気も良く中々だった。
お腹も膨れたところでツーリング再開。上川層雲峡インターから旭川紋別道に入る。この道は対面通行だが無料の自動車専用道路で、快適に比布町まで移動する。
そこから和寒・剣淵町の国盗りをし、道の駅「絵本の里けんぶち」も通過してCPを取得。和寒にホクレンがあったので、給油して赤色のライダーフラッグをGetした。自分の中で、一番手に入れにくいのが黄色(道央~道南)で、次が赤色(空知~上川内陸部)だと思っているので、この2色を手に入れられたのは嬉しい。青と緑色は道北・道東だから普通にツーリングしていれば手に入る。
そこから幌加内方面に向かったが、そばで有名な幌加内町なので、一面にそばの花が咲き乱れてとても良い景観だった。時間的に若干押していたので写真を撮れなかったが、またじっくり周辺を散策してみたいものだ。
道の駅「森と湖の里 ほろかない」に立ち寄り、北海道初のソフトクリームを食べる。前日の初日に食べたかったが、あまりにも気温が低くてアイスを食べる気にならなかったのが原因だ。道の駅CPも取得出来て満足。
ここで若干雲が多くなってきたので、雨雲レーダーを見たところ国道沿いに雨雲が掛かっているようだ。ただ範囲が広くなかったので、カッパは着ずに突っ切ろうかと考え、道の駅を出発する。
走っていくと段々路面が濡れてきて、雨が降り出したが気にせず突き進むと、すぐに止んでくれた。
士別市街に出て、今度は士別朝日の空を取るべく旧朝日町へ向かう。こういう合併前の区域が残っている場合、境界線がどの辺りなのかが見当つかないのが辛い。そして悪いことに、進行方向は明らかに雨が降っていそうな雲だったので不安になる。
何度も何度も国盗りを試みるが、朝日の空を盗れない。そうこうしている内に雨が降り出して、カッパを着たくなるくらいに強くなってきた。一応、スマホは防水だし給電さえしてなければ良いと思い、強行で突き進む。
それでも取れなくて、位置的にはそろそろだと思っていたので次第にイライラが募る。そこそこ濡れてきたところで、昔のカントリーサインの名残だろう、「朝日」という標識が見えたところで、ようやく「士別朝日」の空を取得した。
取得出来れば、雨が降っているところに用は無い。即Uターンして、雨が降り出したところくらいまで戻ったところでようやく雨が止んだ。そこそこ強行してしまったが、スクリーンがあるおかげでスマホ周りはそこまで濡れていないのは幸い。服なんか走っていれば乾くことだろう。
さて名寄方面に向かうが士別の街中は通りたくないな、と思っていたら広域農道で名寄方面の標識が出ているところがあったので、もちろんそちらに行く。通ってみたら、全く市街地を通らずに抜けることが出来た。名寄に入ったところで、風連の空を取得し、道の駅「もち米の里なよろ」を通過してCPも取得する。
そろそろこの日のキャンプをどこでするか模索する。うまく進むようだったら、初山別村みさき公園にしようかと思っていたが、さすがにそこまで行くと到着が遅くなりそうだ。そうなればここから近い、美深のキャンプ場なら温泉徒歩圏で便利なキャンプ場だし、泊まったことが無いので、キャンプ履歴を増やすことが出来る。というわけで、美深にすることにした。
地図上で見るに、名寄にはバイパスがあるが、それで市街地をパスしてしまうと、インターからキャンプ場までコンビニが無さそうだ。なので、バイパスに入る前にセイコマがあったので買い出しをしておく。
買い出しを済ませて、名寄バイパスを走る。名寄市街をパス出来るので非常に快適だ。終点まで走ると、10分程度で道の駅「びふか」裏にある「森林公園びふかアイランドキャンプ場」に到着した。
ここは300円のフリーサイトなのだが、クルマ・バイク共に乗入可能で、徒歩圏に温泉と非常に便利なキャンプ場だ。そういうこともあり、ファミリーテントがギッチリと張られていた。かなり混雑していたようだが、とりあえず受付をしたところ、このような状況なので、空き場所を探して確保した上で、もう一度来て欲しいと言われてしまった。
前にも述べたことがあるが、ソロ用のテントが張れないほどになることはありえないと思っているので、面倒だなと思いつつも、先に下見をしておこうかと思い、キャンプ場を徒歩でグルグルしてみた。
そこそこ広いキャンプ場ではあるが、炊事棟が管理棟側に1個しか無く、トイレは中々大きいのが中央にあるようだ。中央付近は基本的にファミリーテントで埋め尽くされていて、バイク乗りは端っこに陣取るという形になっていた。管理棟側の端は、集団マス組が陣取っていて、折角の林間なのに木が全く無いグラウンドだったので風情が無い。反対側はまぁまぁ良さそうだったが、トイレ・炊事棟が遠くなってしまうのが不便だ。
なので、ファミリーテントばかりではあるが中央部の隙間端に、バイクを置いてテントを張れそうなスペースが空いていたので、そちらにしようかと考えた。場所の検討がついたところで、正式に受付をする。

ファミリーテントが張れないような片隅にテントを張って、ここをキャンプ地とする!トイレ・炊事棟へのアクセスも良く、周りがファミキャンばかりなのを除けば良い環境だ。しかし、もう1つくらい水が使える場所が簡易的なもので良いのであるといいなぁ、と思ってしまう。
さて、早速夕食の支度に掛かるが、現地調達したバーナーなので使い方がよく分かっていない。軽く説明書を見たが、今までのと大きく違いが無さそうだ。
今まで使っていたものと比べると、よりコンパクトに収納できるのは非常に良い。ただし、それ以外は全ての面で劣っている。まず点火スイッチが非常に押し辛い位置にあり、五徳を持たないと押せそうにない。最初ならいいが、一度使った後だと高温になっているので、冷めるのを待つか軍手を使うしか無いだろう。
次にコンパクトの半面風防が小さすぎて、ちょっとの風が吹いただけで消えそうになってしまう。特に炊飯の時、一度沸騰させた後弱火にした際の風対策が必要になってくるような気がした。まぁぶっ壊してしまったのは自分なので、誰にも文句を言うことも出来ずに炊飯したが何とか普通に炊けた。折角購入したので、不満はあるものの今後は使っていかなければならない。
とは言え、フライパン調理も出来たので強風環境下でなければ問題無いだろう。夕飯を美味しくいただき、後片付けを済ませてマッタリする。
良い時間になってきたので、びふか温泉に行くことにする。サイトの目の前なので歩いて2分で着くため非常にありがたい。この日もそこそこ冷えていたので、とても気持ちが良い。露天風呂は無いが、広い内風呂・サウナ・水風呂もあって最高だ。風呂上りに広い休憩室があったので、PCを持込み出費管理をした。ぴったり合ったので満足。
温泉から出てテントに入ると、少し雨が降り出したようで、フライシートを雨が叩く音が聞こえる。前日と同様に、大した量ではなかったので子守唄代わりになるレベルだった。雨が降っているからかマナーが良いからか分からないが、結構静かだったのでありがたい。出費管理をしていたら少し遅くなってしまい、22時過ぎに眠りについた。
宿泊地:北海道美深町 森林公園びふかアイランドキャンプ場 300円
温泉:びふか温泉 400円(キャンプ場から徒歩2分)
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