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わんどらのブログ一覧

2021年06月04日 イイね!

ホンダヴェゼル2を試してみたら

ホンダヴェゼル2を試してみたら先日のヤリスクロス体験以来、すっかりコンパクトSUVの領域が興味の対象となりつつある私わんどら。
おそらく購入というアクションには至らぬはずという想いは持っているものの(ピカソに乗ってる分際で言うのもなんですが、まだ微かに背の低いクルマに乗りたい願望がある笑)、SUVというジャンルがグローバルレベルですっかりメインラインナップになっている今となっては、メーカーの最新に触れるためにはこれらのモデルを避けて通れない気がして、であれば体験、体験という気持ちになっております。
そんなことで今回は4月に発表され、そのスタイリングの劇的変化が話題になっている新型ヴェゼルを試しに近所のDLRへと出かけました。

既に発売から1ヶ月以上が経過している中、メディアからも伝わる通り販売は順調とのこと。
自身、2月のオンライン発表会を見た時は、果たしてこのデザインは受け入れられるのか?なんて思ったものでしたが、その多くの人が感じただろう問いは愚問だったようで、営業スタッフも"おかげさまで"と好調な様子。
うーむ、もしや新しいものなら何でも受容される世の中なのか?
このあたり消費者嗜好は研究してみたいものがあります。
TVCMなどを観るからにしてZ世代からヤングファミリーあたりをメインターゲットに据えた雰囲気を感じますが、DLRにてまず見せていただいたカタログからもそんな雰囲気が随所に。
何だかお洒落です。
さらにやたら"Hondaならではの"という謳い文句が多い気がするのもポイントのように感じます。
その一新された外観デザインのみならず、e:HEV(イーエイチイーヴィと呼ぶそうな、ややこしい…)にしろ、全グレード妥協なき装備が誇りのHonda SENSINGにしろ、コネクテッドにせよ、今一番新しいホンダらしい、経験すべき価値が詰まった感じ。
ラインナップを見ると、そのe:HEVモデルとは別にフツーのガソリン車もあるのですが、もはや売る気はほぼ無い様子にて、カタログにも殆どその情報はありません。
セールス氏曰く、新しいHondaの社長が2030年にカーボンフリー車を販売比率40%、2040年には100%との宣言してますから、とのこと。
であるならば、ガソリン車230万円、e:HEVの最上位車種330万(まあナビとか標準装備ですが)の価格差を早くどうにかしたほうが良いのではないでしょうか…。
まあこれはホンダに限ったことないのですが、電動車って普及の本気度よりもまだまだ付加価値商品としての取扱のような気がします。
(そういう自身もできれば電動車を選びたいんですけどね)

さてクルマとの対面です。
旧モデルと同じサイズとは思えないくらい存在感があって、おおヴェゼルよ、立派になったねぇと思わせるクルマは、その写真で見たデザインよりもスッと目に馴染む程よい新鮮さを感じます。
そっか、これは旧モデルからの続きと考えるから違和感があるのであって、これはヴェゼルという名の別物新型車なんだと思えば、すんなりと見ることができるのだなと。
感じるのは、随所で上質感を得ることができるということ。
フェンダーアーチのピアノブラック加飾や18インチホイールなど、なかなか贅沢な雰囲気を醸し出しています。
(まあ、SUVのホイールアーチが樹脂剥き出しなのは、悪路走行時の傷などによる交換時に安価で済むという実用面からの理由だった気がしますが…まあいいか、ヴェゼルで悪路は行かなそうだし(笑))
さらに室内に乗り込むと、パッドのうまくあしらわれたインパネや太巻きの手に馴染むステアリングなど、手に触れる部分の上質さが感じ取られ、これは他車、ヤリスクロスとは全く違う拘りを感じます。
それに、リア席のスペースの取り方がうまい気がします。
クーペSUV的なリアハッチの傾斜を持ちつつも、意外と頭&足元空間はある。
外観からもよくみてみるとリアドアが大きく間取されています。
これはなかなか上手い作り。
これで最上位グレードのPLaYに装着のガラスルーフであれば、明るさや心理的な広さは確保できているのではと思います。
そんな内装の質感に感心を抱きながらもクルマをスタートさせると、何か圧迫感が…。
感じたのは、フロントウィンドウの傾斜が寝かされすぎているのか、やけに上下幅が狭いと感じたもの。
これはマイピカソが頭上までガラスだということによる心理的なものではないはず。
前方視界の上下幅が狭く、何だか映画館のスクリーンのようですが、着座位置を高くして視界を見下ろすようなドラポジに設計をすることでその幅の狭さをカバーしているようです。
そんなことを思いつつアクセルを踏み込むと、何だか予想よりも重たい動き。
あれ、なんかモッサリしてるよ…これがe:HEVの特徴だっけ?
以前フィットを試した時はこんなに穏やかには感じなかったような…確かに感性性能重視の柔らか仕上げだったとは思うけど、こちらのヴェゼルはそのフィットとはまた違う"鈍さ"があります。
やはり上質な上物を載せてしまった重さが響いてる?
専門的な要因はわかりませんが、ヤリスクロスHVにて感じたキビキビ感やハンドリングの楽しさは全く感じませんでした。
ヤリスと比べるのは車格が違うのでしょうけど、それはC-HRでも同じ感覚、明らかに走りはヴェゼルが大人しい。
この良し悪しは個人的嗜好に寄るものなので、どんな走りを求めるかなのでしょうけど、ロングドライブなどあまりしない私にとっては、街中でも楽しい(キビキビとキレの良い走り)ことを重視してしまいます。
ただ動力面で好感持てたのは、回生ブレーキの効き具合を4段階に調整できること。
これはHonda eにて機能を体感済みでありましたが、このヴェゼルでも"ワンペダル"的な効き具合から、普通のエンジンブレーキ程度の段階まで気分や走り方によって調整できるのはいいなと感じます。

そんなことで随分と大人になって進化した新型ヴェゼル。
販売はとっても好調とのことで、最も売れてる中間グレードで納期11月、最上位グレードのPLaYはなんと来年の6月納車とのこと。
世界規模で起きている半導体不足の影響だけでなく、PLaYにおいては需給見込み違いもあったんだとか…。
しかしTVCMに見るような、アクティブに若々しく楽しめそうなグレードが売れているというのはメーカーにとっては嬉しい悲鳴なんでしょうかね。
初代の頃とは違い、このクラスのSUVも乱立状態になっていて、なかなか以前のようなNo.1モデルにはなりにくい世の中ではありますが、ホンダの元気な姿を牽引する存在となって欲しいと思います。
2021年05月14日 イイね!

トヨタランドクルーザープラドを試してみたら

トヨタランドクルーザープラドを試してみたらまず最初にお伝えしたいのが、これほど"意志入れ"のされなかった試乗はなかったかもしれないということ。
私わんどらのブログをいつもお読みいただけている皆さまが"ん、プラド?"と思われたか思われなかったか、私自身のクルマ趣向にはなかなか登場しそうにないモデルであるのではと自身さえも思ってしまうような状況ではありますが、"百聞は一見にしかず"、何事も経験であります。
しかしおそらくその経験は、もしプラドを志向する方々にはおおよそ響くことない鈍感なものになってしまったのでした。
(不快にさせぬよう気をつけたいですが…予めご了承くださいませ)

さてそもそも何故プラドを体験したかというと、それは約半年前、カローラツーリングの試乗をした時に遡ります。
試乗後、自宅でカローラのカタログを眺めていた僕に家族のひとこと、"トヨタ車に乗るならプラドみたいなクルマが良い"との発言がきっかけです。
確かにプラドならあの車格感といい、半端じゃなくていいかもしれないとは思っていたことも事実。
やっぱSUVに乗るならフルサイズでワイルドにいきたいよね、なんて考えはあるのですが、実際には乗ったこともないし乗る機会もないんだよねとその存在を忘れかけていました。
しかし、先日のヤリスクロスを試乗した際、やはり手狭かもね…という意見の流れから、だったらやっぱりプラドがいいんじゃない?となり、それなら試乗してみましょうということになったのです。
(セールス担当はその中間の大きさのRAV4やハリヤーを勧めるも敢えなくスルー)
ということでその店舗に試乗車がなかったこともあり、なんとヤリスクロスの試乗がてらプラド試乗車をを在庫する店舗に向かうという、試乗のハシゴをすることに。

試乗車のある店舗に到着して早速駐車場に止めてあるプラドを見ると、大きい!と感じます。
街では沢山走っていて特に珍しい訳でもないけど、いざ自身が乗ってみるのだと思うと大きさを感じるものでしょうか、あるいは単に直前まで乗っていたのがヤリスクロスだからというだけのせい?
早速よいしょと運転席によじ登ってみると、いやこりゃまるでトラックに乗ったかのような幅広感を受けます。
着座位置の高さはハイエースとさほど変わらないのでしょうけど、立派なボンネットがある分しっかりと大きさを感じます。
そして乗り込んでまず感じたのは、車体サイズに比べ意外と室内は広くないということ。
同乗の家族は"ヤリスクロスと変わらない"とまで言っていました。
まあそれは言い過ぎにしても、"車体の割には…"と感じてしまうギャップはあるのでしょうね。
さあ試乗してみようと意気込んで訪れたのに、運転席に座った途端に何だか"やっぱ走らせなくていいや"と躊躇してしまいましたが、家族の"乗ってみたい!"という言葉に後押しされ、いざ出発です。

見た目も着座位置も(さらに構造も)トラックそのものなのに、レザーとウッドを織り交ぜたインテリアは高級車そのもの。
しかもどことなく昭和臭い高級感があるのは、コンサバティブなユーザー嗜好に応えたトヨタの顧客理解力なんだと思います。
しかしランクルの主戦場は日本ではなく中東だったりします。
この内外装の雰囲気は実は日本の顧客というよりも、中東のお金持ちの嗜好をふんだんに反映しているのだと言われています。
(実は以前メーカーの方から、ランクルの開発は日本市場の要望はあまり聞いてもらえないと教えていただいたことがあります)
ということは、この高級インテリアの質感は昭和臭いのではなく、アラビアンドリームっぽいということかもしれませんね。
まあ、私の嗜好からは全くターゲット外のものではありますが、この車体サイズに加えこのラグジュアリー性は気持ちも大きくなりそうな感覚です。

走り出すと車格に対して拍子抜けするほど軽いステアリングや、カラカラと僅かな音がやっぱりトラックっぽいディーゼルエンジンの懐の広さ(街中ではたぶんそのトルクの殆どを使うことないと思える)に乗りやすさを感じはしますが、やはり大きさはかなり感じます。
視線が高い分道路を制している感覚にはなりますが、複数車線を他車と併走したり、駅前などにありがちな狭い一方通行路(私が体験したのは池袋)などでは、"私、はみ出てないかな…"と不安になってしまいます。
まあ単に慣れの問題なのかと思いますけどね。
それにしても、乗り心地がこれまた高級車を感じさせてくれるものにて、エアサスやら各種電子制御系デバイスにてよくここまでラダーフレームのクルマをフワフワに仕上げたなぁと感心させらせます。
このフワフワ感は個人的には全く好きではなく、むしろドライバーなのに車酔いしてしまいそうな気分にさえなったのですが、ヘビーデューティなボディてありつつも優雅な乗り心地という、"ランドクルーザー"とはよく名付けたものだと、このクルマのポテンシャルはそういうところにあるんだろうなと感じたのでした。

そんなことで試乗した結論は、"これは私の選ぶクルマじゃない"ということ。
あれなんでだろ、SUV乗るならやっぱフルサイズでワイルドにとか思ってたくせに。
以前スリランカでハイラックスフォーチュナー(新興国向けトヨタハイラックスのワゴン版モデル)に乗った時も、SUVに乗るならこの手がカッコいい!なんて思っていたのに、いざ運転してみるとしっくりきません。
そうやはりまずこれは私のライフスタイルにマッチしていないということを今回の試乗で痛感したということなんだと思います。
都心部でちょろちょろと子供の習い事の送迎に、あるいはスーパーに向かうのに狭い路地を多用したり、信号だらけの通りを走ったりするタイプのユーザーにまずこれは似合いません。
やっぱり中東の砂漠を走る、アメリカの広い道を走る、あるいはアジアの悪路を走るなどが似合うし、ここ日本であれば視界の開けた土地を走る、あるいはロングツアラー、そしてアウトドアレジャーにて山に川にと出かけるのも良いのだろうと、わかってはいたけど改めて感じたのです。
(正確に言うと私もキャンプしたい!けどプラドじゃなくていいという…)
そしてそんなプラドのライフスタイル(=余裕)がおくれるならばむしろいいのにと、ある種の憧れを感じたのでした。

試乗を終えてヤリスクロスに戻ると、これこそ我が家のクルマと思えるくらいにカジュアルで乗りやすい。
やはりモノ選びには身の丈というものがあるものと、学ぶことができたのでした。
2021年05月07日 イイね!

トヨタヤリスクロスを試してみたら

トヨタヤリスクロスを試してみたら先日のヤリス試乗体験から約ひと月が経過した頃、DLRのセールスから"ヤリスクロスの試乗車が入りました''との電話が。
折角なのだし体験してみようと、再びトヨタのお店を訪れました。
ヤリスクロス、欧州トヨタEDスクエアのデザインによる欧州向けのクロスオーバーモデルです。
トヨタにはこのクラスに既にライズというダイハツ生産モデルが導入されていますが、そんな事はお構いなしなのか、どうやらこちらを欧州市場に投入すべく開発を進める段階にて最終デザインをレビューした際に"これ、日本でも売れば楽しいんじゃない?"と、豊田章男社長が放った一言で国内販売が決定したと言われるモデルでもあります。
(お陰でヒット商品ライズはランキング的には影に姿を潜める存在になってますよね、街では両者よくみかけますが)
e-Powerという魅力的な武器を備えたキックスが幸か不幸かタイ生産のために思うほど月販ペースが奮わない様に思える中、このトヨタのコンパクトSUVたちは街を席巻し始めているように伺えます。
今後一新したヴェゼルがどんどん街に出てくるようになれば、この手頃なクラスのSUVがショッピングモールの駐車場に並ぶ様子が日常化してゆくのでしょうねと、ホント勢いを感じるカテゴリーです。
(本来ならここにVW T-Crossとかプジョー2008、ルノーキャプチャー、そしてシトロエンC3エアクロスなどが絡んでくると面白いのに!折角日本に導入されているコンパクトSUVだもの、多くの人の選択肢に加えてほしいものです)

さてカテゴリー的な話になってしまったのでヤリスクロスに話を戻すと、こちらは皆さまご承知の通り、"ヤリス"を名乗りつつもベースのヤリスとは同じボディを持っていません。
(同じのはインパネくらい?)
でもヤリスを銘打っているのは、どうやらこちらはヤリスシリーズにおける"真の5ドアハッチファミリーカー"的な存在だからなんだとか。
一昨年モデルチェンジし、今年の欧州カーオブザイヤーに輝いたオリジナルヤリスは、新たなプラットフォームの恩恵による素晴らしいハンドリング(運転していて楽しいのは先日アップした"ヤリスを試してみたら"をご参照ください)など、圧倒的な進化を感じたものでしたが、旧型車よりも後席足元を約40mmも狭くして、さらにはヘッドクリアランスも低くしたという"リア席は退化"しているのもポイントでした。
これは欧州でのBセグメントハッチの後席の使われ方は実は殆どが荷物置き場というリサーチ結果による割り切りとの事で、発表当時にそれを知った時は、エントリーファミリーカーの癖して思い切った判断だなぁと感心(心配?)したものでした。
まあその判断はCOTY受賞ということである意味正しいと証明されたのかもですが、それでも後席に居住性を!というファミリーのために、後発のヤリスクロスはしっかりと乗れるパッケージングとしたそうなんだとか。
実際に乗ってみると、確かにひとまわり大きな車体のおかげなのか、リア席も親子で乗るには必要十分な広さが確保されています。
そして天井の高さが数センチ高いだけでも随分と広く感じるものがあり、これはファミリーカーとして相応しいねと思えるものがあります。
(この辺りはキックスも好感持てるものがあったこと思い出します)
トランクルームもしっかりと深めに確保されていていい感じ。
もしかしたらワゴンモデルのカローラツーリングよりも使い勝手良いのではと思えるのは、背の高いSUVモデルの優位点なんでしょうね。

走り出してみると、ざっくり言うとヤリス同様の運転のしやすさがあります。
1.5Lのハイブリッドモデルは十分なトルクで都心の街中ならグイグイ走ってくれます。
やはりハンドリングはベーシックなハッチモデルに軍配がありますが(ヤリスクロスもキビキビしてるけど、これ面白い!という感動は無かった)、前述の後席&荷室の使い勝手も踏まえると総合点はこちらのほうが現実的な選択肢なのかなと感じます。
ただね、内装のプラスティック感はどうにもチープ。
これはもうちょっと何とかなればと思うのですが…。
あと、個人的な好き嫌いではありますが、フロント周りの"顔"はどうにも好きになれません。
ヤリスはなかなか良いのに、クロスになったら何でこんなん?と、突き出た鼻面が気になります。
このデザイン、どうやらSUV感を出すためには、このフロントノーズに存在感を持たせる(厚みを持たせる)手法は王道のようで、またその方向性のほうが人々に人気があるようです。
どうにて新型ヴェゼルも鼻面に存在感あること踏まえると、実際にSUV界では人気顔の要素なのでしょうかね。

試乗はたっぷりと乗らせていただいたので、降りる頃にはまるで自身のクルマになったかのように親しみの沸いてしまったコンパクトSUV、個人的にはもし鼻面とインパネの質感に目を瞑ることができれば購買候補に値する出来の良さを感じる好感あるものでした。
まあ目を瞑ることができないのがまたクルマ選びの拘りだったりもするんですけどね(笑)
2021年04月10日 イイね!

トヨタヤリスを試してみたら

トヨタヤリスを試してみたらこの春、見事に欧州カーオブザイヤーを獲得したヤリス。
シリーズ通じて国内年間販売もナンバー1ということでもう街中ではしょっちゅう見かけるクルマだけど、自身はまだ乗ったこともなく、ずっと気になる存在ではありました。
(ブログ"試したいときが試しドキ 2021"ご参照あれ)
まあいつかはレンタカーで乗る機会あるだろうな…などと、いつかの必然性を待とうかと思っていたのですが、何故か家族の"欧州カーオブザイヤー取ったクルマだしDLR行ってもいいよ"という意外な発言の後押しがあり、近所のトヨタDLRを訪れました。
ご存知の通り都内のトヨタDLRはチャネルが廃止されて、多摩地区にある別法人を除く殆どのDLRが"トヨタモビリティ東京"という全車種販売店舗になっています。
今回は元カローラ店に行ってみたのですが、しっかりとヤリスは試乗車が置いてあります。
聞けば、基本的には様々な試乗車を店舗間で共有して、来店予約などの必要状況によって都度店舗間回送しているとのこと。
多品種あるとやりくりも大変です。
そんなことでアポ無し訪問だけどお目当てのヤリスに会えてラッキーと、早速試乗させていただきます。

ガレージから出された黒いコンパクト。
デザイン的にはもう既におなじみの感があり新鮮味はありませんが、ホントよくまとまっているデザインです。
モデルは中間グレートのハイブリッドで、おそらくほぼオプション的なものがついていないシンプルなスタイリングは少し物足りない感じ。
かといって特にモデリスタなどの外装オプションを求めるのは志向でないので、まあこれにもうちょい大きなホイールとか選べば良いのかななんて想像しながらウォークアラウンドをしてみます。
どうしても同クラスのプジョー208やルノークリオと比較してしまうとプラスティッキーな感じがして軽く感じてしまうのですが、それでも欧州COTYホルダー、この質実剛健ぶりがイマドキコンパクトモビリティのあるべき姿なのかと自分を納得させてみたり。

さて乗降を楽にするという回転シートの着座位置は高く、いつも好みでシート高を上げてドラポジを取る私には違和感なく受け入れられるのですが、ステアリングの上下調整がその着座角度に見合わずに少し乗りにくさは感じてしまいます。
それでもコンパクトにまとめられたメーターや計器類は見やすく触れやすくいい感じ。
最近のトヨタ車共通の切り立ったディスプレイオーディオの位置も何度かトヨタ車に乗るうちに慣れてしまった感もあり、当初は気になっていた違和感も何のことない印象になっています。
むしろカローラの切り立ち具合よりいいかも。
ステアリング角度調整の他に操作系で気になるのは、サイドブレーキの存在。
いや本来は"よくある"機能なんですが、最近はコンパクトも電気式のスイッチになっているのが多く、レバー式のサイドブレーキに久々に出会った感じです。
このクラスの新型モデルではアウディA1がレバー式だった事に驚きましたが、メーカーがどこにコストを掛けるかの差異が見えてくるような気もして興味深いものがあります。

走り出してみます。
第一印象は、運転が楽しい!ってこと。
1.5Lハイブリッドエンジンはきっとトヨタの中ではよく使われている定番エンジンなんだと思うのですが、このヤリスに相性良いのか、軽くて小さなボディを前に推進させる力としては充分で、出足の良さ、実用域からのもう一段踏み込んだときの加速感、これは街中では十分過ぎるし、レスポンスのよいハンドリングと相まってキレのある走りが楽しめます。
何故だか少しザラザラしたアクセルへのレスポンスがあるのは個体の問題なのかもですが、個人的には予想以上の運転の面白さ、楽しさを感じました。
実はブログにはアップしていませんが、先月はホンダフィットに2回目の試乗をしていました。

"心地よい"ドライブフィールをコンセプトにしたフィットは、昨年夏に初めて試した時よりも確かに心地よさを感じる(急がなくていいじゃん、って気持ちにさせる)好印象を得たのですが、ヤリスはそれとは全く違う世界観を与えてくれ、私わんどら的にはこのヤリスに軍配を挙げてしまいます。
このフツーのモデルでこれだけしっかりしてるんだから、GRモデルはすごく楽しいんだろうなぁなんて想像します。

そんな好印象を得た新型ヤリス。
ネーミングをグローバル統一にした事も個人的には好印象にて、2000年当時のパリで、かつての初代ヤリスに夢中になった事を思い出します。
当時パリを旅していた私は、フランストヨタにてヤリスの販売やラインオフ(バランシエンヌ工場立ち上げ)に関わった偉い方と会食をさせていただいたことがあり、シャンゼリゼ通りにあるトヨタのショールームにてゴールドの丸みある初代ヤリスを見せていただいた記憶があり、ヤリスという商品に対しての強い思い入れがあったりします。
その初代も20年前に欧州COTYを獲得したという巡り合わせも何か気になる要因になっているのかもしれませんが、今オンエアされているTVCMで香川照之が語っている"日本では第3位だったヤリスが何故欧州でトップになったのか?"という問いかけに、なんとなくですが原点回帰という答えがあるような気もしたり。
調べてみるとデザイナーがインスピレーションを得たのはその初代ヤリスだったんだとか。
なるほど丸い塊感あるデザインはやはりそこだったんだねと納得です。
欧州COTYにおける評価のポイントはディーゼル以上、EV以下という価格と環境性能の今の欧州市民にとって欲しいバランスだったり、Euro NCAP新基準におけるBセグ初の五つ星だったり、そういう旬な要素が積み重なってのことだったのでしょうけど、やはり欧州に根ざした存在感を4世代通じて(先代は欧州での評価はイマイチだったけど)築き上げてきた成果なんだと思います。
まあそこまできたら惜しいのは欧州仕様と同じボディにして欲しかった…。

日本の5ナンバーサイズに幅を縮めてしまうと、欧州仕様に見るせっかくの膨らみ感が欠けて、安定感に欠けてしまっているように思えます。

多くの好印象を得て思ったよりも上出来だったヤリスにはすっかり魅了されてしまいました。
いやこれで十分ですよね、あとは良いものとはわかるけれどマイカーとして選ぶかどうか趣向の問題。
また機会あれば、今度はレンタカーでも借りてしっかりとドライブしてみたいなと思います。
2021年02月11日 イイね!

試したいのが試しドキ!2021

試したいのが試しドキ!2021一昨年(2019年)のブログにて、"何事も経験は重要!"と豪語しつつ、ほんの僅かのクルマしか試乗体験できていなかった自身を見つめ直しつつ、昨年2020年頭に"試したいのが試しドキ!"というタイトルにて、試してみたいクルマリストを挙げてみたブログを書きました。
今年2021年も恒例として、去年の活動成果を振り返りつつ、今年試したいモデルたちを書いてみたいと思います。

昨年2020年はまさかの新型コロナウィルスによる社会生活への制限がありました。
そしてそれは未だに続いているという、1年前には想像できなかった事態の中で暮らす私たち。
(1年前のブログを読み返すと、そこでは夏の東京オリンピックで渋滞や電車の混雑か起こることを心配したり、開催中は在宅勤務が行われるなどの記述が…まさかの展開も知らずに!)
しかし私自身は、2019年に4車種しか体験できなかった結果からは飛躍的にアクティブに、気になるクルマに触れることができた1年となりました。
体験したのは…
・BMW1シリーズ(F40)
・BMW3シリーズツーリング(G21)
・アウディA1
・ホンダフィット4
・日産キックス
・DS3クロスバックE-Tense
・Honda-e
・日産リーフ
・BMW2シリーズグランクーペ
・トヨタカローラツーリング
・ルノーメガーヌエステートGT
・ルノーカングー
・アウディe-tronスポーツバック
・プジョー208 II & e-208
・ルノークリオ5
・日産ノート3
なんと17車種!
ブランドに偏りはあるものの、一昨年の4車種に比べたら実に積極的な活動となり、結果としてコロナ禍の影響というよりも自身の行動次第ということなんだろうなぁと実感したのでした。
年初に書いたリストもほぼ網羅し(キャリーオーバーは以下に再リストアップ)、いやそれ以上の取れ高になり、改めてクルマの魅力を知れたのでした。
そして2020年は電気自動車を積極的に体験したのも特徴です。
実際の我が家への導入はインフラの問題があり、なかなか所有に至るにはまだ暫くは時間が掛かりそうですが、2035年にはガソリン車が居なくなると仮定すると、まだそのクルマ選びに猶予はあるのか、あるいはグレタさんや子供たちの未来のために、早くマイピカソとの別れを選択すべきなのか、今年も去年に引き続き、そんなカーボンニュートラルな体験を頭の片隅に置きつついたいと思います。
そんなことで、今年の"試したいのが試しドキ"いってみましょう。

★2020年既発キャリーオーバー組
まずは昨年体験ができなかったモデルをリストアップ。

トヨタヤリス

いやいや実はこちら、まだ体験したことがないんです…。
昨年はBセグモデル当たり年にて、アウディA1も208もフィットもクリオも、最新のノートも試したのに、結局未だ体験できていないのです。
現時点一番のお気に入りはクリオにて、ベストバイが見つかったしヤリスはもういいか、どうせいつかレンタカーとか借りるだろうし…なんて若干引き気味。
しかし何事も"百聞は一見にしかず"にて、日本発欧州行きの代表選手を体験しないのはBセグを何も語れないのかと、今年は機会を見つけたいのです。

テスラモデル3

ぜひ体験したい!と思いながらも実行できていないモデル。
青山にあるDLRの前はよく通るのに、立ち寄ることができていなく、システマチックな商談販売手法にてちょっとハードル高いかなぁ…と、勝手に近寄り難い存在となっています。
しかし、既存の自動車メーカーとは違う思想のデジタルディスラプターがどんなクルマを作ったのか?そしてどんな売り方をしているのかは興味津々です。
時折ショッピングモールなどでも試乗会をやっているようですし、今年は気楽に体験できればと思います。

シトロエンベルランゴ

こちらは"試せなかった"のではなく"試そうとしなかった"というもの。
何故なら、"試したら買ってしまいそうだから"なのです。
そう、まさに現時点の代替本命にて、いつでも商談スタンバイOK、しかし調子良く活躍してくれているマイピカソを手放す必要性もない…という状況にて、あえて商談や試乗を避けているという意図があります。
しかし今年は覚悟して試してみようかな…。
(いつの間に選びたかったミント色のモデルがカタログ落ちしてたのはショックですが…)

★2021年Future Candidates組
ここからは、今年発売される(かもしれない含む)モデルから、試したい!をリストアップします。

VWゴルフ8

待望の世界のベンチマーク、ゴルフの最新モデルはぜひ試したい1台。
国内導入についてはようやく正式アナウンスがあったということで、これをきっかけに疎遠のVW体験をしていきたいと期待大です。

アウディA3

ゴルフを試すのが先か、あるいはこちらか…いずれにせよ試してみたい1台。
最も気になるのはスタイリングなので、まあ試乗せずとも良いのですが、どれだけとんがった先進性(イメージ含む)を感じさせてくれるのか、そんな視点であれこれ触れてみたいプレミアムCセグです。

VW I.D.3

再びVWに戻ってくると、こちらはBEVの体験も欠かせません。
確か今年国内導入ではなかった?とこちらも未確認ながらも是非試したい魅惑の1台。
(…あれ、2022年でしたっけ?)
ゴルフとの使い勝手の違いなど、実物を見た際のスタイリングやパッケージングも気になりますね。

シトロエンC4またはe-C4

こちらもいつ来るのかわからないかと思いますが、電気でなくとも期待の1台。
シトロエンの示す新しいハッチバックのカタチを知るにも、EVの実力を確かめるにも、この新型C4は気になるのであります。
I.D.3とセット(VWとシトロエンDLRのハシゴ)で試してみたいなぁ。

メルセデスEQA

昨年アウディe-tronを試した際にアウディのセールスから、"メルセデスの特徴は全然違うんですよ"と言われて以来、早いとこEQCを試してみたいと思っていたら、どうやらコンパクトメルセデスのSUVにEVモデルが出るとかで、ならばこちらのほうが試してみたいサイズ感と思った次第。

日産アリヤ

SUVで乗ってみたいのはこちらが筆頭、アリヤです。
昨年夏に日産パビリオンにてコンセプト車両に乗車体験した際に得たあの洗練されまくったインテリアデザインはどこまで量産化されるんだろうとか、いろいろ気になるクルマです。
(質感はともかく、新型ノートはなかなか良いデザインを実現させているので、高級車アリヤは期待度高し)
EVのパワフルな走行性能も、e-tronをベンチマークに試してみたい思いでいます。

オペルコルサ

今年から展開される新生オペルのDLR網整備は順調とのことで、現在のPSA系扱い販売会社のみならず、過去GMやヤナセ時代にオペルを扱っていたDLRの出店もあるという、船出の楽しみなブランド。
トヨタからの商標権も無事譲り受けて、おそらくコルサの名で登場するだろう欧州コンパクトのスタンダードを早く試したい!
あとはオペルはこちらのコンボライフも見てみたい。

まあベルランゴと一緒なんだけど、前も横もカラードパンパーの外観デザインはスッキリしていてこっちのほうがいいかもなんて思ったり。

ルノーカングー

これはできればマイピカソの次回車検(11月)の前に登場して欲しかった!と、次期代替候補に十分値すると思っているのですが、けれどもそれは望み薄、あるいはギリギリ年内登場か?という待望の1台。
いまはまだオフィシャルフォト数枚の発表にて、まずは来月予定の欧州発表でのディテール把握が楽しみです。

その他にも、来週にはアンヴェールされる新型ヴェゼルやアメリカで発表された新型シビックのホンダ勢、今春欧州発表されるだろう新型プジョー308、BMW2シリーズアクティブツアラーなど、もし順当に春に発表されれば年内国内導入も可能性があるわけで、機会さえあればぜひ試してみたいのであります。
そんなことで、今年はどんなクルマに触れることができるのでしょうか。
時間を見つけては"試しドキ"を楽しみたいとおもいます。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/26 22:35:36

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