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わんどらのブログ一覧

2016年06月29日 イイね!

Brexitは新たな英国自動車産業の始まり?

Brexitは新たな英国自動車産業の始まり?先週行われた、英国の国民投票によるEU離脱の結果ほど、世界中が意外性に驚いたニュースはなかったのではと思うくらい、週末はBrexitの話題で持ちきりでしたね。
英国の人々の選択意図は様々な志向があってこそであり、それについての是非や賛否はここで書くつもりはありませんが、この出来事による株や為替への反応という政治経済への影響が、直接日本に住む僕らにダイレクトに響いてくる瞬発力があっただけに、他山の石とは言い切れない面が多々あるのかと思います。
それに、遠い日本にいながらもメディアの取り扱いが凄かった。
NHKは選挙速報ばりに画面にインポーズしっぱなしだし、ニュースもワイドショーもみんなBrexit。
そしてそういう僕も、もちろん一日中テレビに釘付けになっちゃったタイプ。
(たまたま有給休暇だったということもあり…)
テレビを観ていない投票時間でも、BBCのネットニュースでリアルタイム開票速報を見ていました。
(社会的関心事として、そして少しばかりお祭り気分として)
離脱票優勢になり為替が動き始めると、おいおいマジか…とザワザワし始め、特に自動車メーカーで海外業務を担当する友達とのLINEが盛んになり、BBCとLINEを交互に見るという時間を過ごしたのでした。
今回のBrexit、EUから離れることによる様々な社会的、経済的影響も気になるけど、やはり一番気になるのは、自動車のこと。
長い間クラシックミニを趣向していた僕としては、放っておけない想いなんです。

現在英国には、アストンマーチン、ベントレー、ケータハム、ジャガー/ランドローバー、ロータス、マクラーレン、ロールスロイスなどのプレミアム&スポーツカーメーカーと、ヴォクスホール、トヨタ、ホンダ、日産、ミニ、MGといった量産車メーカー、そして商用車メーカーやF1コンストラクターズなど、自動車メーカーが多くあります。
往年の英国ブランドが並んでいますが、残念ながら上記の殆どがもはや外資系。
今となっては、純粋な英国資本ブランドはアストンとマクラーレンくらいじゃないでしょうか。
しかし、これらのクルマたちは"Made in the UK"のバッジをつけて、EUだけでなく世界中に輸出されています。
英国全体での生産数における輸出比率は約80%とのことで、ほぼ輸出向けと言ってもいいかと思います。
ちなみに自動車輸出大国に思える我が日本は約50%程度なので、英国の輸出比率がいかに高いかがわかりますよね。
自動車メーカーは世界中で現地化とグローバル調達が常識化している中、英国にその生産拠点が多いのは、EU域内という貿易上の利点と、そもそも強かった自国産業として、設備資産と経験豊富な労働者が多いからと言われています。
そしてこの英国を欧州拠点としているブランドの中に、日本メーカーが多いのも、そういった戦略の流れがあるようです。
例えばトヨタはオーリスやアベンシスを、日産はジュークやノート、リーフなどを、そしてホンダはジャズ(フィット)やシビックを製造しています。
現在でも日本で販売されるアベンシスや、限定販売のシビックタイプRなどは英国製が輸入されているように、英国から欧州、世界へとデリバリーされている日本車は多いようです。
(例えば、なんとホンダは欧州向けの40%以上を英国で生産してるとか)
それがEU離脱により本来メリットが得られないのでは、存在する意味がありません。
そんなことだから、日本の政府も経団連も、英国の日本企業の利権を守ることに注力宣言しているのは、当然のことなんだろうと思います。

さて、若干ニュースの単なるトレース的な話題になってきたので、ここは視点を変えて、Brexitでクルマ選びが変わるのか?ということを考えてみたいと思います。
僕の仮説は、ズバリ”クルマ選びの楽しさが更に増えるのでは?”です。
根拠はゼロですが、ここはあえてポジティブに考えてみたいと思います。
今回のBrexitによる経済は、英国とEUという関係においては、そこでビジネスする日本企業も含め深刻な課題があることはニュースで散々やってる(あるいは前述の)通り認識していますが、日本に住む消費者にとっては必ずしも悪い未来にはならない可能性もあるのでは?と思うのです。
まさに、Made in the UKのクルマがより手軽になる、という仮説です。
現在、EUからの輸入品には、当然ながら欧州共同体統合関税率(TARIC)という制度により、基本的にEU加盟国のどこで作られたとしても共通の関税がかかっています。
英国がEU離脱となると、当然ながらこの統合関税は対象とならず、国同士の個別の協定が結ばれると、ニュースでも言ってますよね。
そこでもし、日本と英国との間に”関税不要”のTPPのような協定が結ばれたりしたら!
BMWミニはローバー時代の”フェアプレイ政策”のような価格戦略があるかも知れませんし、オーリスやアベンシス、シビックなどの輸入比率が高まったり、ヴォクスホールの工場で作られるルノートラフィックや日産プリマスターのような商用バンが導入されたりするかもしれません。
それに、並行輸入車だって英国経由で仕入れたらほぼ現地価格(+コミッション)となるために多彩なチョイスができる可能性もあります。
アストンマーチンやマクラーレンのようなプレミアムブランドもう少し身近になるかも?なんてことも。
更に想像を膨らますと、自動車以外の日英間のいろいろな事がもっと自由になるかもしれませんよね。
一度は上陸に失敗したテスコ(世界小売3位のスーパーマーケット)が再び日本で全国チェーンになったり、ウォーカーズのショートブレッドが更に身軽なおやつになったり、夢は広がります。

なんて、あくまでもある一片からの視点でのBrexitを考えてみたりしましたが、実際の情勢はまだまだこれからがスタートである以上、どうなるのかしばらくは興味は尽きません。
ひとつ言えるのは、通貨もパスポートも通行車線も最後までEU化しなかった英国だけど、これを機にもっと近い存在になればいいな、という期待をしてるんですけどね。


*文中の数値資料は英国Dairy Telegragh紙、英国自動車工業会、日本自動車工業会、JETROなどの記事・公表文献から参考としました。
2016年06月24日 イイね!

見渡すと、ライバルが足りない

見渡すと、ライバルが足りない超気になっていた英国の国民投票がまさかの結論を迎え、今後の世の中が気になる私わんどら。
ひとまずこのショッキングなニュースはまたの機会に取り上げるとして、今日はフツーにクルマのお話を。

今年の春に書いたブログ”欧州仕様車という甘い罠”にてピックアップした、既にTVCMに登場してるけどラインナップにないじゃないか…、と嘆いたVWゴルフトゥーランのR-Lineパッケージが、いよいよ国内でも登場しましたね。
TVCMで惹きつけられたあの外観通りのスタイリングはなかなか気になる存在です。
インポーターVGJ曰く”日本のミニバン趣向ユーザーはエアロパーツ好き”とマーケティングしているとの事でしたが、いわゆるドメスティックスタイルのミニバン趣向ではない僕でも、この手のスポーティ加飾にどうも惹かれてしまいます。

エアロスタイルになって、シートがスポーティで…など、動力性能的には必ずしも評価に結びつかないスペックであることもあるけど、見た目優先志向の僕にとっては、どうしても目がいってしまうのです。
例えば、BMWだったらMスポーツ、メルセデスならAMGパッケージのほうがやはり気になる、という感じ。
(でも何故か”トヨタならモデリスタ”とはならないのが不思議な志向でもあるんですけどね…ディーラーオプション的なやりすぎ感は好きじゃないのかも知れません。)

さて、日本では新型トゥーランのラインナップが拡充する中、時同じくして欧州ではトゥーランのライバルMPV、オペルザフィーラCのフェイスリフト版が登場しました。
日本ではザフィーラの名前がとても懐かしく思える存在ですが、欧州ではもちろんフツーに健在のモデルです。
現行型である”C”は、オペルの放つ電気自動車アンペラ同様の”たれパンダ系”フェイスで登場し賛否両論ありましたが、今回はスタンダードでスポーティな表情の”あるべき姿”での登場となったようです。

こちらがザフィーラCの前期型


そしてこちらが今回のフェイスリフト。

機能装備も今年の欧州COTYホルダーであるベース車のアストラに習って、特にスマートフォン連動などの快適系装備が充実したとのこと。
見た目もアストラライクなスポーティさを見にまとい、これはトゥーランを追撃するに相応しい雰囲気です!
…と、欧州の専門誌からの情報をトレースしてはその商品の良さを想像してみるけど、結局オペルって、日本に住む僕の選択肢にはなり得ない存在なんでしたよね。
そんなことわかっているけど、何だか少し選択肢が足りない気がしてしまいます。

そう、見渡すと、いるはずのライバルがいないのです。
今の日本で欧州コンパクトMPVを選ぶとしたら、今時点ではこのトゥーランかシトロエンC4ピカソくらい?
きっと導入されるであろう新型ルノーセニックを入れても、たったこれだけ。
これにザフィーラが加われば、また違った選ぶ楽しさがあるのになんて思うし、ましてや撤退するフォードにだって、(一時期は国内導入されていた)スタイリッシュなMPVであるC-Maxがありますが、もちろん日本で触れることはありません。

当然ながら国産メーカーの充実ラインナップは手厚い商品構成を提案してくれています。
シエンタやウィッシュやノア、セレナやステップワゴンもいいかもしれない。
でもね、個人的にはユニークなシエンタよりも、フツーのザフィーラを選びたいんです、って志向もありじゃないかって思ったりもします。
それに、ひとつのブランドが選べないだけで、何だかとてもマーケットがつまらなくなってしまっているような気がしてなりません。
そうは言っても、”たくさんあってもどうせ選ばないじゃん”という声もあるのかもしれません。
確かにそうかもしれませんね。
しかし、世界の少し離れた所に充実の選択肢があるのに僕らの手には届かないなんて、なんだか勿体無いような気がするのです。
手に入らないからこそ個性的で惹かれるという希少性へのこだわりから、並行輸入という選択肢もありますが(自身、並行輸入車の購入経験ありますし)、やはり誰もが気軽に選べたら楽しいのに、と思ってしまいます。
まあ、いろいろ言ってみたところでオペルもフォードも戻ってこないだろうこと考えると、全てはいち消費者としてのワガママなんですけどね。

海外からのオペルのニュースを見るたびに同じことを繰り返し思う私わんどら。
日本の自動車市場を活性化させるためにも、国際競争力を日本国内に根付かせるのが重要だ!なんて大義名分めいたことを言ってみたりもしますが、単純に手に入れられない”ないものねだり”が、ますます国内未導入ブランドへの憧れを高めているだけなのかもしれませんね。
なんて、待望の”欧州仕様車”トゥーランR-Lineリリースと時同じくして、対岸で登場したライバルザフィーラを遠くに眺めながら、ないものねだりに思いを馳せてみたりするのでした。
2016年06月20日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #6 ルノー21

美しき、フツーのオールドタイマー #6 ルノー21ちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズも6回目を迎えます。
これまでBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、そしてシトロエンBXと、今もし見かけたら”おおっ!”てガン見をしてしまいそうな、わんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきましたが、今回その仲間入りをするのは、80年代ルノーの代表作、21(ヴァンテアン)です。

日本がバブル経済で浮かれ始め、街には”六本木のカローラ”BMW3シリーズ(E30型)や”子ベンツ”メルセデス190Eなどが溢れ、既に浸透していたVWと合わせて、ドイツ車なら割と普段から目にするようになった時期に登場したフランス車、ヴァンテアン。
個性的なキャラクターの3シリーズや190Eとは違う、この直線基調で何の抑揚を感じないデザインが実にかっこいいと、当時まだ運転免許も持たない僕は思っていました。
そして今もその思いは変わらず、改めて見てもやっぱりかっこいい。
前回ピックアップしたローバー800やシトロエンBX同様、どうやら僕は直線基調の伸びやかなスタイリングが好きなのかもしれません。
モデルはこのセダンの他に、5ドアハッチバックのタイプや、”ネバダ”とサブネームのついたワゴンがラインナップされていました。
(日本に正規輸入されていたのはセダンのみだったと思います)
いずれも三角定規で描いたようなスタイリングで好みなのですが、僕にとっての”ヴァンテアンらしさ”は、やはりセダンモデルに尽きるのかと思います。

さて、80年代終盤から90年代初頭に販売されていたこのヴァンテアンを、まだルノーのことすらロクに知らない自分が何故好きになってしまったのか?
それは、当時やっていたTVCMが印象的だったからなんです。
当時はJAXというインポーターによって正規輸入されていたルノーブランドですが、そのJAXがテレビの深夜放送帯にシュペルサンクやヴァンテアンのCMを流していることがありました。

*YouTubeよりキャプチャ拝借
見慣れぬ四角い車体が高速で駆け抜け、”フレンチロケット”なんてキャッチコピーがつけられたそのCMに、”このクルマは一体どんなに速いもんなんだろう?”と興味津々になったのです。
だって”ロケット”ですよ!気になるじゃないですか。
やがてクルマを知ると共に、この速いヴァンテアンは”ターボクワドラ”というモデルであること、そしてフツーの四角いセダンのくせして、BMW M3と肩を並べるポテンシャルを持っている(と言われていた)などを知り、このクルマは凄いかも、と感じていたのです。

実際に当時は街中で時折見かけることもあったのですが、見つけると思わず目線で追ってしまい、見る度に”見た目は地味だけど、内に秘めた熱さがかっこいい”と思っていました。

あれから時代は何巡もしてしまい、ルノーのDセグセダンはヴァンテアンからラグナ、そしてタリスマンへと変わってしまいました。
しかしそんなヴァンテアンのことを、滅多に見ることもなくなってしまった今でも、稀に出会った時は当時と同じ想いが、憧れが蘇ります。
フレンチロケット、実にかっこいいクルマです。
Posted at 2016/06/20 08:35:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | オールドタイマー | 日記
2016年06月18日 イイね!

ロングセラーが気付かせてくれるコト

ロングセラーが気付かせてくれるコト突然ですがわたくし、失礼ながらも”この度トヨタエスティマがマイナーチェンジしました”というニュースを聞いて、”おお、まだ売っていたんだね”と正直驚いてしまいました。
と同時に、10年間フルモデルチェンジなしに現役選手であるという事実に、ちょっと感心してしまいました。

今回マイナーチェンジされたエスティマが3世代目として発売されたのは2006年のこと。
小変更だけで10年のロングライフを維持するとは、今時の輸入車でさえもあまりないことなのではないでしょうか。
国産車でも、少し前まではデボネアとかサニートラックとか、180SXといった10年(以上)現役選手がいた記憶がありますが、基本的にはモデルサイクルを4〜6年と設定する国産メーカーにおいて、ここ最近ではあまりないような気がします(把握しておりません…)。
ディスコンとならずに10年間もコンスタントに売れているというのは、何か理由があるに違いません。

さっと最近の国内ミニバン市場を見てみると、モデルとして売れているのは結局のところは1BOXタイプばかり。
アル/ヴェルを筆頭とした高級ミニバン、セレナあるいはノア/ヴォクなどファミリーカーサイズの1BOXなど、まだまだ四角いクルマだらけ。
エスティマの直接ライバルであるオデッセイは背が低くて乗用車っぽい雰囲気ありますが、今となっては市場にインパクトあるほどの販売状況ではありません。
なるほど、エスティマの”四角じゃないけど背が低くない”というポジショニングは他にはないからこそ、決してメインストリームに躍り出ずとも、代替えの効かない需要を創出しているのかもしれませんね。
そう考えると、やはり10年現役は偉大なような気もします。

さて今回のマイナーチェンジは、イマドキトヨタの定番フェイスになった見た目の変更と、トヨタセーフティセンスの搭載がメインのようですが、僕的な注目はピラーと屋根をブラックアウトする2トーンカラーの採用です。

このカラーリング、世界的に流行りつつあるとのことで、欧州ではトヨタも既にヤリスやアイゴにて特別仕様車の設定をしています。

その流行を国内向けのミニバンに取り入れるなんて、なかなかトヨタもやるなぁ、なんて上から目線に感心してしまいます。

ただ、欧州車好きの私わんどら、この2トーンカラーのモデルを見た瞬間、このクルマを思い出しました。

シトロエンのMPV、初代C4ピカソです。
エスティマのコンセプトであるタマゴ型にとても似た雰囲気のクルマですが、2トーンカラーはシトロエンのほうが早くリリースしていたんですよね。
この初代C4ピカソの場合、5人乗りのショートモデルのみの配色設定だったので、正規導入されなかった日本では殆ど馴染みのない仕様だったのですが、このカラーリングはピカソのスタイリングにとても似合っていると思います。
個人的には断然シトロエン贔屓なので、そう思い込んでいるだけなのかも知れませんが。
しかし、タマゴ型ミニバンの両者には、もしかしたら2トーンカラーが似合う隠された関係性があるのかもしれませんね。

それにしても今回のマイナーチェンジ版エスティマ、10年経つのにフルモデルチェンジすることなく小変更だけでそこそこいけちゃうとは、なんてしっかりした商品企画なんでしょうと、少し尊敬してしまいます。
あえて疑問&不満を呈するなら、動力性能は10年前から何も変わってないのに、全く安くならない車両価格。
もう原価もかなり安いだろうに…この点は少し消費者を小馬鹿にした感じ?
しかし、クルマってちゃんとした企画をすれば、モデル寿命が国産車4〜6年、欧州車8年で終わっちゃう必要ないんじゃない?と、改めて思ってしまうのです。
実はみんな薄々は気づいてるけど、新しいものが一番という心理的なムードと、新技術がもたらす安心感、そしてクルマ普及率が高い先進国ならではの消費喚起に煽られて僕らは”このクルマ欲しい!”なんてすぐに翻弄されてしまっているんでしょうね。
そしてそんなことがわかっていても、”あのクルマが気になる!”なんて毎回ブログを書いちゃっている私。
だってクルマが好きなんだもの、ってことに尽きるのですが、そんな思いを改めて感じさせてくれたのも、この10年現役のエスティマのおかげかも知れませんね。
2016年06月16日 イイね!

新型アウディA5が気になる!

新型アウディA5が気になる!先日欧州でデビューとなったアウディのDセグメントクーペA5。
既に専門メディアを中心にニュースとなっているので、そのリリースはご存知の通りかと思います。
この手のクルマは、クルマメディアだけでなく、モノ情報誌や男性ファッション誌も取り上げることが多いので、露出が多いのかも知れません。
さて今回の新型が第2世代となるA5は、ご存知の通り定番セダンA4の派生モデルなんですけど、この新しい2ドアクーペはもはや派生とは思えないほどのオトナの世界観を持っているように感じます。
現行型よりも約50mm伸ばしたという全長が、その余裕を感じさせるスタイリングになっているのでしょうか。
それに、最新のアウディデザインに沿い、ワイドでよりスクエアな雰囲気になったシングルフレームグリルに連動したライトの造形からサイドに流れるラインなど、デザインの緩急が美しく、これはかっこいいと思ってしまいます。

まさにオトナの、少しエロさも含めたかっこよさ。
こういうのを感じさせるのって、アウディが一番上手な気がします。

私わんどら、2ドアクーペには過去何度かの体験と思い出があります。
BMW3シリーズクーペを、E46型、E92型の2世代3車種に渡り所有していた時代があります。
(詳しくは愛車紹介をご覧くださいませ)
その時に求めていた個人的な思いはまさに、”少し下心あるかっこよさ”でした。
セダンやワゴンにはない、クーペが醸し出すその雰囲気が、手軽なDセグメントクラスで体験できるなんて素晴らしい!と思っていたのです。
そして所有したBMWも、3シリーズでありながらも十分にそのモチベーションを感じさせてくれていました。
BMWの場合はさらに、当時のDTMなどのレーシングカーや、派生親分のM3クーペなどのスポーツマインドをお裾分けしてもらったようなドライビング体験も楽しめる2面性も持っていました。(特にE46型は、こちらの側面の方が濃い気がします)
このスポーツマインドが本気な分、BMWは少し硬派な気がしますし、逆にオトナの余裕やエレガントさはアウディの方が上のイメージがあります。
このA5のライバルである、現行型の4シリーズクーペの実力は体験していないのでわかりませんが、見た目はA5同様のエレガント路線が濃い雰囲気を感じますし、オトナ感あるかっこよさがあり好感が持てます。
個人的に4シリーズはグランクーペに気が行きがちなのですが、やはり2ドアクーペを見ると、程よいスポーティさに加えたオトナの余裕を感じ憧れてしまいます。

今回の新型A5は、このBMWやメルセデスCクラスクーペとの3種セットでの比較や評価、趣向などが常に取り沙汰される事になるのですが、そのそれぞれのキャラクター差が明快なだけに、所有する人のペルソナ*が見えてくるような気がします。
その点、僕自身が志向するのは”少し下心あるかっこよさ+スポーティな硬派さ”の2面性、すなわちBMWが合っているのかもしれません。
しかしこの新型A5は、僕が得るに足らなかったオトナな余裕やエレガントを持ち合わせているというのが魅力。
ファッショナブルなイメージというのも更なる魅力です。

クーペ乗りだったあの頃の個人志向にはなかった魅力を感じさせてくれるという意味では、ライフスタイルが許されるならもう一度この2ドアクーペの魅力にハマり、選択し、ドライブする楽しみを得たいと思ってしまう、気になるクルマです。

*ペルソナ=マーケティング用語で”企業が提供する商品/サービスにおいて最も重要で象徴的なモデルカスタマーのこと

プロフィール

「衝動的にプラモデルが作りたくなり、数十年振りに購入してみた。イマドキは塗装も接着剤も不要のプラモがあるなんて、驚きだなぁ。」
何シテル?   01/15 16:42
こんにちは、Suite Sweet Carlifeのわんどらです。 ここでは私のクルマと、ヨーロッパのクルマに関するお話しを、あれこれ不定期ながら書いてみよう...
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