
海外旅行で出会った、気になるクルマを紹介する”海外クルマ見聞録”。
シリーズ第5弾は、この5月に訪れたフランスです。
先日はメルセデスAクラスのディーゼルモデルを運転した東フランスのドライブについて書きましたが、今回はその旅で見たクルマたちを紹介します。
フランスといえば、勿論言わずと知れたルノー、プジョー&シトロエンの国。
実に新旧様々なモデルをみることができます。
今回の前編は、まずそのフランス国内3大メーカーを中心にピックアップしてみます。
(折角なので日本ではあまり見ないクルマたちを集めてみたのですが、発売情報などは知識不足のためいいかげんかもしれません…)
まずはルノーから。
最近デザインがとっても躍動感あって好感の持てるルノーですが、厳選された日本への正規導入モデルに対して、現地ではやはりフルラインメーカーとしての幅の広さを感じることができます。
例えば、お馴染みのクリオ4にこんなエステートモデルがあったんですね。

コンパクトな車体を間延びしない程度にストレッチしたスタイリングがとっても良い感じ!
実は今回一番のお気に入りかも。
調べてみると、ディーゼルモデルを並行輸入販売しているショップもあるようなので、機会があれば体験したい1台です。
次に見つけたのはルノー定番のDセグモデルであるラグーナ3からの派生、ラグーナクーペです。

近代フランス車のDセグ派生クーペモデルと言ったら、どうしてもプジョー406や407を思い出してしまうのですが、ラグーナにもこんなモデルがあったのですね。
ラグーナ3自体の国内正規導入もされていないせいもあり、見た目に新鮮な印象です。
派手さはないけど、シンプルな直線基調が美しい、シャープなスタイルですよね。
続きましては昨年登場したトゥインゴ3です。

新型スマートと共通のRR方式を採用したこの新しいモデルですが、本国でも徐々に増えつつあるようです。
イメージはスマートやフィアット500などと同様の”小さいけど存在感ある”雰囲気なのかと思いきや、実際に見てみると意外とフツーのコンパクトカーという感じかも…。
ルノーからはもう1台、日本未導入の電気自動車”Zoe”です。

日産リーフの技術を活用した兄弟車は、コンパクトなBセグハッチの出で立ち。
最近のフランスではパリはもちろん、各都市で電気自動車によるカーシェアが盛んです。
その役割の一端を担うZoeは、これからどんどん増えていく存在なんでしょうね。
次はプジョーを集めてみました。
行く先々でよく見るのは208、そして昨年度の欧州COTYホルダーの308をはじめ、207そして206+など、日本でもお馴染みのクルマばかり。
そう考えると、プジョーは日本向けにも積極ラインナップ展開と言えそうです。
そんな中、まずは正規未導入の気になるクルマ、108を発見。

ご存知トヨタ-PSAの共同開発車種です。
ちなみに昨年一斉にニューモデルとなった3兄弟のうち、最も見かけたのがこの108。
その次にトヨタアイゴ、そして意外と見つけられなかったのがシトロエンC1でした。
次に注目したのがこのコンパクトMPVのピッパー。

こちらはPSAとフィアットの共同開発車種として、日本でもいずれかのブランドの並行輸入車両をたまーに見かけることがありますよね。
欧州ではこの手のコンパクトを自家用車にすることも多く、フランスでは沢山見ることができました。
プジョーのラストは、ちょっと古いけど好きなクルマ、806です。

この初代ユーロバン、直線定規だけでデザインしたのでは?と思わせるスタイルですが、それが個人的には好きなんです。
写真での見た目はアルファード的な存在感を受けますが、実はとってもコンパクトなサイズだったりすることにも好感が持てます。
最後はシトロエン。
こちらもC4を中心に、走るクルマの多くは日本国内でもお馴染みのモデルが中心。
だから今回は自分的に”やっぱりシトロエンはこれ”というチョイスをしてみました。
まずはお約束ですが、やっぱり素敵な2CV。

日本同様、現地でも趣味のクルマとして愛され続けています。
パリではオーナーズミーティングに集まった大量の2CVパレードランを見つけたり。
やはり永遠の名車はいつ見ても素晴らしい雰囲気です。
次は最新車種、C4カクタス。
こちらは現在日本導入検討中と言われているモデルですよね。

乗車体験はないのですが、意外としっかりシトロエンらしい乗り心地を備えていると言われるモデルですよね。
コンパクトSUVが流行るフランスでは評判も良いようで、徐々に増えつつある存在のようです。
お次は個人的興味の視点から、初代C4ピカソをピックアップします。

実はこのクルマ、僕自身にとって次の代替車種としての筆頭候補なんです。
特に日本正規導入のなかったショートモデルは、ライフスタイルに丁度良いサイズ感で、好感が持てます。
実際、フランスでは7シーターモデル(いわゆるグランドピカソ)よりも見る機会は多く、人気車種だったことを実感しました。
さて、今回の前編のラストはシトロエンZX。

90年代シトロエンの代表的なCセグファミリーカーです。
何故これをピックアップ?って、単に僕が過去所有していたクルマなので…^_^
フランスでもさすがに見る機会は減りましたが、見つけると、過去に経験した楽しかったZXライフを思い出し、嬉しくなったりします。
と言うことで、海外クルマ見聞録フランス編、前編のフランス3大メーカーからのピックアップはいかがでしたでしょうか。
あまり特別感あるクルマには注目できませんでしたが、普段使いのクルマたちが街や暮らしに溶け込んでいる姿は見ていて楽しい!
フランスのクルマにはやはりフランスの風景が似合うと感じてしまうのは、イメージを膨らませ過ぎでしょうか。
次回は中編として、フランスで見た欧州車をピックアップしてみますね。