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わんどらのブログ一覧

2020年08月26日 イイね!

DS3クロスバックE-TENSEを試してみたら

DS3クロスバックE-TENSEを試してみたら今年のPSAJは興味津々の賑やかな夏になっていますね。
いよいよ新型プジョー208の店発を迎え、待望のリフター&ベルランゴのカタログモデル化など、どれも今すぐ触れたい、試したいモデルが続々登場となっているのは嬉しい限り。
その熱い夏の新型車攻勢にあくまでもシックに登場したのが、グループPSAのブランドの一角、DS Automobilesブランドが放つ電気自動車、DS3クロスバックE-TENSEです。
実は個人的にはノーマークだったDS3クロスバックですが、電気自動車となると俄然興味が湧きます。
果たしてPSAの電気自動車たるやどんなものだろうと、国内初の展示となったミッドタウン日比谷での展示&試乗イベントを訪れてみました。

ミッドタウン日比谷といえば、レクサスのアンテナショップがあることで知られています。
DSの展示イベントは、そのレクサス店舗の真横で行われていました。

レクサスの真横にあえての展示とは、DSブランドの訴求をそこに合わせてきたのかという狙いが伺われますが、展示を遠目に見ていたお客様からは"これどこのクルマ?"なんてまだまだ知られていないような言葉が聞こえてくるだけに、今回はラグジュアリーブランド志向層への認知度向上の機会になったのかと思います。
(ちなみに今週末はららぽーと豊洲でベルランゴのシーン展示会が行われるとの事で、こちらはファミリー層向けとわかりやすくタッチポイントを変えてアプローチしています)

さて本題。
今回登場したE-TENSEはPSAJが国内初導入となるBEVとなります。
何でも、やはり"最新鋭の技術はDSから"というブランドピラミッドに沿って、e-208の導入に先立っての今回の発売に至ったということで、電気自動車という最先端イメージの導入を以て、いま好調のプジョー&シトロエンブランドに加えDSここにあり、というポジショニングを確立しようとしているのかと想像します。
そんな新しいモデルは、今回の日比谷でのデビューを皮切りに、全国のDSストアにて試乗キャラバンを実施するようですが、なんと既に全国予約済となっている好評ぶりとのことです。
DS3クロスバック自体は既販かと思いますので、やはりPSA発の電動化モデルという関心は高いということなんでしょうか。

キーを持ってクルマに近づくとドアノブがボディから羽のように伸びて現れる演出を経てクルマに乗り込みます。
私自身、DSブランドはまたシトロエンのサブブランドであった時代のDS3(クロスバックじゃないほう)やDS5しか乗ったことがなかったので、この新世代DSの、乗り込んだ時に感じるキラキラした世界観は若干恥ずかしく感じてしまいます。

この各所がダイヤカットとなったデザイン意匠は、見た目と使い勝手においてイマイチ馴染めないと感じてしまいました。
(例えばEVモードの切り替えスイッチなど、見た目にキラキラしていてモード位置がよくわからない(まあメーター見ればいいだけなんだけど))
しかしこれがパリのオートクチュールの輝きだと言い聞かせると、グッとお洒落な空間に身を置いているように思えてくるものです。
そんなことでシフトをDモードに入れブレーキを離すと、静かに動き出す車体は、なんとなく品の良さを感じるもの。
いやいやこれぞ電気自動車ということなんですが、日比谷を起点に皇居の周りを30分くらい運転させてもらった感想は、すべてにシームレスだということ。
しかし決して無機質ではなく、加速やコーナリングなど、クルマをドライブする楽しさはしっかりと持っています。
印象を計算式に例えるなら、"低速からしっかりと引っ張ってくれるディーゼルエンジンの加速感"+(プラス)"無段変速のATライク"-(マイナス)"エンジン音や排気音"=(イコール)"静かでイキイキしたクルマ"という印象です。
あれ?もっと電気自動車って、ワンペダル的なアクセレーションによる回生ブレーキを特徴とした操作&挙動イメージ(何故なら私わんどらはBMW i3と先代リーフしか体験したことがない)だったのですが、このDS3 E-TENSE(あるいはイマドキのEV)は、もっと生々しくドライバーの意のままに作動してくれる、ナチュラルに運転が楽しめるクルマだと感じたのです。
3種の走行モードも、エコモードにすると加速感などはフツーのコンベンショナル車と変わらない、自然な感じ。
かと言ってスポーツモードがピーキーなわけでもなく、あくまでも上品な加速感(なんだその表現?)でストレスなく運転できます。

こうして試してみたE-TENSE。
感想としてこのクルマの良し悪しは突出したものはなく、PSA国内初導入を初体験したという満足感だけが降りる時に残ったもの。
ただ、電気自動車は特別なものではなく、もはやフツーの選択肢になったな…と感じさせるほど、動かす分にはコンベンショナルモデルと変わらない運転の楽しみを与えてくれるのだということは得ることができました。

そしてもっとEV車に乗ってみなきゃと思った次第。
今年の日本はEV車種発売が目白押しという事で、前述のe-208、Audi e-tron、Honda-eと体験が楽しみです。
もちろんまだ未体験の現行型リーフやテスラモデル3も試してみたいしなんて考えると、秋にはDLR訪問も忙しくなりそうです。
そしてそんな時、今回のE-TENSEの走りはベンチマークになるような気がします。
特にe-208はこのDS3と同じユニットなのでしょうから(調べてないのでわかりませんがきっとそうですよね?)、足やハンドリングの味付けでどれだけ個性的になっているのか、試してみるのが楽しみです。
今回のDS3クロスバックE-TENSEは、そんな私のEVへの関心を高めてくれる動機になったのでした。
やはり経験は大事ですね。
2020年07月23日 イイね!

日産キックスを試してみたら

日産キックスを試してみたら新型車の国内投入が何年ぶりだとかそんな話題が一般紙でも記事になるほどの鳴り物入りデビューとなったキックス。
既に多くのメディアからみん友さんまでインプレッションを提供してくれている新型コンパクトSUVは、多くの人が好感を持って迎えてくれているようですし、期待のe-Powerだし…ということで百聞は一見にしかず、私も体験してみました。

とある初訪問のDLRにて出会った真新しいオレンジのクルマを見た瞬間に感じたのは、そのしっかりとした存在感に驚いた(もちろん好印象)ということ。
"今日初めて試乗車が用意できて、お客様が初乗りです"と招かれたクルマに近づくと、その車体は写真よりプレスラインのエッジが効いていて立体感があり、安っぽくないのです。
安っぽい…という表現は随分と失礼な言い方ですが(すみません)、私的には"タイ生産の逆輸入"というのが廉価版モデルの典型的な流通形態だというイメージが未だにあり、このキックスももっと簡素な作りだと想像していたのです(マーチみたいな)。
しかしそれは古い考えで、このキックスを見たら、どこで作られようが今は製造機器も工程もグローバル品質当たり前という事がよく伝わります。
(実際はいろいろ事情あるようですが、とりあえず消費者には意識する事ないくらいに向上していると実感)
そんなオレンジ色のボディ、全体感は決してスタイリッシュとは言えませんが、このリア周りの造形などはなかなかのもの。
欧州マイクラのデザインを思い出す、日産らしいシャープで立体感ある素敵デザインだと思います。

ちなみにこの日産定番のオレンジ色もこのクルマに似合っていると思います。
蛇足ながら、日産のこの各車に設定されるオレンジ色は様々な車体に似合う見事な設定色だと思います。
ノートはもちろん、エクストレイルやセレナだってあまり違和感を感じません。
これって実は日産ならではのブランディングの効果だと言われています。
まだ矢沢さんが"やるじゃん日産"的なメッセージを発していた頃、日産はフラッグシップのGTRが疾走するCM展開を盛んに行いました(車種訴求ではなく、あくまでも技術にフォーカスしたブランディング訴求)。
そのCMにて登場するGTRのボディカラーが、このオレンジだったのです。
このブランドキャンペーンを経て、そのCMに触れた消費者は"最新鋭の日産の色=オレンジ"と認知していったと言います。
そして暫くしてから登場したノートe-Powerとオレンジの設定色。
例のGTRのCMを通じてそのオレンジに抱くイメージに好感を持っていた消費者は、そのボディカラーを選ぶ事が、"自分のノートはGTRと同じ(=最先端イメージ)"として捉え、満足度の高いものとなったと言われています。

話をキックスに戻して…。
そのオレンジのボディカラーの内装はこれまたオレンジコンビ色!

これがまた雰囲気が良い。
ポップになりすぎず、かつスポーティな気分になりつつも、車内にいてもあまり邪魔にならないカラーリングという印象を持ちます。
もちろんそれぞれの嗜好に沿って、派手と感じたら普通の黒いカラーを選択することもありですが、オレンジの内装はこのクルマのキャラクターをさらに引き立てている気がして個人的には○です。
トリムのプラスティック樹脂の質感も悪くなく、これなら普段乗っていても不満を感じないレベル。
ただしリア席のドアパネルはいきなりコストダウン感がありなんだかイマイチですが…。
そして感心するのはその室内空間の明るさ。
外観上からもわかるように、窓面が切り立ったデザインとなっているおかげで、室内空間はとてもルーミーで、特に後席はなかなか居心地良いのではないかと感じます。
競合、特にトヨタC-HRのあの閉じ込められ感に比べてかなり明るく、ここもメディアが称賛している部分ですが、実際に触れると実感として強く頷けるものと感じます。
C-HRを試した時は"これは2人のためのクルマだ"と感じましたが、キックスならファミリーカーとして相応しい気がします。
同じくリアの荷室も大きくていい感じ。

さて走りはe-Powerのトルクフルな安定感を久々に味わえ、とにかく楽しかった。
ノートよりもパワフルとセールス氏は言っていましたが、e-Powerを初体験した時の感動(低速でもグイッと引っ張ってくれるあの感覚)までは今回はなく、ごく自然にドライブができたのは、もしかしたらEVだけでなくコンベンショナル車もイマドキは低速トルクが分厚くなっているのがトレンドなために驚きはなくなったのかもしれません。
それでも、ワンペダルでの操作も楽しいし、この感覚を堪能したいと試乗は終始e-Powerドライブを楽しんだのでした。
この新型はプロパイロットをはじめとするADAS機能が充実していて、それもクルマへの関心を高める魅力になっています。
日産の最新が詰まっている分、280万という価格は高くないのではないか?と若干輸入車感覚での値ごろ感を抱いてしまいます。

ホント、日産久々の新型車はなかなか魅力的な商品です。
セールス氏曰く、おかげさまで仕様によっては来年の納期なんですと、順調な立ち上がりに手応えありという様子。
(タイ生産ということがバックオーダーを抱える要因のひとつでもあるのは、セールス機会損失のリスクもあるという懸念材料にもなっているようですが…)
試してみたら死角なしというか、私がもしSUVを選ぶなら、これは十分選択肢になり得るモデルです。
これはいいねと素直に思える要素が詰まっている素晴らしいクルマに感じたのは、私が日産贔屓だからだけではないかと思うのですが…。
2020年07月17日 イイね!

ホンダフィット4を試してみたら

ホンダフィット4を試してみたら今年の初めに「試したいのが試しドキ 2020」として、試してみたいクルマたちを当時のラインナップで宣言した(いやむしろ自身に言い聞かせる感じ?)私わんどら。
2019年に体験できなかったモデルから、今年登場の期待のもの、単に試したいもの、購入検討として試したいものといろいろですが、去年は重い腰を上げられなかったことから転じて、今年は積極的に行こう!と思っていたのでした。
年初よりBMW1シリーズ、3シリーズツーリング、アウディA1と試乗させていただき、今年は宣言通り多くの体験ができると思っていたものの、例の緊急事態宣言下での行動変化と、気分の問題からすっかり意気消沈となってしまいました。
しかし7月になり気分も状況も上向き(私の住む地域は雲行きが怪しくなってきましたが…)、よし溜まった宿題をやってみようと、DLR訪問そして試乗体験を再開することに。

そんな復帰体験第一弾が、この新型フィットです。
最近少しずつ街でも見かけるようになってきた新型フィットですが、これまでの前傾姿勢のシャープな雰囲気をガラッと変えて、ほんわかした雰囲気と変わったスタイリングは、街で見てもまったく主張する気配がありません。
強い新しさを感じない、どこにいても違和感なく、まるで昔からそこにいたような雰囲気さえあります。
(わんどら的には未だにフィット3のワゴンモデル(シャトル?)のほうに目が行ってしまいます)
そんなほんわかのフィットを試してみたかったのは、その感性性能を磨いたという真意と、シトロエンを参考にしたという開発者のコメントを体感したかったから。
DLRを訪れ体験したのは、HOMEというe:HEVの標準モデル。
いま試乗車を用意しますね、とエントランスに現れたクルマを見た第一印象は…ほんとシンプルだ!というもの。
「これって法人向けの廉価版ですか?」と思わずセールス氏に聞いてしまったほどノーブルな感じですが(特にボディカラーが白だったから?)、それが街で見たときに感じた「ほんわか感」の源なのでしょう。
見た目から感性性能は始まっているのですね。

乗り込むと、インパネ上にあしらわれた白い皮革風のトリムがまた優しさを感じさせてくれます。
また、平らなダッシュボード、メーター表示、2本スポークのステアリングなど、そのデザインひとつひとつが徹底的にシンプルで、その意図的な柔らかさは、このクルマに乗る人はきっと煽り運転などしないだろう(そんな気分にならず、皆優しい気持ちで運転したくなる)なんて勝手な想像をしてしまいます。
走り出すとこれまたシンプル。
加速がいいね、とか、トルクとか、ブレーキがとか、ハンドリングとか、正直、感想はないのです。
ただ感じたのは、実用域で試乗する中、あっという間にその運転感覚に慣れ、あっという間にステアリングの切れ角が体に染み入り、自然にアクセル&ブレーキを踏み、クルマは動作するということ。
これはある意味すごいことなのでは?と思ってしまいます。
何か興味深い走りを期待してハンドルを握った自身には拍子抜け感がありますが、これがこのクルマのメッセージにあった「ここちよさ」というものなのかもしれません。
きっとクルマ好きには受けないけど、クルマを必要とする多くの人の気持ちにはスッと入っていける、ちょっと可愛らしいペットみたいなものかもしれません。
フィットをグローバルBセグモデルとして位置づけた際に、ぜひトヨタヤリス(まだ未体験)や新型プジョー208と比べないと!と思ってましたが、それはやめます。
何だかベクトルが違いすぎる気がして仕方ないのです。

ただ感じたのは、シンプルと安っぽさは紙一重なのか?ということ。
あれ?東京モーターショーで見た時に感じた質の良さとは随分と印象が違うぞ、と感じてしまったのは、ショーならではの高揚感のせいでしょうか。
何といってもインパネ樹脂の質感が安っぽい。
それ故に折角の白い柔らかアクセントのトリムも、素材同士のミスマッチ感があります。
(ちなみに白い皮革風トリム素材自体はまだ良しとしても、クロスターに装着されるグレーファブリックの質感は更に…)
外観も「法人向け」を感じてしまったように、色や加飾でもうちょっと着飾ったほうがよいと感じました。
(2トーンカラーがあるようで、それは興味深いけど)
こういったあたりが「感性性能」を言うならもうちょっと詰めてほしかった…車両単価は上がってるんだし。

さてもうひとつの気になるポイント、シトロエンからの影響という面についても確かめてみました。
あるメディアによる開発者インタビューで語っていたポイントは、
・乗り心地はシトロエンC3を参考に
・心地よい視界はシトロエンC4ピカソを参考に とのこと。
さて私の印象は…どちらも「目指した気持ちはわかる」というもの。
チーフエンジニア曰く、フィット3のベンチマークはVWポロだった(どうしてもドイツ車)という中で、今回は「心地よさ」のコンセプトの元で競合にフランス車を入れたといいます。
試して感じたのは、日本メイクの開発はまとめ方がうまい(→無難→感想がない(普通にこんなもん))んだろうなと思った次第。
やりたいことわかるけど、シトロエンほど特徴に尖っていない。
例えば解放感を与えるならフロントウィンドウを頭上まで伸ばしたC4ピカソや先代C3のように徹底的にやる、という大胆さがない。
その分、ユーザーが想像できる範囲での乗り心地とか、解放感とかしか残らないという気がします。
どちらが正かはわからないのですけどね。

ということで、C4ピカソを参考にしたというフロントA-Bピラーの窓など、ここピカソに似てる!と思いつつも、何も言われなければ初代フィットから続く三角窓の発展形じゃんという、フィットのアイデンティティでもあることを感じます。
(ちなみに初代フィットはその昔、実家の所有車でして、よく運転していました)

そんな、確かにフツーに「心地よく」なったフィット。
なんだかんだ言っても日本を代表するコンパクトカーのひとつだし、街でたくさん見ることは遠くないんだと思います。
きっとその新型に乗る多くのユーザーが、フツーに心地よさを感じてくれたら、メカに頼っただけでない「気持ちの余裕」というプラスアルファの安全機能が宿るような気がします。
そうしたらこのクルマのコンセプトは成功なんでしょうね。
2020年03月01日 イイね!

第2世代アウディA1を試してみたら

第2世代アウディA1を試してみたら1月ごろから始まった新型ウィルスへの警戒感が、ひと月経ってまさかこんな足元の生活や経済活動へ影響をもたらすなんて想像がつかなかったのですが、賛否は別として、今週発表された政府方針に基づき社会が制限を受容することで終息を迎えるのであればいいなぁと思います。
この流行風邪はいつ誰がかかってもおかしくない段階なので、もう特定の疾病患者の経路を探るなど不毛と覚悟しながら、他人任せだけでない自己防衛(できることは限られているだろうけど)が大事なのかと思いつつ、来週も通勤電車に揺られての予定…。
マスクは売ってないし、何だかチグハグです。
一方で、身近な自分の生活が制限された状態は(気分的にも)当然好ましくありません。
クルマの関連で言えば、前回のBMW3シリーズ体験のブログにも書いた通り、まずはDLR外での車両展示&試乗イベントの中止が相次ぐ状況にあります。
まさかのDLR試乗の自粛などは商売に直結するだけにないものと認識しますが(イベントではないし…)、これからの情勢次第では密閉空間での活動自粛は無きにしろあらずという感じかもしれません。
皆安心して健康的に暮らせる社会になることつくづく祈ります。

さて前置きが長くなりましたが、そんな中(というかちょっと前、2月初旬の出来事です)、"試したいのが試しドキ"の一台であるこちら、新型アウディA1を試してみました。
昨年は1年かけてたった4車種しか試せなかったのに、今年は2ヶ月で3車種試すなんで、自分的にはなかなかの行動力です(こんなレベルで自画自賛)。
目的はひとつ、先代から全く変わったスタイルのコンパクトカーの進化を知ることです。
先代の個人的評価は、カジュアルに徹した見た目や雰囲気はマルだけど、機能装備と質感(動的、静的共に)と価格感がアンマッチに感じたものでした。
標準的な5ドアモデルよりも、初期の頃に販売されていた3ドアハッチモデルのほうがスタイリング的には好みで、オシャレ!な感じが好感触でしたが、それ以外の動機が得られず、自身の手中には収まらなかった経緯があります。
そんな記憶を呼び起こしつつ新型に向き合ってみると、進化と疑問を両極端に感じた結果となったのでした。

まず進化や好感を持った点
・外観デザインの進化は素晴らしく、可愛いからカッコいいに変わりましたね。
まもなくフルモデルチェンジを遂げるA3と並べてもあまり見劣りしないアウディらしさが出ています。
・それに合わせてインテリア空間、そしてトランクルームは予想外に広い!

前回試してみたBMW1シリーズより圧迫感がなく、また使い勝手が良さそうで、これには感動しました。
・小さいのにしっかりと最新のアウディデザインが施されたインパネや、バーチャルコクピットの採用はなかなかスマートでいい感じ。

・1.5L4気筒TFSIエンジンは吹け上がりがよく、スタートからクラス相応以上の良いレスポンスを感じさせてくれます。
但しキビキビを得るために回しているなぁと感じながらの運転が、経済性にどう影響するのかはわかりません。
以上より、ワンクラス上の1シリーズより使い勝手もドライバビリティもいいじゃん!と感じたのでした。

一方で、共感しない気になる面もいくつか。
・インパネやドア周りの内装の質感がチープで、イマドキなら国産Bセグ車種のほうがもっと良い素材や仕上げなんじゃないかと感じてしまいました。
(A1に比べると今夏発売の新型プジョー208の質感の良さはかなりいい!)
・バーチャルコクピットやらADAS機能は最新のアウディを体現した興味深いものですが、一方で前述の内装質感に併せて、サイドブレーキがハンドタイプだったりと"え、ここがアナログ?"という違和感があります。
外観もリアのウインカーはアウディお得意のシーケンシャルタイプだったりと所謂ブランドイメージ優先の機能装備となっていて、そのコストをかける部分が"そこじゃないんじゃない?"と思える部分がいくつかあり、少し引いた目で見てしまいます。
それはベーシックモデル365万円という車両価格からはコストバリューを感じない、それだったらまだ選択肢は他にもあると思ってしまったからこその違和感なのかもしれません。
(イマドキはカローラツーリングだって新型フィットだって上位車種は300万円オーバーというから、プレミアムBセグが365万円というのはフツーのことなのかもしれませんが…)
兄弟車ポロにしたら類似装備仕様のR-Lineが約300万円ということで、もしやそちらの方がコストパフォーマンス高いのでは?なんて、乗ったこともないけど想像してみたりするのです。
(ポロ、試してみたいモデルが増えました)
まあ、アウディというブランドを持つ喜びにプラス100万の価値を感じながら乗るというステイタス感が良いということなんだと、そのあたりは結局先代に感じたアンマッチ感を拭えずに試乗を終えたのでした。

前述の好感触ポイントを踏まえると、かなり面白いクルマに進化したし、また最新のブランド表現と機能装備をこのコンパクトで享受できるというのは素晴らしいことかと思いますし、プレミアムブランド唯一のBセグモデルという事も踏まえると、その価値を志向するかたには良いクルマなんだと思います。
2020年02月22日 イイね!

BMW3シリーズツーリング(G21型)を試してみたら

BMW3シリーズツーリング(G21型)を試してみたらあれこれ気になるって言ってばかりいないで、"試してみたら"の試乗体験、今年になっての第2弾は、先日のF40型1シリーズの試乗時に合わせて体験した3シリーズツーリングです。
いきなり話はそれますが、この試乗という行為はクルマを販売するプロセスにおいてとても重要なものと位置付けられています。
営業活動的には試乗と見積、査定が揃ったお客様は"見込み(Hot)客"として管理され、あとひと押しで購入に繋げられるという見極めをします。
ところが最近の社会問題となっている新型ウィルスの影響により、その試乗がリスクという向きがあり、メーカーはDLR以外でのイベント展示試乗(商業施設などで行う不特定多数向けの試乗会)を自粛するという動きにあるようです。
果たしてその営業活動のキーイベントのひとつである試乗をDLRのレベルではどう捉えていくのかは、これからの動きとして注目すべきことなんでしょうけど、拡大リスクを抑えるという自粛行為はしばらく続くのかもしれません。
まあDLRの場合はイベントとは違い、室内清掃や除菌などの準備が取れる分、心配無用なのかもですが…。
しかしイマドキは試乗せずともネットでクルマが買える時代ですし、買い方が一気にデジタルシフトする機会なのかもしれませんね。
(昨年秋に発売されたシトロエンベルランゴ(ファーストエディション)はWebだけで120台をたったの5時間で売り切ったというし、それ以前にシビックタイプRも数時間で完売という事例もあるだけに…)
あ、それた話が長くなり過ぎましたが今回の本題。
今回試してみたのは、昨年発売された新型3シリーズのワゴンモデル、ツーリングです。
試してみたかった理由は、E36型から4世代の3シリーズを乗換所有し続けた元BMW乗りとしてその進化を確かめたかったこと、そして次期代替候補に3シリーズ回帰はありか?ということ。
セダンではなくツーリングというのは、まさに私のライフスタイルにマッチしたボディスタイルと想定してのことです。

今回のG20型3シリーズのファーストインプレッションは、あらら大きくなったなぁということ。
四方に数センチ数ミリというレベルかもしれませんが、それが塊になると大きく見えて、車格感が上がったことをイメージさせます。
しかし私的には、セダンはその大きさの変化が分かり易いよう受け止めつつも、ツーリングは荷室部分がストレッチされていること踏まえると、その大きさも合理的なのではと考えていました。
そして実際に見て触れてみると、予想通り、大きさは意識するほどではないという印象を持ったのです。
むしろ旧型F31型に比べて伸びやかでエッジの効いたデザインはよりスポーティでスタイリッシュに感じます。

さて乗り込むと、まず感じたのは"そうそう、これが欲しい居心地ですよ"というもの。
1シリーズ体験にて室内のタイトさを感じていて、それに比べて開放的であることが起因している気がしつつも、どことなく慣れた空間サイズであることを感じます。
そして操作部がスッキリと配置されている真新しい意匠のインパネは、感覚的にスッと触れることができる好印象を抱きました。
これらは元オーナーとしてのBMW慣れが身についているのかもしれません。
装備こそ細かな最新機能は初体験も多かったものの(例えばiDriveモニターを手の動きだけで操作するなど…これって要るの?(笑))、概ね感覚で操作理解できてしまうのは工業製品的に良い製品なんだと感じました。
ただ、この新型の特徴である最新の機能装備たちの多くに感じたのは、前述のジェスチャーや音声による操作が加わったインフォテイメント機能をはじめ、実際に所有することになったら関心を持って操作しないと、宝の持ち腐れとなってしまいそうな気がします。

それにしても、こちらの試乗車はインテリアにタンカラーのシートが奢られていて、大人のカッコいい雰囲気が色濃く漂いますね。

さて、走り出すことにします。
今回試乗したのは320d(xDrive) Mスポーツ、ディーゼルモデルを試してみたいという意向による選択です。
走り出して感じたのは、やはり下からの力強さは頼り甲斐があるということ、そして楽しいということ。
ハイパワーである必要はないけど、実用域でいかに欲しい推進力を得られるかといえば、このBMWの4気筒ディーゼルエンジンは最適です。
また、試乗したモデルはMスポーツサスペンションに加え、ファストトラックパッケージと呼ばれるオプションの19インチホイールにMパフォーマンスの大径ブレーキとかなりスポーティ寄りのセットとなっていましたが、それらは攻め過ぎ感がなく、程よいキビキビ感を与えてくれます。
そんな装備機能を含め、一般道における走る曲がる止まるにおいては思わずニコニコと表情が緩んでしまうような楽しさを感じると共に、自身が所有していたF30型320dとの大きな差異は感じられず(とは言え手放してから随分と時が経つだけにおぼろげな記憶に過ぎずですが…強いて言うなら低速時の取り回しの感覚が少し違う気が…)、ブランドの一貫性を感じ取れるものでした。

こんな感じに、正直個人的な過去所有のノスタルジックな感覚を最新型に重ね合わせるだけの、極めて主観的なインプレッションとなってしまってしまいましたが(まあ"個人の感想"ということでお許しいただきたいということで…)、3シリーズっていいクルマなんだなとつくづく感心しきりとなりました。
で、では自分のクルマ選びにこのツーリングが筆頭の次期候補となったのかと言えば…実はそうではありません。
この申し分なき新型車のポテンシャルは大歓迎ですが、前述の通り、旧モデルF30型(要するに自身が所有していたモデル)に近しいドライブフィールを感じてしまっただけに、次期候補にはF31型(旧型のツーリング)

あるいはF36型(4シリーズグランクーペ)

でいいじゃん!と気持ちは動いてしまったのです。
中古車相場は高年式でもこなれた感じになってきたF30車系のバリューは高く、またツーリングあるいはグランクーペであれば今のライフスタイルニーズにもピッタリという想いを持ちつつ、シズル感たっぷりの新型を横目にDLRから退散したのでした。
マイピカソを運転して帰途に着きながらふと思い起こすと…このピカソ(初代)を購入する時も2代目現行型と乗り比べして、敢えてこの旧モデルを選んだんだっけ…と。
新しいのがいいのはよくわかるけど、自分の想いにシンクロするのって新しいものだけではないよね、としみじみ感じるのでした。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
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2018/11/26 22:35:36

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