
皆さま改めて今年もよろしくお願いします。
毎年、年明け初回のブログは若干スロースタートとなってしまう私わんどら。
今年も例年通りのゆっくり腰を上げて書いてみたのは、こちら時を昨年末に巻き戻しての"試してみたら"です。
去年のクリスマスは、日産から魅惑の新型車のプレゼントがありました…なんて、年の瀬にとっても期待値の高いクルマがリリースされましたね。
そんなことで昨年末最後の週末に、この新型ノートを早速試してみました。
今回の新型は随分小さくなったなぁというファーストインプレッション通り、先代よりも全長が約5.5cmも短くなったのはまず意外なことでした。
欧州マイクラに倣いこちらも大きく、よりショートワゴン的な存在になるかと思いきや、正統派の日本式Bセグハッチになっての登場は、このクルマでマーチのポジションも取り込んでしまえという事の表れなんでしょうね。
個人的勝手な想像としては初代のショートワゴンっぽい雰囲気をもっと感じさせてくれるデザインを期待していただけに(いや個人的妄想です)、あらら、よりコンパクトになったのね、と拍子抜けしてしまいました。
しかし、じっと見ると、昨夏に発表されたSUVアリヤからの新日産デザインフィロソフィーがなかなか効いていて、コンパクトとしてかっこいい仕上がり。

国内の競合と比べても見た目の質の高さはいいじゃんと感じさせてくれるものがあります。
さて、若干重みがなくペラペラ感がある残念なドアを開けて乗ってみると、一転して素敵なコクピット空間が。
これまた日産のデザインスタンダードとなるのか、アリヤ譲りの2段センターコンソールは見た目に"意味あんの?"と思っていましたが、使ってみるとこれまた意外と勝手が良い感じ。
インパネはデザイン形状は良いけど、これでもう少し樹脂パネルのシボなど凝ってくれたらなぁというトリムの安っぽさを感じます。

まあe-Power積んで200万円前半と考えるとどこかコストダウンする必要があるわけで、コストをかけてるだろう内外装デザインとパワトレ、充実のADASに対して、コストダウンを図るためにドアの作りや、インパネ素材や、スチールホイールに安っぽいカバー(一応未来感)という強弱が図られているんだろうなと想像してしまいます。
まあ強弱の"強"となるe-PowerやADAS機能が大事なんだし、"弱"の面まで求めるのは酷だよねとそれも納得してしまうのでしたが…。
さて走りは何と言ってもそのe-Powerの素晴らしさに尽きると言えます。
確かに電気自動車に近いけど、内燃機関車のようないつもの感じもして、かつ本来特徴の加速感や必要なトルクがすぐに得られるレスポンスは試乗という短いコースを走っていても楽しい!
e-Powerでグイグイと来そうな推進力をボディで受け止めて落ち着きある(行きすぎない)加速感を作り出している気がするのは、新型モジュール(クリオと同じCMF-B?)で構成されてるということもあるのでしょうか。
それもまたファミリーカーとして扱い易い気がして好感あります。
こうなったら高速域やワインディングなど、様々な場所で走らせてみたいなぁと感じさせてくれました。
そして、同乗セールス氏も挙げていたように、先代に比べて静粛性が高まったのがこの新型の特徴なんだとか。
確かにすごく静かで、上位カテゴリーのクルマに乗っているような気分になります。
ADAS機能も充実しているし、プロパイロットもちゃんと付いてる。
最近のコンパクトカーは200万円台の価格帯が当たり前になりつつあり、クルマを買うのもなかなか気軽ではなくなったなぁ…と感じるものがありますが、前述の通り、コストの掛け方についてはこのノートは本質的な機能、機構にお金をかけているのではないかと、その商品企画に感心させられます。
ホントこれはいいクルマ。
ああ、これでボディがストレッチされたエステート系なんか出てくれたらいいんだけどなと、個人のクルマ選びに照合したら、やはりたくさん荷物が詰める荷室が欲しいと思ってしまいます。
そう思っていたら、春には3ナンバーサイズの派生モデルが出ると日刊自動車新聞に書いてあるではないですか。
セールス氏は"あ、"オーラ"(その派生モデルの名称?)ですね。そうなんですけどね、但し3ナンバーサイズになるのは横幅だけなんですよ…特に後ろが長くなる訳ではないんです"と教えてくれた。
なんだそれは?ワイドのみ広げてどうするのさ!と思ってしまいますが、よく考えてみると、ワイドを足したサイズ感での展開はグローバル用の対応なのかも知れませんね。
クルマのスタイリングはサイズが数ミリ違うとだいぶ違うように見えるともいうので、実際の登場は興味深いですね。
魅惑いっぱいの新型ノートは、果たして今年の国内ベストセラーカーとなるのでしょうか。
わんどら的には国産Bセグとしてはこれがベストと言えるだけに、今度機会があればロングドライブにでも連れ出してみたいなぁと感じた、今年最初の気になるクルマです。
そうそう、最後にオマケネタ。
今回日産のDLRを訪問して"試乗記念品"としていただいたのがこちら、"新型かきのたね"です。

要するに柿の種おせんべいなのですが、煎餅の形状などの企画、デザイン、金型作成などは全て厚木にある日産のテクニカルセンターによるものなんだとか。
23種類のクルマの形となった柿の種は、日産の名車たち(実は細かな形状はさすが表現できてないのでよくわからない)か詰まっていて食べるのが惜しくなる?いや楽しんでいただく事ができました。
*追伸 後で理解したのですが、ノートの200万円台前半の価格帯って先進機能が何もついてない状態なんですね。
やはり国産コンパクトカーの高騰ぶりにはイマイチついていけません…。