
この週末までが会期の東京モーターショー。
前回までのブログでは、ショッピングモール化してしまった国際イベントより、国産メーカーの中から気になるクルマをピックアップしました。
なんと全メーカー訪問ができなかった(というより正直忘れてた…)と言う失態を起こしてしまいましたが、欧州車偏重志向の私わんどら、今回の輸入車編はしっかりと網羅していきたいと思います。
早速はフランスからまずはシトロエン。
今回のシトロエンはなんと、ブース構えがトヨタダイハツブースの前座的位置という寂しい扱い。
例えるならショッピングモールにも入れずに入口にクルマ2台並べてます、という感じ。
(ちなみにボルボも同様の出展形態)
繰り返しますが、何とも寂しい限り。
今回PCJは、なんとプジョーとDSの組み合わせで場内ブースを構えて、シトロエンを外に追いやるというマーケティング判断をしたようです。
実際シトロエンはジャパンプレミアもなく、タイトル写真にある新型C3と現行型C4グランドピカソを並べているだけ。
そんな、注目度は薄いけど、モデルさんはパリジェンヌっぽいポーズでお迎えしてくれました。
ところで、そのプジョーとDSが横並びのPCJの本ブースをみると、ブランドを認識している僕私たちにはどうしても組み合わせ的に違和感を得てしまいます。
確かにプジョーは新型5008の日本導入、欧州COTYホルダー3008、フェイスリフト版308と、新型の売り物ラッシュです。
またDSブースには、こちらも新型SUVのDS7が展示されていて、なるほど、シトロエンが追いやられてしまったのもわからなくもない…という感じです。
うーむ、繰り返しますが寂しいなぁ…。
お次のフレンチブランドはルノー。
こちらは待望のメガーヌ推しです。

なんといってもこちらのRSバージョンの展示は、F1のモータースポーツイメージとも重ね合わせていてなかなか魅力的。
日本初上陸のクルマを実際に見ると、これまで写真で見ていたよりも線のしっかりとした(ある意味ドイツ車のような感じ)品質の高そうな雰囲気を感じて好感が持てます。
良いものを見せてもらった感じ。
しかし、願わくばタリスマンやセニックも見せて欲しかった!
次にドイツ車へと移りましょう。
(とは言え今回はアメリカ(ビッグ3は撤退中だし)、UK、イタリアからの出展はなく、フレンチメイクを紹介したら残りはドイツ勢だけになってしまう)
まずはポルシェから訪れてみます。
今年のポルシェのハイライトは、新型パナメーラとカイエン。

どちらもしっかりとステージに上がり、プレミアムな輝きを放っています。
うん、ポルシェは良い。
じっくりと見る度につくづく感じてしまいます。
それにしてもポルシェブースはかなりの賑わい。
普段はそう触れることのできないブランドなだけに、こうして触れることのできる機会に憧れに近づいていきたいというクルマ好きな方々の意識なのでしょうか。
次はフォルクスワーゲン。
最近、日本市場にいよいよディーゼルを導入するというニュースがありましたが、今回の出展にはその色は一切見せず、中心ラインナップはEVです。

こちらのI.Dというコンセプトカーを始め、量産車種のEVあるいはハイブリッドモデルを積極出展しています。
また今回のVWは、アルテオン、ポロ6、up! GTIのジャパンプレミア展示もされていて、

いつの間にかメルセデスに奪われた日本市場No.1の座を取り戻すべく次世代ラインナップがよく把握できます。
お次はプレミアムなジャーマン3から、まずはアウディの気になるクルマ。
アウディ最新のAI搭載コンセプトカーElaineから、フラグシップA8、新型Q7と盛りだくさんです。

欲を言えば欧州で発表されたてのA7も披露して欲しかったですが!

そんなワガママはさておき、VWと共に最新車種をしっかりと見せてくれるのは、日本市場を大事にしてくれている証にて、なかなか好感持てます。
次に紹介するのはBMW。
こちらも粒ぞろいの出展車種です。
先日国内デビューした6シリーズGTも魅力的ですが、やはりなんと言っても今回のショーの目玉はこちら、8シリーズとZ4です。

どちらも前衛的なデザインながらも、プレスフォトを通じて見るよりもやりすぎ感がなく、美しさが実用性を犠牲にすることなく仕上がっています。
こういうクルマを見ると、デザインの可能性ってまだあるんだな、と感心させられます。
さすがBMWということなんでしょうか。
さて、東京モーターショー訪問記最後はメルセデスです。
こちらもアウディ、BMW同様に海外ショー出展ラインナップをしっかりと持ってきてくれています。
そのひとつがこのスマートの新型モビリティ。

スマートって、第2世代になったら可愛くなくなっちゃった…と個人的には残念に感じていたのですが、こちらは可愛らしさ復活でいい感じ。
そしてメルセデスからのもうひとつは、こちらのEQ-A。

2019年発売と言われる次期Aクラスのスタディモデルとされていますよね。
デザインはまだコンセプトモデルとしての自由度高いものですが、なかなかよくまとまっていて、こちらを見る限り次期Aクラスへの期待は高まります。
ここからどうリアルへと落とし込まれるのか楽しみです。
いかがでしたか?
今回のモーターショーは欧州発信のEVシフト化を強く感じつつ、国産メーカーよりもドイツブランド陣のほうが提案力があったような気がします。
まあ、いつもその辺で見れるクルマが並んでいるよりも、"フランクフルトショー産直"的なクルマを見る方がありがたみがあるという心理的なものも大きいのかもしれませんね。
しかし、今回は"欲しい!"と思えるクルマが少なかった…これはやばい傾向と思いつつ、引き続き"気になるクルマ"を求めていきたいと思います!