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わんどらのブログ一覧

2021年12月29日 イイね!

Nissan Futuresに行ってみると

Nissan Futuresに行ってみると間もなく2021年も終わるというこの時期に、何となく電動化がザワザワとしてきた感があるのは、やはりトヨタの大記者会見があったからでしょうか。
あのパフォーマンス先行型の"EVあります"宣言は、素直に"おお!"と歓迎した消費者はあまりいないのではないかと思うくらい、まだまだ儚い現実が読み取れてしまったりするのですが(メディアも豊田社長のプレゼンは讃えるものの、中身はあまり騒がず冷静なような…)、もしBZシリーズが矢継ぎ早にラインナップしたら、その時に"宣言"を讃えてみようかと思ったりします。
それにしても、あのパフォーマンスは豊田社長が仲良しのマツコデラックスにアドバイスを受けてのものだということや、並んだスタディモデルは当然ほぼモックにて、1台あたり2億円かかってるということだったりと、巨大企業は余裕を感じますね。

さてそんなトヨタを脇目に、偶然なのかEV訴求をイベントという形で披露したのが日産の"Nissan Futures"です。
横浜のGHQギャラリーでのリアル展示、あるいはオンラインでのバーチャルツアーというイマドキの手段にて披露したのは今の日産が送る電動化ワールド。
メインはもちろんホットなアリヤ、そしてリーフとe-Powerの面々たち。
それにコンセプトカーや海外販売車種が加わり、ちょっとしたモーターショーのようなラインナップはなかなか見応えありました。
私は直接見てみたいモデルもあり、横浜へと足を運び生鑑賞してきたのですが、そこはリアリティ溢れる電動化ワールドだったのです。
(ご存じ私わんどらは日産贔屓でありますので、以降の文面にて偏りありますことご了承ください(笑))

まずメインステージに据えるはアリヤとコンセプトカーのチルアウトです。
何故にチルアウトという名前なんだろうとちょっと気になりますが、日産EVの提供する空間作りを示しているネーミングとしては相応しいものなんだと感じます。
そして日産の放つ近未来のコンセプトカーたちは実物もモックもないけれど、バーチャルの世界で出会う事ができます。
このブームカメラを備えた大型のセットは、AR上で実物大のコンセプトカーに出会える事ができるアトラクション。

希望者はステージに立ち、ARにて登場するモデルと共に15秒間の動画を撮影し、その動画をプレゼントしてもらえるというもの。
恥ずかしながら、私試してみました。
静止画ではないので自由に動いてくださいね!とインストラクターに指示されて、カメラ目線で手を振ったりとやってみると、仕上がったAR動画はなかなか面白いものに。

これは良い記念品ですね。
(上記画像は自身の映像のスクショです(笑))

さて日産のリアルな電動化世界は、何億円もかけてモックを並べるどこぞの会見パフォーマンスよりもより現実的で、親近感のあるものでした。
気になるクルマは…ほぼ全部!という、見ていて飽きないラインナップを一挙におさらいしてみると…。
まずはアリヤ。

最もホットなEVは流石に今回のイベントの主人公です。
その先進のデザインや電動化機能は、日産の新しいスタンダードになっていくのでしょうね。

次にこちら、来年には市販化と言われる軽自動車規格のEVモデルです。

見た感じこちらは一昨年のモーターショーに登場したモデルと変わらないようですが、まさかこのまま市販化はさすがにないですよね…?
具体的な走行性能はわからないのですが、もしシティカーとして使い勝手良い性能と価格を備えることができたら、それは素晴らしい普及モデルになるのかと思います。

さて次からは海外モデル。
厳密には電動化戦略なのかどうかわかりませんが、これもNissan Futuresのテーマ展示のようです。
いやむしろ私わんどら的にはこれらのモデルにすっかり魅了されてしまいました!
こちらはインフィニティから、QX55です。

こんなカッコいいクーペSUVが日産にあったとは、全く知りませんでした!
これはこの手のデザインがお得意のアウディも凌ぐスタイルの良さ。
そういや来年早々に親戚ルノーからはアルカラというクーペSUV(しかもe-Techモデル)が登場すると予告もされていますし、こちらのインフィニティもぜひ売っちゃえ、日産!
(フロントグリルのオラオラ感も日本のマーケットにピッタリですよー)

続いてインフィニティからは大型SUVのQX60も展示されていました。

こちらは前者に比べると大人の雰囲気ですが、3列シートのSUVはどっしりとした安定感があります。
インフィニティのデザインはジャーマン3やレクサスに引けを取らないセンスの良さがあり、アメリカ市場はこんな選択肢があるなんて羨ましいですね。

さて続けて日産ブランド。
新型エクストレイルです。

アメリカ、中国など各国にて導入されていく中、日本でも次期モデルとしてメディアが書き立てるも、当の日産自身からは何のアナウンスもなく、じらされ続けている感がある1台。
今回の展示は暗黙のティーザーと捉えて良いのでしょうか…。
現行型に比べて若干シティSUVの方向に振られた感あるデザインは、RAV4やカローラクロスの購入意向層の心を揺さぶる魅力があるのではないでしょうか。

お隣はシルフィ、中国専用モデルです。

今や国内のセダン系モデルはスカイラインかシーマかフーガしかないという状況において、この手の手軽なサイズのセダンがお隣の国にあるなら導入しない手はないのでは?
スタイリッシュだし、e-Powerだし、旧モデル保有セダン意向層の受皿、あるいはカローライーターとして充分すぎる選択肢になると思うのですが。

さてお次は欧州専用モデル、キャシュカイです。

個人的には実はこちらが見たいと思って横浜に来たと言っても過言ではないくらい期待していたクルマでして、実際に目の当たりにすると、その期待通りのサイズ感とスタイリングにて、じっくりと観察してしまいました。
今に繋がる世界的なコンパクトSUVの火付け役は、欧州にて常に販売トップ10にランクインされる人気車種として、欧州日産を支える存在でした。
この3代目モデルを見ると、デュアリスとして日本でも売られていた頃のあの軽快感がしっかりと残っていて、今となっては"エクストレイルと被る"と国内導入が避けられた理由がイマイチ腑に落ちません。
(まあ今はキックスがその役割を担っていますが)
こちら展示車は左ハンドルのマイルドHV仕様でしたが、間もなくe-Powerモデルも登場するとの事で、ぜひ欧州No.1 SUVに返り咲いて欲しいものです。

さて展示車はまだまだあります。
国内販売中の現行型電動車たちはもちろん(ノートオーラNISMOカッコいい)、

ヒストリックな電動車たち、

アリヤシングルシーターコンセプトやフォーミュラEマシン、リーフRCなどのレーシングカー

などなど、全館に渡り電動車尽くし。
現行モデルは試乗体験もできたようで、時間があればオーラNISMOを試してみたかったなぁ。

展示テーマである"Futures"を十分体感できたイベントにすっかり満足した私わんどら。
個人的にはアリヤやチルアウトが示す電動化の"未来"よりも、QX55やキャシュカイという"違う世界にある今"に魅了されてしまった感はありますが(笑)、しかしさらなる日産ファンになった事は間違いなく…横浜生まれかつ神奈川の日産のある街で育ち、チェリーからシーマまで父の日産車で幼き時を過ごし、自身の初めての所有も日産車、という"原体験"に今回の"未来"が加わり、もしかしたらまたいつか日産車に戻る時が来るのかも、なんて意識してしまうのでした。
2021年12月27日 イイね!

嗚呼、憧れのプリンセス パート2

嗚呼、憧れのプリンセス パート2
2013年、私わんどらがこのみんカラを始めた時期に書いたひとつのブログがありました。
それは、小さな古い英国車、"プリンセス"の事を書いたもの。
旧BMC(British Motor Corporation)から発売されていたヴァンデンプラプリンセス、私わんどらにとっては永遠の憧れのクルマです。
そしてその憧れを時々はグッと引き寄せてみたり、あるいは遠くから眺めてみたりしながら、いつかは手に取ってみたいと思っているのであります。

ヴァンデンプラプリンセスは、BMCにおけるコンパクトファミリーカーのクラスに位置付けられるモデルとして、60〜70年代前半にはかなりメジャーな存在だったモデル。

開発呼称はADO16と言われ、量販版としてオースチンやモーリスブランドから、スポーティ版としてMGから、そして小さな高級車として、ライレーケストレルとこのプリンセスがラインナップされていました。
当時のBMC、起業の成り立ちは英国に多数存在していた自動車メーカーを合併吸収して巨大化したブランドですので、それらの各ブランド名での"バッジエンジニアリング"にて多彩なラインナップを持っていたのでした。
まあ70年代中盤から英国自動車産業の雲行きが怪しくなり、BMCはブリティッシュレイランド社に買収、その後国営化の支援を受け、最後にはオースチンローバーとして終焉を迎えるという中で名車たちは淘汰されていくのですが(BMWに分割売却されたり、中国企業がブランドを買収したり…)、その歴史はとても興味深く、それは英国の自動車史だけでなく、経済や社会問題さえも学べる史実を持っています。
これを語りだすと止まらなくなっちゃうのですが…(笑)
そんなBMCの元で誕生したモデルと言えば、あの名車クラシックミニがあまりにも有名なところ。

そのミニの開発呼称はADO15ですので、まさにこちらのADO16シリーズはミニにお兄さん版ということになります。
FF横置きのOHVエンジンにタイヤをボディ四隅に置いたレイアウトはミニの設計者サー・アレック・イシゴニスによるもので、このADO16もミニと同じイシゴニス作のモデルになります。

さらに同じ設計にて、ADO17という1.8Lの上位モデル(今でいうDセグメントになるのですね)もあり、こちらは第二回の欧州カーオブザイヤーを受賞した名車だったりします。

よく見るとどれもコンセプトが似ているのがわかりますよね。

今となっては遠い昔の事、私はクラシックミニに没頭していた時代があります。
18歳で運転免許を取り国産スポーティカーに乗っていた私は、授業を終えて多摩川の河原で暇潰ししていた時に買ってみた"Tipo"という雑誌に描かれたミニに魅了され、そして中古のローバーミニを購入、その後一旦は手放すも、ミニの世界観が忘れ難く再びオースチンミニを入手し、最後には1965年式のモーリスミニトラベラーMk.1という木枠の付いたエステートモデルを所有するという凝りようでした。

(こちらの写真と同型です)
最後に所有したトラベラーは、サブフレームを1990年代モデルのものに換装し、エンジンは1000ccながらもミニクーパーのヘッドやキャブレターに換装したものにするなど、現代の交通事情に見合う走行性能を身につけたのでした。
今考えると随分と散財したのだなぁ…そして、やはり手放したのは惜しかったなぁと思うのです。
そして次に乗るならADO16と心に決めつつ、21世紀も随分と経過してしまっているのであります。
候補はもちろん憧れのヴァンプラではありますが、敢えてのモーリスやオースチンあるいはMGのバッジエンジニアリング車でもいいかもなんて考えます。
モーリスやオースチン、MGブランドであれば、こんな2ドアモデルや、

あるいはこんなエステートモデルもあり、

簡素な仕様ではありながらも英国の日常感が溢れていてこれまた良い感じです。
(日本国内にどれだけ現存するのかはわかりませんが…)

そんなADO16ですが、私は1度だけドライブ体験したことがあります。
それはまだ転職先の名古屋に住んでいた頃に出会った英国車専門店にあった中古車にて、確かモーリス版のモデルだったかと記憶します。

ミニよりも当然重いハンドルに、効かないブレーキと、慎重に試乗した記憶があり、購入するならブレーキのブースターを装備するなど高年式のクラシックミニの部品を移植したいと相談しつつも、購入までには至りませんでした。
(結局ADO16は諦めて小気味よく遊べるアイゴを入手した)
あれから何年も経ってしまいましたが、時々中古車サイトで見かけるヴァンプラ始めとしたADO16を見つけるたびに、そろそろこの手の趣味車にワガママ散財してもいいかなぁ…なんて思いを馳せたりするのです。
ガソリン車が販売される事が許されているうちに、あるいはいつか来る定年の記念になど、一度は所有して愛でたいクルマであることは変わりません。
現状、都心のマンション暮らしにて高額な駐車場代を払いながらマイピカソを維持する一般家庭においては、そんな趣味の世界を堪能するなんて程遠いになっているのですが、いつかは郊外にガレージを持ち、実用車と趣味車を2台持ちしたいなぁ…と考えている私わんどら。
(若き単身の頃、まさにミニに乗っていた時は2台所有していた事もあり、その時の良き記憶が未だ抜けず…)
そしたら例えば普段使いにシトロエンベルランゴや新型プジョー308SW、あるいは新型e-C4とかの電動車を選択しつつ、趣味車にはこのヴァンプラを並べたいなぁとか思い描いているのです(想像しただけでワクワク)。
週末は宮ヶ瀬あたりのワインディングを走ったりしながら、いきつけの専門店でコーヒー飲んでクルマ談義したり、60年代英国車ワールドにどっぷり浸る日々を楽しみたいなと思ったり、夢は膨らみます。
過去にミニトラベラーに乗っていた頃は実際にそんな週末を過ごしていただけに、自身にとっては原点回帰というところなんですが。
(その昔、目黒通りにあった英国車専門店に入り浸り、岩城滉一さんも加入していたクラブに入ってツーリングやレース観戦をしていたのです)
時代も生活環境も変わり、歳も取り、いつの間にかそんな趣味とは疎遠になってしまった自身ですが、今だったら若き頃にハマったこの世界を、もっと余裕を持って臨むことができるんだろうなと思う訳で、そろそろそんなことしたいな…とふと思う時、そろそろヴァンプラだ!なんて考えるのです。

まあ現実はまだ子育て真っ最中にて、週末は子供中心の生活にてクルマの主な使い道は送迎って感じなので、このヴァンプラの登場には程遠いのかもですが…(笑)
しかし!そんな中でも、"プリンセスは私を待っている"と信じて、その英国車に恋焦がれ続けているのであります。
2021年12月22日 イイね!

オペルアストラスポーツツアラーが気になる!

オペルアストラスポーツツアラーが気になる!来年から日本再参入が始まるオペル。
本来は今年の導入予定も、やれウィルスやら半導体やらのおかげで、私たちが再会するのは来年の上半期とのアナウンスにて、首を長くして楽しみに待っているのであります。
そんなオペルのCセグモデルの大定番新型アストラに、この度ワゴンモデルが加わったというニュースを知り、興味を持ってピックアップしてみたいと思います。

新型アストラは今年発売されたばかりのニューモデルにて、オペルの新アイデンティティ、"オペルバイザー"を顔に纏っての登場となりました。
既にコンパクトSUVのモッカやグランドランド(いずれも日本導入予定車種)に採用されている、ライトからグリルが一直線のフロントフェイスは、初めて見た時は何だか一昔前のロボットの顔みたいで馴染めなかったのですが、見慣れてくるとそれはそれで特徴的で良いのでは?と思えるようになりました。
機能的にもLEDのヘッドランプはひと工夫されている(インテリルクスというそうな)ようですし、意志のあるデザインなんだと納得です。
そしてそのスクエアな雰囲気は内装インパネにも反映されていて、モッカもグランドランドも、そしてこのアストラにも"ピュアパネル"という造形が採用されています。
ちょっとした管制塔的なまさにクルマをモニタリングするという雰囲気を持つ意匠を新世代モデル全車に徹底的に採用しているのは、ステランティスとなり新しいブランドを誇示するためには印象的で良いのかと感じます。
ステランティスグループにおいてプジョーがドイツ車的なポジショニングに移行して、メジャー路線になるならば、オペルは純ドイツ車的な堅さや先進性をより表現した方向になり差別化を図っているというのが体現できているのが、この内外装のスクエアな意匠なんでしょうね。

さてそんなアストラへのワゴンモデルの追加は、順当なラインナップと言えます。
日本ではすっかり衰退してしまったワゴン需要ですが、欧州では例えSUVがその役割をカバーしようとも、ワゴンという存在はしっかりと確立されています。
VWゴルフを始めルノーメガーヌ、プジョー308、フォードフォーカス、セアトレオンなど、Cセグモデルにはが必ず用意されているボディタイプは、バカンスを始め陸路移動が当たり前の欧州大陸市民には欠かせない存在なんですね。
そしてこのアストラのワゴン、スポーツツアラーは先行して発売されたハッチモデルのデザインをそのままストレッチさせていて、より直線的なスタイリングになっています。


イマドキのドイツ車はVWを始め直線回帰している傾向にあり、このスポーツツアラーもそんなトレンドを反映しているように見受けられます。
外観からも優れた荷室容量や使い勝手が想像できますよね。

モデルラインナップは1.2Lガソリン車に、1.5Lディーゼル、そしてプラグインハイブリッド車と、基本的には兄弟車の308と共通のパワートレーン構成になっているようです。
このあたりはステランティスの資産をふんだんに活用したものになっているようですね。
個人的にはオペルと言えばOPC(Opel Performance Center)のスポーティバージョンの登場に期待してしまうものがあります。
(BMWでいうMスポーツ的なグレード)
快速エステートはレオンクプラやゴルフRなどがニュルブルクリンクでのFF最速ワゴンを競っていますが、ぜひこちらスポーツツアラーも名乗り出て欲しいものです。

さてさて、期待たっぷりのアストラシリーズですが、現段階ではまだ日本導入にアナウンスはありません。
欧州では来夏の発売と言われていますので、ブランドロンチもされていない日本においては、まだまだ先のことなのかと思いますが…。
新生オペルジャパン的には初期アナウンスから時が経過する中で、初期導入車種も変化しているし、販売的に流れに乗ったらこの売れ筋Cセグメントモデルは必須ラインナップになるものと思われるため、まあいつかは導入されるのだろうと思われます。
もはや日本においてCセグワゴンと言えばカローラツーリングかゴルフ、308、メガーヌくらいしかない中で、このアストラスポーツツアラーが選択肢になることは喜ばしいこと。
個人的にも次期車種はワゴンという方向性に傾いているだけに、こちらのドイツ車に期待が膨らんでしまう、気になるクルマです。
2021年12月10日 イイね!

クルマ一期一会 #15 -2021 宣言明けに駆け出せクルマたち

クルマ一期一会 #15 -2021 宣言明けに駆け出せクルマたち普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第15回目は、緊急事態宣言も終えていよいよアフターコロナと言えるのか否かというこの秋に、各所に駆け巡るクルマたち。
思わず目で追ってしまう、フツーだけど私的には特別なモデルをラインナップしてみたいと思います。

まずはタイトル写真のこちらから。
オペルザフィーラA
日本におけるオペル絶頂期に投入されたコンパクトMPVは、欧州でもベストセラーになった実力派。
ボクスホールはもちろん、ホールデン、シボレーなどの当時のGMグループのバッジエンジニアリングで世界中で売られていたのを記憶しています。
そして日本ではスバルからトラヴィックとして発売され、同じクルマなのに価格差が大きいことで"輸入車はやっぱり高い"なんて話題になりましたよね。
このザフィーラを白金台で見た翌日、偶然にもそのトラヴィックを板橋区成増にて見かけてしまいました。
もう個体も少ないだろうに、こんな事ってあるのですね。

ザフィーラと時を同じ頃、日本にて流行ったコンパクトMPVといえばこちら、カローラスパシオです。

NCVと言われるカローラシリーズの一味にて、欧州EDスクエアがデザインしたMPV。
欧州向けに作っでみたけど、欧州では小さすぎて結局はサイズを大きくした"ヴァーソ"にポジションを譲るも、日本国内ではジャストサイズのファミリーカーとして人気のあったモデルでしたよね。
東北自動車道の宇都宮付近で見かけた個体、最近は滅多に観なくなってしまったけど、見るたびに素晴らしいパッケージだなぁと感心してしまうのです。

スズキバレーノ

軽自動車イメージの強いスズキですが、実は登録車のデザインがなかなか良かったりすると感じています。
そのひとつがこちらのバレーノ。
スプラッシュの後継となるルーマニア製の欧州車は東欧やインドなどで人気を得たマニアックなモデルという印象ですが、その希少性がオーナーの誇りにもなるのではないでしょうか。
東北道の蓮田インター付近で見た青いクルマは、日本車離れしたオーラを放ちつつ、"知る人ぞ知る"な雰囲気をじわりと醸し出していました。

オースチンミニバン

私自身、かつては3台のクラシックミニを乗り継いでいたこともあり、この手のミニには少し煩い拘りがあります。
かつての北の玄関、上野駅付近で見たミニは、リアに窓のないパネルバンタイプのもの。
車高を下げ、太いマフラーを付けて低い音を立てて走り去る個体は、オーナーがかなり手を加えている様子にて、ヤンチャな雰囲気。
60年代、クラシックミニが現役の当時のイギリスでは、この窓のないミニバン(ミニのバンだからそういう正式名称です)は、税金の安い商用車という理由で若者に人気だったそう。
この上野で見たミニバンは、そんな当時の流行を模倣しているかのようでした。
*写真は当時のカタログから、英国ロードサービス仕様です。

MGミジェット

クラシックミニに続く英国ヒストリックカーにてライトウェイトオープンの礎的な存在のMGを横浜新道で見つけました。
最終型のウレタンバンパー仕様のモデルは80年代まで製造されていたもの。
当時のアメリカの安全基準に対応するために強化されてしまったバンパーはより古い60年代モデル(Mk1-3)の金属バー見られるいかにも英国車という出立ちではなくなってしまったけれど、とってもコンパクトなスタイルはキープされ、現代のオープンスポーツにも良き影響を与えたモデルだったんですよね。  

BMW Z4(E85)

飯田橋界隈にて久々に初代モデルを観て感じたのは、やはりシンプルイズベストだなぁってこと。
初代のデザイン自体、別にシンプルってわけではないのですが、後に続くモデルに比べると面の張り方がシャープでかつ繊細な雰囲気を醸し出していて、アートに振った感があり美しくかつサメのような鋭さも備えた秀逸なデザインと感じるのです。
そしてなんと言っても過去に自身が所有したモデルでもあり、今回改めて出会った事であの時の駆け抜ける歓びを思い出してしまうのです。

お次はBMW繋がりでもう1台、初代BMW5シリーズ(E12型)です。

この手のオールドタイマーを見ると、おっと目を奪われてしまうものがあります。
しかも綺麗なコンディションの個体に出会うと尚更、背筋がシャキッとするというか、オーナーに敬意を抱いてしまいます。
九段下で見た白い初代5シリーズは、かつてのミドルクラスはこんなに小さくても少しプレミアムな存在だった事に、果たして今の高級車の価値が大きさ=ラグジュアリーという構図って意味あるんだっけ?と自問してしまいます。

アルファロメオ145

以前もこのブログに登場したかもしれませんが、今だに好きなモデルなんですから、何度見ても気になるんです。
このスクエアなリアエンドは当時のアルファデザインらしさが光る秀逸なものだと感じています。
市ヶ谷の防衛省付近で見たそれは、軽やかにコーナリングして颯爽と走り去っていきました。

さて、ネオクラシックな1台といえばこちらも名車、プジョー205を見つけました。

どこにでも居そうで居ない存在となりつつあるモデルは改めて見てもやはりカッコいい!
さすがいつまで経ってもコンパクトプジョーのベンチマークと称されるだけあり、塊感や強さ、しなやかさなど、こんな小さな車体に見事に詰め込まれているのはなかなかないのでは。
飯田橋で見た黒のGTiは、並走していたヤリスに引けを取らない力強さを放っていたのでした。

さて深みに入っていきましょう。
お次はフランス車繋がりでアルピーヌA110です。

首都高環状線霞ヶ関付近で見たそのクルマを二度見してしまったのは、そのアルピーヌはクラシックモデルの方だったから。
そりゃよく見れば一目瞭然なのかもしれませんが、皇居外堀のトンネルをくぐり抜けながらの運転時には時間をかけてウォッチする訳にもいかず、チラ見しながらではなかなか新旧は似たもの同士に感じてしまいます。
しかし、トンネルから抜け出したブルーの車体はまさにクラシックそのものにて、小さく、低く、美しく、止まっている時であればもっとじっくり見たいと思わせる素晴らしさがありました。

フェラーリGTC4ルッソ

スーパースポーツのモデルはよく見ることあれど、普段はあまりじっくりまでは気にならないタイプ。
しかし、フェラーリであればクラシックモデル、あるいはこの手の4シーターは思わず見入ってしまいます。
日比谷の皇居前を駆け抜けるモデルはカッコいい!
実はこの日は芝浦でも見かけ、1日に何台も出会ってしまっただけに、気になって仕方ないのです。
それにしても、何故4シーターモデルが気になってしまうんだろう。
それは、思い切りカッコつけているのにどこか生活感が漂う雰囲気に親近感を覚えるからなのでしょうか。
これをファミリーカーにしてみたい!…なんて。

ランボルギーニカウンタック

このクルマを見てしまうとフェラーリは普通のクルマって感じに思えてしまうインパクトで私の前に現れたのは、何と新宿某所のマクドナルドのドライブスルー!
その大きな羽を付けたスーパーカーは車高が低過ぎて注文したハンバーガーが受け取れない。
ガルウィングを開けて受け取るオーナー氏の姿もまたカウンタックを所有する誇りなのかもしれません。
現代ランボルギーニはとにかく派手に徹していますが、こちらのクラシックは渋さが光るクルマです。
いやいや良いもの見た!

メルセデスベンツスプリンター

正規輸入されているのか不明ながら、時々この手のメルセデスの商用パンを見かけることがあります。
東北道の佐野付近で見たモデルは、よくあるキャンピングカー仕様とは異なる、ベーシックなパネルバン仕様でした。
おそらくH2L2サイズ(ハイルーフ×ロングボディ)と思われる個体は、並んでみるととにかくデカい!
もしかしたらマイピカソだったら中にしまえちゃうのでは?なんて思えるくらいの迫力がありました。

フィアットドブロ

今回のラストは同じくLCV系にて珍しいフルゴネットタイプのイタリアンです。
カングーでもなく、ベルランゴでもない、こんなモデルを選択するオーナーはなんて拘りがあるのでしょう!
このチョイスには脱帽ものです。
しかも決して特別目立つものではなく、さりげなく普段使いしながらも知る人こそ知るという渋さがまたたまらない存在。
護国寺界隈で見つけた時にはひとりで興奮して見入ってしまいました。

ということで、今回の一期一会は終わりです。
また近いうち第16弾にて、街歩きやドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。
2021年11月07日 イイね!

新型フォードトルネオコネクトが気になる!

新型フォードトルネオコネクトが気になる!日本から撤退してしまったのに、何だかまだすぐにでも購入できるように感じてしまう親しみあるブランド、フォード。
そりゃそうですよね、だって自動車産みの親ですもの、多くの人のブランド認知は高いのではないでしょうか。
グローバルでのシェアは必ずしも過去の栄光再びという訳でもなく、電動化が最先端とかそういう訳ではないけれど、今や日本撤退をした不遇の時代とは異なる存在感を作り上げていて、拠点のある欧米だけでなく"裏庭"である南米をはじめ、中国、ロシアなどでも存在感を示しています。
かくいう私わんどらも、過去には初代フォーカスの英国での体験から日本フォード主催広告賞への入賞、家族の広島製フォード車(フェスティバマーク2)の所有など、このブランドに無縁でなかっただけに今も気になる存在なんです。
(実は今も欲しいモデルがあったりと)
アメリカ向けのモデルはさっぱりわかりませんが、欧州フォードのラインナップは何かとチェックしてしまいます。
と、前置きが長くなりましたが、今回はそんなラインナップから、フルゴネットタイプのワゴン、トルネオコネクトのニューモデルをピックアップします。

欧州No.1 LCVのフォードトランジットシリーズの乗用車版であるトルネオ。
トランジットにはそのボディの大きさに応じて、フルゴネットタイプの"コネクト"、ミドルサイズの"カスタム"そしてラージサイズの"トランジット"の3タイプが用意されていますが、このトルネオはそのうちのコネクト、カスタムに該当するモデルの乗用車版となっています。
そんな中、今回のコネクトのモデルチェンジは、それらフォードオリジナルの車体から離別して、トルネオ専用のボディを身に纏うことになりました。
ただし、VW化の方向で。
そう新型トルネオは、オリジナルトランジットから離れて、VWキャディとの兄弟車へと箱替えしたのです。

実はフォードとVWはLCV分野におけるOEM提携をしていて、それを加速させていく時期にあります。
例えばピックアップトラックにおいては次期VWアマロックと次期フォードレンジャーは兄弟車になる予定だし、前述の最量販LCVであるトランジットカスタムも、次期モデルにおいては間もなく登場するVWトランスポルタT7と兄弟になると言われています。
そして、今回の新型トルネオもその提携作となったのです。
顔こそプルーオーバルを纏ったフォード顔ですが、ボディは丸々キャディそのもの。
インパネ、内装もキャディと同じにて、ステアリング中央のマークが違うだけという仕様になっています。
既存モデルはデザインも内装もフィエスタ感があり、フォードらしさがありましたが、新型は全てをVWに託したことで、フォードらしさが無くなったというか…。
既販のライバル、シトロエンベルランゴやルノーカングー、そして新型キャディに見られるスクエアなデザインが欧州フルゴネットバンのトレンドかもしれませんが、トルネオも他者の箱を借りてそのトレンドに乗ったのは時代の流れなのか、あるいは違和感なのか…。
私の個人的意見は、全体感は良い感じかもしれませんが、あのシャープな目つきが失われてしまったのは残念だなぁと感じています。

(これが現行型トルネオ)
まあしかし、MPVとしての使い勝手はVWテイスト踏まえても間違いないんだろうし、クルーズコントロール、自動ブレーキなどのADAS機能ももちろん完備してるし、申し分ないものなんだろうと思われます。
それに、トルネオの場合はエントリーモデルの"トレンド"と上位グレードの"チタニウム"、クロスオーバー風の加飾がされた"アクティブ"というグレード構成に加え、ボンネットにストライプが入り、スポイラーや17インチホイールが装着された"スポーツ"も用意されているのは興味深いです。

まるでCセグハッチのフォーカスみたいな構成で、ここはいかにもフォードらしいラインナップなんだと思います。

キャディもトルネオも私たちの元に正規輸入はない状況においては、どちらもこの国では滅多にお目にかかる機会がないのかとは思います。
それでも、現行トルネオ(トランジットコネクト)は北米での販売ルートがあるせいか、稀に並行輸入車を見ることがあり、また中古車が市場に流れていることも。
日本における最新型フォードは、まだまだそういった北米系並行輸入に支えられていくのでしょうけれど、この最新のトルネオコネクトもいつかそのルートで触れる機会があれば(あるいはいつか自由旅行が再開されて欧州の地で出会えれば)と思える、気になるクルマです。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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わんどらさんのシトロエン C4 ピカソ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/09/20 19:58:54
【備忘録】初代C4ピカソのボディカラーラインナップ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/02/26 23:16:03
シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/11/26 22:35:36

愛車一覧

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