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わんどらのブログ一覧

2020年10月25日 イイね!

Sweet Suite Carlife 8周年!

Sweet Suite Carlife 8周年! 2012年にBMW320d(F30型)を購入したことをきっかけに、あれこれ話したかったクルマの事を書いてみよう!という動機で始めたこのみんカラブログ”Sweet Suite Carlife"も、開設8年が経ちました。
2017年からはクルマがシトロエンC4ピカソに変わりましたが、クルマのある生活は日常を楽しく、豊かな気持ちにさせてくれています。
そして、思い立った時という気まぐれではありますが、自由奔放に書き連ね続けたブログも8年間で436本になります。
今年はコロナという予想だりしなかった事態での生活変化の中、数ヶ月は書く気力を失い大人しくしていた期間もありつつも、アフターコロナには試乗に積極的に出かけるなどして主に電気自動車への経験を深め、そしてあれこれ書いてみることができました。
そんな自分の興味視点に皆さんが関心を寄せていただけているのは嬉しい事と感じています。
いつも訪問いただき本当にありがとうございます!

さて、毎年この周年機会に書いている恒例のネタですが、今回もこの1年間にピックアップした”気になるクルマ”たちの中から、皆さんが”気になってくれたクルマ”をランキングをしてみたいと思います。
僕の個人的興味関心により選んだクルマたちが、皆さんの興味に繋がった(=年間アクセスが多かった)順番に振り返ってみましょう。
昨年度はシトロエン100周年を記念した"シトロエン Origins Collector’s Edition"が1位となり、保有ブランドの周年記念に華を添えた結果となりましたが、今年度はどんな感じでしょうか。

まず第1位は、BMW3シリーズツーリング(G21型)です。

元3シリーズ乗りとしてその進化に興味津々だったツーリングの試乗記が今年度のアクセス数1位となりました。
国内登場から随分経つけどまだなかなか浸透していないG20系の3シリーズですが(BMW的には売れ筋と言うけど、なかなか街で見ないような…あるいは肥大化したボディに、5シリーズと混同してしまっているのかも)、試乗インプレは沢山の方に読んでいただいているようで、なんだかんだ言っても3シリーズは鉄板商品なんだということが伺えます。

お次の2位は、VWキャディ5です。

国内未導入のフルゴネットタイプバンは"LCVが好き"のブログにて取り上げさせていただきました。
カングーが孤軍奮闘していた日本国内なフルゴネットタイプ市場も、プジョーリフターとシトロエンベルランゴの導入で盛り上がりを見せてくれそうな気配があります。
そこに来年はオペルが再参入というネットワーク網を従えてコンボライフを導入するし、ここはVWもぜひ国内導入をという期待の1台です。

続いて3位は、DS Automobilesの新型サルーンDS9です。

こちらは久々のシトロエン系正統派サルーンとして、C6の再来となるかとの期待をもってピックアップしました。
実際のところはPSAのラグジュアリーブランドとしてフラッグシップサルーンが"中国で"必要というところなんでしょうけど、国内にたった2モデルしか持たないDSブランドにこのモデルが加われば、フランス大使館だけでなくともチョイスするお洒落エグゼクティブはいるような気がしますが…いかがでしょうか。

さて4位は再びBMWから、2シリーズグランクーペです。

昨年終盤に本国登場を機に早速気になり、そしてようやく今夏試してみたコンパクトモデルは、"グランクーペ"って名乗るんだから5ドアハッチでしょうと思いきやリアはトランクだったという勘違いのオチがついたインプレとなってしまいました。
ただ、今秋導入されたディーゼルモデルはドライブの楽しい、イメージ通りのジャスト感が好感持てるクルマでした。

そして5位はこちらも再びVWから、T-Rocです。

トゥアレグ、ティグアンのTをシリーズ化した弟分は、本国にVWらしいカブリオレを擁するということを書きました。
そのブログを書いた直後に晴れてT-Rocの国内導入があったのですが、まだ1度も触れたことがなく、欧州SUVナンバー1に君臨し続ける日産キャシュカイを凌ぐ勢いがある実力派は、機会あればぜひ一度試してみたいと思いました。

以上が今年度のトップ5となります。
ちなみに6位以下は、6位はマイピカソの兄弟車ながらにその魅力に今更気づいたプジョー5008(初代)、7位は真新しくなったCセグのスタンダードそして王様VWゴルフ8、8位は試乗記が支持されたBMW1シリーズ(F40型)、9位は日本国内導入が待たれるスタイリッシュなワゴン、VWアルテオンシューティングブレーク(何とVW車は4車種がトップ10入り!)、そして10位はe-Powerの走りとサイズ感が素晴らしいと試乗にて絶賛した日産キックスでした。
何とまあ殆どがVWとBMWが占めるというドイツ勢の支持が高かったということになります。
昨年の高アクセスはフレンチ3ブランドと日本メイク2種(カローラスポーツとマツダ3)がメインにて、ドイツ勢は1台のみ(しかも今年もランクインしたBMW3シリーズツーリング)という結果だったので、私のブログは必ずしもフレンチ志向な方ばかりではなく、広く欧州車が好きな方に読んでいただけているということなのかもですね。
そんな、毎度の事ながら私わんどら的興味関心に基づく偏重ネタが中心の”気になるクルマ”シリーズ。
駄文でありながらも同じ興味関心を持った方に読んでいただけるのはホントにありがたく、嬉しくなっちゃったりもします。

ブログアップの頻度は決して高くありませんが、これからのシーズン9年目も、徒然なるままに、気になるクルマを体験し、書き綴ってみたいと思います。
皆さまよろしくお願いします。
Posted at 2020/10/25 14:08:53 | コメント(0) | トラックバック(0)
2020年10月24日 イイね!

アウディe-tronスポーツバックを試してみたら

アウディe-tronスポーツバックを試してみたら9月のある日、私の元に1通の黒いDMが届きました。
見ると、珍しくアウディからの手紙。
私はDLRを訪れ個人情報などを伝えると、なるべく"DMなど送ってくださいね"とお願いしています。
メールマガジンなども各社から配信してもらっているけど、手紙によるDMって、小さなカタログのように気になるクルマを確認することができて楽しいから。
(エコじゃないですね…)
なかなか縁のないアウディからなんて滅多にDMなんて来ないのに珍しい…と思いタイトルを見ると、”e-tron Test Drive Event”の文字が。
お、遂に導入となりましたか!と、そのインビに誘われるがままにDLRを訪問してみました。

何故か届いたDMの宛名は初めて訪れるDLRだったのですが(どうやらアウディジャパンより振り分けされたらしい)、広くて明るい店内にはありました、鮮やかなブルーのe-tronが。

で、でかい…私は勝手ながらもっとコンパクトなサイズ感を想像していたのですが、しっかりとしたDセグサイズのSUVの姿に戸惑ってしまいました。
まあ何も予備知識なしにクルマに対面したのですから、そんなサイズ感の差なんて考えうることですし、アウディというプレミアムブランドが初出しする電気自動車がチープなサイズな訳ないかと即納得です。
それに、アウディお得意のスポーツバック、クーペSUVのスタイルはとてもスタイリッシュでカッコいいですし、アウディはこのクーペスタイルを締まり良くまとめることが上手いなあと感心します。
そんな現車確認をした後は、セールススタッフに案内されるがままにまずはこのドーム型の風変わりなシアターでコンセプトVTRを視聴して、早速試乗へと向かいます。



試乗車はこれまた派手なカラーリングの車体にて、今から特別なアウディ初のEVに触れるという気分の高まりを感じます。

こちらはメーカーの広報車両とのことで、DLR用にはもう1台フツーのカラーリングの試乗車を稼働させているとのこと。
中身は同じだしどうってことないのですが、たまにはこんなレーシングカーあるいはサーキットマーシャルカーのようなカラーのモデルに乗るのもいい感じです(デビューイベントに来たという特別感あります)。
さて乗り味ですが、全てにリニアでスムースな感じ。
高速道路も試乗させていただいたのですが、胸をすくう加速感はあっという間にスピードメーターの数値を跳ね上げます。
このe-tronのコンセプトは、"静けさをもデザイン"したとされています。
電気自動車だからこそシンプルに、そして特徴を殺さずに機能をデザインするというコンセプトはクルマの外観、インテリア、そしてこの静粛性へ現れていて、機関系はもちろん、ロードノイズも聞こえないためか高速走行時のスピード感は全くなく、これはまずいぞとアクセルを緩めてしまうのでした。
さて最近やたら電気自動車を乗る機会に積極的な私わんどらが毎度機になるのが、回生ブレーキの性格。
結論から言うと、このe-tronは回生ブレーキの効き具合が抑え気味で、普通のクルマの感覚で乗ることができるというもの。
ワンペダルドライブ志向のEV体験とはまた違う、ドライブしていて自然なフィーリングは、これまで経験したEVではDS3 E-Tenseに近い感覚(もちろん絶対的なパワーは全く違いますが、回生ブレーキの効き具合に限ってカテゴライズすると…)。
あーそうか、欧州車ってこのフィーリングで括れるのかな?なんて直感で発してみると、セールス氏曰く"いえ、その括りは違います"とのこと。
例えば、このe-tronの直接の競合となるメルセデスEQCは、日産的なググッと回生ブレーキの効くワンペダルドライブタイプの方向だといいます。
よく思い起こしてみると、BMWのEV(i3)もまたググッと効くワンペダルの方向性だったし、設定如何で如何様にもなりそうなこのシステムに、あえてブランドの"らしさ"として味付けするなんて、それぞれのメーカーなりの意味合いがあるに違いません。
コンベンショナル車に近いフィーリングこそがドライバーに与えるべき快適性か、あるいはEVならではの特徴を活かしたワンペダルで新たなドライバビリティを付与するか…最終的にはユーザーの好みがブランド体験にマッチした時に、"これいいね"って事になるんでしょうけどね。
そしてリーフやi3で体験しているワンペダルの面白さ、新鮮さは感じつつも、こうしてe-tronに乗ってみると、やはり自然な味付けがいいかもねなんて感じてしまうのです。

さて走り以外に気になる部分としては…このデジタルミラーの位置。

ドアパネル側にモニターを付けたことはデザイン的に良いアイデアですが、窓枠の延長線上にミラーがない分視線を落とさねばならず、見にくいのです。
デジタルミラーはまだ私自身Honda-eとの2車種しか体験していないのですが、車格は違えど、これはホンダの方が使い勝手良いと感じました。

いやしかし、完成度の高い良いものを体験させてもらったなぁとショールームに戻り、あれこれ感想を話していると、セールス氏は"ぜひいかがですか?"と勧めてきます。
いやこの手の目新しいクルマは新しいもの好きのお金持ちに買っていただければ良いのでは?なんて、アーリーアダプターに委ねてお茶を濁してみました。
いや、欲しくない訳じゃないけど、ここまで立派でなくとも良いし、1200万予算あれば、ポルシェ718ケイマンとシトロエンベルランゴの2台持ちするかなぁ…なんて考えてしまうのでした。
だいたいアウディもこのe-tronはブランドイメージリーダーとしてのポジショニングにて、実売にはQ4 e-tronというVW I.D.4譲りのSUV電気自動車が登場を控えていることを計算してのことなんだと思います。
そうですね、僕には買えませんよ…なんて苦笑いしながらショールームを見渡すと、同じ綺麗なスタイルをしたSUVが鎮座しているのを見て、"私が選ぶならこっちですかね"なんて指差してみたのがこちら、新型Q3です。

なんかスポーツバックの見た目的にはe-tronをそのまま小さくした雰囲気で、"なんだこっちでいいじゃん"なんて、Q3の方がだいぶ実用的で必要十分な気がします。
先日の"カローラツーリングを試してみたら"のブログに書いた、我が家の思わぬクルマ選びの方向性となりそうな"ランドクルーザープラドがいいんじゃない?"という我が家のオーソリティのコメントを発端に、SUVの路線も捨てられなくなってきた事情において、プラドよりも私にシンクロするSUVを探っておかないと…という観点でQ3をあれこれ見ていると、セールス氏はすかさず言います。
"Q3を気に入っていただいたようですね!見積作りましょうか?"
さっきまでe-tronを推していたはずが、実売見込みの咄嗟の切り返しトーク、なかなか頼もしいセールスパーソンだったのでした。

それにしてもe-tron、パワフルなフルサイズSUVのEVは、経済性能や環境意識よりも乗りごたえを伝えてくれる素晴らしいクルマでした。
こうなると同じカテゴリーの日産アリヤも早く試してみたいし、直近では、そのブランドの思想差が如実だというメルセデスEQCを試してみたいなぁなんて思ってしまいます。
身の丈にあったクルマ選びをすると目線には入らないモデルでも、今が旬のEV初出しの時期ならあれこれ触れられそうな、そんな機会をこのe-tronからは得たのでした。
2020年10月17日 イイね!

ルノーカングーを試してみたら

ルノーカングーを試してみたら個人的に大本命と言えるシトロエンベルランゴ、あるいはプジョーリフターの店発があり、さらに新型208や2008の登場など一気に賑やかになったPSAJのラインナップ。
ベルランゴや208などは本販売前のティーザーイベントを足繁く通い、早く乗ってみたい!なんて想いを馳せていたのですが、蓋を開けてみるとDLRに足が向きません。
何故なら、ベルランゴなど改めて見て乗ってしまったら、思わず契約書にサインをしてしまいそうな…そんな気がしてならなく、今はもう少しこのクルマ選びの時間を長引かせたいという心境となり、自ずとシトロエン&プジョーのお店に近づけなくなっています。
マイピカソの車検は残り1年と、その期間は代替タイミングのひとつの区切りになりつつも、このお気に入りのクルマは元気でもあるので代替すべきか迷っているのもあるんですけどね。
さて、前回はメガーヌエステートGTの試乗体験を書いてみましたが、そのルノーへの訪問にはもうひとつの"比較"目的がありました。
それは、ベルランゴを迎える(あくまでも仮)として、そもそもこのフルゴネットバンの日本におけるリーダー、カングーってどんなもんだろう?ということ。
前回のメガーヌに続けて今更感たっぷりではありますが、いやいやモデル末期だからこその熟成がそこにはあるかもしれません。

実は私がこの第2世代カングー(これを通称デカングーっていうんでしたっけ?)に触れるのはこれが初めてではありません。
遥か昔まだみんカラを始める前、私が転勤で名古屋に住んでいた頃、私の職場の同僚Aさんは初代を、そしてBさんはこの現行型を所有していて、それらのクルマを体験させてもらっていたのです。
その時の印象は、大きくなった現行型は、まるでハイエースなどのキャブオーバー商用車に乗る感覚を得たのでした。
そんなイメージをいまだ思い浮かべながらクルマに乗ると、当時の第一印象よりは僅か乗用車感はあるものの、ドアパネルのボディ剥き出し部分や着座したドライブポジションなどより、あ、これはやはり商用車そのものだね、と感じるものがあります。
プラスティッキーなインパネ&内装、フランスの郵便局員が開発協力したという大きなグリップ型のハンドブレーキ、余裕有り余る天井の高さ…全てが無骨でシンプルな雰囲気。
しかしこれぞカングーの真髄、商用車ライクを敢えて楽しむという遊び心がこのクルマの乗用利用のポイントなんだと思います。


そう頭の中でモードチェンジすると、不思議と乗る姿勢が変わります。
これでいいんだという気持ちは、クルマって乗り味がどうのというより、クルマで何をするかの方が大事なんだという事を思い出させてくれます。
アウトドアキャンプ、ハイキング、自転車、ゴルフ、サーフィン、ジョギング、天体観測、子育て、町歩き…目的はなんでもありですが、それら目的実行の楽しみが、このクルマをドライブする楽しみに繋がるんだと。
勿論運転感覚は戦闘的なものを全く感じず、メガーヌと同じ機構のはずのEDCトランスミッションもエンジンの仕様差でこんなに"慌てない"走りを実現するものかと、モデルに相応しい味付けにしっかり収まっていることに感心させられます。
(若干非力なものを感じたけど、そこを指摘するほど求めるものもないという気にさせてくれます)
こういう"スペック能"からの解放された感覚がフルゴネットバンの面白さなんだとしたら、このカングーよりも随分と乗用車仕様となっているベルランゴは、フルゴネットバンがもたらしてくれる多彩なライフスタイルの実現に加えて、カングーにはないディーゼル&8速ATの走りの楽しさが得られるのかと改めて想像が膨らんでしまうのです(ますますDLRに近づけない?)。

そんな現行型カングーの初出は2007年になるといいます(日本導入は2009年)。
なんと既に13年のロングセラーとは!
なるほど各仕様は前世代じみたものとなっていた訳で(まあそれも商用車ベースのイメージで良しとされるところですが)、比べてベルランゴのような最新のモデルとは時代差というのを感じざる得ません。
このカングーも来年にはニューモデルが発表されると言われていますし、そこにはイマドキのADAS機能などしっかりと付いた洗練されたものとなるのだろうと期待されます。
そんなことで、こちらの現行型カングーのレギュラーモデルは日本では現状在庫を以て販売終了なんだそう。
このチョコレート色のモデルなんか、なかなか素敵なカラーですが、これらのカラードバンパーモデルたちはもう残りわずかとなっているようです(2020年9月末現在)。
今後暫くは、カングー界では人気の限定車シリーズ(ウレタンバンパーにテーマに沿ったカラフルなボディカラーのモデル)の展開を続けていくとのこと。
発売するとすぐに売り切れてしまうという限定車シリーズもなかなか魅力的ですよね。
この訪問時は"ラポスト(La Poste)"というフランス郵便局のデリバリーバン専用の鮮やかな黄色を施した限定車を発売していました。

ラポスト…この名称にぐっと惹かれるけど、どうせやるならせめて3列目は窓無しにして欲しかったなぁ(笑)


いかが?

しかしまあ、メガーヌもカングーもモデルチェンジを伴う輸入一時停止にてルノーDLRは売り物がないじゃん…とセールススタッフに同情すると、"いやいや、ルーテシアが出ます"と僅かに目を輝かせての回答が。
そうか、それは楽しみ!その際はぜひ案内くださいねと依頼をしてから暫くすると、今週、モデル発表のDMと共にカタログが送られてきました。

チラチラと眺めてみると、今度のクリオはとっても良さそうではないですか。
見た目の変化が大きくないのでスルーしてしまうところでしたが、こちらもその変化に興味が湧きますね。
そしてこのクリオからはきっとまだ見ぬ次期カングーのエッセンスが読み取れるのではと予想してしまうのでした。
2020年10月15日 イイね!

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたら

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたらこの晩夏から初秋にかけての時期は、今までにないくらいに試乗に積極的になっています。
そして、特に新型車の発売もないルノーのお店に足を向けたのは計画外のことではありましたが、訪れてみたくなったのは、"比較"というテーマを思いついたから。
そのひとつがこちら、メガーヌエステートの体験です。

本国では発売から4年が経ち、今年はフェイスリフトを受けたメガーヌ。
日本ではルノーのスポーティ戦略によりルノースポール系のモデルが中心に導入されることにより、より拘りユーザー向けの存在となっているのかと思います。
近年は日本におけるフランス車の登録台数が伸びているというけれど、街を見るとルノー車がそれに貢献しているのかはイマイチ疑問があります。
カングーは孤軍奮闘するも、やはりスポーティ戦略はイマイチ消費者には伝わってないような気がするのです。
(私たちのような濃い目の人々には街ゆくトゥインゴが目につくことあるかと思いますが、スポーツ系統じゃないほうだし…)
そう、ルノースポールの冠付きのモデルラインナップは、好きな人こそ選ぶクルマになっていて、本来の市民の足的な役割とはちょっと路線を変えた方向性で日本に住む私たちを喜ばせ、また戸惑わせているような気がします。
最近の業界再編の中でのルノー日産(そして三菱)アライアンスにおいて、ブランドで担当マーケットを分けるという戦略が挙げられていました。
それに沿うとルノーは欧州、日産は南北アメリカ大陸や中国、三菱は東南アジアなど強化テリトリーが示されていました。
確かに欧州においては、ルノーはもちろんフルラインナップであるのに対して、日産は電気自動車とGTRとSUVやLCVと、商品展開も取り決められていると言います(そんな背景が、日産が10数年前にキャシュカイというヒット作を生み出し、今のSUVブームを作った原動力と言われてます)。
そんな、"仲間のお膝下では騒がない"というアライアンスの背景が、日本におけるルノーをスポーティ路線に仕向けたのかもしれません。

そんな想像を元に今日の本題、メガーヌエステートGTを試してみます。
試してみたくなったのは先日のカローラツーリングの試乗がきっかけ。
日本市場では数少ないCセグワゴンにて、まだ触れたことのないモデルに乗ってみようというのが動機でした。
日本で売っている現行モデルにてCセグワゴンって、カローラとプジョー308、VWゴルフくらいしかないんですよね。
今回はその貴重なモデルのうち、試したことのなかったメガーヌに焦点を当ててみたのです。
登場してから随分経つ中で今更感も大アリですが、試してみると、ルノーのスポーティ路線の文脈が見えてきて良い体験となりました。

まずはファミリーワゴンに似合わないホールド性高いタイトなシートに座り、そして太すぎず握りの良いステアリングを握るだけでやる気を誘うというか、後ろ側に荷室を従えている事を忘れてしまいそうになる雰囲気が好感持てます。

しかもやり過ぎな加飾はなく、人に触れる部分だけスポーティというさじ加減も良い感じ。
6速のEDCは、今更ロボタイズ?(←言い方古い笑)という、世の中がAT回帰している中でルノーとVWだけが頑張って熟成させているのではないかという機構のトランスミッションではあるけれど、やはり効率的には実は良いのではないかというレスポンスだし、それがトルクフルなエンジンと組み合わせて前に進むだけでとってもスムーズで面白いドライバビリティを得るという特典を与えてくれます。
ATモードで走行してもシフトアップのタイムラグは大きくなく、僅かにあるそのズレはエンジンの推進力で帳消しされる感じです。
(いやマイピカソの6EGSに比べると雲泥の…比較対象が悪いかもですが)
ハンドリングもクイックでキビキビと走るしコーナリングが気持ち良い。
これがワゴンのユーティリティという実用性も踏まえたファミリーカーなんですから、GRなんちゃらとかのスポーティなクルマ志向のオトーサンたちは、このクルマを知らずに(あるいは食わず嫌いして)いたら勿体ないですよと声をかけたくなります。
まああちらは加飾中心の"カッコつけ狼オトーサン"向けだけど、こちらは外見が地味な分(実はそんなことないけど)"羊着ぐるみ系オトーサン"系の嗜好なのかもしれません。
ちょっとスポーツに振りすぎな気もするけど、実に楽しい!という印象を持ったままに試乗を終えてリアのハッチを開けようと後方に回り込むと、リアエンブレムにしっかりと"Renault Sport"の文字が。
ああなるほど、正真正銘のスポーツモデルなんですねということが示されています。
2年前にメガーヌR.Sを試乗体験したことがありますが、今回のエステートGTにもそのタイトなエッセンスは感じさせてくれるものはあると思いました。
(直接比較するともちろんR.Sはかなりピーキーなものとして全く違うものなのは明らかながら、ルノースポールの名が提供してくれる調律的なものはやはり同じものを感じます)

そんなメガーヌエステート、何となくカローラツーリングと比べてどんなモンだろうとCセグワゴンという括りだけで比較体験してみたら、当たり前だけどまあ比較にはならない、全く違うものでありました。
せめてカローラも欧州で展開されるGRスポーツバージョン(日本のものとは違う)とかと比較すべきなんでしょうね。
菅田将暉クンが歌いながら楽しんでいるのと、ニコ・ヒュルケンベルグが開発参加したものとが同じはずないし(笑)

さてお買い上げ?というところですが、このモデル、2020年9月時点にて一旦は日本国内販売終了なんだとか。
もちろん本国ではフェイスリフトが行われたので、メガーヌ自体のモデルは再販予定のようですが、このGTのラインナップとなるかはDLRに情報がないようです(おそらくラインナップは継続とされているようですが)。
もしかしたら次のラインナップはルノースポールを止めて再びお洒落路線でなんて事になったら、この現行車種はそこそこ手軽にスポーツ体感できるCセグワゴンとして貴重な存在になるかもしれませんね。
2020年10月12日 イイね!

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも続けてきた”気になる商用車ネタ”の17回目は、欧州LCVのマーケットリーダー、トランジットカスタムをピックアップします。

昨今のミドルクラスのLCVは、各社のアライアンス戦略により似たような形をしたモデルが多く登場しているのが特徴です。
ルノー日産アライアンスはルノートラフィックと日産NV300に加えてOEMでフィアットタレントを、PSAはプジョーエキスパート、シトロエン ジャンピー、オペルヴィヴァーロそしてOEM供給にトヨタプロエースと、だいたいまとめて同じ見た目のクルマが増えてきています(アライアンス関係が変わるたびに鞍替えがあったりしてそれもまた興味深い)。
それにメルセデスはヴィト、VWはトランスポルタT6.1、そしてフォードはトランジットカスタムというモデルを投入していて、市場は活気を帯びています。
陸続きの欧州市場は商用車の需要が高く、フリート営業はメーカー/販売店にとってはとっても重要な収益源ともなるため、各社ともにまるで乗用車のように装備を充実させながら、定番のディーゼルだけではなく電気自動車のラインナップも拡充させています。
そんな中、今回クラスリーダーのトランジットが登場させたのが、LCVにクロスオーバーの要素を足した新ジャンル(?)である"トレイル"です。

見た目からしてこれはフォードらしいというか、お得意のF150やレンジャーというピックアップトラックをイメージさせるものがあります。
なんとブラックアウトされたホイールのデザインもレンジャーのものを踏襲しているんだとか。
そしてなんと言っても特徴的なのは、フロントグリルにあしらわれた大きなレタリング。
主にアメリカ市場でのトラックやクロカンSUVなどは、このようにグリルいっぱいに大きくブランド名を表示するのがお約束だし(フォードのみならずダッジやトヨタなどもやってる)、それが転じて人気のカスタマイズ仕様になったりもするだけに、さすが多国籍メーカー、ヨーロピアンな車体にしっかりとアメリカンを注入しています。
アメリカンな雰囲気を敢えて前面に出しつつ、車高が上がってウレタンのバンパースカートが巻かれた姿は、"どんな道でもお届けします"という気合を感じて、本格SUVの雰囲気さえ醸し出しています。

しかし箱を見ると正真正銘のパネルバンにて、働くクルマの要素に変わりはありません。
このモデルは本気の商用向けに作ったのか、あるいはレジャー向けににて個人ユースを狙ったのかはわかりませんが、LCVにもトレンドを取り入れてみたという考えはなかなか面白く、これはもしや流行りそうな気配もあります。
こちらのモデルは乗用車並みの装備がついているのも特徴で、外装にはルーフレール(この手のパネルバンには珍しい)、内装、装備ではコネクテッド対応のディスプレイオーディオや革のシートなど、ちょっとミニバン的な充実ぶりになっています。
(もっとも、この場合の革シートは、ラグジュアリーというよりも汚れ対策という気もしますが)
一方でこの見た目の割にはAWDの仕様はなく、FFのみということですが、フォーカスSTやフィエスタSTに搭載しているものと同様のトラクションコントロールシステムを装備しているとのことで、そのあたりも乗用車(しかもスポーツ仕様車)のアイテムが装着されているということで、イマドキのLCVは贅沢な限りです。

こちらのトレイルバンは、上位車種のトランジットのほう(カスタムというサブネームのつかないほう)にも用意されています。


ひと回り大きな車体は長距離輸送にもの対応できるモデルとしてメジャーな存在ですが、こちらにはAWDの仕様もあるそうですので、ぜひ砂漠地帯の郵便局などへの輸送に使用されて欲しいものですね。

欧州(特にUKやドイツ)ではメジャープレーヤーのフォードのLCV。
日本では縁遠くなり久しいフォードにて馴染みはなかなかありませんが、この"クロスオーバー商用車"の欧州での評価次第では、日本でも遅れてNV200やハイエースあたりに誕生するかもしれませんね。
(その前にN-VANあたりにいかにも登場しそうな…)
果たしてどうなるのか、今後の動向を見てみたいと思います。
Posted at 2020/10/12 08:54:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
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【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
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シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
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