
■5日目 8/16(水) 天気:曇り時々晴れ
走行距離:313.5km
浜頓別町を出発し、オホーツク国道を南下。歌登に寄り道をして国盗りをし、三里浜や栄浦でサロマ湖を眺めて能取岬へ訪れて、大空町女満別まで走った。
5:00過ぎに起床。テントから出ると、空は雲が広がっていたが、所々青空が出ていたのでそこまで悪くは無さそうだ。天気予報では網走地方は曇りの予報になっていたが、雨は大丈夫そうだ。前日に道北を巡ったので道東に移りたいから、予定通りに行くとしよう。

早速朝食の準備に掛かる。このように備え付けのテーブル・イスがあると非常に楽が出来てありがたい。朝食を済ませて片付けをして、撤収の準備をする。次第にある程度日が射してきたので、既に出発していった人の周りに点在しているテーブルを使い、一気に乾かす。

トイレに行くついでに看板を撮影した。撤収準備を進めて、7:40頃キャンプ場を出発する。ここではゴミが捨てられるので、朝コンビニに寄る必要は無いのがありがたい。オホーツク国道238号を南下して、隣町の枝幸町へ向かう。

天気も悪く無さそうなので、三笠山展望閣からの眺めが良い、と情報はあったから訪れてみた。まだ朝早いのでオープンはしてなさそうだが、景色くらいは見れるだろうと向かう。

展望台を撮影。もちろん閉まっていたが、どうもカフェがあったりガラス張りになっていて中々良いみたいだ。

これは中々の展望だ。オホーツク海と枝幸の街並みを見渡せて素晴らしい。オホーツク海側はトンネルもほとんど無い平坦な地形が多いので、中々高い所から見渡せる所が少ない。

オホーツク海を背景に真っ直ぐ伸びる国道238号線。

スキーで使うリフトだろうか?先ほどの看板だと、冬季展望台はオープンしてなさそうだが、ただ滑るだけということなのかな。
三笠山の展望を楽しんだところで出発。ホクレンでガソリンを入れて、一旦国道を離れて道道12号で歌登方面へ向かう。歌登に国盗りをして、ようやく宗谷地方の空を制覇することが出来た。そして、道道120・1023号と走り、国道へ戻るため進む。

55,555kmが近いので気を付けていたつもりだったが、普通に走っていたらいつの間にか過ぎてしまっていた・・・ とりあえず過ぎてしまったが写真だけは撮影する。
この撮影している間、突然鎖骨辺りにチクっと痛みが走った。ヘルメットも脱いでいなかったので、何がいたか全く分からなかった。アブならまだ良いが、ハチだったら2年前に刺されているので、アナフィラキシーが怖い。あの時よりは痛みは無い気がするが。
とりあえず、こんな人気も無いところで倒れたらお陀仏なので早めに出発する。国道に合流した場所に乙忠部のセイコマがあったので入ってみた。トイレに入り、痛い場所を確認してみたら確かに若干腫れがあった。前に調べた時に、ハチ毒なら急激に症状が発生するとあったので、しばらく待機していたがどうやら特に何も無さそうだ。
しかし、一体何に刺されたのだろうか?やっぱり道路脇のどこかに止まるには、出来るだけ道路脇すぐに雑草や林になっているところは、避けた方が良いのかもしれない。
そんなことを気にしながらセイコマを出発した。セイコマで休憩している間に、紋別側から走ってきたライダーに天気を聞いてみたら、まぁまぁとのこと。それを信じて走ってみると、しばらくはそこそこ雲が多かったが、雄武町辺りから晴れ間が増えてきた。

ということで、雄武町の日の出岬に来てみた。ラルーナというガラス張りの展望台があるが、どちらかというと冬季の流氷観察のためで、夏季はあまり必要は無いと思われる。

ここは、4年前に泊まったことがあるキャンプ場があって、徒歩圏に温泉もある。雄武市街まで行かないとコンビニは無いが、利便性は良いところだ。その内また泊まってみたいものだ。

雄武町の街並みとオホーツク海を見渡せる。適当に写真を撮って日の出岬を出発する。
そろそろ良い時間になってきたので、どこで昼食を食べようか考えていた。次の大きな街は紋別だが、そこの道の駅でホワイトカレーがあったと思うのでそれにしようかと思った。ついでに、とっかりセンターというところでもぐもぐタイム(給餌時間)に行けばアザラシと触れ合えるというイベントがあるので、それでも行ってみようかとも考えた。
順調に11:00過ぎに紋別の道の駅に到着する。道の駅の食堂に行ってみたが、盆休み最終日のためか人が少なく活気が無い。食堂も座席数が少なく、店員すら居ない状況だった。何となくメニューとかを見ていたがそれでも店員が居なかったので、ここでの食事は諦めてしまった。
もぐもぐタイムは11:30~だったから、ここで食事して行けばちょうど良かったのだがすっかりやる気を無くしてしまう。それでも紋別で何か食べようかと思い、「漁師の店」という期待出来そうな店がGoogleであったから、行ってみたら何と定休日だった。もう面倒になり、ソロでアザラシと触れ合うのも何となく浮いてしまうから、紋別を離れることにした。
そういえば紋別空港があったな、と思い何か食べられる所があるかと期待して行ってみた。考えてみたら、紋別空港は羽田と1日1往復しかしていない空港で、午後に発着をするだけだからそんな所にあるのか?と疑問が沸いたが、案の定コーヒー等を提供するくらいの店しか無かった。
結局何も食べずに、昼時の時間を迎えてしまった。混雑するのは嫌なので、店に入るのは諦めしばらく走ったところで、湧別のセイコマがあったからそこでホットシェフ弁当を食べることにする。まぁ、これも北海道でなきゃ食べられないので文句は無い。
お腹も膨れたところでツーリング再開。一度行ってみたかった所に三里浜があったので、そちらに向かうことにした。三里浜とは、サロマ湖北西側の砂嘴部分であり、サロマ湖とオホーツク海が同時に見ることが出来そうだと思っていた。
こんな所だから、人家も何も無い道が続くのかと思っていたが、終点近くは漁港になっていた。そのためか、意外と家がたくさん建っている。恐らく全部漁師さんの家であろう。

三里浜に到着。ここはキャンプ場になっており、一度は泊まってみたいと思っているが、中々機会が訪れない。そもそも海際だから風とかは大丈夫なのだろうか。

展望台に登ってみる。確かにオホーツク海とサロマ湖両方が見られるが、写真だとうまく伝わらない。キャンプ場にゲートがあったので、さすがにそこから中には入らなかったが、奥に行けば野付半島のような展望が見られたのかもしれない。

サロマ湖を背景にバイクを。三里浜に寄り道して、またオホーツク国道238号に戻る。

道の駅「サロマ湖」に立ち寄って、愛車を眺めながらソフトクリームを食べる。一時期は北海道に来たら1日1ソフトってくらい食べていたが、去年から体重を気にして2日で1ソフトに変えている。おかげか分からないが、夏休み終了後の体重増は防げている。まぁ、今年は寒くて天気が悪い日は食べる気があまり起きないってのもあるが。

今度は、サロマ湖東岸の栄浦に立ち寄って、サロマ湖看板を背に記念撮影。この写真も何度か撮っているような気がする。

さすが、サロマ湖は日本で3番目に広い湖なので、まるで海みたいだ。

詳細な場所は忘れてしまったが、良い丘があったので寄り道して撮影してみる。最近ようやく天気さえ良ければ、こういう寄り道も増えてきた。

バイクと。撮影も終え走り出したが、常呂町でホクレンのセルフを見つけたから給油しておいた。次はお気に入りの能取岬へ向かった。能取岬へ向かうため道道76号に入る。

その前に、オロロンラインのような景色があったので止まってみた。真っ直ぐな直線道路と能取岬と丘陵が良い感じ。

望遠圧縮でも撮影。ここまで来れば能取岬はすぐそこなので、あっさり到着した。

能取岬灯台は現在改装中のようだ。この光景も中々レアと言えばレアなので、撮影しておく。

駐車場の向こうは牧場になっていて、牛がたくさんいた。この牧場はちょっと変わっていて、牛と馬が一緒のエリアに居る。種類別に別れていることが多いのだが、牛と馬は喧嘩したりしないのだろうか。なんて、要らない心配をしてしまう。

能取岬も中々良いが、その手前にオホーツク海に飛び込むような道路があるので、そこもお気に入りの撮影ポイントだ。

こういう所の望遠圧縮撮影は欠かせない。

角度も付けて。

改装中の能取岬灯台を背景に。
そろそろこの日のキャンプをどこでするか模索する。と言っても、この日はあらかじめもう決めていたのであっさりだ。北海道4泊目なので着替えが無くなるため、コインランドリー付のキャンプ場がベターだ。中々そういうキャンプ場は少ないが、前回泊まった時に女満別湖畔キャンプ場の温泉にコインランドリーがあったし、天気もそこまで悪く無さそうだったので、景観の良い女満別湖畔キャンプ場に決めた。
能取岬から女満別までは近いので、30分程度あれば到着するだろう。洗濯したいので、早く着く分には構わない。網走市街で信号待ちしていたら、横断歩道を歩いているチビっ子が手を振ってきたのでこちらも振り返した。田舎の子供なので、余計に純粋なのだろう。何だか心がほんわかした。
道中に、過去泊まったことがある呼人浦キャンプ場が見えた。そこそこのテントが見えて繁盛してそうだ。ここは無料・乗入可能で悪くないのだが、網走湖の景観は女満別湖畔の方が上だ。国道沿いなので、夜中も通る車がやかましいし、温泉も女満別の方が近いし、一度女満別に泊まってしまったので、もう呼人浦に泊まる気がしなくなってしまった。連泊するつもりの時くらいだろうか、呼人浦を使っても良いと思えるのは。
そんなことを考えながら国道39号線を走っていると、女満別に到着した。途中メルヘンの丘もあったが、完全な逆光で日もまだ高かったから寄らなかった。
セイコマで買い出しをして、16:30に女満別湖畔キャンプ場に到着。さすが一般的なお盆の最終日だけあってテントはまだらでどこでも張り放題だ。受付を済まして、早速設営する。前回来た時に張った場所はあいにく既に張られていたので、どこにしようかしばらくぶらつく。なるべく湖畔が見れて、バイクからの距離が近くて、炊事場・トイレが近い場所が望ましい。5分くらいウロウロして、張り場所を決めた。

ここをキャンプ地とする!バイクが目の前で湖畔も見えて中々の場所だ。早速米を水に浸けて、まだ体がキレイになっていないが下着を交換して、洗濯物を集める。
前述したが、コインランドリーはキャンプ場にある訳では無く、隣の温泉まで行かなければならない。大した距離では無いが、歩くと5分は掛かってしまう。大量の洗濯物を防水バッグに入れてテクテク歩いて温泉まで。早速洗おうと思ったが、この温泉はホテルも併設されていて、そのホテルにどこかの大学部が合宿に来ているようで、コインランドリーにたくさんの人が群がっていた。
コインランドリーと言ってはいるが、洗濯・乾燥機が1つしかないので誰かが使っている時点で使用不可だ。これはもしかしたら時間が掛かるかもしれないな、と思っていたらエライ目にあった。前日クッチャロ湖畔に泊まった時に、女満別には洗濯機が1つしか無いのは分かっていたのでもしかするから、クッチャロ湖で洗濯した方が良いのでは?と一瞬考えたが、大丈夫だろうと安易に考えてしまったのが失敗だった。
5分歩いてダメだったので、5分歩いて戻る。そして終わったであろう時間にまた5分歩いて行ったが、やっぱり使われていたので、5分歩いて戻る。もう1回くらいやったところで、またダメだったから疲れてしまい、明るい内に洗濯をするのはもう諦めた。あれだけ大学生が大量に居たので仕方ない。折角早めに到着したのに有効的に利用出来なかった。もうココのコインランドリーを当てにするくらいなら、網走のどこかでコインランドリーを探した方がマシかもしれない。
しょうがないので、先に夕飯の支度をする。折角景観の良い女満別湖畔に泊まったので夕陽を見るべく、さっさと炊飯して食べた。後片付けをして湖畔のベンチに座ってスタンバイする。

流石に雲がちょっと多くて、最高の夕陽とは言い難いが良い夕焼けが見られた。

多少のマジックアワーがあるかな?って思っていたが、結局このまま暗くなっていくだけであった。
キャンプ場の管理棟横に大きな炊事場のようなものがあるのだが、夕暮れの撮影をしている間、何故か念仏が聞こえていた。何だろう?って思っていたら、その答えが分かった。

お盆最終日だから先祖の霊が帰っていくのでその儀式であろう。見ていたら、網走湖へ灯篭流しが始まった。これは良いタイミングでここに泊まったものだ。
これを見ていたら、何となく感慨深い。実家には年3回くらいは帰っていて、その度に墓参りには行くようにしているが、会社の夏休みがお盆しか無い。2012年から毎年夏休みは北海道に来ているので、早いもので6年の月日が経つ。信心深くは無いので、気持ちの問題だと思うようにしているが、こういう光景を見ているとお盆に帰らないことが悪いなぁ~っと思ってしまった。だからと言って、北海道に来れる内は絶対行きたいと思っているので、何か事が起きない限りは変えるつもりはないが。
まぁそんなセンチメンタルな気持ちになっていたら、周囲が真っ暗になったので山水の湯に行くことにする。さっきから何度も往復しているが、サイトから歩いて5分で着くため非常にありがたい。ボディーソープやシャンプーは持参しなければならないが、420円と安めで質も良い。露天風呂もあって、今年の北海道は気温が低いので露天風呂がとても気持ちが良い。ヌルスベ温泉・サウナ・水風呂もあって最高だ。一応コインランドリーを見てみたが、まだ使われていた。やはりココはダメかもな。
21:00過ぎに温泉を出てコインランドリーを覗いたところ、ようやく使えるようになっていた。ただし、乾燥機が残り1時間で動いているのが気になってしまう。大体、洗濯は40分くらいで終わってしまうが、乾燥は1時間は掛かってしまうのでその差分が無駄な時間になる恐れがありそうだ。
とりあえず折角空いたので、洗濯機を回す。その間どうしようかと思ったが、山水の湯が22:00までの営業で小さいながらも休憩室があり、テレビも置いてあったので、しれっとまた館内に入ってみた。突っ込まれたら説明しようかと思っていたが、特に何も言われなかったのでそのまま閉店まで休憩室で、スマホやテレビを見ながら時間を潰す。
22:00前に蛍の光が流れ始めたので観念して山水の湯から出る。コインランドリーを見たら、洗濯はとっくに終わっていて乾燥機が冷ましの時間に入っていた。ホテルの前にベンチがあったので、終わるのを待っていたら乾燥機を使ってるっぽい人が来て様子を伺っている。
実はこの乾燥機を使っている人。容量一杯に入れていてパンパンな状態で使っていたからそれも懸念の1つであった。あんなに詰め込んで乾くのか?って不安に思っていたのだが、正にそれが的中してしまった。何と乾燥を延長したようだ。
もう流石に限界だ。例え次で終わったとしても22:30。そこから30分じゃ乾かないだろうから23:30。畳んでいたら0:00になってしまう。乾燥は翌朝することにして、濡れたままの洗濯物を取り込むことにした。
テントに戻ってフライシートを触ってみたが、林間で上に木があるおかげか夜露は降りて無さそうだ。これなら干していればある程度は乾くかもしれないので、洗濯ロープを木の間に通しパンツ以外を干しておく。4日分の洗濯物なので、当然それだけでは足りないからバイクや他の木も使って何とか干せた。パンツだけは恥ずかしいのでテントの中にぶら下げておく。そこまで寒くは無かったからテントのベンチレーションは全開にしておこう。
こんなことをやっていたら、23:00になってしまった。キャンプ生活をしていてここまで起きているのは非常に珍しい。ここは朝陽も見ることが出来るが、翌朝網走の天気予報は曇りだったので微妙だろうから早起き出来なくても良い。翌朝乾燥機が使えることを祈って眠りについた。
宿泊地:北海道大空町 女満別湖畔キャンプ場 300円
温泉:山水の湯 420円(キャンプ場から徒歩5分)
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