
■2日目 5/6(水) 天気:曇り
走行距離:418.6km
徳島県徳島市から、四国お遍路の難所で有名な焼山寺を訪れる。そして、更に内陸の剣山北側の酷道を通り、これまた秘境で有名な祖谷地区を通って大歩危に出た。一瞬高知県に入ってまた北上し、雲辺寺に立ち寄り愛媛県に入る。そして、別子ラインを通って西条市まで走った。
5:00頃起床。朝の支度を済ませて、このホテルは大浴場があり朝風呂も可能だったので、朝風呂を満喫する。前日調達した朝食を済ませて、7:00にホテルを出発。やはりキャンプツーリングだと撤収作業があるので中々難しいが、ホテルだと時間を有効活用出来てありがたい。
朝早いので交通量も少なく、阿波踊り会館を横目に見つつ国道438号で徳島市街を通過。肝心の天気は予報通りそこまで良くは無かったが、雨も降りそうにないのが幸いだ。2019年の年末にも四国に訪れたが、その時に寄ったラーメン屋もこの近くだったので、何だか懐かしく思える。
徳島市は県庁所在地と言えど、あまり大きな都市ではないので、30分も走るとあっという間に田舎の風景になった。沿線の景色を楽しみつつ、佐那河内村・神山町の国盗りをして、道の駅「温泉の里神山」を通過しCPをGet。焼山寺の案内があったので、神山町から県道43号に入った。
この焼山寺、遍路転がしと呼ばれる程の険しい道、ということで水曜どうでしょうファンなら有名な所だろう。今回はキャンプ道具満載のNinjaではなく、軽荷のセローで来たのはこういう所に躊躇なく訪れることが出来るように、というのが大きい。
県道43号はそこまでの道では無かったが、さらに林道に入ると道は狭くなった。しかし、思っていた程の道ではなく、早朝かつ緊急事態宣言の最中もあり、すれ違う車は1台も無かった。

7:40に焼山寺に到着した。

だだっ広い駐車場には、何と私しか居なかった。ちなみに、事前に四国八十八箇所お遍路HPを確認したが、基本的に札所の受付は全ての寺で停止していた。流石に参拝までは規制していなかったので、私の目的はハイドラCPと軽い寺社見学だったから、今回は問題無いだろうという判断をしていた。

灯篭と新緑が素晴らしい境内への道を歩く。

今まで通ってきた道が見えた。通った時はあまり感じなかったが、こう俯瞰で見るとやはり狭い道だ。

山深くて流石絶景の国四国。

その中でもポツンと一軒家に出てきそうな急斜面に家があった。生活は大変そうにも見えるが、住んでみるとそうでも無いのだろうか。

しばらく歩いて山門に到着。流石雰囲気が大変良い。

大きな杉が立ち並ぶ焼山寺で参拝をし、旅の無事を祈る。

コロナが流行ろうと花は咲く。山門と合わせて撮影。

どちらの寺もかなりの距離があり、これを歩いて巡った日には本当に悟りを開けるかもしれない。

駐車場に戻ってきたが、全く参拝者は増えていない。

折角誰も居ないのだから、焼山寺の標識の所までバイクを移動して撮影。
焼山寺を満喫したところで8:10に出発する。北側に抜けるべく駐車場を突っ切った。こちらの方は結構道が狭かったが、対向車も居なく難なくクリアし県道43号に戻ってきた。次に吉野川市旧美郷村で、国盗りとサーキットCP「徳島カートランド」の横を通って、国道193号を南下した。サーキットは辺鄙な所にあることが多いが、バイクなら楽に回れる。
国道193号はツーリングマップルで「ハードな峠越」とあったが、これまたセローなのでむしろ狭い道を非常に楽しく走る。焼山寺のために曲がった国道438号に戻ってきた。ここから剣山へ向かうため、西進する。

ツーリングマップルにも載ってる「槍ノ尾サービスエリア」に9:30に到着。トイレに行こうかと思ったが、工事中で閉鎖されていた。

この周辺も、斜面にポツポツと民家が建っている。四国は山深い。
小休憩を済ませて、いよいよ剣山見ノ越へ向けて出発する。
道は段々狭くなっていき、民家も無くなり一帯は山の風景が広がってきた。私も色々な所を走ってきたが、やはり秘境感で言ったら紀伊半島と四国はかなり上位レベルだ。ちなみに、日本三大秘境というのもあって、
・岐阜県白川郷
・徳島県祖谷
・宮崎県椎葉村
らしい。私としては、白川郷は確かにかなり山の中ではあるが、世界遺産の観光地になっており観光客も非常に多い上、高速道路まであるので秘境感は非常に少ない。祖谷渓は言うまでも無く、椎葉村はまだ訪れたことが無いが、かなりの秘境らしいので、白川郷→紀伊半島になれば私も文句の付けようが無いだろう。
道も狭く落石も多くて路面状況は良くない中、段々標高を稼いでいくと本当に凄い景色になってきた。どこかで写真を撮ろうと思い、路肩が広い所に停めてみた。

こんな切通があり、落石まみれの所を走る。

今まで通ってきた狭い道とヘアピンが見える。

S字カーブと山深さが表現出来た1枚かな。あの奥まで行けばまた視界が広そうなので、移動してみよう。

「深い谷が迫力満点」とツーリングマップルにあるが、本当に圧倒された。

ちょっと天気が良くなかったのが残念だが、この山が霞んでいる感じも中々良い。

しかし、よくこんな所に道を通したものだ。
四国の山深さを充分堪能して出発する。見ノ越のトンネルを抜けた所に駐車場があったので寄ってみた。今まで殆どクルマを見かけなかったが、ここにはそこそこのクルマが停まっていた。
ロープウェイで山頂近くまで登れるのだが、事前にロープウェイは運休すると見たので、ここに停まっている人は登山で登っているのだろう。登山なら、アウトドアで換気抜群だからまだ感染リスクは低いだろう。
ここで名水CP「剣山御神水」をGetした。こんな山中だが、ちゃんと携帯の電波が入っていて助かった。剣山の駐車場を出発して、ちょっと寄り道するため国道438号を北上して一瞬つるぎ町に入る。予想通り、旧一宇町だったので無事国盗り出来た。ここの峠は、四国国道最高地点で1453mもあるらしい。
折り返してここからは国道439号の単独区間に入る。ここはその番号から愛称があり「与作」と呼ばれているようだ。日本三大酷道というのがあるらしいが、確か国道418号、425号、439号だったと思う。その1つを走ることが出来て、嬉しい。
今までは主に登りだったのでガンガン行けたが、ここからはひたすら下りが続くので少し気を使いながら進む。殆ど交通量も無い酷道をひたすら走ると落合集落に着いた。ツーリングマップルによると展望台があるらしいが、どこにあるか良く分からなかったので、Google先生の助けを借りて展望台に行ってみる。
展望台に着いたが、道の途中からの景色の方が良かったような気がしたので、展望台には寄らずに少し広い所にバイクを停めてみた。

斜面に張り付く歴史ある集落群、らしい落合集落を目の前に見る。

しかし、どこも物凄く山深い所だ。

バイクも一緒に撮影。

角度を変えて。
落合集落の撮影を楽しみ、展望台近くを出発した。しばらく走ると分岐があったので、県道32号に向かった。このまま国道439号を進むと、有名な京柱峠があって是非行ってみたい所だが、今回は巡り優先でまたの機会に来てみたいものだ。
この辺りが、前述した日本三大秘境の祖谷地区だ。有名な観光地としてかずら橋があるが、ここも多分に漏れず営業はしてなかった。来たことがあるので良いが、観光地で広大な駐車場に1台もクルマが停まっていないのは、やはり物凄い違和感だ。とりあえず、かずら橋のハイドラCPである、名橋・観光名所CPをGet出来たので、ひとまずは良い。
道の駅「にしいや」を通過して国道32号に出てきた。この道は、高松~高知を結んで四国を縦断する幹線道路だが、この辺りは大歩危小歩危と呼ばれる渓谷であり、景色が良いので楽しく走る。
そろそろ昼食の時間だが、飲食店には寄らずに大歩危の近くにコンビニがあるようだから、そこで調達する。少し離れた所に休憩所的な所があったので、そこでイスとテーブルを出して美味しくいただく。吉野川と大歩危の景色が見えて、中々良かった。
お腹も膨れたところでツーリング再開。ここから少し南下すると高知県だ。大豊町の北部、高知道の近くにサーキットCPがあったので、少しだけ高知県に入った。県道262号から5号に入って北上して、サーキットCP「モーターランドたぢかわ」をGetした。ここから、そのまま県道5号を通過しようと思っていたが、どうやら通行止めになっているようで引き返すしかなかった。
少し時間を損失してしまったので、ワープをするべく大豊ICから高知道に入ることにした。馬立PAに立ち寄って、先ほどのコンビニのゴミを捨てて、売店がやっていたからソフトクリームだけ食べることにした。今回の旅では、こういう買い食いはあまり出来ないと思っていたので、少しでも食べられて助かった。
ソフトクリームを食べて馬立PAを出発。すぐの新宮ICで降りて。国道319号に向かった。国道なのでまともな道かと思ったが、道幅が狭い所も多くグネグネ道だったので思ったより時間が掛かった。ツーリングマップルにも、「時間かかる山峡の道」とあったので、正にその通りだ。
何とか国道32号に戻ってきて、今度は雲辺寺に向かうため国道192号を西に向かいしばらく走ると看板が見えてきた。雲辺寺は普通に行こうとすると、香川県側から雲辺寺ロープウェイを使っていくのが一般的な気がする。
色々調べていくと、徳島県側から細い道を行くとロープウェイを使わずに行ける、という情報があった。ロープウェイは結構高かったので、いつか徳島県側から行こうと思っていた。今回ようやく行けることになる。県道でもない道なので、極狭かと思っていたが、バイクなら普通に走れそうな道だった。

順調に進み、雲辺寺の駐車場に到着した。

特に料金所等は無いが、納経所に料金を納めるよう看板があった。バイクなら100円なのがありがたい。

木々の中をテクテク歩いて行く。駐車場からしばらく歩くと「雲辺寺」のCPをGetした。

雲辺寺が見えてきた。少し中を見たかったが、時間も押してたのでこの辺で引き返すことにした。とりあえずCPは取れたので満足。
この辺で、今晩の宿を予約することにした。ある程度予定通り進めていたので、計画通り西条市のホテルを予約しておいた。これで今晩の宿も確保出来た。
雲辺寺の駐車場を出発して、来た道を戻るのではなく西に進んだ。ツーリングマップルでは展望良しのマークがあった。道は狭かったが、確かに中々良い展望だったが時間も押してたので目で楽しむだけにする。しばらく走ると愛媛県に入った。国道192号を西進して四国中央市に入ったところで、給油をして今度は国道319号に入り、別子へ向かう。
県道6号を走ったが、流石ツーリングマップルオススメルートになっていたので、とても楽しく走る。いくつかのダムCPをGetしながら走っていくと、別子ダムが見えてきたので休憩がてら停まってみる。

別子ダムの水がキレイだった。

四国は山深くて走るのが楽しい。
国盗りと、道の駅「別子マイントピア」を通過してCPをGetしながら新居浜市に降りてきた。ダムのCPが高速道路近くにいくつかあったので、それに寄りながら西条市に向かった。

営業してそうな飲食店があったので夕食にした。愛媛県だが、折角四国に来ているのでうどんを美味しくいただく。
夕食を済ませて外に出ると、夕焼けの時間になってきた。今日は雲が主役の空だったので、夕焼けは見れないと思っていたが、見れるかもしれない。瀬戸内海沿いに出ればキレイかも?と思い、ちょっと夕焼けスポットを探してみる。

適当に行ったところ、瀬戸内海が見える埠頭みたいな所があった。釣り人が少し居たくらいだが、埠頭に上ってみる。

夕陽は見れなかったが、キレイな夕焼けを見ることが出来た。

周辺はコンビナート的な感じで、真っ暗になっても中々キレイかもしれない。

瀬戸内らしい風景を見ながら夕暮れを満喫する。
撮影を楽しんだところで、本日の宿「西条アーバンホテル」に到着。事前に調査していた通り、大きなピロティがあって駐輪場として指定されていたから、屋根がある所に停められる。隣もコンビニなので、翌朝の朝食を買いだしておいた。
手指消毒してチェックイン手続きして部屋に入る。このホテルも大浴場が付いていたので、一休みして早速入りに行く。2日連続でホテルに大浴場があったから最高だ。疲れも癒した所で、持参したノートPCで出費管理をする。
寝る前に天気予報を確認するが、当初の予報通り明日は晴れそうだ。翌日は高知県高知市のホテルを検討していたが、多分明日は高知市にしか泊まれないと思うので、既に予約をしておこう。これで何があっても走るしかないが、他にまともな街が無いので良い選択だろう。
そんなことを考えながら、眠りについた。
宿泊地:西条アーバンホテル 5,035円
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