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わんどらのブログ一覧

2021年04月10日 イイね!

トヨタヤリスを試してみたら

トヨタヤリスを試してみたらこの春、見事に欧州カーオブザイヤーを獲得したヤリス。
シリーズ通じて国内年間販売もナンバー1ということでもう街中ではしょっちゅう見かけるクルマだけど、自身はまだ乗ったこともなく、ずっと気になる存在ではありました。
(ブログ"試したいときが試しドキ 2021"ご参照あれ)
まあいつかはレンタカーで乗る機会あるだろうな…などと、いつかの必然性を待とうかと思っていたのですが、何故か家族の"欧州カーオブザイヤー取ったクルマだしDLR行ってもいいよ"という意外な発言の後押しがあり、近所のトヨタDLRを訪れました。
ご存知の通り都内のトヨタDLRはチャネルが廃止されて、多摩地区にある別法人を除く殆どのDLRが"トヨタモビリティ東京"という全車種販売店舗になっています。
今回は元カローラ店に行ってみたのですが、しっかりとヤリスは試乗車が置いてあります。
聞けば、基本的には様々な試乗車を店舗間で共有して、来店予約などの必要状況によって都度店舗間回送しているとのこと。
多品種あるとやりくりも大変です。
そんなことでアポ無し訪問だけどお目当てのヤリスに会えてラッキーと、早速試乗させていただきます。

ガレージから出された黒いコンパクト。
デザイン的にはもう既におなじみの感があり新鮮味はありませんが、ホントよくまとまっているデザインです。
モデルは中間グレートのハイブリッドで、おそらくほぼオプション的なものがついていないシンプルなスタイリングは少し物足りない感じ。
かといって特にモデリスタなどの外装オプションを求めるのは志向でないので、まあこれにもうちょい大きなホイールとか選べば良いのかななんて想像しながらウォークアラウンドをしてみます。
どうしても同クラスのプジョー208やルノークリオと比較してしまうとプラスティッキーな感じがして軽く感じてしまうのですが、それでも欧州COTYホルダー、この質実剛健ぶりがイマドキコンパクトモビリティのあるべき姿なのかと自分を納得させてみたり。

さて乗降を楽にするという回転シートの着座位置は高く、いつも好みでシート高を上げてドラポジを取る私には違和感なく受け入れられるのですが、ステアリングの上下調整がその着座角度に見合わずに少し乗りにくさは感じてしまいます。
それでもコンパクトにまとめられたメーターや計器類は見やすく触れやすくいい感じ。
最近のトヨタ車共通の切り立ったディスプレイオーディオの位置も何度かトヨタ車に乗るうちに慣れてしまった感もあり、当初は気になっていた違和感も何のことない印象になっています。
むしろカローラの切り立ち具合よりいいかも。
ステアリング角度調整の他に操作系で気になるのは、サイドブレーキの存在。
いや本来は"よくある"機能なんですが、最近はコンパクトも電気式のスイッチになっているのが多く、レバー式のサイドブレーキに久々に出会った感じです。
このクラスの新型モデルではアウディA1がレバー式だった事に驚きましたが、メーカーがどこにコストを掛けるかの差異が見えてくるような気もして興味深いものがあります。

走り出してみます。
第一印象は、運転が楽しい!ってこと。
1.5Lハイブリッドエンジンはきっとトヨタの中ではよく使われている定番エンジンなんだと思うのですが、このヤリスに相性良いのか、軽くて小さなボディを前に推進させる力としては充分で、出足の良さ、実用域からのもう一段踏み込んだときの加速感、これは街中では十分過ぎるし、レスポンスのよいハンドリングと相まってキレのある走りが楽しめます。
何故だか少しザラザラしたアクセルへのレスポンスがあるのは個体の問題なのかもですが、個人的には予想以上の運転の面白さ、楽しさを感じました。
実はブログにはアップしていませんが、先月はホンダフィットに2回目の試乗をしていました。

"心地よい"ドライブフィールをコンセプトにしたフィットは、昨年夏に初めて試した時よりも確かに心地よさを感じる(急がなくていいじゃん、って気持ちにさせる)好印象を得たのですが、ヤリスはそれとは全く違う世界観を与えてくれ、私わんどら的にはこのヤリスに軍配を挙げてしまいます。
このフツーのモデルでこれだけしっかりしてるんだから、GRモデルはすごく楽しいんだろうなぁなんて想像します。

そんな好印象を得た新型ヤリス。
ネーミングをグローバル統一にした事も個人的には好印象にて、2000年当時のパリで、かつての初代ヤリスに夢中になった事を思い出します。
当時パリを旅していた私は、フランストヨタにてヤリスの販売やラインオフ(バランシエンヌ工場立ち上げ)に関わった偉い方と会食をさせていただいたことがあり、シャンゼリゼ通りにあるトヨタのショールームにてゴールドの丸みある初代ヤリスを見せていただいた記憶があり、ヤリスという商品に対しての強い思い入れがあったりします。
その初代も20年前に欧州COTYを獲得したという巡り合わせも何か気になる要因になっているのかもしれませんが、今オンエアされているTVCMで香川照之が語っている"日本では第3位だったヤリスが何故欧州でトップになったのか?"という問いかけに、なんとなくですが原点回帰という答えがあるような気もしたり。
調べてみるとデザイナーがインスピレーションを得たのはその初代ヤリスだったんだとか。
なるほど丸い塊感あるデザインはやはりそこだったんだねと納得です。
欧州COTYにおける評価のポイントはディーゼル以上、EV以下という価格と環境性能の今の欧州市民にとって欲しいバランスだったり、Euro NCAP新基準におけるBセグ初の五つ星だったり、そういう旬な要素が積み重なってのことだったのでしょうけど、やはり欧州に根ざした存在感を4世代通じて(先代は欧州での評価はイマイチだったけど)築き上げてきた成果なんだと思います。
まあそこまできたら惜しいのは欧州仕様と同じボディにして欲しかった…。

日本の5ナンバーサイズに幅を縮めてしまうと、欧州仕様に見るせっかくの膨らみ感が欠けて、安定感に欠けてしまっているように思えます。

多くの好印象を得て思ったよりも上出来だったヤリスにはすっかり魅了されてしまいました。
いやこれで十分ですよね、あとは良いものとはわかるけれどマイカーとして選ぶかどうか趣向の問題。
また機会あれば、今度はレンタカーでも借りてしっかりとドライブしてみたいなと思います。
2021年03月31日 イイね!

トヨタアイゴXプロローグが気になる!

トヨタアイゴXプロローグが気になる!比較的新しいものにはすぐに反応しては"気になる"なんてピックアップしていた私のブログですが、ここのところなかなかタイムリーに書けていない状況か続いています。
1月の緊急事態宣言以来、在宅勤務が増えたおかげで、ブログを書く時間であった"通勤時間"が無くなり、その機会を逸してしまっていたのが直接的な要因ではあるのですが、そのタイムリー性を失うと文章を書く気が薄まっちゃうのも理由なんだと思います。
そんな中ではありつつ、今更ながらこちらのニュースをピックアップしたいと思うのは、私わんどらは元アイゴ乗りだったから。
アイゴと聞いてその進化を放っておくわけにはいきません。

おさらいにはなりますが、トヨタアイゴといえば、かつてチェコに設立したTPCA(Toyota Peugeot Citroen Automobile)で製造されたAセグハッチです。
かつてというのは、2年前にこの工場はPSAとの合弁は解消され、トヨタ単独の会社となったから。
そしてそれを以てPSAはAセグシティカークラスから撤退するということになりました。
アイゴと同じラインで生産されているシトロエンC1とプジョー108は現行型にてディスコンされることになるという、少し寂しい流れとなりました。
まあ、シティカーは電動化させるのも開発コストのかかることなんでしょう、PSA(ステランティス)は"選択と集中"を狙って、例えばこのレンジはフィアットに任せるなどの方向なのかもしれませんね。

さてそんな中で残されたアイゴですが、こちらは撤退することもなく次世代モデルの発表に至りました。
今回のコンセプトは、"Aセグメントのクラスリーダーとしての進化"を示すものというのがトヨタのメッセージ。
Xのネーミングと共にクロスオーバーモデルとして登場したモデルを見た途端、こう感じました。
なんだこれは…。

いや随分と自由なデザインだね!と感心してしまいますが、カッコいいとか可愛いとかは全く感じません。
造形の各所がコンセプトモデルだからこその奇抜さで、量産型は単なるヤリスクロスの小さい版に落ち着くというオチはあるのかもしれませんが、いまいち現実味がないというか、Aセグのリーダーを宣言する者がこれでよいのか…。
私が単にコンサバなだけなのでしょうか、あるいは所有していた初代のシンプルさが幻影としてつきまとっているのか…。
そんな奇抜なアプローチへの驚きと落胆と共に次に感じたのは、これってフォードKA(マーク1)じゃん…と思ってしまったのです。

いやKAのほうが限られた小サイズのディメンションの中でバランス取れたデザインに感じます。
一方で擬装されたテスト車両のスパイショットを見ると、このコンセプトモデルとは随分違うフツーのコンパクトカーに見えたりもします。
実際にはこの分厚いフェンダーモールに大径ホイールの出立ちとなるのか、あるいはどこかトヨタの質実剛健振りがこれらの派手さをマイルドに抑え込むのか、2022年と言われる量産モデルのスタイリングの落とし所が気になりますが、こちらのXプロローグをよく見ると、Cピラーからリアに回るデザインなど上半身はそのままシティカーになったらいい感じかもなんて思うところもあり、いずれにせよやがて見えてくるだろう量産モデルが楽しみです。
そしてメディアはこのスモールカーにEVのバリエーションが登場すると謳っていますが、果たしてその真相は…トヨタの持つ未知のポテンシャルが発揮される事はあるのでしょうかね、そのあたりも注目です。

可愛らしいデザイン、1L3気筒のパッソと同じダイハツエンジンは非力だったけど、アイシンAW製のMMTトランスミッションはそのエンジンを引き出すにはちょうど良い相性で、運転するのが楽しかった我が相棒初代アイゴ。

この良き思い出から離れられないまま、真新しいコンセプトモデルを見てもイマイチ共感には至らないのですが、いつか会うその3世代目が好印象を感じさせてくれることを期待してしまう、気になるクルマです。
Posted at 2021/03/31 08:52:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | Aygo
2021年03月29日 イイね!

新型プジョー308が気になる!

新型プジョー308が気になる!例年なら新型車のアンベールの場であるジュネーブモーターショーを終えてその余韻に浸っているだろうこの3月ですが、今年はそれもなく、特に目立った新型車ラッシュとはならぬ落ち着きある欧州マーケットが春を迎える中、まるでジュネーブをその場に迎えるべく順当に発表された新世代プジョー308。
世界中のファミリーが待ちに待っての登場となったモデルは、先代の面影を最新の208に施してみたらこうなりました、という、今どきプジョーならこうなるだろうね、と誰もが納得のスタイリングなんだと思います。
いやむしろ、意外とコンサバティブに仕上げてきたねと、もしやもっとエッジの効いたデザインになってくるのかとも思ったり、あるいはお隣のCセグハッチ同様にクロスオーバー感ある方向性に来るかな、などとチャレンジングなほうを向いて登場するかと想像さえしていましたが、ここはしっかりと正統派ハッチの出立ちとなり、個人的には少しホッとした感じさえあります。

どうやらサイズは現行よりもひと回り大きくなったとの事で、特にワイドが広がり全高がより低くなったという効果はスタイリングに自由度を与えていて、どっしりとした雰囲気が出ているのかと思います。
(全幅がアウディA4などと同格の1850mmなんて、ちょっとやりすぎな感もあり…)
顔つきは最近のプジョーお約束のDRLが斜めに走るキレのあるもの。
少し前に新たなVIが発表され、そのフューチャーレトロなエンブレムもこの新型量産車への装着が初となりましたが、この低く構えたドット状のグリルと相まってなかなか似合っているなぁと感じます。

車体にはサイドにもこのエンブレムが付いているなんて、なんだか得した気分(?)ですね。

今回のラインナップはガソリン&ディーゼルのコンベ車に加えてPHEVが選択できるということで、たぶん登用されたプラットフォーム(EMP2)では電気自動車化ができないのてしょうか、CAFE対応にPHEVという機能を選んだというのがこのモデル最大のポイントなんだと思います。
PHEVは2つのグレード構成になるとのことにて、EVレンジで約60kmのマイレージを稼ぐとのこと。
個人的にはプリウス含めてこのPHEVのメリットがよくわからずなのですが…BEVへのエントリーとして間口を広げてくれる存在として、ステランティスも全方位で電動化ラインナップをカバーしてゆくのでしょうね。

この新型308、個人的な期待としてはきっと設定されるであろうワゴンモデルのラインナップ。
まだ正式には発表も予定公表もされていないようですが、この低くワイドなボディにストレッチされたSWスタイリングとなれば、きっとスモール508SW的なヴァカンスツアラーとなり得る素質がありそうで楽しみにしてしまいます。

最近地元(都内)の街中で感じるのは、ホントフランス車が増えたなってこと。
特にプジョーの3008/5008はよく見るし、新聞などで"フランス車が好調"と販売台数の伸び率を以て書かれていることをじわじわと実感してきます。
(まあ、シトロエンはあまり見ないけど笑)
そんな中今回の新型308の存在感は、当然この日本においてもフランス車人気に拍車をかける存在になるのかと想像しちゃいます。
いやむしろそれを期待しちゃうのは、いずこも背の高いクルマばかりがもてはやされる昨今において、こういうスタイリッシュなハッチモデルが普段の街の風景に馴染んでくれると目に楽しいのになぁと思うのです。
残念ながら私たちの日本ではあのカローラですらスポーツ(ハッチモデル)はほぼ見ることなく、さらにインプレッサもマツダ3もメジャー入りとは言い難い状況にて、Cセグハッチ市場は厳しいカテゴリーとなってしまっていますよね。
しかしそんな日本でも、このセグメントは輸入車が奮闘している状況。
ならば今年期待のゴルフ8に続き、フランス車流行の勢いにのってこちらの新型にも盛り上げて欲しいと思う、気になるクルマです。
2021年03月20日 イイね!

実はLCVが好き pt.18 商用バン電動化花盛り編

実はLCVが好き pt.18 商用バン電動化花盛り編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも地味に続けてきた”気になる商用車ネタ”の18回目は、欧州LCVにて続々と登場するEVパネルバンを、過去の同ブログpt.15に続けて約1年9ヶ月振りにピックアップしたいと思います。

ご存知の通り欧州では脱カーボン、脱ディーゼルの流れを受けたCAFE規制により、各メイクは本腰を入れてエコカー投入に取り組むようになっています。
本格な法規制が始まった昨年は、取り組みの早いメイクスから規制クリアしてゆくという、選択肢が充実したラインナップが消費マインドも刺激する結果になりました。
取組の早かったフランスを地元に持つPSAは脱カーボンへの取組が早く、次々とモデルをリリースして余裕の規制値クリアを果たしてますし、EVモデルを持たないトヨタはハイブリッドモデルがEVを導入できない生活者の受け皿となり、劇的な市場シェア確保を遂げたのでした(CAFE規制はアライアンスを組んだマツダが足を引っ張ることになりましたが)。数年前には見向きもされなかった(失礼)先代ヤリスがモデルチェンジした途端に欧州トップ5モデル、そして欧州COTY受賞に至るなんて、凄いですよね。
なんて、CAFE規制によるマーケットの話になってしまいましたが、各メイク共にこの規制をクリアするのに気を抜けないのがLCVの領域。
なんといっても市場の約3割が商用車なのですから、そこにエコを投下せずに規制をクリアすることは不可避です。
そんな中で各メーカーは次々と既存LCVモデルの電気自動車化を施して登場させています。
一部ラインナップをおさらいすると…。

VW ABT e-トランスポルタ

ルノーマスターZ.E

フィアットeデュカト

オペル/ボクスポールヴィヴァーロe

プジョーe-エキスパート

シトロエンe-ジャンピー(e-ディスパッチ)

メルセデスeヴィト

日産e-NV200

英国発の老舗商用車メーカーLDV EV80

さらに変わり種はロンドンタクシーを製造するLEVCが放つパネルバンVN5

そしてEVではないけどプラグインHVとなるLCVベストセラーのフォードトランジット


…などと、もはや殆どのLCVにはEVバリエーションが用意されていると言っても過言ではありません。
さらにはここで紹介したミドル〜ラージクラスバンに加えて、スモールクラスのフルゴネットタイプ(ルノーカングーやシトロエンベルランゴなど)も続々とEV仕様あるいはPHVを投入していて、いかに欧州でのLCVはマーケットにおいて重要な存在なのかというのがわかります。

さて本題。
EVは自動車製造に新規参入する障壁を破る存在として、様々な"元他業界メーカー"が専用車両を開発、投入してきています。
商用車の領域では例えばドイツのストリートスクーターは、ドイチェポスト(DHL)と組んで郵便配達用の小型トラックを開発投入しています。
(このストリートスクーターは日本ではクロネコヤマト用に数百台投入されはじめていますね)
そんな物流業とのタイアップで具体ニーズを持って開発された新型車がこちら、タイトル写真にある四角くてスタイリッシュな商用車、"アライバル"です。

こちらのモデルは"バンバリーR&Dセンター"という英国のITファームが物流大手UPSと組んで開発したモデルで、今夏から続々と投入されていくんだそう。
なんといっても見た目が美しい!
商用車だけどオシャレな雰囲気もあり、これをUPSの濃茶に塗装された配達バンだけに使うのは勿体ない気がします。
そしてこれをみて思い出したのが、日本オリジナルの配達専用車、トヨタクイックデリバリーです。
クロネコヤマトと共同開発されたというあの初代モデルのミニマルなデザインはとても印象的で、商用車にかっこいいと思えた初めてのクルマかもしれません。

私の幼き頃の思い出的には、初代クイックデリバリーはタミヤのプラモデルになっていた記憶もあり、また黄色いキャンディ屋さんの仕様に組み立てた事を思い出します。

日本でも少しずつEV商用車の流れが生まれつつありますが、こんなアライバルのようなスタイリッシュなクルマが配達車として街中で活躍してくれたら、街の風景も少し希望ある未来に見えてくるのではと思うのでした。
Posted at 2021/03/20 14:52:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2021年03月16日 イイね!

日産キャシュカイ3が気になる!

日産キャシュカイ3が気になる!10数年前に起こったと記憶する"コンパクトSUVブーム"と言われるような現象は時を超えて"定番化"となり、一時期の新型車が出るのはSUVばかりということにも慣れてしまった感があります。
個人的には無縁なカテゴリーと思いつつも、近年ではそうも言ってられないくらいの浸透度に、"もし乗るなら○○がいいかも"なんて考えるようにも。
最近で言うと国内導入となったルノーキャプチャーなどはアクティブ感あるデザインが良いと思うし、欧州でフェイスリフトを受けたシトロエンC3エアクロスも立体的な顔が良い感じ。
さらには徐々にヴェールが解かれてゆくアウディQ4 e-tronなども気になる存在です。
あとはホンダの新型ヴェゼル、デザイン一新のディフェンディングチャンピオンは、その変わった姿に賛否両論を巻き起こしていますね。
個人的にはまだ受け入れ難いのですが…まあ写真でなく実物は良いという意見もあり、春の発売時に触れること楽しみにしています。
そんなヴェゼルの国内発表があった2月中旬の同日、偶然なのか欧州ではマーケットの本命、新型キャシュカイが発表されましたね。
日産贔屓(理由は過去のブログ、"やっちゃえ日産"シリーズをご参照あれ)の私わんどら的にはまずはこちらのニュースにどうしても注目してしまいます。
なんといっても今のSUVブームの火付け役、そして牽引役ですから。

今から約10年前、とある仕事にてオランダ・アムステルダムに出張した時のこと。
偶然にも欧州日産で働く方と食事をする機会があり、その方から"キャシュカイは欧州日産の救世主"という話を聞いたことがあります。
ルノーとのアライアンス後、欧州では乗用車のラインナップを制限することになった日産は、それまでのセグメント構成上にあったC/Dセグメント車種をやめてしまいます。
2008年頃の欧州ではアルメーラやプリメーラという評価の高かったモデルが無くなり、さらには市民の足として親しまれたK12型マイクラはモデル末期にて商品力不足、そこで力を入れたのはLCVの領域(NV200のオリジナルあれど、殆どはルノーのOEMですが)という日産にとって憂き時代と記憶しています。
そんな中で生まれたコンパクトSUVキャシュカイはまさに優れた商品企画の賜物にて、これまでSUVはある程度車格感のあるものという位置付けを打破して、欧州で大ヒットとなります。
日本でもデュアリスはヒットしましたもんね。
個人的には欧州仕様の"プラス2"という(確か)荷室が延長されたストレッチモデルがスタイリング的に好きでした。
そんなことでキャシュカイな起死回生の一発となり、日産の人でさえ"ルノーに抑え込まれた欧州市場に生きる道を作った"とのことを語るような素晴らしいクルマなんだと、アムスでの夜に感じたのでした。

初代モデルの登場後、各社続々と新型車を投入し、今やMPV/ワゴン市場をすっかり凌駕してしまった成長カテゴリーとなったこのコンパクトSUVクラスですが、並み居るライバルの中でキャシュカイは第2世代になっても、ほぼ常に欧州SUV販売No.1かつ、乗用車市場でもトップ10の常連組として評価されている勢いを持ちづづけているのでした。
(さすがにモデル末期の昨年はSUVナンバー1を兄弟車ルノーキャプチャーに明け渡しましたが)
いや凄いモデルなんだなと感心させられるばかりです。

さて新型は先代のデザインをどことなく踏襲しながらも、綺麗なストリームラインを持つモデルになりました。
最近日産が世界中で登場させているSUVはどちらかというと箱型デザインが多く(国内にて販売中のキックスを始め、北米向けのローグ(次期エクストレイルと言われてるモデル)、新興国向けBセグSUVのマグナイトなど)、果たして欧州向けの新型はどんなものなんだろうと思っていましたが、やはりキャシュカイらしさはしっかりと表現された好感持てるデザインです。


最近の日産SUVではお約束の縦に2分割したヘッドライトのデザイン(シトロエン的笑)も、他の車種はスクエアなカットなのに対してこちらキャシュカイはシャープに切長デザインとなっていて、これも味付けになっていますね。

新型は外観のみならず、さらにパワートレーンが興味深い。
なんとe-Powerにターボを付けたとかで、そんなパワフルな機構が加わっているといいます。
細かい仕組みはわかりませんが、ただでさえエコでトルクフルなe-Powerがブラッシュアップされているというからには更なる推進力を実現しているのだろうし、環境性能も向上しているのではと想像できます。
これはぜひ試してみたいですね。

さあ、今年の夏に発売とされる新型キャシュカイ、果たして欧州SUVナンバー1の復権となるのでしょうか。
特に生まれ故郷の英国では乗用車販売常にトップ5に入っているくらいの市民の足であっただけに、この3世代目にも欧州での活躍を期待しちゃいます。
そしてここ日本にも投入されないかなぁ…。
現行エクストレイルとキャシュカイはデザインも大きさも似ていて確かに同時投入は重複感あると思いますが、今度の新型はお互いキャラクターが異なり、同時投入しても良いと思うのですが。
まあキックスもあるし、地域最適投入を考えると、国内にデュアリス復活!なんてことはないのかもしれませんが、マイクラに続く魅力的な欧州日産ラインナップが日本でも選択できるようになればいいのに、なんて思ってしまう、とっても気になるクルマです。
Posted at 2021/03/16 20:37:50 | コメント(0) | トラックバック(0)

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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