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2014年11月02日 イイね!

実はとってもミニマニア Pt.2 <気になるCM編>

実はとってもミニマニア Pt.2 &lt;気になるCM編&gt;前回のブログに書いた、BMW Group Studioで開催されている英国ショッピングウィークとのコラボ展示を見たことがきっかけに、僕のミニ好きな思いが蘇りつつある今日この頃。
この週末も、クルマ購入を検討している友人夫婦にミニを勧めてしまったりと、何だか勝手に盛り上がってしまっています。

そんなミニ、最近もう一つ気になる事があるんです。
それは、TVCMにも使われているプロモーション映像のこと。
昨年の東京モーターショーでワールドプレミアとなり、現在販売されている第3世代のミニ(F56型)の登場時に作られたグローバル版のCM映像です。
深夜の立体駐車場の中、沢山のカラフルなミニがドミノのようにパタパタと倒れ、ラストは黄色い新型ミニとなってドライブに出発するというCM映像、皆さんもご覧になったことあるのではないでしょうか。
実はこのCM、何だかとってもマニアが気になる楽しい映像になっていると思うんです。
何故なら、ドミノの列が”ミニの歴史”を示し、それがまたかなりリアルな並び順になっている…要するに小さなミニヒストリーとなっているからなんです。

クラシックミニも含めたミニ好きにはたまらない(と思われる)プロモーション映像。
そこで今回は、少しマニアックに、この映像から”わんどら式・ミニの歴史”を振り返ってみたいと思います。

タイトル画像にあるクラシックミニ、こちらは1959年にBMC(British Motor Corporation)という会社から初登場した”モーリスミニマイナー”です。
ミニの歴史って、BMCから始まり、BMWが21世紀を受け継ぐという、語呂合わせ的にも何とも運命的なものを感じてしまいますね。

そんな感じに、映像はミニ生産1号車をイメージした、マニアにはいきなり嬉しいモデルからのスタートで、ドミノは始まります。

まずは60年代のモーリスミニマイナー&オースチンセブン(当時のブランド名)のコマが並びます。
ボディカラーがいい感じにカラフル!

37番の赤いモデルは1964年にモンテカルロラリーで優勝したモーリスミニクーパー1071Sというモデルをイメージしていて、これまたいい感じです!
ちなみに僕はこの時代のミニ、1965年製のモーリスミニトラベラーというモデルを所有していたことがあります。

続いてのドミノはスロープを下るクラシックミニ達の映像に。

この辺りは80年代中盤から90年代前半のオースチンローバー、あるいはローバーミニというブランドだった頃のモデルが並んでいます。
日本でもローバージャパンが低価格戦略で売り出し、ミニブームが起きた時期でもあります。
ちなみに僕が初めて所有したミニは中古で手に入れた88年式オースチンローバーミニメイフェアというモデル。
そして一旦手放した後、再び中古で手に入れたのが並行輸入版の86年式オースチンミニ1000でした。

ところで、不思議な事に映像では、長い歴史の中の70〜80年代のモデルが登場しません。
この頃のミニは、BMCからBL(British Layland)への製造メーカーの変化など、英国経済低迷期の煽りを受けた不遇の時代。
そんな中、モデルラインナップは再編されながらも、しっかりと作り続けられていた時代なのですが、この映像には編集の都合か、はたまた意図的なものなのか、クローズアップされたシーンは出てきません。

お次のドミノは90年代中盤へと差し掛かります。
特徴的なのは、タイヤの大きさ。

60年代は10インチの小さなタイヤサイズだったミニも、80年代には制動力強化のため12インチへと変化します。
そして90年代も後半に差し掛かると、特別仕様車のミニクーパーなどに13インチが装着されて、見た目もマッシブな感じになってきます。
見た目だけではなく、エンジンもインジェクション化、エアバッグやサイドインパクトビームなどの安全装備もようやく充実した頃でした。
そしてこの頃のミニはもはや、実用的な乗用車というよりもファッションアイコン的な存在になっていたような気もします。
世界的にも最も多くのファンが存在したと言われる日本では、多種多様のカスタムパーツも揃っていたので、オーナー志向の様々なクルマが存在した、究極のホビーでもありましたよね。

さて、ドミノはいよいよ21世紀へと突入します。
それを示すのがこのシーン、新旧ミニの交代です。

2000年のミレニアムイヤー、クラシックミニは英国での生産を終了します。
基本設計を41年間変えずに生き抜いてきたクルマも、高まる安全基準へのニーズなどの時代が求めるものに応える必要があったのです。
そしてこのクラシックミニは、20世紀の優れたクルマを選ぶ"Car of the 20th Century"の2位を受賞します。
(ちなみに1位はT型フォード。”クルマの父”のような存在である製品に次ぐ受賞というのは、ミニがいかに偉大な製品であったのかがわかります)
そしてバトンタッチしたのが、BMWの元で生まれ変わった新型ミニ(R50型)。
クラシックミニが約3mの全長だったのに対して、新型は約3.6mになったことなども含め(映像ではその差がよくわかりますね)、クラシックミニファンには賛否両論だったデビューでしたが、2ボックスボディの四隅に踏ん張るようについたタイヤ、丸い目、ラウンドしたルーフなどのスタイリングは、真新しい中にもミニのアイデンティティを示した、好感持てるデザインだと思ってます。

そして、そんな新世代ミニのドミノはどんどん続きます。

2001年に登場した新世代R50型ミニは、2006年にはR55型という2代目にモデルチェンジするのですが、この新世代ミニはモデルチェンジしてもデザインが殆ど変わらないので、映像上ではどのシーンが世代交代なのかわかりません。
昨年デビューした最新のF56型も含めて、ミニは”スタイルを変えない”モデルチェンジをポリシーにしているとのことなんです。
このあたりの考えも、実はクラシックミニから続くミニのコンセプト(40年間不変のデザインを貫く)を踏襲しているとのこと。
製造メーカーは変わってもコンセプトはブレない、なんて素晴らしいブランドなんでしょう!

さて、映像上では随分と列を成す新世代ミニですが、よく見ると電気自動車Mini-eなんかもドミノしてたりして、しっかりとバリエーションの豊かさを表現しながら終盤に向かっているのです。

そしてラストは最新型、黄色い新型ミニクーパーへと繋がり、走り出す姿と共にエンディングを迎えます。

いかがでしたでしょうか。
ミニならではのいつものユニークなプロモーション映像の中に、実はとっても興味深いミニヒストリーが隠されている、これは”知る人ぞ知る”マニア注目の表現に間違いありません!
またマニアでなくとも、クラシックミニや新世代ミニのオーナーにとってもひとつのブランドの繋がりやルーツを改めて知る良いきっかけになるのではないでしょうか。

歴史を知って新しいものを受け入れる、そんな素敵なブランド、ミニ。
まだまだ目が離せない、大好きなクルマです。

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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