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わんどらのブログ一覧

2019年07月29日 イイね!

マツダ3を試してみたら

マツダ3を試してみたら巷でウワサのマツダ3。
一昨年現れたコンセプトカー、そして昨年末のLAでのデビュー時から、何かと気になるカタチと注目していたモデルに、ようやく少し触れてみる機会を得ました。
普段はマツダのクルマにはあまり関わることのない私ですが、メディアやみん友さんのインプレッションが軒並み好印象を受けている事に影響されて、よし試してみよう!と思ったのです。
第7世代という新たな顔つきにキャラクターラインを廃し、大きなCピラーでクルッと丸めた感じの大胆なデザインチェンジは、年初のオートサロンで見た時も、正直自身の中で好き嫌いか判断できない微妙な印象でしたが、あれから時間が経ち、メディアを通じて何度か見るうちに、これもなかなかカッコいいなと思えるようになってきました。

そんなある日、都内にあるマツダの新CI店舗を訪問してみます。
お目当てのマツダ3もそうですが、実は空間やファシリティそのものがデザインに溢れたこの新CI店舗を見てみたかったのです。
広島出身の有名建築家を起用し、博報堂がブランディングを行ったという店舗はなかなか素敵で、洗練された中でもクルマに想いを寄せながら商談できる仕掛けなど工夫もされているようで、好感が持てます。

さてマツダ3、ファストバックと呼ばれるハッチタイプとセダンの2ラインナップは、見た目同じだけど実はボディパネルの共用部分がほとんどないという、それぞれが最適なデザインにアジャストされたというこだわりようで、誰も気づかないだろうことをやっちゃうマツダのデザインに対する気合を感じます。
見ると、展示車には黒いエアロパーツが装着されています。

DLR展示車にスポーティオプション装着なんて珍しいと聞いてみると、これもメーカーのデザイナーのこだわりんだとか。
新CI店舗に展示するのは、2年前の東京モーターショーで展示したコンセプトカーに近いカタチが相応しいというデザイナーからの直接指示を受け、エアロパーツの付いたモデルの展示をしているんたそう。
確かに凄く引き締まってカッコいいです。

さてまずはいつものように現車確認から。
先日アップしたブログの通り、実はメルセデスAクラスを試してみたのがこのマツダ訪問の数日前だった自分にとっては、ベンチマークはどうしてもAクラスとなってしまいます。
そんな視点で運転席に乗り込むと、なるほど、シンプルな家具あるいはデザイン家電のような作りのインテリアはセンスが良く、樹脂パーツの質感も悪くない気がします(もちろんコストバリューという意味で)。
さらに、ファストバックの外観デザインから得る窓の小ささ、特に気になっていたのはリア席の閉塞感ですが、これが意外や思ったよりもCピラーに続く塞がり感はありません。
(感覚値としては、トヨタC-HRの方が息苦しかった)
これぞデザインの妙ですね。
ウィークポイントとしては、リアの荷室スペースが狭いこと。
これはベビーカーが入らないようで、幼い子を持つファミリーカーとしては諦めてくださいという感じでしょうか(ちなみにそういうファミリーにはトランク容量の大きなセダンをお勧めするようです。但しそうすると今度はベビーカーの出し入れがし難いらしい…全く、一長一短あります)。

スタイリング?使い勝手?どちらかを取るのではなく、本来のデザインとはターゲットユーザーがどう使うかを描く事かと思うんですけどね。

(ということはこのクルマはファミリーカーでないという割り切りの現れかもしれません)

さて、いよいよ試乗させていただくことに。
今秋登場と話題のSkyactiv-Xとやらは気になりますが、私的にはまずはディーゼルが気になります。
先代のアクセラのディーゼルモデルを体験したことないため(デミオはありますが)、比較するというよりはニュートラルに感覚値としてのドライブの心地よさが気になるところです。
走り出すと、必要十分にトルクフルなディーゼルエンジンの特徴が良い具合に感じられ、特に坂道はグイグイと引っ張ってくれる感覚に、思わず"これを山に持って行きたい"と同乗セールスさんにこぼしてしまいました。
そう感じさせてくれたのはトルクフルなディーゼルエンジンの恩恵だけではありません。
いやハンドリングがいい。
むしろエンジンよりもそっちが運転の感覚を楽しませてくれているのかもしれません。
ステアリングを曲げた意図した角度にクルマが回り込み、フツーの交差点や街中の坂道カーブレベルながらも、感覚との時間的ズレもなくラインをトレースしてくれます。
これがGベクタリングコントロールプラスという機能の効果なのでしょうか。
これは運転していて思わずニヤけてしまう楽しさです。
(ん?もしやこれって別に新機能ではないの?)
あとステアリングの握り、けっして太いわけではないけれど、皮の素材感なのか、手のひらにしっかり貼り付いてグリップ力がある感触を受けたのも、ハンドリングが楽しい要素かもしれません。

そんな風に走る、曲がるが楽しい、素晴らしいクルマではあるのですが、ひとつだけどうしても自身に合わないことが。
それは、ブレーキの効きしろ。
もしくは踏みしろと言うのでしょうか、あのグーっと踏み込んでから深いところでようやく効く感覚が全く合わないんです。
すっかり気分はドイツ車あるいはイタリア車あたりのクルマに乗っている気になっていたのですが、こんな感覚はメルセデスやBMWなどのドイツ勢のみならず、アルファやプジョーを運転した時にさえも感じたことないもの。
初動から効きつつ踏みながら深めていくことがてきる欧州車のブレーキ操作に対して、マツダ3は"これはトヨタのハイブリッド車?"と思うくらいに初動に効かなくて怖い。
(会社の業務車両のプリウスを運転するたび、これだから事故は減らないと愚痴りたくなるくらいブレーキの踏みしろが感覚的に合わないと思っております)
感覚値をうまく表現できませんが、うまく止めることのできないクルマは真底合わない…残念ながらそう感じてしまいました。

ということで、最後はオチがついてしまったようなインプレッションになりましたが、所詮全ては感覚が頼り。
自身の感性に合えば"運命"感じて選べばよいのです。
そういった意味で、デザインよし、走りよし、曲がるサイコー、でも止まらない…という気になるクルマとなってしまいました。
2019年07月25日 イイね!

メルセデスAクラス(W177型)を試してみたら

メルセデスAクラス(W177型)を試してみたら気になるクルマはいち早く海外情報からキャッチすれど、いざ日本に上陸したらなかなか触れる機会を得ることができないことが多い私わんどら。
見た目重視のクルマ選びを公言するだけに、写真を見てカッコいいとかいろいろ言うけど、結局百聞は一見にしかず、いろいろ試してみないとわからないのが本音です。
そんな中、やっぱりたまには行動しようと向かってみたメルセデスのDLR。
目的は今盛んにCMを展開している新型Bクラス(W247型)の体験とAの比較、そして最近登場した待望のディーゼルモデルの体験です。
Aクラスは国内に登場してから随分と経ち、既に街では時折見かける存在ですが、この春にはBクラスの国内ローンチと、両クラスへのディーゼルモデルの導入という新たなニュースがあったので、私的には訪問タイミングも今がよい時。
都心の大きなDLRを訪れると、天井高くルーミーなショールームに、感じの良いセールスパーソンが対応してくれます。
AとBが見たいのですと伝えると、ショールームには同じボディカラーの2モデルが既に並べられています。

まずはAクラスから現車確認です。
先代モデルはとても親しみがある存在で、数年前のクルマ未所有時代にレンタカーをよく借りていたのと、フランス2000Kmドライブのパートナーとして、相当乗り込んできたクルマでした。
そんな懐かしの想いを持ちつつ、この新型に乗り込んでみると、あれ旧型よりもより低くなったのでは?と思えるくらいの着座位置がとってもスポーティに感じられます。
(実は旧型より低くということはなくむしろ座高は高いのです。単にいつもピカソに乗ってるからそう感じるだけでした)

外観全体の雰囲気は大きく変わっていないけど(よりシャープになった点は悪くない)、インテリアはまるで違う様子です。
もちろんその印象の中心は、タブレット端末を横に2枚つなげたようなディスプレイの存在。
しかし写真で見るよりもその存在に違和感はなく、程よい未来感はインテリアデザイン的にも悪くないと感じます。

次に座ってみたのがBクラス。

こちらは今のピカソ的な着座感覚で、とても座りやすい!
当然頭上の余裕も相まって、気持ちにも余裕が生まれます。
そしてここで知ったのが、AクラスとBクラスは、実は全高以外はまったく同じ寸法だということ。
ディーゼルモデルベースでの比較では、122mmの全高差のみがスペック上の違い。

A200d
トランスミッション:電子制御8速A/T
エンジン:DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付
総排気量:1,950cc
最高出力:110kW(150PS)
走行燃費 WLTCモード:18.8km/l*
全長:4,419mm
全幅:1,796mm
全高:1,440mm

B200d
トランスミッション:電子制御8速A/T
エンジン:DOHC 直列4気筒 ターボチャージャー付
総排気量:1,950cc
最高出力:110kW(150PS)
走行燃費 WLTCモード:-km/l*
全長:4,419mm
全幅:1,796mm
全高:1,562mm

122mmの差でこんなに室内空間にゆとりもできるし、着座感覚も、膝が浮くことなく落ち着いて座れるってことは、ロングドライブに優しいということがはっきりします。
まあ、122mmの差が約40万円の価格差というのをどう捉えるかはありますが、納得いかない価格差ではない気もします。

さて早速走ってみたい、そしてMBUXを"Hi, Mercedes"と試してみたい!
ということで、待望のディーゼルモデルの試乗をお願いすると、生憎訪問当日は在庫していないとのこと。
ではガソリンモデルでもよいので乗ってみたいですと駄々をこね、A180を用意していただきました。
早速乗ってみての印象は、旧モデルよりも確実に感じる力強さ。
感覚値になりますが、新たな1.3Lターボエンジンはとても推進力のある感覚を得ます。
7速ATもシームレスな感じだし(ディーゼルは8速とのこと)、操舵感も普通の交差点レベルのコーナリング程度ですが、マイルドだけどピシッと遅れのない反応が得られて心地よい感じ。
"走る、曲がる、止まる"が絶対値よりも感覚的に相性がよいのかもしれません。
うん。これでいいじゃん。
目的のディーゼルを知る自身としては、やはりあの厚いトルクによる押し出し感はとても魅力的。
実際にフランス2000KmドライブでパートナーだったモデルはA220dというディーゼルで、その走りの面白さは病みつきになるほどの好印象だったもの。
(運転が愉快すぎて、異国の地で速度超過&罰金(日本まで追いかけられてクレジットカードで振込み)という情けないおまけ付も(過去のブログご覧くださいませ))
しかし、最近すっかり定番の機構となった小排気量+ターボの効果は、どのメーカー、エンジンもそこそこ走ってくれるし、少なくとも街中で「おお、ここはもっとチカラを!」と思うことは少なくなったと感じるだけに、このAクラスのガソリンエンジンも必要十分(以上)のスムーズさを感じるのでした。
ただセールスさん曰く、やはり「ディーゼルはもっと面白いですよー!」とのことで、ここは機会改め試してみないとね、と思います。
そして試乗のもうひとつの体験目的であるMBUX。
このタブレットに搭載される機能は、まあ言ってみればスマホやスマートスピーカーということなんでしょうけど、音声認識と多彩な表示機能は、なかなか面白いものがあります。
そしてCM等のキャッチとなっている"Hi,Mercedes"という呼びかけは、実は"Hi"は不要で、メルセデスという言葉に反応するようになっているとのこと。
走行中は面白がって「メルセデスー」と呼びかけてみては「今日の天気は?」などと質問してみたのですが、まあ正直言って、楽しいデジタルおもちゃという感じ。
有効活用できることもあるだろうけど、実際はさほど使わないのかなぁと感じるのでありました。
今後はメルセデスだけでなく、ディスプレイオーディオにアプリ化に音声認識+AIというインフォテイメントがフツーの仕様になっていくのでしょうから、この機能に特異性を感じることもないんだろうなというのが実感。
ただ、後付ナビなんぞ使っているひと世代前のクルマを所有する私にとっては、このイマドキの新スタンダードが、確実に便利だなあと感じられるものではあるのでした。

そんなことで、スタイルよし、走りよし、MBUXよしのAクラスは総合点で好印象。
あとはその「もっと楽しい」ディーゼルを試してみたいということと、実際の購入を考えたときに、実はBクラスのほうがライフスタイルにあっているのではと思えることがポイントなのかと思います。
そんな、もしCセグハッチを選択するなら"これいいね"と思わせてくれる、予想通りの展開(無難、手堅いとも言える?)ではありましたが、これは候補キープね、と思える気になるクルマなのでした。
2019年07月23日 イイね!

マイピカソを本気で走らせてみたら (もう一度)

マイピカソを本気で走らせてみたら (もう一度)なかなかスッキリとしない日が続く首都圏地方の天気。
いつもは海の日ともなると梅雨明けして一気に猛暑が襲いかかってくるイメージだけど、今年はそんな雰囲気は皆無にて、先日の連休も雨交じりのどんよりとした日が続いています。
そんな連休は久々に実家のある湘南地方に帰り、これまた家族から離れ珍しくひとりになる機会があったので、久々にクルマを山に連れ出してみました。
行き先は神奈川県山間部となる宮ヶ瀬。
16歳の頃に原付スクーターで走り込んで以来、NSRで、国産FRスポーツモデルで、あるいはクラシックミニ、シトロエンZX、または歴代のBMWで、いつだってここでクルマを走らせて、コーナーを曲がる楽しみを感じ取っていました。
箱根ほどハードではない、走り屋さんでなくとも気持ちよくコーナリングが楽しめるライトな雰囲気がまたお気に入りだったりもします。

そんな聖地宮ヶ瀬詣に、マイピカソにて単身乗り込むのは1年ぶりくらいのこと。
前回は"本気で走らせてみよう"と、こんな背の高いクルマには似つかない走らせ方を"1度きりだから"と自分に言い聞かせて走らせてみました。
すると、街乗りはフワフワの挙動なのに、意外やある程度スピードに強弱をつけて挑むコーナーではピシッと曲がってくれるという発見を得ていました。
(その時の印象は過去のブログをご覧くださいませ)

海の日の連休、早朝の宮ヶ瀬にクルマを走らせます。
しかし、写真を見ての通り、その日は霧雨混じりのウェット路面…本気でというには無理があります。
無駄に悲しい目に遭わないためにも、自身のスキルに向き合っての走行をしてみることにします。

今回"もう一度だけ"試してみたいと思ったのは、前回走ってみて以降、サスペンションを換えたその効果をこの宮ヶ瀬で試してみたかったから。
(箱根などの山道は経験済みですが、いつも同乗家族がいるので、今回のように独り身でのドライブチャンスにサスの効果を試してみたかったのです)
前回走った時は、前述の通り意外なまでもピシッと曲がる感覚はあるものの、エアサスの挙動のせいか、コーナー立ち上がり時に振り子のように、左右に小さくグラグラとお釣りが出るふわふわした嫌な感覚を得ていたのを記憶しています。
そんなことで、サスを替えたマイピカソはどんな挙動を示すのか試してみたいと思っていたのです。

さて、私がマイピカソに装着しているのは、ドイツのシトロエンチューナー・ムスケティア製のローダウンサスペンションです。
フロントはバネ、リアはエアサス用のジョイントを換えることで、スタイルと挙動が少し引き締まった感じになります。

初代エアサス版ピカソの乗り味を変えてしまうなんて何事だと、シトロエンファンの皆様にはお叱りを受けてしまいそうですが、これがまた換えてもいい感じなのです。
まず低速街乗りレベルでの、コーナリング時のロールとは異なるふわふわグラグラした不安定な揺れが抑えられ、感性通りの慣性になりました。
そしてそのグラグラがもたらす、特に首都高でのカーブ走行中に感じていた不安が解消して、しっかりと道路に張り付いてくれている感覚が得られるようになりました。
カーブにある高架道路の金属のつなぎ目を跨ぐ時もハンドリングが安定してくれるたのは嬉しい限り。
そしつなんといっても乗り心地が悪くありません。
ドイツのダウンサスと言えどゴツゴツとした感覚は皆無で、挙動はしなやかで悪くない。
感覚的には速度域とロールに応じてふわふわ幅が変わる感じで、さすが実用車向けのチューニングパーツなだけに、犠牲は少ない気がします。

そんな、総じて好印象のサスペンションですが、今回山を走ってみて感じたのは、その首都高のカーブを曲がる時と同じ感覚にて、ちゃんとタイヤが路面に踏ん張ってくれ、しかも意図するロールあれど安定姿勢への回復が早く、コーナリングが上手になったかのような安心感を得られるということ。
そう、これは早くコーナーを抜けるという攻め甲斐とかよりも、安心感が得られることが何よりの成果なんだと感じます。
運転している自分が心地よい感覚を得られるドライブができるっていい時間、そんなことを感じながら、山を下り帰途に着きました。
晴天ならばもっと走りたい!
…なんて言って、"もう一度だけ"が繰り返されてしまいそうな予感です(笑)
Posted at 2019/07/23 08:42:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | シトロエン
2019年07月19日 イイね!

新生V37スカイラインが気になる!

新生V37スカイラインが気になる!今週発表のあったスカイラインのビッグフェイスリフトは、色々な話題性を持って登場しました。
欧州車贔屓を豪語しながら、実は幼少のクルマ好き原体験に基づく日産ファンの私わんどら。
スカイラインは自ら所有したことはないけれど、ケンメリ型から7thまでのスカイラインの"いい時代"を、スカイライン党だった父の運転する助手席(あるいは後席)で過ごしたことで、スカイラインという銘柄はいつになっても少し憧れの存在だったりもします。

そんなスカイラインのニューモデルは、なんといっても"ぶっちぎれ、技術の日産"的な、プロパイロット2.0という自動運転技術(運転支援といったほうがよいのでしょうけど、ここは日産の"言い切る"マーケティング戦略にのっかって…)の搭載といい目玉機能が売りとなっています。
実際にレーンチェンジそして手放し運転が可能な機能というのは、周囲を走る旧態としたクルマや変わらぬインフラの中で実際に"安心"して使えるのか甚だ疑問はありますが、怖いもの見たさに試してみたい思いもあります。
BMWも今夏から手放し運転ができる3シリーズを導入すりとされていますので、自動運転もより高度なレベルに近づいて来ているということなんでしょうね。

そんな先進技術的なトピックもさながらに、わんどら的にはまだまだ気になるポイントがあります。
それは、フルモデルチェンジでないのに、なぜ日産に戻したの?というフロントのデザイン意匠のこと。
確かこのV37型は、インフィニティの技術が詰まったモデルですってことで、高級車ブランドのアイデンティティをそのまま身に纏ったはず。


しかし今回の日産ブランドとしてのまさに"フェイスリフト"には、どうやらグローバル展開の狙いがあるようです。
世界はセダン回帰にある、というのが日産のマーケティング戦略の答えのひとつ。
今回のスカイラインは、そんなセダンモデルの日産ブランドとしての世界展開を狙う存在としてリブランディングしたとのこと。
(おそらく北米向けマキシマなどとは異なる地域への戦略車としての位置付けなのでしょうか?)
あしらわれたVモーショングリルは、ロー&ワイドなイメージをもたらし、なかなかいいんじゃない?と好意的に受け止められます。
さらに今回のスカイラインは、テールランプの丸目化がなされたことも、ちょっと良い変化だと思います。

かつてはスカイラインと言えば丸テールというのが定番だったものの、自らその伝統を捨て去っていましたが、今回は見事に復活しました。
大したことではないけど、 "日産"回帰を示すアイコンとしては、なかなか粋なのではと感じちゃったりもします。

さて、なんと言っても私的な注目は、GTRと同じ心臓を持つという400Rの登場です。
どうしてこんなスポーツグレードを今設定したのかはわかりませんが、ハイブリッドエンジン+プロパイロット2.0のいわゆる先進の"CASEモデル"に対して、とことんドライビングを自分の手で楽しむという両極端な方向づけが、こんなモデルを誕生させたのでしょうか。

いずれにせよセダンでGTR譲りとは、かつて"羊の皮を被った狼"と言わしめたスカイラインらしいラインナップかと思います。

そんな注目ポイントを持って登場した新生スカイラインを早速見に行こうと、私、会社帰りになんの下調べもなしに銀座のNissan Crossingを訪れてみました。
するとショールームには、Formula EのレーシングカーやらGTR Nismoやらはあれど、スカイラインの姿はありません。
あれ?とスタッフさんに聞いてみると、クルマの発売は9月ということで、まだショールーム展示はないとのこと。
矢沢さんに手放し運転させたCMを観ては、もう発売されたものと勘違いし、"見に行こう"と立ち寄ったのは早とちりのようでした。
(横浜本社ショールームには展示されているとのこと)
ただ、カタログはいただけたので、少し眺めつつ、実際に触れることができる日を待つことにします。
そのカタログを見ながら、ひとつ懸念に感じたのは、やけに高価なクルマだなぁということ。
スカイラインってこんなに高いクルマだったんだっけ?と感じてしまいました。
まあ、ペルソナ的には"都市のタワマンに住む40代エグゼクティブファミリー"というらしいので、それを意識したプライシングなのかと思いますが…それにしても、と感じてしまいます。
ちなみにショールームスタッフの方は"私もそう感じました…でもそれだけ最新技術を取り入れたということで…"と話してくれました(笑)
そんなポジショニングの変化は、いつだって憧れの存在だったスカイラインをさらに憧れの世界へと遠のかせてしまっていますが、9月の発売以降には、一度は400Rの乗り味を、そしてプロパイロット2.0の先進性を体感してみたいと思う、とても気になるクルマです。
2019年07月05日 イイね!

クルマ一期一会 #2 -2019 梅雨時ドライブ編

クルマ一期一会 #2 -2019 梅雨時ドライブ編普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第2弾は、この梅雨時に見かけたクルマたち。
では、早速いってみましょう!

*珍しいクルマも多く、見かけた個体そのものの写真は個人特定になってしまう可能性あるので、写真はオフィシャルなものから引用します。

プジョー104
タイトル写真のクラシックかつ可愛らしいコンパクトカーは最近の大発見!
見つけた時は名もわからず、いつしかクロアチアあたりで見た古い東欧製のクルマかな?と近づいてみると、可愛い車体には勇敢なライオンマークが!
おそらく日本に数台しかないだろう希少車種は、FBMのようなイベント会場で見るならまだしも、都内城北地区のスーパーマーケットの駐車場でお見かけするなんて普段使いされている証。

可愛くて、お洒落で、とっても好感が持てます。


アルファロメオジュリアTIスーパー
5月の梅雨入り前、長野富士見で行われたシトロエン100周年イベントの際に駐車場に停めてあった、シトロエン以外の気になるクルマ代表。

アルファロメオの美しさと強さを背負うイメージに対して、こちらのモデルはあまりにもフツーの、不恰好なデザインと評され、"醜いジュリア"と呼ばれていたセダンです。
当時60年代のイタリアでは、家族のクルマもタクシーもパトカーも皆このジュリアスーパーだったんですよね。
醜いなんて誰が言ったのか、実にカッコいいです。

日産ブルーバード510型
その長野でのイベント帰り、中央高速八王子付近で見かけたのがこちら、これまた四角いフツーのセダンです。

スカイラインC10型同様にシャコタンにしてワタナベの8スポークホイールを身に纏った定番モディファイがまたクールでカッコ良かったりします。

メルセデス500E(W124)
今でもよく見そうで、なかなか見ない存在となったW124型Eクラス。

なかでもこちらのモンスター、500Eは見た目迫力のブリスターフェンダーがワイルド感を醸し出していて印象的な存在です。
ポルシェによってチューニングされたV8エンジンは330psを叩き出し、中身も迫力の存在でした。
そして当時の"ベンツ"は今よりも悪党のイメージがあり、そういう面でも近寄り難い雰囲気はありました。
職場のある銀座で見たそのモデルは、その当時のイメージ通りのコワモテ、黒塗りのオラオラしたオーラがありましたが、後席に赤い可愛いチャイルドシートが添えてあるのを見ると、オーナーは、実はグッドなエンスーなんだろうなと思えたのでした。

日産シルビア(S13)
同じく銀座で見かけた、見そうで見なくなった、メルセデス500Eと同じ時代を生きたクルマ。

今でもこのクルマを見る度に、当時の"究極のデートカー"ブーム(シルビアか、あるいはプレリュードか)を思い出すと共に、"Art Force"というキャッチコピーを以った、これほど美しい国産クーペがあるものかという衝撃的なデビュー、そしてTVCMにて流れるプロコム・ハルムの"A Whiter Shade of Pale"を鮮明に思い出してしまうのです。
当時は月販7,000台という、今では到底考えられない販売台数となっていた記憶もあります。
バブルを迎えた絶頂期の日本は凄い時代でしたね…。
モデルデビュー当時は運転免許を持たない年齢だった私わんどら、なのにこんなに思い出が鮮明なのは、やがてこのS13型シルビアが私のクルマデビューの相棒となるから。
いろいろやらかした(笑)若き懐かしい思い出と共にあるクルマなのでした。

デロリアン
ある日、横浜新道を湘南方面へと走行していると、低く小さなスーパーカーが走行していました。
追いつき並走してみると、そこにはBack to the Futureなクルマが。

デロリアンDMC-12です。
実は今までデロリアンというのはアメリカビッグスリーのどこかのブランドの車種名かと思っていたのですが、デロリアン=メーカー名、DMC-12=車種名だったのですね。
そしてエンジンはプジョーとルノーの共同開発製品を使っていたなんて!
(時折フランス車のイベントに並んでいる時がありますが、今まであれは何故?と思っていたのでした)
それにしても、ジウジアーロ作のコンパクトなスーパーカーは全く早そうに見えないけどカッコいい!
過去にも未来にも連れて行ってくれそうな雰囲気はバッチリです。

スプリンターカリブ a.k.a 丸目カローラ
欧州で既に発表された新型カローラツーリングスポーツ(ワゴンモデル)は、まもなく国内向けカローラワゴンとして発売されるようです。
数少なくなってきたCセグワゴンモデルであること、サプライヤー保護のDOPナビをやめてトヨタ初のApple CarPlay / Android Autoを搭載するなど期待のニューモデルとなりそうですが、その祖先とも言えるこのスプリンターカリブ(欧州名カローラワゴン)を首都高横羽線で見た時は、心躍ってしまいました。

何故なら、その横羽線を走る鮮やかなマゼンタ色のクルマは、丸い目をしている、まさに欧州仕様だったから。
しかも走行中にてしっかり確認できなかったながらも、エンブレムも欧州カローラ仕様だったような…。
それが確かだったら、まさに"As Known As"、知る人ぞ知るという感じですよね。

ということで、今回の一期一会は終わりです。
いかがでしたでしょうか?
またいつか第3弾にて、街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。
Posted at 2019/07/05 16:16:04 | コメント(0) | トラックバック(0)

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
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2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
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2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
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2018/11/26 22:35:36

愛車一覧

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