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2020年10月15日 イイね!

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたら

ルノーメガーヌエステートGTを試してみたらこの晩夏から初秋にかけての時期は、今までにないくらいに試乗に積極的になっています。
そして、特に新型車の発売もないルノーのお店に足を向けたのは計画外のことではありましたが、訪れてみたくなったのは、"比較"というテーマを思いついたから。
そのひとつがこちら、メガーヌエステートの体験です。

本国では発売から4年が経ち、今年はフェイスリフトを受けたメガーヌ。
日本ではルノーのスポーティ戦略によりルノースポール系のモデルが中心に導入されることにより、より拘りユーザー向けの存在となっているのかと思います。
近年は日本におけるフランス車の登録台数が伸びているというけれど、街を見るとルノー車がそれに貢献しているのかはイマイチ疑問があります。
カングーは孤軍奮闘するも、やはりスポーティ戦略はイマイチ消費者には伝わってないような気がするのです。
(私たちのような濃い目の人々には街ゆくトゥインゴが目につくことあるかと思いますが、スポーツ系統じゃないほうだし…)
そう、ルノースポールの冠付きのモデルラインナップは、好きな人こそ選ぶクルマになっていて、本来の市民の足的な役割とはちょっと路線を変えた方向性で日本に住む私たちを喜ばせ、また戸惑わせているような気がします。
最近の業界再編の中でのルノー日産(そして三菱)アライアンスにおいて、ブランドで担当マーケットを分けるという戦略が挙げられていました。
それに沿うとルノーは欧州、日産は南北アメリカ大陸や中国、三菱は東南アジアなど強化テリトリーが示されていました。
確かに欧州においては、ルノーはもちろんフルラインナップであるのに対して、日産は電気自動車とGTRとSUVやLCVと、商品展開も取り決められていると言います(そんな背景が、日産が10数年前にキャシュカイというヒット作を生み出し、今のSUVブームを作った原動力と言われてます)。
そんな、"仲間のお膝下では騒がない"というアライアンスの背景が、日本におけるルノーをスポーティ路線に仕向けたのかもしれません。

そんな想像を元に今日の本題、メガーヌエステートGTを試してみます。
試してみたくなったのは先日のカローラツーリングの試乗がきっかけ。
日本市場では数少ないCセグワゴンにて、まだ触れたことのないモデルに乗ってみようというのが動機でした。
日本で売っている現行モデルにてCセグワゴンって、カローラとプジョー308、VWゴルフくらいしかないんですよね。
今回はその貴重なモデルのうち、試したことのなかったメガーヌに焦点を当ててみたのです。
登場してから随分経つ中で今更感も大アリですが、試してみると、ルノーのスポーティ路線の文脈が見えてきて良い体験となりました。

まずはファミリーワゴンに似合わないホールド性高いタイトなシートに座り、そして太すぎず握りの良いステアリングを握るだけでやる気を誘うというか、後ろ側に荷室を従えている事を忘れてしまいそうになる雰囲気が好感持てます。

しかもやり過ぎな加飾はなく、人に触れる部分だけスポーティというさじ加減も良い感じ。
6速のEDCは、今更ロボタイズ?(←言い方古い笑)という、世の中がAT回帰している中でルノーとVWだけが頑張って熟成させているのではないかという機構のトランスミッションではあるけれど、やはり効率的には実は良いのではないかというレスポンスだし、それがトルクフルなエンジンと組み合わせて前に進むだけでとってもスムーズで面白いドライバビリティを得るという特典を与えてくれます。
ATモードで走行してもシフトアップのタイムラグは大きくなく、僅かにあるそのズレはエンジンの推進力で帳消しされる感じです。
(いやマイピカソの6EGSに比べると雲泥の…比較対象が悪いかもですが)
ハンドリングもクイックでキビキビと走るしコーナリングが気持ち良い。
これがワゴンのユーティリティという実用性も踏まえたファミリーカーなんですから、GRなんちゃらとかのスポーティなクルマ志向のオトーサンたちは、このクルマを知らずに(あるいは食わず嫌いして)いたら勿体ないですよと声をかけたくなります。
まああちらは加飾中心の"カッコつけ狼オトーサン"向けだけど、こちらは外見が地味な分(実はそんなことないけど)"羊着ぐるみ系オトーサン"系の嗜好なのかもしれません。
ちょっとスポーツに振りすぎな気もするけど、実に楽しい!という印象を持ったままに試乗を終えてリアのハッチを開けようと後方に回り込むと、リアエンブレムにしっかりと"Renault Sport"の文字が。
ああなるほど、正真正銘のスポーツモデルなんですねということが示されています。
2年前にメガーヌR.Sを試乗体験したことがありますが、今回のエステートGTにもそのタイトなエッセンスは感じさせてくれるものはあると思いました。
(直接比較するともちろんR.Sはかなりピーキーなものとして全く違うものなのは明らかながら、ルノースポールの名が提供してくれる調律的なものはやはり同じものを感じます)

そんなメガーヌエステート、何となくカローラツーリングと比べてどんなモンだろうとCセグワゴンという括りだけで比較体験してみたら、当たり前だけどまあ比較にはならない、全く違うものでありました。
せめてカローラも欧州で展開されるGRスポーツバージョン(日本のものとは違う)とかと比較すべきなんでしょうね。
菅田将暉クンが歌いながら楽しんでいるのと、ニコ・ヒュルケンベルグが開発参加したものとが同じはずないし(笑)

さてお買い上げ?というところですが、このモデル、2020年9月時点にて一旦は日本国内販売終了なんだとか。
もちろん本国ではフェイスリフトが行われたので、メガーヌ自体のモデルは再販予定のようですが、このGTのラインナップとなるかはDLRに情報がないようです(おそらくラインナップは継続とされているようですが)。
もしかしたら次のラインナップはルノースポールを止めて再びお洒落路線でなんて事になったら、この現行車種はそこそこ手軽にスポーツ体感できるCセグワゴンとして貴重な存在になるかもしれませんね。

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「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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