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わんどらのブログ一覧

2021年11月29日 イイね!

Fête CITROËN à Shimokitazawaに行ってみると

Fête CITROËN à Shimokitazawaに行ってみるとFMラジオ(わたしの場合J-Wave好き)を聴いていると、やたらシトロエンのCMを耳にしたり、提供番組があったりとPRに積極的だなと感じます。
販売台数が急伸しているのは、ベルランゴを中心としての認知度の向上によるものとのことでしたし、このようなラジオなどを通じて生活者に触れていく機会は大事かつ効果的なんだろうなと想像しています。
そんな生活者との接点のひとつが、今回下北沢にて行われたリアルイベント、"Fête CITROËN à Shimokitazawa"です。
まだコロナ前、2019年に行われた"Comfort La Maison Citroen"は二子玉川にて、そして去年のベルランゴデビューイベントは豊洲にて、そして今年は下北沢とは、シトロエンのターゲットとするお客様像がよくわかるのですが、今回のイベントもファミリーターゲットをメインに据えたもので、テーマは"フランスの縁日"ということ。
これはぜひ訪れてみようと出かけてみました。

オープンスペースの会場は下北沢駅近くにあり、フツーにシモキタに買い物や食事に来ている人にも目に触れやすい場所での開催。
クルマはいるけど、クルマのイベントという雰囲気はあまりなく、シトロエンが発信するフランスのお祭り的な様子を醸し出しています。
会場スペースには車両展示はもちろん、Hバンを中心としたキッチンカーによる出店や、

ヨーヨー釣りならぬ"アヒル釣り"、凱旋門までのボール転がしなど縁日風のゲームが楽しめるコーナーや、

シャンソンやバンド演奏が行われるステージなど、

なかなか遊び応えのあるイベントでした。
私自身、今回は子供たちを連れて行ったのですが、縁日風ゲームが楽しかったようで、何度も繰り返しトライしては長い時間滞在してしまいました。
こういう体験を通じて、マーク(ブランドロゴ)を覚えていく子供たちは、帰りの道で並走したC3の後ろ姿を見ては"あ、シトロエンだ"と自然に認知してゆき、ファン(そして将来のお客様)として広がっていくのでしょうね。

さて肝心の車両展示ですが、今回のメインはこちらのフェイスリフト版C3エアクロスです。

主に顔つきが変わったのが特徴のようですが、この新しい意匠は表情が立体的になってなかなかカッコいい。
私は気に入ってしまいました。

そして会場の中心には人気のベルランゴがあります。

こちらのXTRパッケージは私の欲しいグレードそのもの!
このグレイッシュベージュの色も陽の当たる時間帯によって雰囲気が変わり、なかなか良い感じではないですか。
いま車検入庫中のマイピカソに代わる筆頭候補としているだけに、こうして改めて見ると興味がますます沸いてくるのです。

もうひとつ、会場には販売車両ではないながらも、ベルランゴの商用車仕様が。

こちらはフランス本国で特別に作られた、世界に一台しかないLE PETIT CITROËNというモデルなんだそう。
何がプチ?なのかと思いきや、どうやらシトロエンの雑貨屋さん(オフィシャルグッズショップ)をイメージしたものなのかと…運転席には大きなクマのぬいぐるみが鎮座していたしね。

それにしてもベルランゴはこうした"働くクルマ"が似合いますね、いい感じです。

ということで、見応え充分に、しかも家族で楽しめた素敵イベントの体験となりました。
まだまだ認知度の低いブランドの魅力が多くの方に知られる良い機会と感じたと共に、こういうイベントを通じて、そのマイナーブランドを所有していることの喜び、ロイヤリティを感じることができ、少し得意になるような気分になりました。
(という私のマイピカソは今…はまた後日)
Posted at 2021/11/29 20:27:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | シトロエン
2021年11月25日 イイね!

トヨタカローラクロスを試してみたら

トヨタカローラクロスを試してみたら先日の日産ノートオーラを試した後、試乗に勢いのついてしまった私わんどら。
何事も勢いって大事だったりすることもあり、重い腰が上がったならばもっと意欲的に行ってみよう〜と、向かったのはこちらも兼ねてから気になっていたクルマ、カローラクロスです。
アジアや北米、アフリカなどでは先行して発売され、それなりに好評を得ていると言いますが、果たしてトヨタの細かなSUVラインナップの中でどんな位置付けなのか、渾身のグローバルモデルを実際に見てみようと思ったのです。

以前のブログ"カローラクロスが気になる!"にて、国内向けのモデルはグローバルモデルと顔が違うことが違和感あると書いた記憶があります。
何でも国内向けに化粧直ししなくてもいいじゃんという感覚です。
そんなドメスティックな表情を見て"やっぱりダメじゃん"とブログで吐露した違和感を実証しようと思ったのですが、あれれ実際見てみると意外と違和感ない感じです。
もちろんグローバルモデルが隣にあり比較している訳ではないので、そのフィット感はわかりませんが、この国内向けを単品で捉えると、まあいいかという気になります。
担当していただいたセールス氏に"あれ、意外とフィットしてますね"とフロント周りの印象を伝えると、"そうなんです、我々も良かったーって感じているんですよ"とのこと。
どうやらあのグローバルのクジラ口は国内セールス側から見てもやはり違和感あるようで、メーカーのチーフエンジニアが発していた"国内の消費者志向に合わせた"デザインの意図は現場感覚にもマッチしているようです。
なるほど、さすがメジャーなオールターゲットブランドだけありますね。

そして全体感は極めて上位車種RAV4に類似しているのですが、RAV4よりも丸みがある分、こちらはシティランナーという雰囲気を醸し出しています。
その点もなかなかよいポジショニングで、魅力的だけど質感の低いヤリスクロスでは物足りなく、RAV4はゴッツ過ぎ、ハリアーはお高くとまった…なんて層にはピッタリの位置付けなんだと感じます。
まさに私の嗜好はそのあたり、トヨタSUVマトリクスの中ではしっかりとカローラクロスにプロットされてしまいます。
内外装全体に高級感は皆無だけど、これくらいならいいかもねという安定のカローラ品質は、これもまた万人受けするような気がします。
インパネデザインもシリーズ通じて共通の意匠だし、フレッシュな感じはないけど安定感はあります。
遊びに使うにはいま我が家に欲しいユーティリティ性もしっかり網羅しているし、あれもしやこれが我が家のFuture Candidateになる?なんて。



ドライブしてみると、これがまたなかなか良い感触。
私個人的には、一番売れている人気のカローラツーリングのスタイリングがとても好きで、限定販売された2Lモデルとか試してみたいなぁと思ったりしていました。
と同時に乗ってみてガッカリだったのもカローラツーリングの印象にて(既存HVモデル)、ああ、スタイリングは良いけど、これは選択肢ではないな…と惜しくてたまらない想いがあるのです。
しかしこのカローラクロスは、その私がツーリングで感じたNGポイントを見事に感じさせない良さがあります。
HVエンジンのもたらすアクセルフィールこそ似たようなものがありつつも、私が注目したのはハンドリングの良さ。
特に低速時の切り返し時やステアリングロックトゥロック時などに、ツーリングではやけにパワーステアリングの電子制御感と、回し切った時のガツっというメカニカルなぶつかり感覚に違和感あり、これは嫌だなぁと感じていたのですが、クロスではそれらが解消されています。
それにブレーキフィールも適度に深押しする遊びがあり、緩急つけたコントロールがしやすくなっているというのもツーリングにはなかった良化ポイント。
ツーリングは少しの踏み込みでいきなりガツっと効くので、欧州車乗りには違和感あること記憶します。
そんな風にカローラクロスは、個人的なカローラの不満印象を解消してくれる乗り易さを感じさせてくれたのでした。
あらあら、これはますます我が家の近い未来の可能性になるかな?なんて。

しかし、何だかハンコを押すまでにはまだなれないのはなんだろう…。
それは、"良い"運転はできるけど、"楽しい"運転ができるとは限らないという感覚。
世界一のフルラインナップメーカーならではの万人受けするための"中道な作り"が製品に染み込んでしまっていて、それがイマイチ自分にしっくりこないせいかもしれません。
おそらくは家族の送迎に、あるいは荷物を詰め込んでキャンプへ…と目的は着実にこなしてくれるだろうとは思いますが、それ以上の相棒にはなりそうにないというのが、このクルマを選択するのに躊躇してしまう要因なんだと思います…。
あくまでも個人的な思いではありますが、"目的達成手段としての道具以上の相棒になりにくい"という印象をもってしまうのですよ。

カローラクロス、想像していたよりもフツーに良いし、欲しかったサイズ感でもあります。
そんなモデルを選択してみるのもまた堅実なカーライフなんだと思いますが、個人的にはそのコンサバティブな選択肢はもう暫くお預けしておこうかな、と感じるのでした。
2021年11月21日 イイね!

日産ノートオーラを試してみたら

日産ノートオーラを試してみたら今年も意外とアクティブに"試したいのが試しドキ"を実践している私わんどら。
もう2021年も後数ヶ月というところにて、発売済みの新しめのもので試してみたいと前のめりになるモデルは何かなぁ…と思案を巡らせていたら、ありましたこちらのモデルが。
日産ノートオーラです。

昨年末にベース車両であるノートを試して、その進化したe-Powerの楽しさにすっかり良いイメージを持ったまま時を過ごしておりました。
そんな中、今年になり上位車種オーラが登場。
あの妖艶で上質さを訴求したTVCMも気になるし、それに目にするメディアの論調はどれも褒めっぱなしの感もあり、そんなに良いクルマなんだったら試してみたいなぁ…と思った次第。

早速DLRを訪問すると、日産的にはやはり今最も"推し"なのか、一番目立つ場所に試乗車を展示し迎え入れられます。
一見はベースモデルとの差異はあまり分からず、これは街中で通り過ぎてゆくだけでは区別つかないのでは?なんて思ってしまいますが、よく見るとフロントグリルのディテールやらホイールやらで区別は付きそうです。
ボディサイズもフェンダーにボリューム感を持たせたり、僅かに大きくはなり3ナンバー化しているのですが、正直そんなに変わった感がないのが個人的な印象です。
まあしっかりと横に並べたら違うのかもですが、それはオーナーがスーパーマーケットの駐車場に横並びした時の自己満足的な優越感にはなるのかなと思う程度にて、一般市民にはよくわからず…。
ただ言われてみるとどことなくスタイリング的に縦横比の安定感は出ているような気がしますし、フロント周りの灯火類のグレードアップ感は、確かに質を重視した差別化が図られていて、好感が持てます。

さて、乗り込ませてもらうと、これは明らかに良い雰囲気を醸し出しています。
トリムにはツィード素材を用いていて(同じくシートも本革かツィードか選択可能)、さらには木目調のパネルとの組み合わせは、まるでモダンな家具が設えられている部屋の中にいるようです。

これはあのTVCMにてモデルの女性がうっとりとしたセクシーな表情をするわけだ…なんて。
ご対応いただいたセールス氏曰く、ツィードをトリムに用いるクルマはあまりなく、モダンなインテリアはかつてのティアナ、あるいはティーダの系譜だとのこと。
確かにその言わんとしている事はわかるわかる、木目は本物ではないんですけどね、とは言うけれど、いやそれでも十分、とても良い雰囲気です。

さて走り出します。
動力性能においてはノートから変わったところはないのかもしれませんが、e-Powerの走り特性については昨年末に得た胸のすく想いまでの衝撃はなく、よりスムーズになったような気がします。
もちろん心理的なものだったり、曖昧な感覚値を言葉に置き換えての印象となるのですが、加速感も回生ブレーキの挙動もより扱いやすくなった感じ。
おそらくこの手の電動車の挙動にいつの間にか慣れてしまったからかもしれないし、あるいはモードセレクトのセッティングが少し違うのかもしれないし、はたまた"オーラだから走りも上品"という先入観か…なんだかマイルドで乗りやすいのです。
出足のトルクフルな感覚はもちろん感じつつも、必要な時に加減速を思い通り、フツーにできるのは乗りやすいと感じます。
もちろんワンペダルもOK、個人的にはオーラの踏みしろのないブレーキ感覚は好きではないため、同乗者を酔わせない程度に回生ブレーキを活用しつつ、ドライブに慣れたら面白くなるんだろうなと感じました。

もうひとつ、私的に注目していたのが、このヘッドレストに装着されたBoseのスピーカーです。

どれだけの臨場感、低音再生力があるのか興味津々にて、試乗中に同乗セールスの許しを得てはFMラジオのボリュームを上げて聴いてみました。
私の感覚では、空間に響く音は所謂"ドンシャリ"の響きではなく、音帯全域がマイルドに響く感じ。
期待していたほど驚きの音質ではないけど、確かに包まれ感はあるので、これもまたTVCMの女性モデルのうっとり顔も納得いきます。
余談ながら、マイピカソの査定ついでに車内で音楽を聴いたある日本メーカーのセールススタッフが、その音質の良さに驚いていたことがあります。
"良い音ですね、何か変えているんですか?やっぱり外車は音がいいなぁ…"って。
私自身、クルマの中での音楽鑑賞はマストにて、マンション暮らしのため家では大人しく聴いている反動もあり、ひとりでクルマに乗っている時は結構大きめの音でドライブしていることが多いのです(DJやってることもあり、ドンシャリ感を得たいのかサガにて…)。
しかし、マイピカソのカーステレオはフツーに標準装備のもの。
音質こそ好みの設定に変えているけど、それも標準の機能を使っての範囲にすぎないものです。
(さらに言えば自身のクルマにスピーカーがどこに幾つ付いているかもよく知らない…)
それでも"音がいい"と言われるとは…うん、でももしかしからそうかもしれないなと思いつつ、それ以来、日本車に試乗する時にはそのステレオからの音を確かめてしまいます。
すると、そのセールス氏が発した通り、何だかやはり物足りない気がするのです。
欧州車は、やはり中世から素晴らしい音色のある暮らしをしている欧州人の耳にあった、それなりのレベルを備えているものなんでしょうかね。

定評あるe-Powerの走りはもちろんですが、それよりもノートにはない確かな上質さが引き立っている新型オーラ。
質感的には確かにこのクラスにしては"オーラを発しているね"と感心するとともに、これはもしやお買い得ですらあるかも…なんて感じたりします。
個人的にはこの車体がもっとストレッチされたワゴン的なモデル(先代フィットのシャトルや、クリオ4のワゴン(日本未発売)、プジョー207SWなど、ついひとつ前の世代まではBセグモデルにもワゴンタイプがあり結構重宝されていた気がします)の登場があればなぁ…なんて勝手な期待をしてしまいますが、乗って五感に触れる心地よさがあるクルマなだけに、今度また機会があれば、じっくり乗ってみたいなぁなんて思うのでした。
2021年11月18日 イイね!

小さな島の大きなサスティナビリティ

小さな島の大きなサスティナビリティ今回のブログ、タイトルだけではクルマの話かどうかも想像つかないのかもしれませんが、今回はある島の話を書いてみることにします。
そう、既にニュースにはなっているのでご存じの方も多いのかもですが、エーゲ海に浮かぶ小さな島のチャレンジにシトロエンがコラボしているという話題をピックアップしてみたいと思います。
先日、ギリシャ政府とシトロエンは、南エーゲ海に浮かぶ小さな島、ハルキ島におけるゼロ・エミッションに関する協定を結び、シトロエンの電動車種を無償でリース(リースアップの後は寄贈)するという提携をしたのです。
これは、ハルキ島で稼働するクルマを全てEV化するというミッションにて、その電動化にシトロエンが全面的に支援してゆくというもの。
まずは沿岸警察などの公共団体に合計6台の電動化車両を供給したということですが、今後は島にある自動車を順次電動車に入れ替えてゆく事を目標に、法人向けだけではなく個人所有者に対しても、販売やリースをしてゆくとのことなんです。
政府主導の取り組みなのに、たった6台の提供とは少しインパクトに欠ける気もしますが、なにせこの島は南エーゲの島々の中では決して大きくもないものなんです。

観光地で有名なロードス島から6kmほど離れた場所に位置するハルキ島。

島の面積は28平方キロメートル、人口は478人。
日本でいうとどのくらいの広さ?と調べてみると、例えば広島県の名所、厳島神社のある厳島(宮島)はほぼ同じ面積にて人口は1670人、あるいは日本最西端の与那国島もほぼ同じ面積にて人口1625人です。
あるいは島じゃないけど東京都の府中市は29平方キロメートルにて人口は26万人と、日本での等しい面積の地域に比べても、ハルキ島のコンパクトさが際立つと思います。
(まあ日本はどこも人口密度高いね…ということかもしれませんが)
そしてハルキ島は観光を主な産業としていて、美しいビーチと丘上の要塞跡などの見どころがあるとのこと。


食事はエビが名物とかで、きっと日本人の口にも合いそうなエーゲ海域の料理が楽しめるんだと思います。


そんな小さな島にギリシャ政府はどうして100%電動化の使命を与えたのかはわかりませんが、この規模なら実現可能なものとして、見本を示すには良い対象なのかもしれません。

さてシトロエンがまず提供した6台のモデルはこんな感じ。
まずは沿岸警察に提供したのがアミ。

こちらはコンパクトな島にぴったりの機動性あるクルマにて、警備車両として2台導入されました。
今後は一般市民の足としても導入が図られるようです。
お次はe-C4。

日本導入も期待されるモデルですが、こちらは市役所に2台提供されたようです。
さらにはe-Spacetourer。

こちらも市役所に1台提供とのこと。
そしてもう1台はそのパネルバンであるe-ジャンピーです。
まずは6台のeシトロエンたちが小さな島をゼロエミッションで駆け抜けるなんて、素晴らしいことなんだと思います。

世の中にはもっと大規模な電動モビリティの実証実験や、都市やコミュニティにおける取り組みに溢れているのかと思いますが(横浜市と日産の取組みなどなど)、小さいけれど"100%電動化"をやっちゃいましょうというこちらのシナリオのほうが持続可能な社会を実現する上でもリアリティある気がして、好感が持てるのです。
最も、"エーゲ海の美しい島とシトロエン"というフレーズに惹かれてしまうのですが!

クルマと同じくらい海外旅行が趣味の私。
このコロナ禍においてはまだなかなか不要不急の海外渡航という訳にはいかないのでしょうけど、いつかこの小さな島を訪れてみたいという新しい目的地ができました。
そしていつか島に辿り着く時には、島の至る所で電動化シトロエンが活躍している様子を眺めてみたいと思います。
Posted at 2021/11/18 20:03:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | シトロエン
2021年11月10日 イイね!

トヨタアイゴXが気になる!

トヨタアイゴXが気になる!今春にコンセプトモデルが登場し、スモールSUV化をほのめかせていた欧州専用シティカー、アイゴ。
いよいよそれが現実のもの、Xの名前を冠して姿を現わしました。
コンセプトモデル"プロローグ"の登場時は、思い切り遊び心のあるスタイリングに加え、フロントグリルレスの出立ちに"EV車ではないか?"なんて報じられ方もしていましたが、そのあたりはしっかり現実味ある方向にアジャストされて、フツーにトヨタお約束の1.0L-3気筒エンジンの搭載にてお披露目となりました(まあわかっていたことですが…)。

さてアイゴと言えば、チェコにある工場で生産されているモデルにて、かつてはTPCAというプジョー、シトロエンとの共同開発生産を行うアライアンスのもとに販売されていました。
シトロエンはC1、プジョーは107-108と2世代に渡り3兄弟を継続させてきましたが、この3世代目からは、プジョー、シトロエンとのチェコでの合弁解消によるトヨタ単独でのシティカー開発製造となっての、今回の新型登場となったのです。
(ちなみに、その提携解消と共にプジョー、シトロエンはAセグメントからの撤退を発表しています。但し、新たに組んだFCAにはシティカーのトップランカー、フィアット500がありますからね、そのアセットは活用されていくかもしれませんね)

さてトヨタオリジナルとなった新型クロスオーバーは、コンセプト版で驚かされたデザインは丸く収まり(順当)、現実感あるまとまったスタイリングで登場しました。

しかもアクティブな雰囲気を残しているあたりは、なかなかユニークなデザインなのかと思います。
何となく、兄貴分の現行型ヤリスをぎゅっと詰めた雰囲気は、個人的には嫌いじゃないスタイルです。
いや正直言うと、何もクロスオーバー風に加飾しなくてもいいから、このスタイリングを持ったベーシックなシティカーでも良かったのでは?なんて思ってしまいますが、そんなベーシックな方向でのクルマはVW up!3兄弟やルノートゥインゴ、そして最近デザインも洗練されてきたキアピカントなどに任せて、こちらアイゴはZ世代に遊んでもらえばそれでいいという割り切り(常にオールターゲットの国内トヨタとは大違い笑)にて、この"X"化に振り切ったのかと想像します。
(シティカー×クロスオーバーの商品化は既にVW up!やフィアットパンダが実現済みですけどね)

さて日本では馴染みのないモデル、アイゴのモデル変遷を改めて振り返ってみます。
まずは初代モデル。

チェコにて設立されたTPCA初のモデル、アイゴ、C1、107は外観はそれぞれのデザインを持ちながらも、内装デザイン、エンジンはトヨタのものが共通で採用されたのです。
こちらは私わんどらが所有していたモデルでもあり、アイシン製のMMTという2ペダルMTで非力なモデルを引っ張りながらドライブするのが楽しくて、今でも探して乗りたいと思うくらいの思い出があるクルマでした。
2代目はまたまた内装とエンジンは共用ながらも、外観はさらに各メイクの個性が現れたものとなりました。

目が丸く可愛らしいC1、スポーティな108とは異なり、アイゴは"マンガデザイン"と言われるコンセプトで登場しました。
フロントにパネルの組み合わせで"X"の文字を描いた印象的な表情は、歌舞伎の隈取りにも見える、とにかくジャパニーズテイストを醸し出したもの。
正直私には受け入れ難かったのですが、欧州ではそこそこ好評なデザインだったとも言われます。
ふーん、何をクールと感じるかの思考ってわかりませんね…。
そして今回3代目となるわけですが、こうして並べてみると、なんとなくこの最新モデルは初代に回帰したような気がします。
だからこそ"これはあり"なんて思ってしまったのかもしれません。

さて、プジョー&シトロエンとの提携解消にて呪縛(?)から解放された新型は、ヤリス同様のTNGAプラットフォームを採用しているんだそうです。
私がTNGAがもたらすメリットをどれだけ感じ取れているのかは怪しいものがありつつも、ヤリスの心ウキウキするハンドリングがこのスモールで実現していれば、これはかなり良い感覚を与えてくれるんじゃないかと期待できます。
(だからこそ尚更クロスオーバーでなくて良い気が…)
さらにインテリア写真を見ると、あれあれ随分とコストをかけていそうな…と思えるもの。

私の乗っていた初代はドアなど鉄の外板剥き出しにて、タコメーターはオプション、ナビディスプレイもなく欧州ではオプションでTomTom装着という簡素なもの。
そんな超ベーシックなんてイマドキは売れやしないのかもしれませんが、この新型を見ると、商品企画時点15年以上前という時代の進化は目覚ましいものなんだと実感します。
まあその分価格も上がっているんだろうとは思いつつも、欧州トヨタ曰く"手頃な価格は維持せねばならない"とのことですので、シティカーとして手に取りやすい価格帯で登場するのかと思われます。
欧州トヨタのホームページには既にグレード構成も掲載されていて、ベーシックな位置付けの17インチホイール装着の"Play"と"Pulse"、18インチの"Envy"、そしてさらにいろいろ加飾された専用色"カルダモングリーン"を纏った上位車種"Limited"の4種類があり、さらにそれらにはそれぞれキャンバストップの付いた"Air"というラインナップもあるようです。

グレードが高まるにつれアクティブ要素も増えるという内容ですが、それにしてもAセグシティカーに18インチとは、大胆な時代になったものですね。

そんなユニークなモデルで再び話題を誘う新型アイゴ。
日本には正規導入されないだけに(おそらく並行輸入はあるのでしょうね)、日本車でありつつも国内でお目にかかる機会はなかなかないというモデルではありますが、いつかどこかでお目に掛かれる日を楽しみにしたい、アイゴ乗りOB的にはとっても気になるクルマです。
Posted at 2021/11/10 08:20:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | Aygo

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
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2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
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2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
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2018/11/26 22:35:36

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