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2016年02月19日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #5 シトロエンBX

美しき、フツーのオールドタイマー #5 シトロエンBXちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズ。
これまでBMW2代目5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、そしてローバー800という、徐々にマニアックなチョイスで書いてきちゃいましたが、今回そのリストに加わるのが、80年代シトロエンの代表選手、BXです。

いつの時代も、シトロエンって魅了されちゃう何かがあります。
ひとつひとつの車種に詳しくなくとも、自動車の歴史上でも”独創的”なポジショニングにあることは何となく認知されてるのではないでしょうか。
僕自身、トラクシオンアヴァンから始まり、2CV、DS…と続く歴代の名車を見る度に、目がキラキラしてしまいます。
そんなシトロエンを自身が意識したのは、まだ免許を持たない高校生の時。
まさに今回ピックアップするBXを知ったことがきっかけでした。

BXとの出会いは、怪我で入院をしていた病院が舞台。
入院した大学病院の7階病室の部屋からは、階下に医師や病院勤務者のための駐車場が見えました。
毎日退屈な入院生活を送っていた僕は、よくその窓から階下にある駐車場の風景をみていました。
そしてその度に、駐車場にいつも赤い四角いクルマが止まっていることが気になっていました。
そこで、病室を抜け出し駐車場へとその姿を確かめた先で出会ったのが、このBXだったのです。


何だろうこの直線基調で未来感たっぷりの雰囲気は?しかも後輪が半分隠れてるぞ!…なんて強い印象を持ったことは今でも忘れません。
退院後、運転免許もない当時から自動車のカタログ集めを趣味としていた僕は早速、当時の西武自販に請求してカタログを郵送してもらいました。
そこで初めて、シトロエンとは何者かを知ることになったのです。
カタログを見れば見るほど、その未来的なデザインに強く引き込まれ(今も変わらず好きなデザイン)、ハイドロニューマチック機構を知り、これがフランスの洗練されたオシャレ製品なんだ!と魅了されました。
特にワゴンモデルのブレークは、デザイン的にその四角さが際立ち、もはや宇宙船や欧州の特急列車を思い起こさせる、とっても気になる存在。

さらに当時のBXは、シトロエン本来の自動車としての伝統や技術よりも、医師やアーティスト系の職業の方に愛用されている、バブル経済真っ只中でオシャレ度も満載の存在として雑誌などに取り上げられていたこともあり、”個性的にモテたい”人の選択肢として扱われていたんです。
そんなことで、デザインがカッコいいし、フランスだし、モテるクルマ、と今考えると相当浅い(笑)思考から、運転免許をとったらこのクルマ買うぞ!という筆頭候補となったものでした。
やがて運転免許を取得し、実際にクルマ選びをするようになると、10代の所有するファーストカーとしてシトロエンを維持するという勇気のなさと、もっと手軽に乗れる国産クーペのほうがモテるのでは?という下心に負け、BXを手に入れることはありませんでした。
当時のBXは、例え中古車でも学生の自分にとっては高価なものであったということも、入手に至らなかった要因です。

さて、10代半ばにして一度は魅了されてしまったシトロエンBXですが、その想いから数年後に思わぬ形で接近することになります。
それは、BXのデザイン意図をコンパクトにまとめたCセグメントハッチ、ZXの登場がきっかけです。

海外モーターショーに出品された写真を見た瞬間から、”これは!”という、かつてのBXで感じた魅力にはまってしまいます。
もちろん10代の免許未保有の頃と違うのは、自動車の事を多少は理解していたということ。
だから、クルマ選びの志向は全く違うし、モテるとかそういう尺度はもうありません。
BXは所有する勇気はなかったけど、ZXなら今の自分に合ってるかも…そんな事で数年後、それまで乗っていた国産ハッチからの代替にて、ZXシュペールというモデルを手に入れたのです。
(ボディカラーはかつて病室の窓から見たBX同様の赤を選択!)
ZXでのカーライフは、小さく壊れはするもののよく走り、よく楽しませてくれた、自分のクルマ遍歴の中でも1,2位となるよい思い出です。
そんな想いの源流となったのが、このBXでした。

シトロエンジャポンのホームページには、過去の名車アーカイブとして、CXやGS、BX、AXそしてZXなどの西武時代のカタログpdfが閲覧できます。
それを改めて見ると、BXの未来感、先進性やデザインの秀逸さなどを改めて感じることができます。
シトロエンBX、いいクルマってこういうのなんだよな、と思わせてくれる、フツーで、とっても特別な存在です。

Posted at 2016/02/19 11:45:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | オールドタイマー | 日記

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