
巷では新型ゴルフ8が遂に国内導入されて、この週末にデビューイベントを盛大に実施中のVW。
そのゴルフ8はぜひ試してみたい1台ではあるものの、そのニューモデルがいつ国内リリースかのチェックもせずに、その正式デビューイベントの2週間前のタイミングにて、超久々にVWのDLRを訪れてみました。
何故かって、それは決してゴルフ8の偵察でもなんでもなく、そういやT-ROCってどんなん?と気になっていたから。
繰り返しとはなりますが前回のメルセデスEQA試乗の際にも話した通り、決してSUVがクルマ選びの目線に入ってきたわけではないのですが、ヤリスクロス→ヴェゼル→EQAと体験を重ねていたら、まだ体験した事ないメーカーも試してみたい…なんて気になっちゃって…。
という事で6月初めの週末にDLRを訪れてみました。
店舗内にはT-CrossとT-ROCの2台が並んで展示されています。
両者とも街中で見かけることもあるけど今までしっかりと見たことがなかった2つのモデルは、こうして並んでいるとそう大きさが違うような気がしません。
実際は勿論T-Crossのほうが小さいのはそのセグメント差から想定はつきますが、実はT-Crossのほうが後席の足元が広かったりと、それぞれ特徴を持っているんだということ。
まあどちらでもイマドキVWを体験するには良い素材なんだと思いますが、ここはやっぱり欧州セールスベスト10モデルであるT-ROCを体験してみましょうかと思いきや、残念ながら試乗車が他店舗に出払ってしまったとのこと。
さらに展示車もバッテリーがあがり電動トランクでさえ開閉できないという失態にて、あーいいです、またの機会にします…という始末。
しかし私にとっては勇気を持って臨んだ久々のVW(笑)、折角だしいろいろ試したいということで試乗リクエストしてみたのが今回のお題、トゥーランなんです。
(前置き長くてすみません…)
さてそんなことで初体験となったトゥーラン試乗。
ゴルフシリーズのいちモデルであるからには今がモデル末期あるいは成熟期かと思われるこちらのMPVは、いつも街中で見かける度に横目で"あ、ライバルだ"と思いながら眺めていただけで、実は何にも知らない今更ながらのフレッシュな出会いなのでした。
(去年秋に体験したルノーカングーみたい)
今や日本で販売されるヒンジドアのMPV車と言えばC4スペースツアラーあるいはBMW2シリーズグランツアラー、そしてこのトゥーランくらいなものかと思うと、なんて貴重な存在なんでしょう!と感じるものがあります。
そんなトゥーランを我がマイピカソと並べてみると、あれれ実はほぼ同じ大きさだったのかと驚きます。

というのも、同じ7シーターであってもトゥーランのほうが小さく感じていたから。
それはボックス型のキャビンを持つ目の錯覚にて、細かいディメンションは不明ながらもスペースの取り方は似たようなものを感じ、違和感なく受け入れられるものを感じました。
ま、ここではお互い"使えない"3列目の事は棚上げにしたいと思いますが、このあたりも年に数回あるかの6人以上乗る際の予備と考えると同じポテンシャルにて、"あると嬉しい"予備機能(我が家的には)と言う位置付けもマイピカソとの違和感ないものがあります。
違い…はセンターコンソールの有無というあたりでしょうか。
実は我が家ではマイピカソのセンターコンソールのない前後席のウォークスルーが同乗者に好評で、それが故にベルランゴの上位車種に見るどかっと据わるコンソールは不評なのです。
(それもネックで代替話も進まずというのもあり…)
そこに照合すると我が家的には、トゥーランはマイピカソにマイナス1ポイントという感じになりますが、イマドキにセンターコンソールがないクルマを選ぶのはなかなか車種グレードも限られてくる訳で、そこをクルマ選びの主題にはしたくないなぁ…というのが夫の言い分なわけでして…。
生活感ある話題でスミマセン(笑)
ただこういう観点こそが生活者視点なのかもしれませんね。
さて今回はTDIエンジンのモデルをチョイス。
いやVWのディーゼルって試してみたかったんです。
最近は何もディーゼルでなくとも押し出し感あるトルクを体験できるモデルが増えてきていますが、トゥーランに乗って感じたのは、"あれ思ったよりグイグイ来ないぞ?"というもの。
勿論マイピカソの古きエンジンよりは遥かにスムーズな推進力を感じてとても自然な滑り出しを得られる(トランスミッションの感覚も相まって)のですが、"思ったほど"トルクで引っ張る感じがしません。
セールス氏曰く、"実はガソリン車のほうが加速感などは得られるんです"と、キビキビ走るならガソリン車であると教えていただきました。
そうなるとそっちを試したいんだけどな(また今度)。
そして久々に体験したトランスミッションDSGはいいですねぇ。
まあマイピカソの前時代的なEGSに比べるとイマドキの2ペダルミッションは何でも素晴らしいと感じてしまうのですが(笑)、DSGは最近よくある8速ATと何ら変わらないシームレス感があり、このファミリーカーにマッチしているような気がします。
たぶん、スポーティに走らせようとしたらそれも応えてくれるんでしょうね。
だってゴルフRやクプラレオンなどのニュルブルクリンクチャレンジャーたちも7速DSG搭載車なんですもん、トゥーランだってその気になればやれるはず!
そんなことで私個人的な趣向としては、見た目重視でスポーティ加飾の"Rライン"が良いぞ!なんて所有イメージを想像したりします。

こちらはガソリン車のみの設定とのことですが、前述の"加速感などはガソリン車"という走りの期待値を込めても、もしやディーゼルでなくともいいかもと考えたりして。
結論として私わんどら的には、この今更ながらの初体験(むしろアンチ的な食わず嫌い)にてトゥーランの魅力、そしてVWの魅力を感じさせてもらうことができて、むしろ代替候補にさえなってきてしまったのでした。
そして是非新型ゴルフも試してみたい…と。
それが次期ゴルフトゥーランへのイメトレにもつながるかもしれないし、ハイブリッドなVWも試してみたいし。

残念ながら今回のDLR訪問時は新型発表の2週間前にて、ヤードにて待機する現車を触れる事NGで見るばかりでしたが、見ただけでも"試したい"意欲はそそられる雰囲気がありますね、さすがグローバルスタンダード!
体験を終えDLRを出る頃、そういえばと思い出したのは、あれ今日の興味感心の対象はT-ROCじゃなかったっけ?と、コンパクトSUV一気乗りが当初目的だった事を思い出しました。
いつの間にかトゥーランやゴルフ8の方向に魅了されているなんて、やはり私のクルマ選び志向はそっちじゃないんだなと自覚したのでした。