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2020年09月12日 イイね!

Honda eを試してみたら

Honda eを試してみたらいつしかの欧州でのモーターショーでの初出以来、存在はちょこちょことあるものの一体それは売り物なのか、あるいはホンダが示すコンセプチュアルな存在に終始するのかよくわからないまま迎えた今夏、いよいよ"売り物"として登場したHonda e。
数年前に初めてショーモデルとして登場した見た目とほぼ変わらず、そしてまさかのネーミングもブランド名+"e"だけというユニークさをそのまま販売製品にしたモデルに、早速体験する機会がありました。
代官山蔦屋書店で開催されたイベント、"Honda eとつながるWeek"は、実質このモデルのデビューイベントとなります。
正式発売は10月末でありつつも、既に国内予定販売台数1,000台は完売して今年の生産は終了というアナウンスもあったこのモデル。
では一体DLRは発売後にどうすればよいのかなどの疑問もありつつ(おそらく来期分の受注活動となるのでしょうけど)、おそらくDLRでの試乗はしばらく先になる様子ではありますが、試乗するなら今月からホンダのカーシェアサービスEvery Goにて各所に配車されているのと、こうしたイベントでの体験機会しかないと思い、代官山へと足を向けてみました。
1日20組程度の試乗体験は朝の10時からイベント会場のみで申し込み可能とのことで、朝からスタバのコーヒー片手に試乗申込み列に並んでみたら、幸にして待つことなく体験できました。
外観は既にコンセプトカー時代から見慣れつつあるものではありますが、実物はコンパクトでミニマルな雰囲気ありつつもどこかクラシックな懐かしさも感じさせてくれます。

クラシックミニ?あるいはCVCCシビック?と、コンパクトハッチの基本形に少しパートナーロボット的な未来感を加えた車体デザインは悪くない。
ボディにやたらプレスラインを引いて強弱付けたがるホンダ現行市販車のデザインとは全く違うことにチャレンジングな姿勢を感じます。
そしてリビング空間をモチーフにした内装はグレーファブリックとウッドの組み合わせがコンテンポラリーなインテリアデザインを感じさせてまた良し。
クルマなのにそのままテレビのある部屋っぽい感じというのは、今回のお洒落な代官山蔦屋書店での展示に相応しい雰囲気です。

さて試乗です。先日体験したDS3クロスバックE-TENSE同様のポップアップ式のドアノブは若干華奢で心許ないながらも、ドアの閉まる音は良い重さを感じ、ただ分厚いだけではない感があります。
シートのセットアップを整えてハンドルを握りインパネを見据えると、何だかおもちゃの自動車に乗り込んだみたい!
いや、平面的なパネルに垂直についたステアリングホイール(勿論調整可)、しかも2本スポークのせいか、今我が子が盛んに遊んでいるプレイモービルの自動車(ドイツの玩具)の運転席みたいに感じたのです。

もちろんこちらの1/1スケールは(笑)最新の機能が盛り沢山なんですが、そんなお洒落なインテリアにプレイモービルに最新技術という、どうインプレッションすればよいのかアタマが混乱するようながらも、どれも嫌いではない要素が詰まっています。
そしてその最新の機能というのに目を向けると、このインパネを帯状に跨るモニターの数々が、これまた管制塔の司令官の様な気分にさせてくれる、男子は好きだろうなぁというデジタルガジェット感たっぷりのもの。
まあ直ぐにお気づきかと思いますが実は運転中のドライバーにとって必要な情報は殆どなく、むしろ同乗者へのEV走行(あるいはコネクテッドモビリティ)のプレゼンテーションまたはお楽しみという要素が強い気がします。
もちろんホンダだってわかってやっているのでしょうから、このデジタル好き男子(いや女子ももちろんあり)向けの"EV編集スタジオ"的なインフォテイメントは、イマドキのそっち系を狙っているんだろうなと感じます。
走り出した感触としては、実は先日試したE-TENSEと同じものでした。
それは、E-TENSEの時に感じた時同様、回生ブレーキの効き具合が、普段乗るようなコンベンショナル車と変わらぬ自然な感じだったからです。
しかし、こちらHonda eはちょっと違います。
それは、回生ブレーキの効き具合を基本4段階に変えることができるのです(スイッチオンとパドルシフトで設定…操作により7段階調整できるとか?)。
おそらくこれは私が試したEVのうちではBMWも日産もPSAもやっていない機能なのかと想像します(実態は調べてません…すみません)。
それを試してみると、確かにレベルを変えてドライブすると、そのワンペダル操作の加減が変わって面白いんです。
好みの効き具合はこのくらい、というのを見つけると、ワンペダルドライブもなかなか楽しいし、自然な挙動になります。
そしてよくあるモード切替(ノーマルとかスポーツとか)を組み合わせると、加減速の好みが自分の味付けにできて、より意図する走り方ができるようになります。
回生ブレーキの効き具合×走行モードの組み合わせ、これはとても楽しかった!
同乗インストラクター曰く、試乗者により好みは違うという事で、それだけパーソナライズできるということなのかと思います。
ハンドリングはホンダらしく軽いというのが、DSのしっとりと落ち着きあるものとは異なる面で、ブランドあるいはクルマのキャラクター性がそのまま出ているもの。
しかしあえてのRRで前後タイヤサイズを替えての仕様は、キビキビと曲がるメリハリ感があります。
EVならではのトルク感、欧州対応の足回り、調整可能な回生ブレーキ加減、RRの走り…これってもしかしたら山に持って行ったら楽しいのかもしれないなんて感じてしまいます。
コンパクト故に電池容量も短距離走者仕様にて、シティムーバーとしての役目を主旨に世に放ったモデルながら、ホントはワインディングへ連れ出せるクルマにしたかったのではないかな…と、開発陣のホンネを探りたくなります。
元はFFで企画したけど"それでは何も変わらない"とNGを課し、リアモーターに設定したというし、何かフツーのホンダとは確実に違う、売る気よりもやりたいことやってみた的な雰囲気を感じます。

そうそう私今回、このクルマで初めてモニター式のサイドミラーを体験しました。

クルマが小さくてミラーをあまり気にせず車幅感覚を掴めたこともあるのですが、このミラーもなかなか良い。
今まで気にしなかったはずのガラス越しに見ていたミラーが、実はガラス越しって見難いのではと感じさせるくらい、明確な確認ができることは良いことだと感じました。
まあしかし、こうしてインパネにモニターばかり並ぶのはねぇ…とも思うのですが。

先陣を切るEVモデルたちに追従する割には機能性能的には大したことないとか、消費者は徐々に電気自動車に対する知見が増えてきている中で様々な印象を持たれるこのHonda e。
乗ってみるとなかなか楽しいクルマだと感じると共に、テクノロジーよりも、最近ホンダが推す"感性性能"を重視したんたろうなと感じるものがありました。
あとはこれで300万円で生活者に届けられるお財布に優しい感性がまだまだ必要ですけどね…。

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「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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