
世間では3連休と騒がれていますが、ウチは通常の週末と同じ週休2日です。
先週アップしたシフトリンケージブッシュですが、以外にも反響が大きく、ある方にコメントを戴きました。
その方は出先でリンケージが外れ、そのまま帰宅してガレージに頭から突っ込んだままクルマを収納されているそうで、そんな方のためにも今日はヤル気を出して一気に交換しました。
W113乗りの方々、今日は必見ですよ。
シフトノブの外し方は先週の内容をーご覧下さい。

ノブが外れたらカーペットを剥がします。
シフトゲートカバーの周囲のM6ボルト4本を外すとシフトゲートカバーが外れますが、

280SLはセレクターの照明がありますので、それを断ち切らないと外れません。
その下のゴムカバーも外します。
ゴムカバーは純正品

痛みが激しいですが、純正品は出るかな?
ゴムカバーの下にギヤセレクターのハウジングが現れます。
ハウジングをそのまま持ち上げるとリンケージ部分が出てきます。
内装剥がしでこじってブッシュの締結部分を外しましたが、ちょっと回転させてやれば、

何もなくても、簡単に外れます。
今日はリヤ側をスロープで上げましたが、前を上げないとA/Tのブシュ部分にアクセスできないことが判明

まさかのリンク直押しでリバースと4速ポジションに入れてクルマを動かしましたが、ペラシャフトがリンクのすぐ隣りにありますので要注意です。
A/T側のブッシュは内装剥がしでこじって外しました。

こちら側はフロアトンネルが干渉してリンクがあまり回転できないので外し難いです。
外したリンク
こんな感じでシフトレバーと繋がっています。
ギヤセレクター内側にシフトレバーとスプリングがあり、このスプリングでレバーを常に左側に押しています。

組む時にスプリングの方向を間違わないように写真を撮っておきます。
反対側にはシフトレバーの回転ピンの止め具が付いています。

これは簡単に外れます。
ギヤセレクター側のブッシュ取付ピンのスナップリングを外し、

ピンを抜きます。
全バラ状態

古いグリスを清掃します。
新しいブシュを挿入
バラしと逆順で組み立てます。

シリコングリスを塗っておきました。
リンクのブシュ部をお湯に漬けました。

ブッシュが柔らかくなり、抜け易いようです。
ブッシュを抜くとC面が大きく取ってある方から

新しいブッシュを挿入しますが、シフトレバー側とA/T側で挿入方向が異なります。
ブッシュをお湯に漬けて、挿入します。

以外と柔軟性がありますが、冬場は入れ難いかも。
先にレバー側ブッシュにリンクを入れた方が断然、作業性が良いです。
ブッシュ内側にシリコングリスを塗っておくと入れやすく、回転も滑らかになります。

A/T側リンクのブッシュを先にA/T側レバーに入れようとしましたが、リンクが安定せず入れ難いです。
リンクごとセンターフロアの穴から入れて行きます。

プチ知恵の輪状態です。
A/T側ブッシュの内側にシリコングリスを塗り、プライヤーで挟んでレバーをブッシュに入れました。

注意点としては、ブッシュは入れ難い方から入れるのが正しく、入れた後、抜け難くなるのが正常です。
妙に簡単に入ったら、ブッシュの挿入そのものが逆で、あっさり抜けてしまうはずです。
リンクが繋がったら、ギヤセレクターハウジングをこの状態で位置合わせします。

ゴムカバーも挿入します。
最後に、ニュートラル位置でエンジンが始動するか確認してセレクターカバー前後位置を微調整し、締付けて完成

エンジンが掛からない場合は、インヒビタースイッチがズレている状態なので、セレクターカバーを前後に調整して始動する位置を探し、締付けます。
外したブッシュ

そんなにダメージはありませんが、茶色く変色していて恐らくグリスによるもの?
ナイロンブッシュなので、シリコングリスならば問題ないでしょう。
セレクターカバーですが、パーキング位置のゲート部分樹脂が割れています。

コレもいずれ交換です。
ブッシュ交換後は、シフト感覚がしっかりして軽くなりました。
新車の感覚と言いたいところですが、W113の新車に乗ったことがないので分かりません。
ブッシュが損傷していなければ、ブッシュ内側にグリスアップするだけでも軽くなるでしょう。
作業難易度は、中程度でそんなに難しいものではなく、割と短時間で終わりました。
Posted at 2016/09/18 00:03:02 | |
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