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2016年05月07日 イイね!

ルイ・ヴィトンとシトロエンの蜜月な関係

ルイ・ヴィトンとシトロエンの蜜月な関係ゴールデンウィーク前より、東京では興味深い展覧会が始まりました。
それは"Volez,Voguez,Voyagez 旅するルイ・ヴィトン展"という、ヴィトンの軌跡を紐解く特別展覧会。
昨年末から2月までパリで開催された展覧会に続き、世界展開2番手として、ヴィトンが日本進出した最初の地であったとされる東京紀尾井町で開催されています。
ご存知、ヴィトンのテキスタイルは古来からある日本の"和の模様"に影響を受けている(モノグラムは小紋、ダミエは市松模様など)とされているし、近年でも日本のアーティストとのコラボなどが盛んだったりします。
何かと日本に縁深いヴィトンが、NYでもロンドンでもなく、ここ東京をパリに次ぐチョイスとするなんて、少し誇らしい感じ。
僕自身、ルイ・ヴィトンのデザイン、もの作りへのこだわりには兼ねてから興味を持っていたし、単なるハイブランドとしてのステイタスより、"バッグ屋さんがこだわる質の良さ"に惹かれ続けています。
実際にもいくつかの製品を、20年間くらい毎日使い続けているものもあるくらい。
そんなブランドが展覧会をやるということで、早速行ってみました。

エントランスサイン代わりの古くて黄色いトラックが止まる紀尾井町の特設会場を入場すると、その瞬間からブランドの魔力に引き込まれる世界観を感じます。

展示はいくつかのストーリーで成り立っていて、コンセプトである「旅」を、軌跡と技術、デザインなどで表現しています。
19世紀の終わりに誕生したころの"皮革へのこだわり"から始まり、それは強さと美しさを兼ね備えた旅行用バッグとして世に認知されていきます。

そして20世紀になり人々が船や、クルマや、飛行機で旅をする時のアイテムとして、またファッションの要として成長を遂げるというブランドのストーリーが、この展覧会を通じて伝わってきます。

そんな中、ルイ・ヴィトンがクルマでの旅に欠かせぬパートナーとなったのが、シトロエンとのコラボ。
ヴィトンは自動車を使ったロングツーリングやバカンスの需要に応えるためのトランクケースを販売していたのみならず、ショップの配達用トラックにシトロエンを使っていたんだそう。
この特設会場の前に止めてあった黄色いクルマは、シトロエンのデリバリートラックだったんですね。

このシトロエンとのコラボの最たる出来事が「黒い巡洋艦隊」と呼ばれる、シトロエンが企画し、自社のハーフトラック(前輪がタイヤ、後輪がキャタピラの特殊車両)を用いた1924年のアフリカ縦断探検の旅。
シトロエンの耐久性、信頼性など技術力の実証のみならず「欧州の人々に、まだ見ぬアフリカの地を知ってもらい、視野を広げて欲しい」という民族学・地理学などの研究にも役立ったアンドレ・シトロエンのビジョンから生まれた企画です。
サハラ砂漠を通り、マリ、ケニア、コンゴなどの中央アフリカの国々を抜け、マダガスカルをゴールとした探検は、道なき道を行く8ヶ月の旅。
衣服に日用品、ティーセットやテントやベッドなどの野営道具などを、様々な形のスーツケースやトランクに詰め、シトロエンのトラックに積み込まれて旅をする。
なんだかとてもロマン溢れる冒険が想像できます。

実際にこの冒険は大成功を収め、続けて6年後にはアジア大陸(シルクロード)横断の「黄色い巡洋艦隊」という冒険が繰り広げられることになったんだそう。
もちろん、そのときもシトロエンのパートナーはルイ・ヴィトンでした。
それから近代に至るまで、お互いのブランドが歴史と共に成長し、フランスを代表する品質とデザインを誇るようになったのは、この20世紀前半の経済成長期における冒険にあったのかもしれません。

それにしてもシトロエンって、フランスを代表するファッションアイコンとしても確立しているイメージです。
近年もヴィトンの広告にシトロエンDS(古いほう)が起用されていたり、ヴィトンのチャーム(キーホルダー)に2CVがモチーフになったデザインのものがあったりもします。
やっぱりそれらはルノーやプジョーでは表現できない世界観なのでしょうか。
(先日ブログに書いた、パリのセレクトショップ"Colette"とシトロエンとのコラボもそうですよね)
展覧会ではルイ・ヴィトンの世界観を堪能しながら、同時にシトロエンの世界観にも触れることができたような、良い時間をすごすことができました。
それにしても、ここ数回のブログは連続してシトロエンが話題のネタばかり。
潜在的にも自分にとって今、最も気になるブランドなのかも知れませんね!

*ちなみに「黒い巡洋艦隊」に興味を持って深く知りたいのですが、これらを記録した文献やネットがあまり見つかりません。
シトロエンファンの皆様、ぜひご教授を。
Posted at 2016/05/07 18:44:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | シトロエン | 日記

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