
私はDLR訪問をすると、対応していただいたセールススタッフに"たくさんDM送ってくださいね"とお願いをしています。
何故なら、ハガキだの封書のDMってミニカタログのような感覚で楽しめるから。
その大抵はゴミ箱に入ってしまう環境的にはイマイチのアイテムだけにイマドキではないのでしょうけど、風呂上がりにビール片手にDMを眺めて、掲載されているクルマたちに想いを馳せる…的な時が小さく楽しかったりします(笑)
最も、イマドキは郵送のDMなんぞや滅多に届かず、大抵はメールでの受信となり、スマホの画面で流し読みというつまらない状況でありつつも、時代はそれがスタンダードなんだと受け入れていますが、秋口から盛んに届くようになった気になる"郵送のDM"がありました。
それが今回ピックアップする、ルノールーテシアです。
秋のデビュー前後から、ある時はハガキで、ある時はミニ冊子風の封書で、毎週のように届いた誌面には、深い赤色のスタイリッシュなコンパクトカーが写し出されています。
そんなことで気になるわんどら、試乗へとDLRを訪れてみました。
今度の新型は見た目がキープコンセプトとのことで確かに一瞬は"ん、フロントのライト周りが例のヒゲがついただけ?"と感じてしまうのですが、実際にみると先代よりワイドになった分踏ん張りの効いたスタイリングとなり、その安定感の上に躍動的な曲線が絡んだグラマラスなボディが乗っかっていて、とっても魅力的です。
この試乗車のオレンジ色も鮮やかでとても綺麗(ちょっと日産テイスト?)。
私、この新型クリオに一目惚れしてしまいました。
それは、見た目の好みだけではなく、ステアリングを握ってみて確信に変わります。
まず内装の質感もなかなか良い。

トリム加飾の好みはありそうだけど、フィットのようなチープさはないし、208のような複雑さもない。
そこそこ落ち着く、リビング的なインテリアになっていると感じます。
しかしあれ、なんかこのインテリアデザイン、見たことがあるような…と思い出したのがこちら、現行日産マイクラ(N14型)です。

今回の新型はモジュールを新しく鞍替えしてしまったけど、先代クリオ4と同じ工場で生産されていた兄弟車とは、何だかトリムの巻き方とか同じように見えます。
これもアライアンスの成果?ということでしょうか(笑)
でも、個人的にはこの欧州マイクラも大好きなデザインだし、どちらも同じエッセンスであるならばより好感が持てるもの。
そんなインテリアに感心しつつ、走らせてみるとまずは7速になったDCTのスムーズさを感じます。
少し前に試してみたプジョーの8EATのシームレスなシフトチェンジまではいかず、さすがに若干のシフトタイミングでのショック(スイッチが入れ替わったかのようなカチッいう電気的信号を感じますが、気になるほどではなく)は無いとはいえないですが、オートマチックモードによるそのシフト変換は日本の道路事情にもマッチした経済走行に最適なチェンジが行われていて心地よいかと思います。
そして面白いのはスポーツモードにすると運動性能がガラッと変わり、見事にスポーティな加速感が得られるので、走り方はお好み次第です(まあどのクルマにも付いてるモードですが、こういうコンパクトはキビキビした感じが強調されて楽しいですね)。
こうしていろいろ試しながらも感心したのは、室内の静粛性。
必要な音だけが残り、余計な音は吸収されている作りは、上位車種の気配を感じます。
内装の落ち着きと相まって、208の元気ぶりとはまた違う方向性を示しています。
このクリオ、日本での立ち上がりは"おかげさまで"好調なようで、仕様によっては既に来春納車というモデルもあるとのこと。
実はすっかり気に入ってしまった私は、満足の試乗後にもショールームでの現車確認にてあれこれじっと見てしまいます。

観点は、今のピカソの代わりの役割を担えるかということ。
しかし、このBハッチはマイピカソとどう比べても、やはりMPVのユーティリティに叶うことなしで(当たり前ですが)、残念ながらクリオは今の私の手に舞い込んでくることは無さそうです…。
そうなると気になるのが新型カングーの存在。

もしこのクリオのテイストが新型カングーに移植されているならば、まだ見ぬMPVへの期待も湧きます。
ちなみにいつ国内導入?私のクルマは来年11月に車検迎えるけどそれに間に合いますか?と聞いてみると、まだDLRに入った情報としては、先般の発表はあくまでも外観のティーザーにて、スペックは一切発表されておらず、本国フランスでは来春発売だから、国内導入は2022年になるのでは…との想定なんだとか。
(私の通うルノー店舗は日産直営系なので情報は早いと思うけど…)
まあイマドキの輸入車は本国発売とのタイムラグが短くなってきているし、早期販売を期待してしまいます。
ルノージャポンさん、お願いします!
もし私のライフスタイルが今のファミリーど真ん中の状況になければ、このクルマを選択してしまうかもと真面目に思える好みのスタイリングと走りを感じさせてくれたクリオ5。
よく思い出してみれば私わんどら、その昔はこのクリオの祖先シュペルサンクを所有していたルノーユーザーだったのでした。
時々故障で困らせてくれたけど(笑)、あのカジュアルでオシャレなクルマは、私のクルマ遍歴の中でもいまだお気に入りのモデル。
そんなシュペルサンクとのクルマライフの良かった面影を、この最新型で再び享受できればいいなぁと思ってしまう、とっても気になるクルマです。