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2017年03月03日 イイね!

美しき、フツーのオールドタイマー #7 日産プリメーラ

美しき、フツーのオールドタイマー #7 日産プリメーラちょっと古いけど、ちょっと気になっていたクルマをあえてピックアップしてみるこのシリーズも7回目を迎えます。
これまでBMW5シリーズ(E28)、アウディ100(C3)、プジョー505、ローバー800、シトロエンBX、ルノー21と、今見てもいいなぁと見とれてしまいそうな、わんどら的素敵なクルマたちをチョイスしてきましたが、今回その仲間入りをするのは、日産が生んだ誇れる欧州車、プリメーラです。

"オールドタイマー"の定義ってとても曖昧。
いわゆるヒストリックカーというのは1975年以前に製造されたクルマとも言われているし、旧車というのは25年以上前に製造されたクルマとも言われているようです。
そういう意味で、今回ピックアップするプリメーラは、ついこの間ま売ってたじゃんという感覚。
しかし初代は1990年という、既に27年も前の登場ということで、今回は晴れて”気になるオールドタイマー”として選出してみました。
(最近さすがになかなか見ない、希少な存在となっている気もしますし)

このクルマを初めて意識したのは、僕が丁度欧州車の魅力にハマり始めていたころ。
"プリメーラ・パッケージ"というキャッチコピーを用いた宣伝広告も知的な雰囲気があったし、日本車に欧州のセグメンテーション定義を持ち込んだ車格感も、好感と興味を抱いたものです。
マーチ、パルサー、プリメーラ(欧州名はマイクラ、アルメーラ、プリメーラと語尾に"ラ"の韻を踏み統一)といった欧州向けの車種にブランドアイデンティティを示す統一デザイン(CI/VI等)を施し展開するというのも、日本メーカーとしてはこの頃の日産が初めてなのではないでしょうか。
そんな至る面でこれだけにも、欧州スタンダードを意識させてもらった国産車は初めてかもしれません。

さて、まだあまり古さを感じない初代を見てみると、当時の欧州Dセグメント車のトレンドでもあったトランク部分のハイデッキ化をはじめ、欧州の街並みに馴染むデザインが織り込まれている雰囲気を感じます。
メイン市場はDセグセダンの売れる英国とドイツだったそうで、当時の欧州市場を席巻した同クラスの競合であるオペルベクトラやVWパサート、プジョー405と並べても引けのとらない存在感があります。
特に英国では5ドアハッチバックのニーズも高く、イングランド中部にあるサンダーランド工場製のモデルは日本にも"プリメーラUK"として輸入されていました。

逆輸入された5ドアeGT、実は自身の父が所有していた思い出のクルマでもあります。
その記憶をたどると、これまでの日本の乗用車にはないゴツゴツした乗り心地に確実な欧州テイストを感じ、同時に日本向けにサスペンションセッティングを変えないスタンスが素晴らしい!と感じたものでした。
(実際のところ、日本向け車両はどう化粧直しされているのかわかりませんでしたが…)
ちなみにこのハッチバックモデル、個人的にはこのプリメーラのモデル変遷を通じて大好きな存在です。
2代目はよりかつてのローバーのような、より近代の英国車風な雰囲気だし、

最終モデルとなった3代目は、とってもデザインコンシャス!

(こんなに太いCピラーにてさぞかし後方視界は悪そうです…)
このモデル以降、日産の欧州向けDセグメント乗用車の登場はなく寂しい限りですが、日産の欧州での認知は見事にキャシュカイ(初代はデュアリスとして日本でも販売)に受け継がれています。
ちなみに2代目となり早くも今年フェイスリフトが予定されているキャシュカイですが、英国では年間販売数ベスト5に入る人気振り。
トップ5 に日本ブランドが入ってるなんて、古くから地元(英国)で親しまれてきた日産ならではの功績なのかと思います。

ブランド認知の向上という意味では、このプリメーラには更なる功績がありました。
それは、レーシングカーとしての人気。
90年代前半にブームとなったツーリングカーレースにて、英国(BTCC)、日本(JTCC)その双方で活躍したことも覚えているかたが多いかと思います。

(その頃の僕は、同じBTCC/JTCCに参戦していたE36型BMW318iに夢中でしたが・・・)
2代目プリメーラは、90年代後半のBTCCにおいて、日本車初の年間総合優勝を遂げるなどの快挙を遂げています。
そういう面も、欧州でのブランドイメージ向上に寄与しているのかもしれませんね。
*BTCC、90年代初頭に最もエキサイティングだったレースのこと、いつかの機会に書いてみたいと思います。

日産プリメーラ、いまだ色あせない魅力を放つ"日本の誇る欧州車"は、27年前の欧州の人々に"ジャパンテイスト"の良さを伝えると同時に、27年前の私たちに"ヨーロッパテイスト"とは何かを教えてくれたのかもしれません。
そんな存在は、今でもとっても気になるクルマです。
Posted at 2017/03/03 18:44:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | オールドタイマー | 日記

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