
日毎に、状況が悪化しているようです。
収束は見えない状況で、出勤もシフト制となり、ここ1ヶ月で生活が激変してしまっております。
話変わって、先週届いた届いたローバーミニのホース継手なんですが、こんなホースでも接続方法が数パターン選べる構造で、SAEというアメリカの自動車規格が基になっています。
ミニのパーツカタログ、下の方の図がフロント右のシール方法で、14がバンジョー

ボルト、15と17がカッパーワッシャー、16がバンジョー継手、12がホースです。
実際の現物、右がホース側、左がバンジョーボルト

径違いのカッパーワッシャーが2種類、間に入ります。
結合状態、カッパーワッシャー間にバンジョー継手が入って

カッパーワッシャーが油圧をシールする構造です。
もう一つのシール方法があって、継手内には、雌ネジの奥にテーパー加工がして

あってこのテーパー面でもシールできる構造になっています。
偶然、左のリヤホース継手と右のフロントホース継手が、同一ネジ径で結合可能

雄ねじ先端にテーパー加工部があり、相手と合わさります。
結合状態、規定トルクで締め上げれば、テーパー面同士が接触し合って密着し、

制動時の十分なブレーキ油圧に耐えられます。
会社にSAE規格の1962年版がありました。

規格自体は、発足後、100年以上の歴史があります。
継手のイラスト、同サイズ同士であれば、右の継手の雌ネジに左の継手の雄ねじが

挿入できて、かつ先端のテーパー面でシールできます。
これは、配管の先端フレア形状のイラスト、フレア部は一重と二重の2種類の設定が

ありますが、ウチのミニのブレーキ配管は二重構造でした。
これは、フレアナットのイラスト、

上の配管のフレア部分を固定するナットです。
フレアナットと継手の結合状態の解説イラスト、先端フレアが一重ですが、

右のスリーブを使わない方がミニの油圧配管に採用されている方式です。
フレアナットの代わりにこのスリーブナットを使うと、1番上のホース継手→配管への

変換が可能になり、ミニのフロント左側はこの接続方式です。
ホースに付属の取説、上のイラストがホース→配管への変換、

右下fig.3の図が継手内部テーパー接触によるシール方式です。
現在の自動車部品でも、このSAEが基本になっており、油圧配管継手等の接続方式は航空機、重機等にも採用されています。
このシステム的に考えられた接続方式を最初に考えた人は、凄いなぁと思います。
変な蘊蓄を長々と書いてしまいましたが、このホース交換がちょっと厄介で、なんてたってスペースが極端に狭く、今からウンザリした気持ちになっております。
Posted at 2020/04/18 13:33:56 | |
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