わんどらのブログ一覧

自己紹介にも書きましたが、僕はクルマと同じくらい旅が好き。
まだ見ぬ海外を見て、歩いて、触れる事が、滅多に取る事のできないまとまった休暇の楽しみになっています。
しかし、やっぱり旅先で気になってしまうのが、その国で見るクルマたちの事。
例えば、ヨーロッパに滞在したものなら、行き交うクルマを一日中眺めても飽きないと言っても過言でないくらい。何しろ、大好きな欧州車がそこに沢山いるんですから！
ヨーロッパ以外でも、そんな興味は尽きません。最近面白いのはやはりアジアの国々。日本の流入中古車をはじめ、アジア各国で生産された"日本では見ることのないクルマたち"が意外と面白いのです。

こんな海外で出会ったクルマたち。
それらを単なる車種銘柄だけで観察するのではなく、使われ方やお国事情などと合わせて見聞してみると、その国の社会、経済や文化も見えてくるような、そんな気になって、旅する度に思わずクルマ観察に熱中しちゃっています。

そんなことで、前置きが長くなりましたが…ブログ新シリーズ「海外クルマ見聞録」！
1回目は、先日8日間の旅をしてきたばかりの国、スリランカ編です。

まずトップの写真は、国内を縦横無尽に走る路線バスです。
スリランカの大型バスは、殆どが国産車"Lanka Ashok Leyland"製です(たまにインドのTATA製もあります)。このメーカーは、そもそも英国の自動車メーカーのレイランド社(旧タイプのミニなどを一時期作っていた会社)のバス&トラック部門がインドに設立したAshok Leyland社を通じて、スリランカに作った会社なんです。
さすが英連邦の国、繋がりを感じます！
このバスの乗り心地、見た目から想像する通り、なかなか酷いんです（笑）。長距離バスでさえこんな感じなので、旅は自ずとハードになりがちです。
ちなみにこの路線バスのボディ、新車でもほぼ同じスタイルです。クラシカルな感じ、自国製に拘るのって素晴らしい…！？

さて乗用車を見てみると、これまたスリランカならではの興味深い現象が。
街を走る乗用車の約7割は日本車なんですが、その殆どが正規輸入の製品ではありません。
スリランカでは、日本車の並行輸入ビジネスが主流なんです。高年式の中古車、あるいは最新の新車並行など種類は様々。乗用車だけを見れば、殆ど日本国内の様子と変わりません。
しかし仕入ルートは幾つかあるようで、例えばトヨタのヴィッツなんかは、日本から輸入されたクルマもあれば、タイで生産されたヤリスも混在していて、なかなか興味深いんです。
人気の日本車はヴィッツの他にも、カローラ(これも日本製のAxioとインド製のAltisが混在)、フィット、デミオなどをよく見かけます。中でも印象的な一番人気は、トヨタアリオン。これがまた沢山見かけるのです。



どうですか？本来は日本国内専用モデルであるいつものアリオンも、こうして異なる国のナンバープレートを付けているだけで、何処か違う雰囲気になりますよね。
地元の人に聞けば、やはりトヨタがNo.1の人気を持っているようです。

そんな事で、スリランカでのクルマ見聞、前編はここまで。
後編では日本車以外でよく見る、気になるクルマを紹介しますね。