普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第11回目は昨年の晩秋から今冬に至るまでの、Go Toだった時期から一気にお出かけ自粛の緊急事態再びに至るまでの時期に出会った魅力的なクルマたち。
やはり秋はクルマを走らせて遠くに出かけてみたくなる時期だし、暑さもなくクラシックなクルマも走らせ易いのでしょう、今回もそんな"おっ"と振り返ってしまうような素敵なクルマをピックアップしてみました。
それでは早速、今回は国産&輸入メイクそしてOld & Newをランダムに行ってみましょうー!
ポルシェ924
まずはタイトル写真のこちらからスタートです。
これまでの一期一会において、必ず1台はピックアップされてきたポルシェ。
タイプ901から最新の992GT3まで、個人的に好きな911シリーズを見ては憧れ含めて書いていたのですが、今回代々木公園で見かけたのはVWっぽさの濃いモデル、924です。
おー、珍しいじゃん!と、なかなか見ないコンパクトなスポーツカーをまじまじと観察してみると、なんとそのオーナーさんは、このキャビンの小さなモデルに、チャイルドシートを取り付けてファミリーカーに仕立てているではないですか!
(取付は若干強引な雰囲気ありましたが…)
ファミリーはスポーツカーを諦めよなんて誰が言ったっけ?と、思い込みを打ち破る好事例に出会った気がします。
ヒュンダイi30N
あまりにも日本車または欧州コンパクトとなんら変わりのない出立ちで、日本の風景に溶け込んでいて見過ごしてしまいそうになったコリアンCセグハッチですが、湘南海岸で見つけた時は思わず凝視してしまいました。
いや実に珍しいけど、どこかそのあたりでフツーに売っていそうな違和感の無さは、WRCのマーケティング功績なのかもしれませんが、それだけ違和感なくグローバル仕様に仕上げられたモデルなんだろうなと、ぜひ試してみたいと思えるクルマです。
ジャガーEタイプ コンバーチブル
紅葉時期の神宮外苑で見たクラシックな一台。
60年代ジャガーのラグジュアリーなオープンクーペです(ジャギュワとでも呼んだ方が良いのでしょうか…)。
いつまでも見ていられるその美しさは見惚れてしまうばかり。
実に良いクルマです。
スカイラインGTS-R(R31)
ハコスカでもケンメリでもジャパンでもない、歴代スカイラインの中ではGTRもないだけに過小評価されがちな7代目。
しかし実はツーリングカーレース(グループA)では常勝だった、かなりスポーティなクルマだと記憶します。
東京大学近くの本郷で見た"2ドアハードトップ"は、ホイール含めてオリジナルコンディションを保った2桁ナンバーで、直線構成の伸びやかなデザインはカッコよく、しかもキビキビと速い!
この7thスカイラインは当時父親が4ドアのモデルに乗っていて(私の父はケンメリから7thまで保有したスカイラインファンだった)、なんだか自分の少年時代を思い出す懐かしさもあるんですよね。
アルファロメオ アルフェッタGTV6
こちらのGTは70年代の悪名高きアルファのスポーティバージョン。
小さな車体に2.5LV6エンジンを積んだレアなモデルを練馬界隈で発見しました。
流麗なデザインながら凄い美しいわけでもなく、ハイスペックながら壊れる時代のアルファだけに、なかなか所有維持するのには苦労するのでしょうけど、だからこそ面白いのかもしれませんね。
ロータスエスプリ
ある年末の日、ほぼ紅葉の終わりかけた神宮外苑を走っていたら、対向車線からとっても低くて四角いスーパーカーが。
見るとまさに往年のボンドカーを思い出す初代エスプリではないですか!
イマドキはランボルギーニもフェラーリも比較的容易に見る事ができるこの都心部においても、さすがにこの英国メイドのスーパーカーはなかなか見ないだけに、思わず目で追ってしまいました。
その日は偶然なのか、原宿駅前のIKEAでの買い物を終えて店舗の外に出たら、目前を2代目エスプリが走り抜けていきました。
何だかとってもエスプリな1日、そんなこともあるんですねぇ。
アウディA4アバント(初代)
自分にとってなかなか縁のないアウディですが、実は好きなデザインのモデルが多いんです。
新国立競技場界隈で出会った、この見そう見なくなった初代A4アバントもそのうちのひとつ。
まだシングルフレームグリル採用前にて先代アウディ80の面影があり、現行型よりも随分と丸みを帯びているこの雰囲気が良いのです。
世代的には旧車というまでではない中途半端な年代物にて街で埋もれた存在になりがちですが、さりげないセンスの良さを感じるワゴンです。
BMW8シリーズクーペ
さてこちらは同じく新国立競技場の千駄ヶ谷付近で見た最新型フルサイズクーペ。
いや実にダイナミックで流麗なフォルムにて、思わず見惚れてしまいます。
考えてみるとBMWの8シリーズって、過去からそういう存在。
若き頃勤めていた会社にいた紳士的でカッコいい役員が、8シリーズを颯爽と乗りこなしていたことを思い出しつつ、今もやはり"8たるものジェントルにあれ"と感じてしまうのです。
自身はいつまでたっても似合わないだろうな…笑。
日産サニートラック
今回はバラエティ豊かに、サニトラの登場です。
こちら代々木公園界隈で見た日産の名車は、都心ではなかなか見ない存在です。
生産中止になって久しいだけに、今はオリジナルコンディションで保有はあまりいないのでは?と思えるモデルですが、見かけた個体もやはりワタナベ系8本スポークホイールの定番武装てカッコよく決めていました。
話は逸れますが、私、アシェットコレクションズの"昭和の商用車"シリーズを定期購読しておりまして…(初めてのパートワークコレクションを用いての1/43ミニカー収集)。
どうやら人気シリーズで生産が追いつかずになかなか送られてこないという憂き目に遭って若干イライラしておりますが(笑)、ある日"サニートラック日産サービスカー仕様"というモデルが手元に届いた時は、何だか嬉しくてじっくり鑑賞してしまいましたとさ…。
三菱デボネア
この鋼鉄板を貼り付けたようなボディ、見つけても暫くは名前を思い出すことができなかった高級車は、三菱の懐かしいエグゼクティブカーです。
これって当時より三菱系企業の偉い人しか乗らないクルマと思いきや、最近は旧車マニアにも受けがいいとか。
出会った個体はどんなオーナーなのかわかりませんでしたが、出会った場所が飯田橋にあるトヨタ自動車東京本社前だけどまさか…⁉︎笑
シトロエンC6
こちらは大企業の役員より更にエグゼクティブな、かの国の大統領が乗っていたモデル。
実に美しくエレガントな雰囲気は憧れの域にあります。
しかし特別扱いのない普段暮らしにも似合う気がするのは、あのジャーマンメイクよりも威張り散らさない柔らかなデザインのせいでしょうか。
四谷三丁目で見たクルマはそんなカジュアルな普段使いを感じさせてくれる親近感のあるものでした。
トヨタマークII (30型)
気のせいか、神宮外苑から千駄ヶ谷、新宿御苑、四谷付近での一期一会が多い私わんどら。
この珍しいクルマもその御苑付近で見つけました。
茶色の2ドアクーペは昭和らしさを感じる大柄でユニークなデザインで、イマドキはこんなクルマを生み出そうという発想なんかないだろうな…と、古き良き時代の遺産を感じたのでした。
フィアット131アバルトラリー
我が家近くの地下駐車場、暗闇から轟音と共に登場したのは、背の低いスーパースポーツではなく、この無骨な箱型モデルでした。
きっと日本では現存も少なくなかなか見ることのないだろう希少種は、音だけでなくカタチも迫力がある!
四角さが際立つボディは実に強そうな雰囲気を醸し出していました。
ということで、今回の一期一会は終わりです。
またいつか第12弾にて、晴れて緊急事態宣言も解けた街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。