
先日、御殿場のプレミアムアウトレットに買い物に行ったら、巨大な施設の一角てシトロエンの屋外展示イベントが開催されていました。
ここでは個人的注目のベルランゴ(しかも欲しいミント色のやつ)や、C5エアクロス、C3エアクロスそしてC4スペースツアラーとフルラインナップでの展示がされていて、さらにグッズ販売ブースもあるなど、PSAJ主催での積極販売攻勢が成されているなぁと、こんなところにもシトロエンありと感心させられました。
C5エアクロスは見慣れぬ濃いグレーのボディカラーで、引き締まって見えてカッコいいなぁと感じたし、ベルランゴに至っては、家族が"またあるね…"と指摘する中、"いややっぱりこれは運命かもしれない"と強く感じたのでした。
そんな、出会ってしまうと欲しくなってしまうという状況にありながら(だからDLRに行けない…笑)、やはりフルゴネットのMPVは今のライフスタイルに合っているんだろうなぁとつくづく感じている訳なのですが、そうこうするうちにこちらが発表されてしまいました。
ルノーカングーです。
先日書いた"カングーを試してみたら"にて、モデル末期のカングーに敢えての試乗をし、もう現行モデルの入荷はないという情報を得ていましたが、今回は意外と早い発表があったなぁと感じています。
まあ、今年はフランクフルトあるいはパリという持ち回りの秋のモーターショーが中止されていて、メーカーも発表の場を失っているのですが、世の中はコロナ禍のビジネススタイルに順応して、早めのオンラインリリースを以てデビューを飾るということが増えてきたし、当たり前になりつつあります。
慣れってすごいですね。
そんなことで今回発表となったカングーの第一印象は、これはカッコいい!(わんどら好み)と感じたのでした。
まずこのロサンジュ大きめのイマドキルノーデザインをしっかりと反映させたフロント周りは、先日日本国内デビューを飾ったクリオや、日本では正規販売されていないセニックのようなまとまり感があって良い感じ。
(何だかセレナっぽいかもですね)
スタイリング全体もスムーズな感じで好みです。
しかし、よくわからないのが何だか増えたバリエーション展開。

乗用車のカングーと商用車のカングーバンの差はわかるけど、派生のエクスプレスとエクスプレスパンという、カングーに似て非なるモデルの存在がイマイチよくわかりません。

カングーのバン。

エクスプレスだけど乗用車(版)
乗用車はカングー、商用車はかつてのLCV界の名車エクスプレスからネーミングしましたならわかるけど、どちらも乗用、商用があるなんてややこしい。
日本のメディアもそこら辺がイマイチ不明確にむにゃむにゃと書いているので、あれノアとヴォクシーの関係?なんて、あり得ない事を想像してしまいます。
あーこれはどうして?と知りたいままにグループルノーのプレスリリースを読むと、どうやらカングーは欧州(先進国と想定)と海外向けで、エクスプレスはモロッコでダチアと共に作られて、廉価版として欧州や世界の新興国向けに販売されるという感じなのかと読み取れます。
まあそれならなるほどと合点いきますが、エクスプレスはカングーよりもコストダウンした作りだというから、その棲み分けはもっともなのかと納得いきます。
そして今回のモデルチェンジは、現行型から12年振りのリニューアルなだけあり、見た目のみならずあらゆる面がイマドキになっています。
今やベルランゴでさえADAS充実の仕様なのですから、このあたりの機能装備は(特に日本向けには)間違いなく充実の方向となるのでしょうね。

そして注目は"イージーサイドアクセス"という、センターピラーレスの大きな側面開口部。
かつてトヨタにもそんなモデルがありましたが、何だか剛性面は心配です。
確かに開口部が巨大なことは街中で活躍するLCVにはとても優位なものでありますが、果たして側面衝突はじめとする安全性は大丈夫なの?と心配してしまいます。
まあ、そんなことはメーカー側が一番よくわかっているだろうし、きっと随分と分厚いサイドシルなんだろうなぁとか想像しますが、個人で所有する時、これはいらないなぁ…(それよりも安全性を)と思ってしまいます。
このイージーサイドアクセスについてメディアはカングーの最たる新機能としてピックアップしていますが、実はこれ、商用車カングーバンのみの設定のようなので、日本にやってくるだろう乗用車版には設定されていない(フツーにピラーあり)となるよう。
嗚呼それなら良かったと、まだ購入するかもわからない状況でもホッと安心してしまうのです。
(それにしても日本のメディアは全車標準的な書き方するし、どんなもんなのでしょうかね…)
そんなホッとしたところで改めて新型カングーを見ると、やっぱり見た目は私好み。
まあ好きが沢山ありすぎて当てにならないところはあれど、早い段階での国内導入のアナウンスを期待してしまいます。
欧州での発売は来年春とされているので、日本にも早期導入されるといいなぁ、なんて。
というのも、マイピカソの車検更新はあと1年後、それまでにベルランゴかあるいはこの新型カングーか、そんな贅沢な選択肢があるなら楽しみだと期待してしまうのです。
ある日本メディアの記事にはこう書かれていました。
"今度の新型はシャープな顔つきで、あの愛らしい顔を持つ事で人気のあった日本で、この新型が受け入れられるか疑問"であると。
果たしてそうなのかな?と、この精悍な顔つきがますます人気を得る要因になればと思う、今後の日本導入に行方がとっても気になるクルマです。
(まあ、エクスプレスのほうが優しい顔つきだし、日本にはエクスプレスを正規導入するというほうが売れるかも?笑)