
縁あって入手したプレスデー招待券を片手に、今年最初の話題に相応しい(?)イベント、東京オートサロンに足を踏み入れた私わんどら。
興味がない訳ではない世界ながら、縁遠かった自動車ワールドを垣間見ることができました。
前編ではメーカー出展の気になるクルマをピックアップしましたが、今回の後半では、沢山の出展を駆け巡り、オートサロンの真髄を見ていきたいと思います。
オートサロンの真髄、それはやはりヤンチャなカスタマイズカーにありました。
いくらメーカー出展が盛んになっても、幕張メッセフルスパンに出展する企業はメーカーだけではありません。
むしろパーツメーカー、サプライヤー、チューナー、カスタマイズショップなどの企業のほうが多く、また盛り上がっています。
私のようなのんびりとフランスのファミリーカーに乗っているような消費者には無縁かも知れないけど、そんな私もローダウンサスペンションに換装してしまうようなタイプだし、何か国内のアフターマーケットにも参考になる事があるかもなんて興味津々です。
そんな風に歩いてみると、やはりオートサロンはまだまだ"ヤンチャなカスタマイズの聖地"的存在であることがわかります。
私見にてカスタマイズの方向をカテゴライズしてみると、対象となるクルマやスタイリングに傾向があります。
最もカスタマイズ対象となっていたのがGTRやレクサスなどをレーサーライクにしたもの。

とにかく派手なエアロとベタベタな車高、そしてゴージャスな装飾でキメているスタイリングです。
(このカスタマイズスタイルは何というジャンルなのでしょうか…)
こちらのクルマなんか、めっちゃ強そうな雰囲気ですが、こんなにキャンバー角あるクルマはちゃんと走るのか、お父さん心配になります。
次はミニバン。
アルヴェル系はカスタマイズニーズが高いカテゴリーなのは想像しやすいですね。

このあたりのジャンルはわんどら的に未知の世界。
とりあえず無縁のままでいきたいと思います…。
(ちなみにこちらの写真のクルマはディーラーの出展だけに随分と大人しく…主流はもっとゴージャスに!)
意外と多かったのはジムニーやハイラックスなどの4輪駆動ワイルド系。

この方向は遊び心あるし、カッコ良さが伝わります。
それからSUVは、C-HRが多かった様子。
いずれもエアロとシャコタンでキメてます。

こちらはメーカー系カスタマイズのモデリスタですが、レクサスUXが早速こんなに艶やかに仕上がりました。
何とフロントのスピンドルグリル内はLEDビジョン化されています。
ところでレクサスって、ブランドイメージを守るためにオフィシャルにカスタマイズしないんじゃなかったっけ…?
さて硬派系、チューニングパーツ系のスタディモデルはこちら、86/BRZのデモカーです。

こんな感じにレーシーなカスタマイズカーもあれば、カップレース用のナンバー付きレーシングカーも多数展示されていました。
ナンバー付きレーシングカーは意味のあるモディファイが施されている分、ストリート向けにもお手本になるのかと思います。
そして旧車系も所々に展示されてます。
ハコスカは見栄えも良く鉄板ネタなんでしょうけど、私が思わず足を止めて見入ってしまったのはこちら。
日産チェリークーペX1R!

いやー、このフューチャーレトロなスタイリングに、B110サニー譲りのモディファイはかっこいいです。
VWゴルフ2

当時のクラブマンレーサーそのものと思われるモデル。
アップルコンピュータの車体広告にまた時代のかっこよさを感じます。
さて、私にとってはこちらが本命、輸入車のカスタマイズカーを集めてみました。
残念ながらカスタマイズ対象としてマイナーなフランス車は見受けられませんでしたが(見逃しかもしれませんが)、ドイツ車はなかなか様になるスタイリング提案が目白押しです。
例えばメルセデスはこんな感じ。

悪そうに見せるのがまた定番で、迫力がありますね。
こちらはレカロブースにあった小さなスマート。

それにしてもレカロのシートっていいですね。
マイピカソには不釣り合いだとわかっていても載せてみたい!
アウディのチューナーからはRS3を見事にTCR風にスタイリング。

もし所有していたらこんな風にカスタマイズしたいかも。
BMWの専門チューナー3D Designからは5シリーズ。

元BMW乗りとしてはこのあたりはかなりチェックしてしまいます。
そしてVWのカスタマイズでよかったのはこちらのアルテオン。

ワイドなスタイリングはかなり決まってます。
冷静に考えると欧州車でカスタマイズカーは国産車と紙一重のヤンチャな雰囲気はありますが、それでも欧州車贔屓の私にとっては、こんなスタイリングのドイツ車は"クール"に見えてしまいます。
さて、オートサロンと言えば、このみんカラなどのメディアがこぞって特集をするイベントコンパニオンの露出。
女子のいるところ、沢山のカメラおじさんが群がってシャッターを切っています。
こうしてボンネットにお尻を乗せてポーズをとったり、

コスプレ風の衣装で硬派なマシンの前にラインナップしたり、

サマーな雰囲気でDJやったり…。

なんだかんだ言ってこれもイベントの華。
近年は展示会でのコンパニオンニーズは低くなっているようで厳しいご時世ではありますが、オートサロンたるものこういうイメージ通りの盛り上がりはひっすでしょうし、訪問してて楽しいもんです。
という感じに、最初のアウェイ感から時間とともにこっちの世界の魅力もわかるようになってきた東京オートサロン体験。
プレスデーも午後を過ぎると一般入場が始まり、沢山のビジターが入場してきます。
初日なので自動車関連のビジネスマンが多いようですが、一般の自動車趣味層も沢山来ます。
若者、おじさん、家族連れ…子供はミニカーを持って床でブーンブーンと走らせています。
こういう様子を見ると、クルマ離れはどこ吹く風と、まだまだすたれることないクルマ趣味の深さを感じてきます。
東京オートサロン、来年もまた、もしかしたら行っちゃうかもしれない、そんな気分にもなった初体験でした。