• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

わんどらのブログ一覧

2019年06月16日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #13 90年代ツーリングカーレース(後編)

美しき、フツーのオールドタイマー #13 90年代ツーリングカーレース(後編)ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
今回は前回#12からの続きとして、90年代BTCCモデルをピックアップします。
今も見そうで見ないようなフツーのクルマがレーシングカーとして活躍していた姿を一気に書いてみたいと思います。
いや、改めて今見てもいいなぁと思えるクルマか目白押しなんですよ。

90年代、若かりし私が最もハマっていた自動車レースがBTCC、British Touring Car Championshipです。
フツーの箱車を少しだけ特別な存在に仕立てた、当時のFIA認定ツーリングカークラスII規定を振り返ると…。
・ベース車両が4輪、4座4ドア以上の量産車
・2L以下の自然吸気エンジン(同一メーカーなら別の車両のエンジンに載せ換えが可能)を車体前方に搭載した車両
・駆動方式により最低重量を決定
・レブリミッターの装着によりエンジンの最高回転数を8,500rpmに制限
など、接戦がなされるようにイコールコンディション化か図られたもの。
それだけに毎戦エキサイティングなレース展開が楽しめる魅力的なものでした。
(フォーミュラレースと比べ音に迫力は皆無ですが)
そして、毎年の参戦メイクが多彩なのも魅力で、普段の街を走るあのフツーのクルマか活躍する姿は見ていて親しみが湧きます。
そんな参戦車両から、前編ではVauxhall Cavalier GSi & Vectra 16v、Toyota Carina E、Nissan Primera eGT、Peugeot 405 Mi16 & 406を紹介してきました。
さて、後編はまだまだある懐かしのモデル満載で行ってみましょう。

5:Mazda Xedos 6 参戦期間:1993-94

広島発のマツダが、自分たちも三河の企業を目指そうと拡大路線に走っていた頃、国内ではユーノス500というプレミアムなセダンが誕生しました。
その欧州名が、このクセドス6です。
(ちなみにユーノス800という上位車種はクセドス9)
マツダは1992年までマツダ323F(日本名ランティス)というモデルで参戦していました。
確かランティスはJTCC初期に国内でも参戦していましたね。
その323Fも、このクセドス6も残念ながら目立った戦績は残せず、最後はカラーリングさえされなくなった超プライベーター感あるクルマで細々と戦う寂しいものでしたが、クルマ自体は今見ても魅力的な雰囲気を感じます。
改めて写真を見ると、現代マツダの魂動デザインに通じるものがあるように思えます。

6:Renault 19 参戦期間:1993

日本では馴染みの薄かったモデルながらも、欧州ではそこそこ売れている車種だったディズヌフ。
街中ではフツーすぎて見過ごしてしまいそうな地味なクルマでしたが(特にセダンは)、こうしてルノーカラーを身につけたレーシングカーとなると、カッコいいと思うものです。

→Renault Laguna 参戦期間:1994-99
*97年総合優勝

ディズヌフの後継として投入したラグナは、フェイスリフトを挟んで6年間も参戦した常連。
97年には総合優勝を遂げています。
最盛期の特徴はなんといっても、ウィリアムズルノーレーシングチームによる運営!
F1ノウハウをたっぷり投入して、レースを盛り上げていました。
個人的にはこのスタイリングは結構好きなんてすよね。

7:Ford Mondeo Si/Gaia 参戦期間:1993-95

かつて世界中のツーリングカーレースを席巻したシエラの後釜として欧州フォードが投入したモンデオ。
欧州カーオブザイヤーを獲得した実用的にも実力を持ったモデルは、タイトルこそ得られなかったけどいつも主役の存在でした。

→Ford Mondeo Ghia 5dr 参戦期間:1996-2000
*2000年総合優勝

93年から参戦し続けてきたモンデオですが、96年のフェイスリフトを機に5ドアハッチバックでの参戦となります。
英国はDセグメントの5ドアハッチが人気の国。
当時はベクトラ、プリメーラ、カリーナE、ラグナなどが5ドアハッチをラインナップしていました。
(プリメーラはUKの銘を打ち日本に輸入されていましたよね)
そんなマーケティング的な要素も込めた5ドアのモンデオは、遂にミレニアムイヤーに総合優勝を果たします。
(もっとも、この2000年にはクラス2レギュレーションによるBTCCも人気に陰りが見えて きていて、参戦メイクも少ないものでしたが…。)

8:BMW 318i 参戦期間:1993-96
*93年総合優勝

BMWとツーリングカーレースの歴史は長いのですが、このカテゴリーで318iは世界中のツーリングカーレースを征します。
BTCCではチームシュニッツァーというドイツの名門チームがデビュー早々に総合優勝を果たします。
そのチームシュニッツァーは94年から日本のJTCCにも参戦し、初年度はコロナに敗れるも、2年目は日本も制覇します。
個人的には、当時は高値の花だったこのE36型BMWに憧れ続け、後に所有するきっかけとなったレーシングカーでもあります。
今見てもカッコいいし、憧れちゃいます。

9:Volvo 850 Estate 参戦期間:1994

こちらは世界中で話題になったワゴンモデルを擁しての参戦。
ボルボと言えば…のマーケティング戦略が功を奏した事例です。
但し中身は真剣そのもの。
チーム運営はかつてF1も率いたトムウォーキンショーレーシング(TWR)にて、最速ワゴンを追求していました。

→Volvo 850 参戦期間:1995-96

ワゴンで参戦し話題をさらった翌年からは、何故かセダンモデルに箱替えしてしまったTWRボルボチーム。
何故?という感じはしますが、やはり話題性よりも本気度というところなのでしょうか。

→Volvo S40 参戦期間:1997-99
*98年総合優勝

850シリーズがフェイスリフトにてS/V70シリーズに置き換わってしまった後は、新たな後継DセグのS40にバトンタッチして参戦し、そしてボルボ悲願の年間チャンピオンに輝いています。
個人的にはエステートこそがボルボのブランドイメージそのものと感じていたので、できればワゴンボディで選手権を制してもらいたかったですね。

10:Alfa Romeo 155 TS 参戦期間:1994-95
*94年総合優勝

打倒BMWとして参戦したイタリアからの赤い刺客。
参戦初年度にいきなり総合優勝してしまう勢いがあり、前年優勝のBMW推しだった私的には見ていてハラハラさせられるライバルでした。
155と言えばドイツDTM参戦車両のごっつい出で立ちに強いイメージがありますが、こちらのクラス2のノーマル感たっぷりの改造範囲でも十分強そうな雰囲気があります。

11:Honda Accord 参戦期間:1995-2000

近年のWTCC、そしてTCRでのシビックタイプRの活躍がホンダのツーリングカーのイメージではありつつ、90年代BTCCでもしっかりと参戦していました。
当時の欧州アコードはホンダとローバーの業務提携により生まれたモデルで、ローバー600が兄弟車という英国生まれ。
その同じモデルが日本ではアスコットイノーバという名で販売されていましたね。
それを知ってか、当時はアスコットイノーバがやけにかっこよく感じたりしていた記憶があります。

12:Audi A4 参戦期間:1996-98
*96年総合優勝

最後はこちらBMW318iやアルファ155が栄枯盛衰する中、現れたシルバーボディの初代A4(B5型)です。
いくつかの国のツーリングカーレースを席巻すると共にBTCCにもやってきて、そしてチャンピオンを獲得するという実力派でしたが、なんだかあまり好きになれなかったのです。
それは、このA4はクワトロだったから。
そりゃ4輪駆動ですもの、不利なわけがありません。
あまりにも強すぎて翌年にはウェイトハンデがかなり課せられて大人しくなってしまいましたが、マーケティング的にはアウディお得意のクワトロシステムの実力を知らしめることに成功したんでしょうね。

今回のピックアップは以上となります。
全12メイク19車種を振り返ってみましたが、改めて見ても、フツーのオトーサンクルマがその普段のカタチを残しつつも速さとかっこよさを身につけている姿には魅了されます。
もちろん90年代以前のツーリングカーレースだって、あるいは21世紀のWTCCだって、興味深いクルマが多々ありますが、この90年代BTCCは個人的に格別な魅力があると感じています。
今回ピックアップしたクルマたちを街で見かける機会は随分と減ってしまいましたが、もし遭遇した際には、当時のレーシングカーの面影を改めて重ね合わせてみたいと思うのでした。
2019年06月14日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #12 90年代ツーリングカーレース(前編)

美しき、フツーのオールドタイマー #12 90年代ツーリングカーレース(前編)ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
これまではBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、シトロエンBX、ルノー21、日産プリメーラ、サーブ900、アルファロメオ145、ルノー19、そしてメルセデス(W/S123)と、今見てもいいなあと思えるわんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきました。
そして今回の第12弾は、ずっとやってみたかった90年代BTCCモデルをピックアップします。
今も見そうで見ないようなフツーのクルマがレーシングカーとして活躍していた姿を一気に書いてみたいと思います(長いので2回に分けてお届け)。

90年代…時が経つのは早いもので、あっという間に20年前以上の出来事となってしまいました。
そんな若かりし時代、私がハマっていた自動車レースがこちらのBTCC、British Touring Car Championshipです。
当時のFIA認定ツーリングカークラスII規定である2Lまでのエンジン、4ドア以上の乗用車というルールのもと、各国で選手権が盛んになり、箱車レースとしてはドイツDTMと並んで特に欧州で人気のあったレースです。
日本でも規定に沿ったJTCCが開催され、フツーのお父さんクルマがレースをしていたのでした。
今で言うTCRの前身と言えるのかと思います。
(TCRについては3月に書いた"さあ、レースシーズンが始まるよ"をご覧くださいませ)

私が当時BTCCにハマったのは、そのツーリングカーレースの中でも最も参戦メイクが多く、殆ど性能差のない多種多様なフツーのクルマがまるでオートバイレースのようなサイドバイサイドの戦いを行うシーンがエキサイティングに感じていたから。
また、そのフツーのクルマも超カッコいいレーシングカーに仕上げられていて(まあ、なんでも車高下げて大径ホイールつければそれっぽくなるのですが)、とても親しみが持てたのです。
この90年代のツーリングカー規定によるBTCCは、1993年から98年あたりまでが最盛期(わんどら解釈)にて、メーカーワークスやF1チームによる参戦があったりと、ひじょうに魅力的な要素が詰まっていました。
そんな時代のBTCCを切り取って、かっこ良きフツーのクルマを見ていきましょう。

1:Vauxhall Cavalier GSi 参戦期間:1990-95
*95年総合優勝

キャバリエはオペルベクトラの英国名。
当時日本では確かヤナセがオペルを扱っていて、このクルマもかなりメジャーな存在だったと記憶します。

→Vauxhall Vectra 16v 参戦期間:1996-2000

モデルチェンジ後も引き続き参戦。
名前はこのモデルからグローバル共通のベクトラに。日本でもJTCCにほんの一時期参戦していたような記憶もあります。
ドイツDTMにてカリブラという2ドアクーペか身に纏ったイメージの強い黄色いワークスカラーが似合います。

2:Toyota Carina E 参戦期間:1993-95

日本ではコロナという超オトーサンのクルマでしたが、カリーナEとか名前がついてると途端に欧州車っぽくなると思うのは私だけでしょうか。
BTCCではトヨタGBチームにより、鮮やかなターコイズカラーの車体がカッコいい雰囲気でした。
こちらもJTCC参戦車種にて、ルマンウィナーの関谷正徳により初年度の優勝を得ていました。
私、当時の最終戦インターTECを富士スピードウェイに見に行った記憶があります。
最終レースまでもつれた優勝争い、私自身はBMWチームシュニッツァーを応援していたのですが、コロナごとき(失礼)に負けて悔しい思いをした覚えがあります(実にエキサイティングなレースでした)。
あとこちらのコロナ、会社の業務用車だったのですが、無謀にも富士スピードウェイに持ち込んで走行会に参加したことがあります。
だって、ツーリングカーマシンですよ!
しかし走ってみると挙動はグラグラだしブレーキ効かないしの散々な感じでした。
そりゃそうですよね…笑

さて話を戻して、BTCCです。

3:Nissan Primera eGT 参戦期間:1991-94

日産の欧州戦略車P10型プリメーラにおいて、スポーティなイメージを伴うブランド認知は必須にて、きっとBTCCはマーケティングに有効な手段だったのでしょう。
確かにBTCCが成功したのは、興行的にメディアを活用して人気スポーツへと成長させたからと言われています。
見飽きないように1日で2回行う超スプリントなレースは常に接戦だし、テレビ(しかも確かBBC)も人気のMCを起用しての中継がエキサイティング。
さらに実車&実コースで遊べるプレイステーションソフトになったりと、メディアを活用して英国のクルマ好きを虜にしたのです。
そんなアピールもひと押しし、このプリメーラは英国で人気の車種となっています。
もちろん、地元生産車という親しみもあるのかと思います。
こちらもJTCCに参戦してましたが、JTCC参戦初年度のクルマはこちらのBTCCから持ってきたとのこと。
当時の日産の国内スター選手がこぞって参戦しましたけど、結局数年間のシリーズ通して総合優勝には届かなかったモデルです。

→Nissan Primera 参戦期間:1997-99
*99年総合優勝

日産は94年に一旦は撤退した後、97年からP11型に進化して再び参戦します。
(この頃日本では逆に撤退してしまいます)
そして、戦闘力を身につけたプリメーラは99年、遂に総合優勝します。
プリメーラを生んだ英国にて凱旋優勝、なんて素晴らしいことでしょう。
このクラス規定に関わらず、英国ツーリングカー選手権の歴史の中で、日本車が優勝できることを示した好事例なんだと思います。

4:Peugeot 405 Mi16 参戦期間:1992-95

直線基調の伸びやかなデザインのセダンも、こうしてレーシングカーに仕立て上げられるとよりキリリとした出で立ちになります。
日本でも販売されていたモデルだけに、当時は見かけるたび"お、BTCCマシン"と目で追ってしまっていました。

→Peugeot 406 参戦期間:1996-98

プジョーはモデルチェンジした406を引き続き各国のツーリングカー選手権に参戦させます。
この後、2000年代には新カテゴリーWTCCが始まりますが、そこにも407で参戦するなど、プジョーは意外にもツーリングカーレースに積極的でした。
ちなみにこのレーシングカーの406は、映画TAXiの主役となったクルマのモデルになっています。
カッコいい!

書き始めるとあれこれ長くなってしまいましたが、フツーのクルマをベースとしたBTCCの勇者たちはまだまだいます。
ということで、後半に続く…。
2019年01月19日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #11 メルセデスEクラス(W123)

美しき、フツーのオールドタイマー #11 メルセデスEクラス(W123)ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
これまではBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、シトロエンBX、ルノー21、日産プリメーラ、サーブ900、アルファロメオ145、そしてルノー19と、今見てもいいなあと思えるわんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきました。
そして今回の第11弾は、メルセデスベンツW/S123型をピックアップしてみます。
今までピックアップした中では最もオールドタイマーなモデルになりますね。

先日、仕事を終えて職場のある銀座の街を歩いていたら、街角にこのS123型ワゴンが止まっていました。
路上には最新型のレクサスやメルセデス、テスラなどが並んでいる中でも、このクルマは確固たる高級車の雰囲気を漂わせていて、それは堂々としたものでした。
見たところ状態もよく維持されているようで、その美しさたるや思わず足を止めてしまうほど。
このワゴンモデル、はるか昔の頃から大好きで、いつか所有してみたいとさえ思った事もあっただけに、銀座の街での再会はその思いを再燃させるものでした。

1970年代から80年代にかけて製造されたW123型は、今のEクラスの原型(諸説あれど初代の位置付け)になっているモデル。
私の好きなワゴンタイプ(S123型Tモデル)は、実はメルセデス初の量産ワゴンだったとのことです。


淡いベージュやブルー、あるいはグレーという上品なソリッドカラーに、ボディ同色のカバーがついたスチールホイールキャップのファッショナブルなカラーコーディネーション、オールドメルセデスらしいフロントグリルの存在感と、ツーリングに相応しい大きなカーゴスペースは、ラグジュアリーとカジュアルな雰囲気を二律両立させていて、それがまた銀座でもピクニックでも連れ出したくなる魅力を持っています。
どことなく"商用車のメルセデス"というイメージともリンクして、それがまた普段使いに良さそうな思いを抱かせてくれます。
Tモデル(車名末尾に300TDなどTがつく)と言われる所以は、TourerあるいはTransporterからきているということなので、乗用、商用双方のニーズを満たす存在だったのでしょうね。

このクルマは荷室のハイトコントロールに、シトロエン譲りのハイドロニューマチックサスペンションが採用されているということで、どことなく現シトロエンオーナーの私に親和性がある気がするし(ハイドロモデルオーナーでもないくせして若干無理矢理感ありますが…笑)、きっと乗り心地も良いんだろうなと想像されます。

最終モデルは1985年あたりとなることを考えると、今ではさすがに個体も少なくなっているのかと思いますが、日本でもW123の専門店があるくらいなのですから、状態の良いクルマがこうして現役で見ることができるんだと思います。
個人的には次はワゴンタイプを選択したいと思いつつ、あれこれ緩く物色していますが、こんなS123のような選択ができる気持ち的余裕が欲しいと思える、未だにとっても気になるクルマです。
Posted at 2019/01/19 14:29:30 | コメント(2) | トラックバック(0) | オールドタイマー | 日記
2018年09月18日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #10 ルノー19

美しき、フツーのオールドタイマー #10 ルノー19ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
これまではBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、シトロエンBX、ルノー21、日産プリメーラ、サーブ900、アルファロメオ145と、今見てもいいなあと思えるわんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきました。
今回の記念すべき第10弾は、ルノー19をピックアップしてみます。

ルノー19、カタカナ読みするとディズヌフ。
僕がフランス語で25まで数字が読めるようになったのはまさにルノーのおかげという(笑)、そんなきっかけとなったのがこのディズヌフなんだと記憶します。
日本ではあまり馴染みのないままラグナやメガーヌの世代へと移行していった、最後の数字表記車種だったような記憶もあります。
好きだったのが3ドアハッチの16Vモデル。
当時、JAXでは正規輸入はされていないと思い込んでいた僕は、インポーターがフランスモータースに変わる時、"ルノー19 16V登場予定"という新聞広告を見て心ときめいたことを覚えています(多分、私自身が運転免許も持っていない、単なるクルマ好きの頃かもしれませんのであやふやですが)。
後になり知った事ですが、結局待てど暮らせど正規輸入はされず終いだったんですよね。
16Vモデル、少しだけバンパーやサイドスカートあたりがスポーティな出で立ちでカッコいい!と感じていました。
また、当時BTCC(British Touring Car Championship)に超ハマっていた僕は、ツーリングカーの名手アランメニュが乗るルノー19に、なんてカッコいいんだ!と感じていました。

そんなこともスポーティグレードへの憧れの一因だったんだと思います。

そんなディズヌフですが、直線基調のデザインを改めて見てみると…。
フロントから、



リアから、



なんと、シトロエンZXにそっくりではないですか!
これはお互い前期型のデザインの比較になるのですが、3ドア、5ドア共にリア席ウインドウのデザイン差くらいであとは同じように見えます。
(登場はディズヌフのほうが先なので、ZXが模倣したのか?)
なるほど、私はディズヌフのようなデザインが好きだからこそ、ZXを選択してしまったのだねと、自分自身のことながら当時の嗜好に納得してしまうのです。

そんな、妙に親しみのある感のするディズヌフ。
フランスを旅すると今でも時折見かけることができるくらい、市民生活に溶け込んだスタンダードファミリーカーは、いま日本で殆ど現存していない?希少性あるクルマなんだと思います。
だからこそ、お会いすることができたあかつきには、改めてじっくりと見てみたいと思う、気になるクルマです。
2018年03月16日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #9 アルファロメオ145

美しき、フツーのオールドタイマー #9 アルファロメオ145ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
これまではBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、シトロエンBX、ルノー21、日産プリメーラ、サーブ900と、今見てもいいなあと思えるわんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきました。
今回の第9弾は、アルファロメオ145をピックアップしてみます。

アルファ145、選択した自ら言うのもなんですが、オールドタイマーってほどの古さを感じません。
何故なら、今だに所有してみたいクルマの一つだから。
時代は移り、後継モデルは147となり、今やジュリエッタへと進化した、これらのコンパクトアルファも好きですが、やはりこの直線基調のスタイリングは忘れられません。

思い起こせば初めてこの145に出会った頃、私はEF型シビックに乗っていました。
このシビックは国内のツーリングカーレースでライバルのカローラレビンを抑え常勝だった事に憧れて購入したものでしたが、この低重心で伸びやかなハッチバックスタイルも大好きでした。
そんなクルマと日々付き合う中、出会ってしまったのがこの145でした。
なんだか、シビックと同じ香りがしたのです。
時を前後しつつも、兄貴分の名車アルファ155がBTCCやDTMという欧州のツーリングカーレースシーンで活躍していたというのも、シビックを好きになった要因と同じです。

3ドアハッチならではの大きめなドアを開けると、特に助手席側の足元が大きく空いていて、シンプルなインテリアデザインと、リアまで真っ直ぐ繋がった大きな窓面にこれまたシビックとの親和性を見出し、好感が持てたものでした。
しかし、結局145は私のパートナーにはなりませんでした。
何故なら、そこにはシトロエンZXという、シビックからの流れを断ち切る、一目惚れの相手が現れてしまったから。

(その背景にはまだ免許を持たぬ頃に憧れたシトロエンBXの存在があります…過去のブログ"美しき、フツーのオールドタイマー#5"をぜひ読んでね)
ちなみにシビックからの代替時の候補は145、ZXのほかに、
フィアットティーポ2.0GT


オペルアストラF

などでした。
どれも今見ても好きな存在です。
(当時はセカンドカーにクラシックミニを所有していたため、シビックの代替は"雨の日に安心して乗れる"という条件で探していました)

そんなことで、パートナーとなることはなかった145ではありますが、自身の所有車がZXからBMW3シリーズtiコンパクト(E36型)へと移っても、しばらくは心のどこかで"いつかは"と想っていたことを記憶します。
例えば、近所のチェッカーモータース(当時のフィアット車の代理店だったと記憶します)での中古車在庫展示を見つけた時や、世田谷のとある並行輸入ショップにて、アイシンワーナー製のATに換装されたモデルを販売していた時などは、お、チャンス再来か?と思ったものでした。
(当時のアルファは対米輸出をしないポリシーにてAT車は存在しない時代でしたよね)

そんな、憧れと懐かしさを引きずりつつ、今改めて写真を見ても"カッコいい"と思えるクルマ、アルファ145。
イマドキはなかなか見かけることはありませんが、もし見つけたら確実に目で追い続けてしまうであろう気になる存在です。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/26 22:35:36

愛車一覧

シトロエン C4 ピカソ シトロエン C4 ピカソ
Bienvenue dans le monde du Visiospace! フランスの ...
オースチン MINI オースチン MINI
Austin Rover Mini Mayfair Austin Mini 1000 僕 ...
シトロエン ZX シトロエン ZX
1994年式 ZX Super 1.9iです。 フランス本国ではVolcaneというグレ ...
BMW 3シリーズ ハッチバック BMW 3シリーズ ハッチバック
1996年式 E36 318ti Compact 1999年式 E36 318ti M- ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation