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2021年05月14日

トヨタランドクルーザープラドを試してみたら

トヨタランドクルーザープラドを試してみたら まず最初にお伝えしたいのが、これほど"意志入れ"のされなかった試乗はなかったかもしれないということ。
私わんどらのブログをいつもお読みいただけている皆さまが"ん、プラド?"と思われたか思われなかったか、私自身のクルマ趣向にはなかなか登場しそうにないモデルであるのではと自身さえも思ってしまうような状況ではありますが、"百聞は一見にしかず"、何事も経験であります。
しかしおそらくその経験は、もしプラドを志向する方々にはおおよそ響くことない鈍感なものになってしまったのでした。
(不快にさせぬよう気をつけたいですが…予めご了承くださいませ)

さてそもそも何故プラドを体験したかというと、それは約半年前、カローラツーリングの試乗をした時に遡ります。
試乗後、自宅でカローラのカタログを眺めていた僕に家族のひとこと、"トヨタ車に乗るならプラドみたいなクルマが良い"との発言がきっかけです。
確かにプラドならあの車格感といい、半端じゃなくていいかもしれないとは思っていたことも事実。
やっぱSUVに乗るならフルサイズでワイルドにいきたいよね、なんて考えはあるのですが、実際には乗ったこともないし乗る機会もないんだよねとその存在を忘れかけていました。
しかし、先日のヤリスクロスを試乗した際、やはり手狭かもね…という意見の流れから、だったらやっぱりプラドがいいんじゃない?となり、それなら試乗してみましょうということになったのです。
(セールス担当はその中間の大きさのRAV4やハリヤーを勧めるも敢えなくスルー)
ということでその店舗に試乗車がなかったこともあり、なんとヤリスクロスの試乗がてらプラド試乗車をを在庫する店舗に向かうという、試乗のハシゴをすることに。

試乗車のある店舗に到着して早速駐車場に止めてあるプラドを見ると、大きい!と感じます。
街では沢山走っていて特に珍しい訳でもないけど、いざ自身が乗ってみるのだと思うと大きさを感じるものでしょうか、あるいは単に直前まで乗っていたのがヤリスクロスだからというだけのせい?
早速よいしょと運転席によじ登ってみると、いやこりゃまるでトラックに乗ったかのような幅広感を受けます。
着座位置の高さはハイエースとさほど変わらないのでしょうけど、立派なボンネットがある分しっかりと大きさを感じます。
そして乗り込んでまず感じたのは、車体サイズに比べ意外と室内は広くないということ。
同乗の家族は"ヤリスクロスと変わらない"とまで言っていました。
まあそれは言い過ぎにしても、"車体の割には…"と感じてしまうギャップはあるのでしょうね。
さあ試乗してみようと意気込んで訪れたのに、運転席に座った途端に何だか"やっぱ走らせなくていいや"と躊躇してしまいましたが、家族の"乗ってみたい!"という言葉に後押しされ、いざ出発です。

見た目も着座位置も(さらに構造も)トラックそのものなのに、レザーとウッドを織り交ぜたインテリアは高級車そのもの。
しかもどことなく昭和臭い高級感があるのは、コンサバティブなユーザー嗜好に応えたトヨタの顧客理解力なんだと思います。
しかしランクルの主戦場は日本ではなく中東だったりします。
この内外装の雰囲気は実は日本の顧客というよりも、中東のお金持ちの嗜好をふんだんに反映しているのだと言われています。
(実は以前メーカーの方から、ランクルの開発は日本市場の要望はあまり聞いてもらえないと教えていただいたことがあります)
ということは、この高級インテリアの質感は昭和臭いのではなく、アラビアンドリームっぽいということかもしれませんね。
まあ、私の嗜好からは全くターゲット外のものではありますが、この車体サイズに加えこのラグジュアリー性は気持ちも大きくなりそうな感覚です。

走り出すと車格に対して拍子抜けするほど軽いステアリングや、カラカラと僅かな音がやっぱりトラックっぽいディーゼルエンジンの懐の広さ(街中ではたぶんそのトルクの殆どを使うことないと思える)に乗りやすさを感じはしますが、やはり大きさはかなり感じます。
視線が高い分道路を制している感覚にはなりますが、複数車線を他車と併走したり、駅前などにありがちな狭い一方通行路(私が体験したのは池袋)などでは、"私、はみ出てないかな…"と不安になってしまいます。
まあ単に慣れの問題なのかと思いますけどね。
それにしても、乗り心地がこれまた高級車を感じさせてくれるものにて、エアサスやら各種電子制御系デバイスにてよくここまでラダーフレームのクルマをフワフワに仕上げたなぁと感心させらせます。
このフワフワ感は個人的には全く好きではなく、むしろドライバーなのに車酔いしてしまいそうな気分にさえなったのですが、ヘビーデューティなボディてありつつも優雅な乗り心地という、"ランドクルーザー"とはよく名付けたものだと、このクルマのポテンシャルはそういうところにあるんだろうなと感じたのでした。

そんなことで試乗した結論は、"これは私の選ぶクルマじゃない"ということ。
あれなんでだろ、SUV乗るならやっぱフルサイズでワイルドにとか思ってたくせに。
以前スリランカでハイラックスフォーチュナー(新興国向けトヨタハイラックスのワゴン版モデル)に乗った時も、SUVに乗るならこの手がカッコいい!なんて思っていたのに、いざ運転してみるとしっくりきません。
そうやはりまずこれは私のライフスタイルにマッチしていないということを今回の試乗で痛感したということなんだと思います。
都心部でちょろちょろと子供の習い事の送迎に、あるいはスーパーに向かうのに狭い路地を多用したり、信号だらけの通りを走ったりするタイプのユーザーにまずこれは似合いません。
やっぱり中東の砂漠を走る、アメリカの広い道を走る、あるいはアジアの悪路を走るなどが似合うし、ここ日本であれば視界の開けた土地を走る、あるいはロングツアラー、そしてアウトドアレジャーにて山に川にと出かけるのも良いのだろうと、わかってはいたけど改めて感じたのです。
(正確に言うと私もキャンプしたい!けどプラドじゃなくていいという…)
そしてそんなプラドのライフスタイル(=余裕)がおくれるならばむしろいいのにと、ある種の憧れを感じたのでした。

試乗を終えてヤリスクロスに戻ると、これこそ我が家のクルマと思えるくらいにカジュアルで乗りやすい。
やはりモノ選びには身の丈というものがあるものと、学ぶことができたのでした。
ブログ一覧 | 試乗、テストドライブ
Posted at 2021/05/14 21:54:18

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