
新型コロナウィルスによる疾患による社会生活や経済活動への影響は世界的に広がり、つい先日まで"他人事"のようにしていた欧州でもイタリアを中心に一気に広がり、欧州全体への警戒感も強まっています。
そんな最中に発表されたジュネーブモーターショーの中止(延期)は、自動車メーカーのみならず、楽しみにしていた消費者にとっても残念な事なんだと思います。
(私の周囲でもジュネーブショー視察含めて欧州出張を予定していた数名が当然出張中止に…まあ今は世界のどこに行こうとも日本人は受け入れてもらえませんしね)
まあ、まずは拡散を防ぐという判断は今の時期必要なことですし大事なことにて、中止もやむなしというところでしょうか。
かくいう私わんどらもジュネーブショーは1年で最も楽しみにしているモーターショー。
現地に行くというわけではないけれど、秋のフランクフルトやパリが地域モーターショー化してしまった今や、このジュネーブが欧州の唯一の真のメーカー見本市となるだけに、今年登場するモデルが先取りできる魅力があります。
今回は、そんなモーターショーはなくなってしまったけど、お披露目予定だったモデルを、結局各メイクが個別に発表した内容を元に、気になるクルマを並べてみます。
セアトレオンやVWキャディ、DS9など既に注目車種は過日のブログにてピックアップしましたが、今回はまだまだある気になるクルマを集めました。
もちろん私わんどらの気になるポイントは"明日欲しくなる"フツーのモデルたち。
それでは、いってみましょうー。
まずはこちら、アウディA3です。

今回のジュネーブで最も注目の量販車フルモデルチェンジです。
最近のアウディの傾向に沿って、エッジの効いたデザインで登場しました。
ワイドな見た目はかなり車格感が上がった雰囲気を見せていて、なかなか堂々としたもの。
これは日本導入時にはぜひ試してみたい一品です。
*後日別途ピックアップしたく…
お次はBMWから、i4です。

まだコンセプトカーを名乗ってはいるものの、ほぼ量産型に近いものとして、iシリーズにいよいよサルーンカーを登場させてきました。
6ライトウィンドウにキュッと細められたヘッドランプのスタイリングはいつものBMWらしさとは違っていて、先進的なイメージを創り上げています。
それにしてもやっぱり大きなキドニーグリル、これからの進化系BMWのアイデンティティなんだろうけど、まだ見慣れませんね…。
続きましてはこちら、セアトのスポーツブランドクプラ版のレオンです。

今回はベースモデルのレオンがフルモデルチェンジしての登場となっていますが、ハイパワー版もクプラから同時発表となりました。

こちらはTCR仕様のレーシングカーのイメージも発表され、レースシーンやニュルブルクリンクリンクFF最速へのチャレンジなど楽しみな存在です。
お次は韓国車、ヒュンダイi20のフルモデルチェンジです。

WRCにおけるヤリスのライバルとしても活躍するBセグコンパクトがリニューアルしました。
ヒュンダイの欧州におけるシェアは決して高くはないけれど、i20はWRCにより知名度を上げ、東欧を中心に西欧ではオランダなどで評価が上がっています。
そんなi20の新型は、直線定規を複雑に組み合わせてしゅっと描いたような外観デザインが特徴的ですね。
さて東欧といえばこちら、チェコ発シュコダからオクタビアvRSが気になります。

PHEVのスポーツバージョンは何だか一昔前のアウディっぽい感じもしますが、わんどら的にはこのワゴンの雰囲気がいいねと感じました。
続けてはイタリア発の定番、フィアット500eです。

まあイマドキは電気自動車のユニットを既販車に組み入れるなんて珍しくないし、フィアットもいよいよ量販車に仕込んできたんだなと思う程度でしたが、このモデル、実は第3世代ということらしいのです。2007年の初登場以来カタチを変えてこなかった現行型(2世代目)がいよいよモデルチェンジという機に、ホンダeやミニEに並ぶシティEVとしてリニューアルしたということ。
何だか見た目はほぼ変わらない気がするけど…外観は変えずに中身だけ最新のリフォームをして使い続ける欧州の建物のように、あえて変わらないのがこのモデルの良いところなんでしょうね。
さてVWからは2つの関心事が。
まずはI.D 4です。

既にI.D 3で示してくれたこのシリーズのデザインは個人的に好きなもので、ラインナップとして外せないこちらのSUVモデルも良い感じです。
いっそのことこのスタイリング傾向でMPVも出してくれたらいいなぁと思ったりもします。
もうひとつVWからは新世代ゴルフ8のGTシリーズ。
ガソリン車のGTI、ディーゼルのGTD、PHEVのGTEの3種がスポーツモデルの位置づけで登場しました。

私わんどら的にはひじょうに高い値のトルクを持つディーゼルのGTDを推したいと思いつつ、今のVGJならば定番のGTIのみならずこちらも導入するのでは?なんて期待もしてしまいます。
最後はアルファロメオジュリアGTAです。

このマッシブなスタイリングはまさにGTAの名にふさわしいスタイル。
かつて同名の60年代の名車はもちろん、90年代に活躍した155のDTMマシン、あるいは10年前の156のWTCCモデルなどを思い出させる、レーシーな雰囲気は惹かれます。
500馬力オーバーのモンスターマシンは限定車ということですが、これを街中で見ちゃったら、目を奪われること間違いなしですね。
他にもルノーのEVコンセプトSUV、ダチアスプリングというB-SUVのEVモデル、中国初AIWAYSの欧州展開など、注視したいモデルはたくさんありますが、まずは私的にこれは!というものをチョイスしてみました。
これらのクルマは近いうちに日本の地を踏むものもあれば、そうでないものもあると思います。
いずれにせよ、普段の街で、あるいは旅先で出会えることを楽しみにしている、気になるクルマです。
それにしても、イベントを中止にせざる得ないこの世界的事象、早く治る事を願うばかりです。