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2021年10月16日 イイね!

実はLCVが好き pt.20 欧州ベストセラー2021編

実はLCVが好き pt.20 欧州ベストセラー2021編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
欧州からの”気になる商用車ネタ”を見つけては書き続けている記念すべき第20回目は、節目に定番の欧州でのマーケットシェアを元にしたベストセラーをピックアップしたいと思います。

過去第10回目の節目でベストセラーをピックアップしたのは2017年3月でした。
(データは2015-16年のICCTまとめから引用)
その時はフォードトランジットが圧倒的なシェア(12.5%)にてダントツの第1位、続けてメルセデススプリンター(5.4%)、フィアットデュカート(4.9%)、シトロエンベルランゴ、ルノーカングーというランキングでした。
果たしてあれから5年、ステランティスの誕生など業界再編も行われている中で、果たしてモデル別のLCVマーケットは変化があるのでしょうか。
早速、同じICCTの2020-21年データを元に探ってみましょう!

まず第1位は、やっぱりLCVの王様フォードトランジットです。

欧州マーケットシェアはなんと13.2%と5年前よりもさらに伸びています。フルゴネットから中型まで様々なボディタイプによるバリエーションの多さがまずは選択肢として優れていることが、コロナ禍におけるデリバリー需要に応えているということでしょうか。

次に第2位、こちらも5年前と変わらずのメルセデススプリンターです。

欧州シェアは約5.8%、しっかりとマーケットを維持し続けています。
前回からの期間にてフルモデルチェンジを遂げたスリーポインテッドスターの大型商用車は、やはり信頼性と使い勝手の良さが支持されているということでしょうかね。

さて3位からは少し変動がある興味深い展開。
次にランクインされたのが、ルノーカングーです。

調査データは新型登場の境目のものとなるので、シェアの伸びは新型効果というわけではないと考察しますが、やはりオンライン販売が台頭する中でのラスト1マイル(家庭や職場にデリバリーする最終キャリヤ)を担う小型商用車の代表格として支持されているのでしょうね。

続く4位は、こちらもルノーから、大型モデルのマスターです。

5年前はシェアトップ10圏外だったモデルですが、メルセデススプリンターを追うようにシェア(4.5%)を伸ばしているようです。

第5位は欧州シェア4.0%にて2台のモデルが挙がっています。
1台目はVWトランスポルタです。

フォードトランジットに並んで売れて当然と思いがちなVWのデリバリーバンですが、実は欧州全体ではそんなに浸透している訳ではありません。
前回の2016年データだとようやくトップ10に入るような状態でしたが、絶妙なT6.1に進化したことがランキングを押し上げる結果となったのでしょうか。

そして同率5位となるのがフィアットデュカートです。

前回2016年はトランジット、スプリンターに続く3位にてシェア4.6%でしたが、今回のデータでは4.0%と落としています。
車格的には完全にルノーマスターに代替されているという構図になるのかと思いますが、その要因はなんでしょう?
なかなか商用車の欧州でのマーケット状況を調べるのはここ日本からでは骨の折れることではありますが、こうしてファクトから見る分には、カングー、マスター、そして6位に入ったトラフィック(3.9%)と、ルノーのLCV戦略には何か秘訣があるようです。
もしかしたら電動化(Z.Eモデルの導入)が効き目あるのかもしれませんね。

そうそう、もうひとつのトピックは我らがシトロエン のLCV動向。
2016年時点でシェア4位にてカングーとのフルゴネットバンクラスでの直接的シェア争いを制していたシトロエンベルランゴですが、2020年は第9位にてシェアも-1.2%と落としています。

こちらもルノーが制したことになり、やはりルノーには何か効果的な拡販要素があった事が想像できますね。

ということで、20回記念の欧州LCVランキング、いかがでしたか?
陸路での移動が重視される欧州においては、乗用車と同じくらい商用車も活躍し、マーケットにおいても確立した存在です。
さらには電動化のニーズを受けて乗用車陣よりもラインナップ的にはこちらのLCVのほうが充実しつつあるだけに、ますますマーケットは賑やかになってゆくものかと思います。
(欧州LCVの電動化花盛りについては過去の"LCVが好き"を読んでください)
一方で私たちの住む日本では相変わらずハイエース1強にて、他には登録車がNV350、NV200、そして軽バンのラインナップと相変わらずな感じで面白みありません。
せめてディストリビューターとして力のあるメルセデスやVWが商用車領域に参入するとかあればいいのに…なんて叶わぬ期待をしてしまいます。
まあ日本はともかく、やっぱり気になるのはヨーロッパの動向。
今は欧州を旅することがなかなかできなくなってしまい直に見聞する事ができなくなりましたが、やっぱり実はLCV好きとして、これからもウォッチしていきたいと思います。
Posted at 2021/10/16 15:10:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2021年04月14日 イイね!

実はLCVが好き pt.19 商用車だってスポーツ!編

実はLCVが好き pt.19 商用車だってスポーツ!編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
欧州からの”気になる商用車ネタ”を見つけては書き続けている第19回目は、欧州LCV業界に新風(?)を吹かせているスポーティなモデルをピックアップしたいと思います。

最近、日本におけるLCVのトップランナー、トヨタハイエースを用いて国内ラリーに参戦、とんでもないポテンシャルを見せつけたという専門誌の記事を見ました。
配達や輸送といった本来の使い道に加えて、アウトドアやレジャー、そして遂にレースと、ハイエースの底力や可能性の凄さを改めて示された事例なのかと思いますが、そんなポテンシャルを秘めたニューモデルが、欧州でも登場しました。
それがこちら、VWトランスポルタT6.1スポーツラインです。
VWトランスポルタは現在日本に正規輸入はされていないけれど、おそらくまるで正規登用されているかのように知名度のあるLCVなんだと思います。
それは、往年の名車VWタイプ2か"T1"として登場して以来、いくつかの歴代モデルは日本にもやってきて(ワゴンモデル含む)、私たちの中で"ワーゲンバス"という愛称が根付いているからなのかもなんて思ったりもします。
そんなT6.1に加わったスポーツラインというグレード。
低く構えた外観にはスポイラーや赤いラインが加飾され、黒い18インチホイールに30mmダウンのアイバッハ製サスペンション、内装はレザー&アルカンターラのコンビシートと何だか豪勢な響き。
あれこれって後ろの窓のない商用車だよね、と改めて確認したくなります。
欧州(特に英国)では、後席の窓が塞がったパネルバンは貨物用と限定されるが故の税金の安さを理由に、節約型の若者が商用車を選び乗り回すという話を聞いたことがありますが、狙いはそんなところなのでしょうか。
さらに調べてみると、もう一台ありましたレーシーなLCVが。
欧州で最も売れている商用車、フォードトランジットカスタムにも、MS-RTというスポーツモデルがありました。

こちらもT6.1スポーツライン同様に前後サイドをスポイラーで武装し、OZの18インチホイールに4本出しステンレスマフラーと、ちょっとしたホットハッチ的なモディファイがなされています。
日本でも前述のハイエースをレーシーにカスタマイズするオーナーさんがいたりしますが、ニーズはまさにあんな感じ?どこの国もクルマに求める志向は似たようなもんということなんでしょうね。
(アジアの国々、マレーシアなどでも時折見かけますね)
しかし欧州のスポーティLCVは、窓のないパネルバンをオフィシャルにモディファイしちゃうのですから興味深いです。
考えすぎかもしれないけどこれが文化の差というか、"配達人もレーシーに(但し荷崩れ無しよ)"というモータースポーツの身近さがニーズとなり、このような商品化につながっているのかなと感じたりします。

そんなT6.1スポーツライン、そしてトランジットカスタムMS-RT、こんな商用車に宅配会社のマークが付いていたら何だか荷物が速く届きそうな(笑)、ぜひ欧州の街角で実際に活躍している姿を見てみたいと思うのでした。
Posted at 2021/04/14 22:36:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2021年03月20日 イイね!

実はLCVが好き pt.18 商用バン電動化花盛り編

実はLCVが好き pt.18 商用バン電動化花盛り編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも地味に続けてきた”気になる商用車ネタ”の18回目は、欧州LCVにて続々と登場するEVパネルバンを、過去の同ブログpt.15に続けて約1年9ヶ月振りにピックアップしたいと思います。

ご存知の通り欧州では脱カーボン、脱ディーゼルの流れを受けたCAFE規制により、各メイクは本腰を入れてエコカー投入に取り組むようになっています。
本格な法規制が始まった昨年は、取り組みの早いメイクスから規制クリアしてゆくという、選択肢が充実したラインナップが消費マインドも刺激する結果になりました。
取組の早かったフランスを地元に持つPSAは脱カーボンへの取組が早く、次々とモデルをリリースして余裕の規制値クリアを果たしてますし、EVモデルを持たないトヨタはハイブリッドモデルがEVを導入できない生活者の受け皿となり、劇的な市場シェア確保を遂げたのでした(CAFE規制はアライアンスを組んだマツダが足を引っ張ることになりましたが)。数年前には見向きもされなかった(失礼)先代ヤリスがモデルチェンジした途端に欧州トップ5モデル、そして欧州COTY受賞に至るなんて、凄いですよね。
なんて、CAFE規制によるマーケットの話になってしまいましたが、各メイク共にこの規制をクリアするのに気を抜けないのがLCVの領域。
なんといっても市場の約3割が商用車なのですから、そこにエコを投下せずに規制をクリアすることは不可避です。
そんな中で各メーカーは次々と既存LCVモデルの電気自動車化を施して登場させています。
一部ラインナップをおさらいすると…。

VW ABT e-トランスポルタ

ルノーマスターZ.E

フィアットeデュカト

オペル/ボクスポールヴィヴァーロe

プジョーe-エキスパート

シトロエンe-ジャンピー(e-ディスパッチ)

メルセデスeヴィト

日産e-NV200

英国発の老舗商用車メーカーLDV EV80

さらに変わり種はロンドンタクシーを製造するLEVCが放つパネルバンVN5

そしてEVではないけどプラグインHVとなるLCVベストセラーのフォードトランジット


…などと、もはや殆どのLCVにはEVバリエーションが用意されていると言っても過言ではありません。
さらにはここで紹介したミドル〜ラージクラスバンに加えて、スモールクラスのフルゴネットタイプ(ルノーカングーやシトロエンベルランゴなど)も続々とEV仕様あるいはPHVを投入していて、いかに欧州でのLCVはマーケットにおいて重要な存在なのかというのがわかります。

さて本題。
EVは自動車製造に新規参入する障壁を破る存在として、様々な"元他業界メーカー"が専用車両を開発、投入してきています。
商用車の領域では例えばドイツのストリートスクーターは、ドイチェポスト(DHL)と組んで郵便配達用の小型トラックを開発投入しています。
(このストリートスクーターは日本ではクロネコヤマト用に数百台投入されはじめていますね)
そんな物流業とのタイアップで具体ニーズを持って開発された新型車がこちら、タイトル写真にある四角くてスタイリッシュな商用車、"アライバル"です。

こちらのモデルは"バンバリーR&Dセンター"という英国のITファームが物流大手UPSと組んで開発したモデルで、今夏から続々と投入されていくんだそう。
なんといっても見た目が美しい!
商用車だけどオシャレな雰囲気もあり、これをUPSの濃茶に塗装された配達バンだけに使うのは勿体ない気がします。
そしてこれをみて思い出したのが、日本オリジナルの配達専用車、トヨタクイックデリバリーです。
クロネコヤマトと共同開発されたというあの初代モデルのミニマルなデザインはとても印象的で、商用車にかっこいいと思えた初めてのクルマかもしれません。

私の幼き頃の思い出的には、初代クイックデリバリーはタミヤのプラモデルになっていた記憶もあり、また黄色いキャンディ屋さんの仕様に組み立てた事を思い出します。

日本でも少しずつEV商用車の流れが生まれつつありますが、こんなアライバルのようなスタイリッシュなクルマが配達車として街中で活躍してくれたら、街の風景も少し希望ある未来に見えてくるのではと思うのでした。
Posted at 2021/03/20 14:52:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2020年10月12日 イイね!

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編

実はLCVが好き pt.17 フォードトランジットカスタムトレイルバン編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも続けてきた”気になる商用車ネタ”の17回目は、欧州LCVのマーケットリーダー、トランジットカスタムをピックアップします。

昨今のミドルクラスのLCVは、各社のアライアンス戦略により似たような形をしたモデルが多く登場しているのが特徴です。
ルノー日産アライアンスはルノートラフィックと日産NV300に加えてOEMでフィアットタレントを、PSAはプジョーエキスパート、シトロエン ジャンピー、オペルヴィヴァーロそしてOEM供給にトヨタプロエースと、だいたいまとめて同じ見た目のクルマが増えてきています(アライアンス関係が変わるたびに鞍替えがあったりしてそれもまた興味深い)。
それにメルセデスはヴィト、VWはトランスポルタT6.1、そしてフォードはトランジットカスタムというモデルを投入していて、市場は活気を帯びています。
陸続きの欧州市場は商用車の需要が高く、フリート営業はメーカー/販売店にとってはとっても重要な収益源ともなるため、各社ともにまるで乗用車のように装備を充実させながら、定番のディーゼルだけではなく電気自動車のラインナップも拡充させています。
そんな中、今回クラスリーダーのトランジットが登場させたのが、LCVにクロスオーバーの要素を足した新ジャンル(?)である"トレイル"です。

見た目からしてこれはフォードらしいというか、お得意のF150やレンジャーというピックアップトラックをイメージさせるものがあります。
なんとブラックアウトされたホイールのデザインもレンジャーのものを踏襲しているんだとか。
そしてなんと言っても特徴的なのは、フロントグリルにあしらわれた大きなレタリング。
主にアメリカ市場でのトラックやクロカンSUVなどは、このようにグリルいっぱいに大きくブランド名を表示するのがお約束だし(フォードのみならずダッジやトヨタなどもやってる)、それが転じて人気のカスタマイズ仕様になったりもするだけに、さすが多国籍メーカー、ヨーロピアンな車体にしっかりとアメリカンを注入しています。
アメリカンな雰囲気を敢えて前面に出しつつ、車高が上がってウレタンのバンパースカートが巻かれた姿は、"どんな道でもお届けします"という気合を感じて、本格SUVの雰囲気さえ醸し出しています。

しかし箱を見ると正真正銘のパネルバンにて、働くクルマの要素に変わりはありません。
このモデルは本気の商用向けに作ったのか、あるいはレジャー向けににて個人ユースを狙ったのかはわかりませんが、LCVにもトレンドを取り入れてみたという考えはなかなか面白く、これはもしや流行りそうな気配もあります。
こちらのモデルは乗用車並みの装備がついているのも特徴で、外装にはルーフレール(この手のパネルバンには珍しい)、内装、装備ではコネクテッド対応のディスプレイオーディオや革のシートなど、ちょっとミニバン的な充実ぶりになっています。
(もっとも、この場合の革シートは、ラグジュアリーというよりも汚れ対策という気もしますが)
一方でこの見た目の割にはAWDの仕様はなく、FFのみということですが、フォーカスSTやフィエスタSTに搭載しているものと同様のトラクションコントロールシステムを装備しているとのことで、そのあたりも乗用車(しかもスポーツ仕様車)のアイテムが装着されているということで、イマドキのLCVは贅沢な限りです。

こちらのトレイルバンは、上位車種のトランジットのほう(カスタムというサブネームのつかないほう)にも用意されています。


ひと回り大きな車体は長距離輸送にもの対応できるモデルとしてメジャーな存在ですが、こちらにはAWDの仕様もあるそうですので、ぜひ砂漠地帯の郵便局などへの輸送に使用されて欲しいものですね。

欧州(特にUKやドイツ)ではメジャープレーヤーのフォードのLCV。
日本では縁遠くなり久しいフォードにて馴染みはなかなかありませんが、この"クロスオーバー商用車"の欧州での評価次第では、日本でも遅れてNV200やハイエースあたりに誕生するかもしれませんね。
(その前にN-VANあたりにいかにも登場しそうな…)
果たしてどうなるのか、今後の動向を見てみたいと思います。
Posted at 2020/10/12 08:54:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き
2020年02月24日 イイね!

実はLCVが好き pt.16 新型VWキャディ5が気になる!編

実はLCVが好き pt.16 新型VWキャディ5が気になる!編マニアックなネタながらも地味に続けているブログ、”LCV(Light Commercial Vehicle=いわゆる小型商用車)が好き”シリーズ。
不定期ながらも地味に続けてきた”気になる商用車ネタ”の16回目は、欧州スモールLCVのメジャープレーヤー、VWキャディがフルモデルチェンジ、第5世代になって登場したという話題をピックアップします。
欧州において、この乗用車のようなボンネットを有するフルゴネットタイプのLCVは、その使い勝手の良さから個人商店や郵便局の配達バンなどに多用されているモデルで、量販メーカーの多くはこのタイプをラインナップしています。
例えば欧州で最も売れているフルゴネットタイプLCVはフォードトランジットコネクトにて、そのマーケットシェアは13.9%とダントツの売れ筋となっています(バンタイプも含めたバリエーションでのシェア)。
続いてシトロエンベルランゴが4.5%、ルノーカングーが4.4%、プジョーパルトネール(リフターの商用車名)が4.3%と三つ巴の戦い、そしてそれを追うのが今回フルモデルチェンジを遂げたVWキャディ(現状のシェアは3.3%)なんです。

今回で第5世代となるキャディは、基本はBセグハッチモデルのポロをベースとしたもの。

MQBプラットフォームを採用ということは、新型ゴルフ8と同じということになりますね。
旧モデルなどはBピラーまではポロの姿を残しつつ、それ以降に大きな荷室をくっつけたようなスタイルになっていましたが、今回のモデルはサイズ的にも大きくなり、しっかりと鼻先から専用ボディを身につけていています。
ボディバリエーションは他のトランジット、ベルランゴ、カングーなどと同じくして、乗用車版となるハイトワゴン的なMPVモデルもあり、商用ニーズのみならぬレジャービークルとしても選べるようになっています。
今回のニューモデル、パッとみた第一印象は"なかなかカッコいいじゃん!"というもの。
これまではどうもコンサバティブな商用車として可もなく不可もなくという感情を揺さぶるような存在ではなかったのですが、この乗用車版のスタイリングは、ポロのベース感は継続しつつも、新しいゴルフ8に見るVWの新意匠をしっかりと身に纏い、またそれがスタイリッシュなハイトワゴンとしてキリッとしたものになっています。

乗用車版には18インチのホイールが装着されているなんて方向性はカングーにもPSA兄弟にもなかったアプローチにて、スポーティな雰囲気作りもなかなか新鮮です。
インテリアもなかなかスタイリッシュなもの。
乗用車版のみならず、LCVモデルもインフォテイメントシステムやADAS機能がチョイスできるようになっていて、ニーズに合わせた選択が細かくできるようになっているんだとか。

また、このモデルもカングーやベルランゴと同様、"マキシ"というロングボディ版の用意があるとのことで、ライバルモデル同様の選択肢が充実しているようです。

こちらのキャディは、今年の秋から欧州にて本格的な販売が始まるとのことですが、乗用車版は日本に正規導入されるようになれば面白い存在になると感じます。
日本では自由なライフスタイル謳歌のイメージを作り上げたカングーの世界観が、シトロエンベルランゴ、プジョーリフター、そして2021年に再上陸するお楽しみオペルコンボライフの登場でさらに広がりを見せようとなりつつあります。
そしてそんな中にこのキャディを投入する意義は高く、ベーシックなLCVベースの箱であることの高いユーティリティはそのままに、基本の乗用車性能と、最新安全機能を搭載した欧州フルゴネットワゴンのカテゴリーを盛り上げて欲しいと思います。
ただ日本において乗用車版の発売となれば、既発のトゥーランとの重複感がインポーター的に気になるところなんでしょうけど…。
スタイリッシュで質実剛健なドイツブランドの信頼感、そしてフルゴネットワゴンとしての使い勝手や遊び心を持った新型キャディは、2021年の日本において、"ベルランゴ、コンボ、それともキャディ?"と迷わせてくれる存在になってくれる事を期待してしまう、気になるクルマです。
Posted at 2020/02/24 07:48:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 実はLCVが好き

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「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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