
3月末の東京都知事による自粛依頼、そして4月頭の政府による緊急事態宣言により、テレワークをはじめとする環境激変が起こり、なかなか落ち着いてブログを書く時間もなくなっていたし、気分的にもタイピングが進まなかった最近の私。
暫くぶりに(ひと月以上ご無沙汰でした)ブログを再開をしてみようと、何か明るい好みのニュースはないかと探すも、実質経済が鈍化している世の中で、自動車のような耐久消費財などまず先に元気がなくなってしまう現実ばかりがニュースとして入ってくる始末。
とあるメーカーは人気ミニバンの特別仕様車をリリースして消費喚起しようとしていますが、東京だけでなく、全国的に"不要不急"のクルマ購入は控えめになっているのではなかろうか?と想像してしまいます。
しかしそんな中、感染拡大により悲惨な状況となった西欧の中でも、封じ込めに成功し復活の様子を示しているドイツの経済や生活が少し活気付いてきたニュースがちらほらと伝わってきます。
例えばブンデスリーガはまもなく再開されるようですし、クルマだっていくつかの新型車は着実なローンチを迎えようとしているようです。
そんな頼もしいドイツ発のニュースから今回ピックアップするのは、注目のプレミアムCセグハッチ、新型アウディA3です。
第4世代となる新型A3、見た目は随分とエッジーな雰囲気になり、全高は現行型そのままに、ワイドになった全幅と、同様に伸びた全長により車格感が上がったような気がします。
A4など上位車種に取り入れられた新デザイン同様のワイドなグリルデザインも、そんな伸びやかな雰囲気を作り出していて上質感が醸し出されています。
そしてS-Lineモデルのエッジの効いたバンパー周りの意匠はなかなかスポーティさを感じさせてくれていて、見た目の強さが頼もしい雰囲気。

そして個人的に今回のニューモデルの好きなデザイン部分は、ワイドに張り出したフェンダーの膨らみ。
この手のCセグハッチは1800mm超えるくらいの全幅を効率的に使おうとドアからリアへとフラットなパネル構成になりがちかと思いますが、このA3はスポーツカーのように立体的な膨らみを持たせているのがなかなか好みだったりします。
さて、アウディといえばコクピットの先進性が楽しいというイメージがあります。

今回のA3はそんな先進性をさらにグレードアップさせているとのことで、バーチャルコクピット"プラス"という進化版インフォテイメントシステムはセンターのディスプレイとの連動でコネクテッド機能を自在に操作でき、メルセデスやBMWでもお馴染み(というか今やホンダでも搭載してる)の音声エージェントシステムを使うこともできるということ。
数年前にApple CarPlayやAndroid Autoを搭載したディスプレイオーディオ装着にいちいち新しさを感じていたのも今やすっかり当たり前となったように、この音声エージェント機能もすぐに当たり前機能になるんでしょうね。
そんなことで新型A3、新型の詳細スペックは専門メディアにお任せするとしつつも、アウディらしい、プレミアムCの中でも最上質の先進性を以って登場したことは楽しみなものがあります。
3月の中止になったジュネーブモーターショーでの発表となったハッチに続き、つい先週はセダンも発表され、欧州では順次発売されていきます。

当然日本にも導入はされる訳ですが、前述の通り、このコロナの影響はあまり気にしていないドイツメイクなだけに、流通上の準備が整い次第、今年中には国内リリースされるのではないでしょうか。
(今年のアウディの目玉はこのA3よりもe-tronがありますしね)
そして気になるのは商品価格。
スタイルよし、機能よし、しかしコストパフォーマンス悪し…?
わんどらのアウディ観はいつもここがネックとなってしまいます。
イマドキはカローラも300万円の時代ながらも、"Cセグハッチなら390万円でほど良きモデルが買える"というひと昔前の価格感が未だベンチマークとなっている私にとって、"ジャーマン3の中でもうちが一番高い"とされるアウディにはなかなか手が出せない(というか出す気にならない)のです。
何故か、例えばメルセデスA200dやBMW2シリーズグランクーペのほうがお買い得(機能と価格が一致)と感じてしまうんですよね。
完全に個人的感覚なんですけど。
まあ、まだ見ぬ情報を想像して勝手に悲観的になるのはひとまず置いておき、もうひとつA3と言えば、私わんどら的に好きなのは、いつの時代も3ドアハッチのモデルが存在していたこと。
初代

2代目

そして3代目(国内現行型)

確か初代と2代目は日本にも導入されていた記憶がありますが、このスタイリングはなかなか親しみあるカッコ良さがあると感じます。
日本には入ってこなかった3代目は、なんてスタイリッシュなんだろうと感じてしまいます。
しかし、今回の新型においては残念ながら3ドアの商品化は成されなかったんだんだそうで…やがて来るだろうS3やRS3にてラインナップされたら、このフェンダーの膨らみもさらに増したりして、さぞかしカッコいいんだろうなぁと想像したりします。
まあ、3ドアハッチがじわじわと淘汰されていくのは市場ニーズの変化故に仕方なしということなんでしょうけど(特にプレミアムCはね…)。
そんな、話題はあれこれに散ってしまいましたが、この世界的危機の中で自動車市場を活性化する役割の1台となることを期待できる魅力がこの新型A3にはあるものと感じています。
昨日のこと、マイピカソを洗車場で洗っていたら、隣にはキレイなプルーのA3が。
S-Lineモデルの程よく架装されたスポーティさは好感が持て、実に良い雰囲気を醸し出していました。
そんな現行型だって魅力的なんだから、新型はかなり期待できるのではないかなんて、まだ見ぬニューカマーに想いを馳せてしまう、気になるクルマです。