
先日換装したデロルトFZDツインキャブレターは、好調を維持しています。
アクセルペダルを離せば、規定値のアイドリング回転数になり、踏み込めばグッと加速して行く感覚はキャブレターそのものです。
現状は何の不満もありませんが、もっとセッティングを極めたくなってきました。←危ないかも。
今ひとつ疑問なのが、エマルジョンチューブ、その働きと機能は何となく分かっていて、先日付け替えた番号違いの物でも体感できているつもりです。

という訳で、その感覚が正しいのか数値的に示してみるべく、再びエマルジョンチューブを#10→#8に戻し、通勤時に確認してみました。
E/T本体、左が#8、右が#10、本体下部の軸径と写真では見えませんが、裏の穴数が違っていて、キャブレター本体の筒の中に挿入され、その筒と軸径の隙間差で、

混合比が決まり、細いと隙間が広くなり燃料がその分多く満たされるので濃く、太いと隙間が狭くなるので、薄くなります。
実際は穴数とその位置も関係するので、もっと複雑です。
上部には、A/J、下部にはM/Jと組み合わさり、エアと燃料を混ぜ合わせてベンチュリ内に吐出する仕組みで、概ねアイドリング~低中速域の混合比をカバーします。
#10よりも#8の方が軸径が細いので、見た目では単純に混合比が濃くなります。

実際、A/F計の数値は加速域で11~12を示し、乗り難い訳ではありません。
で、#10に交換すると、同じ加速域で12~13を示し、教科書通りの出力空燃比で

トルク感はこちらの方が力強く感じます。
この体感差を可視化できる21世紀の文明に驚いているのは自分だけですが、体感は間違ってはいないようなので、ひと安心しました。
手持ちのE/T、左から#3、#5、#8、#10、#3は#8と似ていますが、穴数が多く、

燃料が多く混じり#8より濃く、#5は底面に穴が開いていて更に濃い感じです。
こんな筒を沢山準備しなければ、混合比を変えられないのがキャブレターの欠点ですが、逆に醍醐味でもあると感じています。
現状、#10で良い感じなので、#3と#5では更に濃くなると予想され、これ以上のセッティングは限界か?と思われますが、
ところがどっこい、E/TはA/JとM/Jの組み合わせなので、A/Jを上げれば空気量が増えて混合比が薄くなり、M/Jを上げれば高速時で濃くなります。
A/Jだけ上げると、高回転時の混合比も希薄になるので注意が必要です。
昔、A/Jを#190→#200に変えただけで、プラグの碍子部分が真っ白になったことがあり、ちょっと焦ったことがありました。
A/F計と併用して、変更した方が間違いないです。
そろそろ、危険な領域に入ってきたか。
エンジン壊す前にやめておくべきか?
Posted at 2021/02/25 23:37:26 | |
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