
2017年、少しだけ本気のクルマ選びを"カスタマージャーニー"と題して書き綴ってみる第6回目。
フランス旅行で感化された結果、購買のキーワードを"欧州の普段使い"としてクルマ選びをスタートさせ、さらにはクルマに求める条件を"NAB"から紐解いた結果、今回はBMWを離れフランス車に光明を見たものの、やっぱりライフタイムコストバリューが圧倒的なトヨタ(シエンタ)が良いかも…という予想外の方向へと向かう我が家。
このままシエンタをパートナーとして、安心カーライフを送るのもなかなか良いかもしれません。
しかしやっぱり、私が欲しいのは"欧州の普段使い"なんです。
別にトヨタだから躊躇するとかではありません。
だって私は欧州専用車種であるAYGOを所有していたくらいですから。
(アイゴはプジョーシトロエンとの兄弟車を持つチェコ製の共同開発車です)
そもそもシエンタって、TVCMにバイエルンのハメス・ロドリゲス(出演当時はレアル・マドリード所属だったね)を起用して欧州風を醸し出していたけど、残念ながら実は欧州ラインナップ車種じゃないし、マドリードにもミュンヘンにも走っていないのです。
そう、クルマ選びにはドライブフィールとかいろいろ能書きは立ててるけど、最終的には欧州の雰囲気が大事なんですよ、私にとっては。
シエンタにときめくオーソリティを横目に、でも…やっぱー…と独り言をブツブツと言う私。
そして物は試しと、こんなことをしてみたのです。
Episode 8:百聞は一見にしかず
それは雨の週末でした。
どこにも出掛ける予定のなかった我が家にひとつの提案をしてみます。
"ねえ、シトロエンのディーラーに行ってみようよ"
ここはトヨタのDLRとは言わずに、敢えてのチャレンジです。
というのも、#4エピソード5にて挙がったシトロエンC4ピカソは、数少ない好感を得ていたから(品質不安以外)候補車種。
だったら少しは興味関心あるのでは?と見込んでみたのです。
ただし、都心に住む我が家の周囲にはシトロエンのDLRはありません。
っていうか、シトロエンの正規販売網って少なすぎる!
長い間BMW一辺倒だった私からすると、なんだか新鮮なマイナスポイントです。
折角何とか重い腰を上げてくれたオーソリティも、その場所の遠さに怪訝そうな顔をしているではないですか。
そんな表情を気にしつつも、電車とバスを乗り継いで、はじめてのシトロエン販売店を訪問しました。
"C4ピカソを見たいです"と予め電話をすると、担当営業マンは最寄駅までお迎えにきてくれます。
雨の日の店舗は他のお客さんがいなく、私たちは店を独占して商談を始めます。
そもそもフランス旅行で旧型を見て気になっていたこと、あるいは新型のディーゼルが気になっていることなどを話していくと、丁度中古車在庫もあるし、新旧双方のモデルで比較しながら選択していくのはどうか?ということになりました。

そして商談は我がオーソリティからの質問責めへ。
クルマ無関心層ながらも、調べだすととことんやりぬく性格のオーソリティは、なんとこのDLRに来るまでの道中、スマホでC4ピカソの事をあれこれ調べていたのです。
その質問は、例えばこんな感じ。
"現行型のトランスミッションはアイシンAW製ということは安心できるのか?"
"旧型のミッションはどこのメーカーのものか?"
"トランスミッションが壊れたら修理代金が掛かるのはどちら?そしてそのコストは?"
…いかがですか、このクルマ無関心層とは思えない突っ込んだ質問。
それらの質問に担当営業マンはしっかりと答えていただけたのは良かったけど、それにしてもさすが我が家のオーソリティ、ライフタイムコストへの確認は抜け目ありません。
さらにトランスミッション話を起点に、私の懸念であった旧型モデル搭載のEGSのレスポンスについて確認する流れから、新旧の車両を試乗してみることになります。
試乗は街中であまり良いコースとは言えませんでしたが、ポイントであるハンドリング、トランスミッションのレスポンス(特に旧型のEGSは予想通りの動きに懸念)、そして、室内の明るさや使い勝手などは確認できました。
なんといっても今回のように、新旧のモデルを同じ条件で試せるなんてなかなかないので、良い経験になりました。
Episode 9:そして決断
あれこれ体験や商談をしつつ、かなり長い時間をDLRで過ごした私たちは、その場で決断をせずに見積を片手に帰宅します。
フランス車の不安払拭のために半ば強引に訪れたシトロエンだったけど、我が家のオーソリティはその製品の良さに一定の評価(安心)をしているようにも見受けられます。
やはり百聞は一見にしかず、何事も体験です。
しかし。
自宅に戻りクールダウンされたアタマで出された決断は…
"やっぱり、シエンタでいいよ。"
…そんなことで、私わんどらのクルマ選びは、現行型C4ピカソか、あるいは旧モデルかという"欧州の普段使い"コンセプトに一瞬は近づきつつも、シエンタという家族の幸せを選択するか、はたまた振り出しに戻るのか?という局面を迎えました。
ということで、次回は結末を書きたいと思います。
*カスタマージャーニー:
マーケティングの世界では、ひとりの顧客がその商品購買を決定するまでの様々な体験を通じた検討プロセスをこう呼んでいます。
Posted at 2017/11/22 07:44:00 | |
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シトロエン | 日記