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2015年05月29日 イイね!

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(中編)

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(中編)海外旅行で出会った、気になるクルマを紹介する”海外クルマ見聞録”。
シリーズ第5弾のフランス編、前編ではフランスの3大メーカー(ルノー、プジョー、シトロエン)から気になる車種をチョイスしましたが、今回の中編では、その周辺国生まれの欧州車をピックアップしてみました。

フランスでのブランド別保有台数シェアは、3大メーカーが見た目約7割という感覚値です。
(実際に調べてみると、2014年の販売台数における3大メーカーのシェアは約55%)
それ以外は、ドイツ、スペイン、日本、韓国などの様々なメーカーで構成されています。
そんなことで、今回はフランスで約4割を占める、本国メーカー以外の気になるクルマを、今回も日本で馴染みのないクルマに絞って紹介してみます。

まずはダチアからピックアップ。
ルーマニアを拠点とするルノーグループのブランドは、Bセダン/ワゴンのロガン、Aセグシティカーのサンデロなど、実によく見かけます。
それもそのはず、フランスの2014年ブランドシェアランキングでは、ルノー、プジョー、シトロエン、VWに続く第5位。
メジャーブランドのフォードやオペルよりも数値的には多いのです。
やはり廉価ブランドとして手頃な位置づけなんでしょうか。
そんなダチアからは、MPVモデルのロッジーに注目。

そしてもう1車種はスモールSUVのダスター。

(同じルノーグループである日産キャシュカイの従兄弟?!)
両者ともこれがよく見るんです。
質実剛健なシンプルな作り、飾り気ないけど実用性は100点といったところが、売れてる理由なんでしょうか。

お次はドイツのクルマから。
フランス国内ではドイツ車が目立つことは決してなく、あくまでも選択肢のひとつに過ぎない印象。
世界の定番VWはポロ、ゴルフ中心、BMWは1シリーズなどなど、勿論フツーに見るのですが、たくさんいるなーって感じは全く受けません。
そんな中、気になるクルマは、日本未導入のブランド、オペルから、Aセグシティカーのアダムです。

発売以降、実車を初めてみたのですが、宣材写真やカタログのようなハジけた感じはなく、意外とシンプルで実用的な雰囲気です。
見た目も悪くないですよね。

もうひとつシティカーの中で気になる存在は、フォードKaです。

フィアット500と同じプラットフォームを持つコンパクトカー、確か初代モデルは日本にも投入された記憶があるのですが、この2代目の現行モデルは馴染みのないクルマですよね。
(そんな2代目もモデルチェンジを待ち受けているようですが)
チェコ生まれのトヨタアイゴを所有していた僕としては、こんな欧州Aセグシティカーにどうしても目がいってしまいます。

さて、お次はアイゴつながりで日本メーカーの見聞録を。
日本ブランドのフランスにおけるトップランナーはやはりトヨタ。
フランスではヤリス(日本名ヴィッツ)を現地工場で生産しているだけに、それらは初代モデルからよく見かけます。
そんなトヨタからはハイブリッド代表、オーリスワゴンをピックアップ。

欧州専用のボディタイプですが、これって日本でもニーズがあるのでは?と思ってしまいます。
正直、メイン車種のハッチバックよりもスタイリッシュだし、勿論使い勝手も良さそう。
トヨタさん、日本国内に一部導入されたUK製アベンシスワゴンのように、こちらもラインナップしてみたら?
ちなみに他の日本メーカー、目立つところでは例えば日産はやはりコンパクトSUV系がメイン。
欧州全体でヒット中のキャシュカイやジュークはフランスでも人気の様子です。(タイトル写真にも写ってますね)
ちなみに、昨年発売された欧州専用Cセグハッチのパルサーは、今回残念ながら捕獲できず…車載トラックで運ばれる姿は見たんですけどね。

さて、フランスで見かけた欧州車、ラストはスペインから、個人的イチオシブランド、セアトからレオンをピックアップします。

毎度のこととはなりますが、ここは完全に個人的興味でのチョイスになります。
実際のフランスにおけるセアトは、日本におけるアルファロメオのような存在。
スポーティでキリッとしたオシャレな雰囲気が好まれ選ばれる、そんなポジショニングのように見受けられます。
セアト贔屓の僕にとっては、見つける度にカッコイイなぁ、と羨望の眼差しを送ってしまいます。

そうそう、同じラテン系ブランドでも、何故かフィアット&アルファロメオ系は滅多に見ないのがフランスの特徴かもしれません。
見るのはフィアット500あるいはランチアデルタ、あるいは商用バンくらい。
今回の行動範囲がパリ&東フランスだけだったからかもしれませんが、どうやらフランスにおけるイタリア車はイマイチ存在感に欠ける様子です。

いかがでしたでしょうか。
同じ欧州大陸にあっても、海外クルマ見聞録第3弾で紹介した隣国イタリアとは全く違うクルマ志向と文化があり、だからこそ興味が尽きません。
そして、フランスのクルマ志向は、結構自分に合うかも?なんて思ったりして。

ということで、今回の中編は終了。
次回はもうひとつ、おまけの後編を書いてみますね。
(気になるクルマが多すぎて、写真たくさん撮ってきてしまったので…笑)
2015年05月28日 イイね!

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(前編)

海外クルマ見聞録 #5 フランス編(前編)海外旅行で出会った、気になるクルマを紹介する”海外クルマ見聞録”。

シリーズ第5弾は、この5月に訪れたフランスです。
先日はメルセデスAクラスのディーゼルモデルを運転した東フランスのドライブについて書きましたが、今回はその旅で見たクルマたちを紹介します。

フランスといえば、勿論言わずと知れたルノー、プジョー&シトロエンの国。
実に新旧様々なモデルをみることができます。
今回の前編は、まずそのフランス国内3大メーカーを中心にピックアップしてみます。
(折角なので日本ではあまり見ないクルマたちを集めてみたのですが、発売情報などは知識不足のためいいかげんかもしれません…)

まずはルノーから。
最近デザインがとっても躍動感あって好感の持てるルノーですが、厳選された日本への正規導入モデルに対して、現地ではやはりフルラインメーカーとしての幅の広さを感じることができます。
例えば、お馴染みのクリオ4にこんなエステートモデルがあったんですね。

コンパクトな車体を間延びしない程度にストレッチしたスタイリングがとっても良い感じ!
実は今回一番のお気に入りかも。
調べてみると、ディーゼルモデルを並行輸入販売しているショップもあるようなので、機会があれば体験したい1台です。

次に見つけたのはルノー定番のDセグモデルであるラグーナ3からの派生、ラグーナクーペです。

近代フランス車のDセグ派生クーペモデルと言ったら、どうしてもプジョー406や407を思い出してしまうのですが、ラグーナにもこんなモデルがあったのですね。
ラグーナ3自体の国内正規導入もされていないせいもあり、見た目に新鮮な印象です。
派手さはないけど、シンプルな直線基調が美しい、シャープなスタイルですよね。

続きましては昨年登場したトゥインゴ3です。

新型スマートと共通のRR方式を採用したこの新しいモデルですが、本国でも徐々に増えつつあるようです。
イメージはスマートやフィアット500などと同様の”小さいけど存在感ある”雰囲気なのかと思いきや、実際に見てみると意外とフツーのコンパクトカーという感じかも…。

ルノーからはもう1台、日本未導入の電気自動車”Zoe”です。

日産リーフの技術を活用した兄弟車は、コンパクトなBセグハッチの出で立ち。
最近のフランスではパリはもちろん、各都市で電気自動車によるカーシェアが盛んです。
その役割の一端を担うZoeは、これからどんどん増えていく存在なんでしょうね。


次はプジョーを集めてみました。
行く先々でよく見るのは208、そして昨年度の欧州COTYホルダーの308をはじめ、207そして206+など、日本でもお馴染みのクルマばかり。
そう考えると、プジョーは日本向けにも積極ラインナップ展開と言えそうです。
そんな中、まずは正規未導入の気になるクルマ、108を発見。

ご存知トヨタ-PSAの共同開発車種です。
ちなみに昨年一斉にニューモデルとなった3兄弟のうち、最も見かけたのがこの108。
その次にトヨタアイゴ、そして意外と見つけられなかったのがシトロエンC1でした。

次に注目したのがこのコンパクトMPVのピッパー。

こちらはPSAとフィアットの共同開発車種として、日本でもいずれかのブランドの並行輸入車両をたまーに見かけることがありますよね。
欧州ではこの手のコンパクトを自家用車にすることも多く、フランスでは沢山見ることができました。

プジョーのラストは、ちょっと古いけど好きなクルマ、806です。

この初代ユーロバン、直線定規だけでデザインしたのでは?と思わせるスタイルですが、それが個人的には好きなんです。
写真での見た目はアルファード的な存在感を受けますが、実はとってもコンパクトなサイズだったりすることにも好感が持てます。

最後はシトロエン。
こちらもC4を中心に、走るクルマの多くは日本国内でもお馴染みのモデルが中心。
だから今回は自分的に”やっぱりシトロエンはこれ”というチョイスをしてみました。
まずはお約束ですが、やっぱり素敵な2CV。

日本同様、現地でも趣味のクルマとして愛され続けています。
パリではオーナーズミーティングに集まった大量の2CVパレードランを見つけたり。
やはり永遠の名車はいつ見ても素晴らしい雰囲気です。

次は最新車種、C4カクタス。
こちらは現在日本導入検討中と言われているモデルですよね。

乗車体験はないのですが、意外としっかりシトロエンらしい乗り心地を備えていると言われるモデルですよね。
コンパクトSUVが流行るフランスでは評判も良いようで、徐々に増えつつある存在のようです。

お次は個人的興味の視点から、初代C4ピカソをピックアップします。

実はこのクルマ、僕自身にとって次の代替車種としての筆頭候補なんです。
特に日本正規導入のなかったショートモデルは、ライフスタイルに丁度良いサイズ感で、好感が持てます。
実際、フランスでは7シーターモデル(いわゆるグランドピカソ)よりも見る機会は多く、人気車種だったことを実感しました。

さて、今回の前編のラストはシトロエンZX。

90年代シトロエンの代表的なCセグファミリーカーです。
何故これをピックアップ?って、単に僕が過去所有していたクルマなので…^_^
フランスでもさすがに見る機会は減りましたが、見つけると、過去に経験した楽しかったZXライフを思い出し、嬉しくなったりします。

と言うことで、海外クルマ見聞録フランス編、前編のフランス3大メーカーからのピックアップはいかがでしたでしょうか。
あまり特別感あるクルマには注目できませんでしたが、普段使いのクルマたちが街や暮らしに溶け込んでいる姿は見ていて楽しい!
フランスのクルマにはやはりフランスの風景が似合うと感じてしまうのは、イメージを膨らませ過ぎでしょうか。

次回は中編として、フランスで見た欧州車をピックアップしてみますね。
2015年01月31日 イイね!

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(後編)

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(後編)海外旅行で出会った、気になるのクルマを紹介するコーナーの第4弾は、この冬に訪れたマレーシア。

前編&中編では国産車プロトン、そしてプロドゥアのクルマたちを紹介しましたが、今回の後編では、よく見る日本メーカー、そして欧州メーカーについて紹介してみます。

前編&中編にて書いたように、マレーシアの自動車マーケットにおけるシェアは1,2位を国産メーカーのプロドゥア、プロトンが占めています。
その割合は2社で約5割。自動車ユーザーの2人にひとりは国産メーカーを利用しています。
そして次に多いのは日本メーカー。
トヨタがシェア約15%で3位、そして4位がホンダ、5位が日産と、メーカー別上位には日本のブランドが続きます。
これらのマレーシア国内シェアは約30%。残りの20%程度で欧米メーカー&韓国メーカーとなっているようです。
トヨタを筆頭に、さすが東南アジアに強い日本ブランド!
そんな中から、マレーシアならではの傾向を踏まえていくつか紹介してみます。

まずは日本メーカートップのトヨタから。
最も見かけるのがこのコンパクトセダン、ヴィオスです。

こちらはアジア専用ボディを持つ”アンダーカローラ”クラスのセダンです。
旧型モデルは日本でもベルタという名前で販売されていました。
マレーシアではトヨタに限らず、このようなセダンモデルがポピュラーな存在です。
そんなユーザー志向を反映してか、日本、欧米の各メーカーがこぞってコンパクトセダンをラインナップしています。

次はもう1台トヨタから、定番のカローラ。

アジアではアルティスというサブネームがついていて、しかも日本国内向け5ナンバーサイズのボディとは全く異なる、ワイドでスポーティなスタイリングをしています。
これがまたかっこいい。
先代モデル中心によく見かけることができるアルティス(タイトル写真のクルマが旧型モデルです)ですが、
この写真にある昨年登場したばかりの新型は、ここマレーシアでは首都KL以外ではまだあまり見かけない感じです。
きっと、これからどんどん増えていくんでしょうね。

他にもトヨタでは、アバンザやイノーバといった新興国向けMPVもたまに見かけます。
またMPVといえば、ウィッシュやアルファードなどの日本から来た中古車も人気のようで、日本の排ガス規制ステッカーなどを窓につけたクルマをよく見かけることができます。

次に紹介するのはマレーシア国内シェア4位のホンダ。
こちらの代表格は、やはり人気のコンパクトセダンモデル、シティです。

シティという名称は、かつて日本国内向けコンパクトカーとして一世風靡したモデルがありましたが、国内引退後はアジアのコンパクトセダンモデルの名称になっています。(かつては日本国内でフィットアリアを名乗っていたモデルなどがそれに該当します)
そのシティの最新モデルがこの写真。
お気づきの通り、最近国内で販売が開始されたグレイスと同じモデルです。
ホンダはこのシティと、コンパクトハッチバックのジャズ(日本名フィット)の2本柱で、マレーシア乗用車販売のシェアをグングン伸ばしているんだそう。
その伸び率はトヨタ以上なんだとか。

お次はマレーシア国内シェア5位の日産。
こちらも売れてる車種傾向はトヨタ、ホンダ同様のコンパクトセダンが主軸です。
その日産の看板車種がアルメーラです。

アルメーラといえば、かつての欧州向けCセグハッチ、あるいはロシア版シルフィとして販売されているブランドですが、東南アジアでのこのクルマは、スタイリングをみたら一目瞭然、日本国内ではラティオ、中国などではサニーという名で製造販売されているセダンモデルです。(このあたりの日産のネーミングは国ごとに違っててややこしい…)
マレーシアではスポーティなスタイリングに人気があることもあり、NISMO仕様風のモデルも人気があるようです。

もう一つ日産からは、人気のMPVモデル、グランドリヴィナを紹介します。

この初代ノートを大きくしてストレッチしたようなスタイリングのMPVが、結構人気があるんです。
感覚的には同種のトヨタイノーバやプロトンエグゾーラよりも見受けられるように思えます。
そもそもマレーシアでの日産は、ミニバンのアーバン(Urvan:日本名はキャラバン)を現地生産していて、それらはミニバスとして多く利用されているんです。
そんなこともあり、もしかしたら乗用バンは日産というイメージが強いのかも知れませんね。

さて、マレーシアでは2つの国産メーカーと日本メーカーのメジャー陣に混ざって、欧州や韓国のクルマも健闘がみられます。
韓国メーカーではキアが多く、欧州からはVWやフォード、そしてプジョーなどが多く見受けられます。
そしてそのモデル傾向はやはりいずれもセダン系。
例えばVWならゴルフよりもジェッタが多いような感覚です。
また、KLなどの大都市ではメルセデスやアウディ、そしてBMWなどのブランドもしっかりと走っています。
(逆に地方部であまり見ないのは、やはり所得格差などを反映しているのでしょうか…)
もちろん、我らがF30型3シリーズもよく見かけます。
そんな欧州メーカーですが、中でも頑張ってる印象があるのがプジョー。
台数は決して多くはないのですが、208、308などのコンパクトハッチから、806などのミニバンまで見つけることができます。
そんな中、日本未導入の1台を発見。
プジョー408です。

こちらは308のセダン版として、アジア、南米、中国、ロシアなどの新興国を中心に販売されているクルマ。
マレーシア国内にあるプジョーの工場で生産されているモデルなんです。
どうにて見る機会が多いのは、やはり現地生産ブランドは支持されているということの表れなんでしょうか。

3回にわたり書いてみた海外クルマ見聞録マレーシア編、いかがでしたでしょうか。
クルマを通じて、その国に住む人の志向や暮らしが見えてくる、そんな雰囲気が伝わればと思います。
2015年01月30日 イイね!

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(中編)

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(中編)海外旅行で出会った、気になるのクルマを紹介するコーナーの第4弾は、この冬に訪れたマレーシア。

前編では国産車プロトンのクルマたちを紹介しましたが、中編ではもう一つの国産メーカー、プロドゥアを紹介してみます。

マレーシア初の国産メーカーであるプロトンは三菱との提携であったのに対し、こちらプロドゥアはダイハツの資本により誕生したメーカーなんです。
ラインナップとしては、プロトンが小型〜中型セダンを中心としたモデルを揃えるのに対し、こちらはコンパクトカー専門のラインナップ。
このあたりもダイハツの流れがありますね。
この2つの国産メーカー、政策による国産企業保護の観点から、ラインナップが被らないようになっているんだとか。
そして国産パイオニアであるプロトンとの販売競争の中、低価格戦略も功を奏し、いまやプロドゥアのシェアは約30%と、マレーシアでいちばん売れてるブランドとなっているんです。
(ちなみに2位はもちろんプロトン(シェア約17%)、3位はトヨタ(同約15%)とのこと)

そんなマレーシアNo.1メーカーのプロドゥアより、いくつか気になるクルマをご紹介!

まずはプロドゥアを牽引するベストセラーカー、マイビィです。

観たらすぐにお気づきかと思いますが、こちらほぼダイハツブーン/トヨタパッソと同型なんです。
このクルマ、ホントによく売れてるようで、街で見ない時はないくらいよく見かけます。
こちらの写真のオーナーさんのように、思い切りモディファイを楽しむ若者のベース車として、あるいは普段のご家庭の足として、もはやマレーシアの新国民車的存在です。
*ちなみにマレーシアでは若者のモータスポーツへの憧れ、関心が高く、クルマもバイクも多くの草レースが開催されているようです。またこうした写真のようにレーシーに改造したクルマもよく見かけます。
日本のGT選手権がセパンで開催されるのも頷けますよね。

次によく見かけるのはこちらのスモールカー、ビバ。

こちらも見て直ぐにお分かりの通り、ベースはダイハツミラのようです。
プロドゥアは過去にもこうしたダイハツの軽自動車派生のクルマを多くリリースしていたようで、街ではこのビバ以外にも、ムーブベースのクルマなども見かけます。

そしてもう一台は、アクシアというコンパクトハッチバックです。

こちらはインドネシアのダイハツが製造販売しているAyla、そしてトヨタAgyaというスモールシティカーの兄弟車なんです。

いかがでしたか?
この他にもプロドゥアの現行車種にはアルザというスモールMPVがあり、これまたダイハツブーンルミナス、あるいはトヨタパッソセッテとの兄弟車になっています。

ところで、これだけダイハツ車種のローカライズがされている中、肝心のダイハツはマレーシアで売っているのか?
その疑問ですが、どうやら小型バンとトラック(日本の軽自動車クラス)の商用車に限ってはダイハツブランド、乗用車はプロドゥアブランドと棲み分けをしているようです。
なるほど…。

そんな感じで、前編&中編でご紹介したマレーシア国産メーカーのプロトン、プロドゥアのクルマたち。
これらのメーカー、実は一部のアジアやヨーロッパ、南米などの国々へ輸出展開している、グローバルブランドなんです。
しかしそうは言っても、国内では2社で約半分のシェアを握っているくらい馴染みある存在でいながらも、隣のシンガポールでさえ殆ど見かけることがないくらい国外ではマイナーな存在。
興味を持って手元にあるイギリスの自動車雑誌を見てみると、これらマレーシアのクルマたちは確かに販売されているものの、残念ながらいずれも酷評なんです…。
やはり欧州のそうそうたる列強ブランドにはまだまだ追いつかず、というのが現実なんでしょうか。
しかしいつか、かつての日本車や、ここ10年の韓国車のように世界で大躍進する時がくるかもしれませんよね。

いかがでしたか?
マレーシアでのクルマ見聞録、やはりここでしか見ないクルマのある国は見応えがあります。
次回後編では、日本車を中心とした海外メーカーを紹介したいと思います。
2015年01月27日 イイね!

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(前編)

海外クルマ見聞録 #4 マレーシア編(前編)クルマと同じくらい海外旅行好きの僕。
今回は冬の休暇を利用して、マレーシア&シンガポールに行ってきました。

約12日間かけて半島部マレーシアの北端に位置するランカウイ島から、船とバスを使ってアロースター→イポー→キャメロンハイランド→クアラルンプール→マラッカに立ち寄りながら国境を越え、南端シンガポールまで向かう旅。
久々のマレーシア、僕にとっての見所はその土地の歴史が織りなす食文化。
マレーのオリジンに加味される華僑や英国、ポルトガルなどの統治時代の文化の融合、あるいはイスラムのしきたりなど、それぞれの土地に特徴があってなかなか興味深いんです。

またその興味はクルマも然り。
かつての政権が掲げた”ルックイースト政策”(=Far Eastの国、要するに高度経済成長を遂げた日本を見習おう、という主旨の経済政策です)の成果なのかは不勉強ですが、そもそも資源国であるマレーシアが、製造加工国としても頑張ろうとした成果として、ちゃんと国産車があるんですから。

マレーシアの国産メーカーは2つあります。
ひとつはプロトン。
時にWRCなどの活動で聞いたことがあるかもしれません。
プロトンは国策により三菱自動車の技術供与によって生まれたメーカーです。
だから走っている古いクルマのスタイルもどことなく三菱のクルマに似通っているものばかり。
しかし、最近はオリジナルの技術とデザインになっているようで、今回はそんなクルマを中心にいくつかピックアップしてみます。

まずは国民的セダンのサガ。

プロトンが自動車生産を始めたころからのロングセラーだった初代モデルは三菱ランサーのカタチでしたが、この現行モデルはしっかりとしたオリジナルデザイン。
カローラ的な、スタンダードな雰囲気がありますね。

お次はスポーティな3ドアハッチバックのサトリアネオ。

リアウインドウにはWRCにも参戦したとかのステッカーが貼ってあったりもします。
ブラックアウトしたボンネットなどレーシー気分満載で、クルマ好きの若者に人気があるようです。

マレーシアでの人気ボディタイプは断然セダン。
プロトンも、日本メーカーも、欧州メーカーも基本の売れ筋はセダンモデルだし、確かに街行くクルマの多くを占めています。
しかし最近はミニバン、MPV系のクルマも多く見かけます。
そしてこのプロトンからもエグゾーラというモデルがリリースされています。

ウィッシュ?マツダ5(プレマシー)?…何かに似ていて、何にも似ていないような雰囲気…。

最後は、他メーカーとの技術提携によってリリースされた興味深い2車種をご紹介。
ひとつはこのピックアップモデル。

アクティブな感じの雰囲気をもったこちらは懐かしの三菱カリスマ(かつてのオランダネッドカー製の欧州戦略車)のデザインそのものなではないでしょうか?

そして、もう一つはこちらのコンパクトモデル。

なんとシトロエンAXのライセンスモデルなんだとか。
プロトンは一時期、創業時からの三菱との提携を解消し、シトロエンと組んだんだそう。(現在は再び三菱と提携)
そしてその時のモデルがこのクルマなんですって。
確かにカタチはそのものですね!

ということで、マレーシアでの海外クルマ見聞録、前編は国産車プロトンのクルマたちを紹介してみました。
次回は中編、もう一つの国産車メーカーを紹介しますね。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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シトロエンZXヨーロッパ版カタログ ~やんぢさんpresents~ 
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