
普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
第7回目はこの春、緊急事態宣言下にて外出自粛の折、すっかり道からクルマが消えてしまった中で見かけた気になるクルマたち。
今となっては緊急事態宣言などだいぶ昔の話のようで恐縮ながら、春の到来にも関わらず目覚めることをためらう事態の中でも静かに魅力を放っていた、街で見かけたクルマたちをピックアップします。
では、早速いってみましょう!
*珍しいクルマも多く、見かけた個体そのものの写真は個人特定になってしまう可能性あるので、写真はオフィシャルなものから引用します。
ルノーメガーヌRSクーペ
飯田橋の交差点を颯爽と駆け抜ける黄色いスポーツカー、一瞬は地味なんだけど、やっぱり目で追いかけてしまう、フェンダーの膨らみか魅力的な1台。
いつの間にかラインナップから消えてしまったクーペの持つスタイリッシュさに加え、RSのマッシブさは貴重な存在だと感じます。
Will Vi

この手のクルマ、存在を忘れた頃に不意に現れるのも一期一会ということでしょうか…かつての異業種コラボブランド、Will参画のトヨタが放った企画車種。
茅ヶ崎で発見したそれは、どう見ても60年代に英国フォードが放った名車、アングリアを真似たものにしか思えません。
しかし例えクリフカットと呼ばれるデザインがかの名車の真似であっても、なかなか可愛いくるまだなぁと好感を持ってしまいます。
KPGC10 スカイラインGT-R

いややっぱりカッコいいですね、ハコスカGT-Rは!
首都高横羽線という似合わぬシチュエーションで見たとっても綺麗なそのクルマは、あの懐かしの漫画"GTロマン"のマスターのような人が乗っていました。
さらには静岡方面のナンバーだったし、あれはもしやホントに…!
アコードクーペ

なんだか見たことないクーペだなぁ…と、東名高速川崎インター付近でその個体を追い抜きながら確認してみると、あららホンダのエンブレムが。
調べてみると並行輸入されたUSアコードだったんですね。
これが新鮮で超かっこいい!
アメリカではクーペのラインナップが多くのDセグモデルに設定されていますが、こういうの日本でラインナップしてくれたら、おじさんブランドの地位向上になるような気がするんですけどね。
まあ、今の日本メイクが国内の僅かな需要ニーズに応えるような余力がないのは承知なんですけどね。
180SX

さて湘南で見つけた懐かしの日産車を2台ご紹介。
まずはこちらRS13型180SXです。
実は私、初めて所有したクルマがS13型シルビアでありまして、この兄弟車は当時からかなり気になる存在でした。
当時大人気で7ヶ月のオーダー待ちだったシルビアを注文し、納車を待っている間にそのクルマが登場したことを強く記憶しています。
何故なら、後から出たワンエイティのスタイリングのほうが私好みだったから。
シルビアのクーペスタイルよりも、リトラクタブルヘッドライトでハッチバックスタイルのほうが良かったけど時遅し、"なんだよーこっちが出るの知ってたら待ってたのにー!"と思ったものでした。
今見てもその思いは継続していて、オリジナルコンディションがあれば手に入れたいくらいです。
まあただ現存しているのは殆ど峠やドリフト仕様になって、オリジナルとは違った余生を送っているのでしょうね。
出会ったクルマは、当時流行った白のAVSホイールを履いて、なかなかキマッた見た目でした。
初代キューブ

続いての湘南での日産車は初代キューブです。
正直このモデルを見るまでは、この初代の存在など忘れていました。
やはりキューブと言えば大ヒットした2代目という印象が強いんですよね…。
なので、この真にキューブ型の初代モデルを見つけた時は、思わず見たことあるよな無いような…とリアに回り込んで銘板を確認してしまったのでした。
フォードフォーカスワゴン

さて湘南界隈での一期一会から、もう一台は今は懐かしい欧州フォードの雄、初代フォーカスです。
出会ったのはその今となってはレアなモデルのそのまたレアな、ワゴンモデル。
欧州カーオブザイヤーを受賞した、21世紀初めの大ヒットモデルです。
ワゴンはハッチバックモデルに比べて"ニューエッジデザイン"が控えめになっている印象がありますが、実用性という観点から魅力的なクルマでもあります。
実は私、このフォーカスが日本初上陸した際に日本フォード主催の広告コンテストで、その頃英国へ何度か旅する中で得た体験をそのまま作品にして入賞するという思い出があります。
(2013年頃に書いたブログ"フォードフォーカスが気になる!"を参照くださいませ)
久々に再会したフォーカス、やはりいいですね。
フォードフィエスタ

フォーカスが初代ならこちらは日本導入最終モデル、世代的にはマーク7とされるモデルです。
(フォード日本撤退後の今、欧州ではフルモデルチェンジされてマーク8になっている)
私わんどら、このクルマがとってもとっても好き!なんです。
なんと言ってもBセグメントの限られたサイズなのにスタイリングが躍動的。
ニューグローバルデザインとかいうフォードのデザインマナーにて生まれた形はエッジーでカッコ良い。
当時はヤリス(3代目ヴィッツ)と見比べながら、やっぱり国産メイクにはこういうデザインって無理なんだろうな…と思ったものでした(今でこそ新型ヤリスはなかなかいい線あるなと思ますが)。
王子界隈で見たこのマーク7は今もまだ時折街で見かける機会あれど、徐々に少なくなってきているようで、勿体ない気がします。
ホンダNS400R

ラストはおまけ的にバイクです。
ホンダのレーサーレプリカモデルにて往年の名車(と思ってる)を神楽坂で発見!
しかも限定ロスマンズカラーという大変貴重なものを見て、ひとり内心興奮してしまいました。
当時の2ストロークレーサーレプリカ大盛況の時代にて3気筒が珍しい、機構的にも貴重な存在。
昔の2ストモデルだけにマフラーからのオイルの飛び散りも多く、シートカウルから飛び出した3本目のマフラーの周りは真っ黒になってしまう事が多かった記憶もあります。
何を隠そう当時の私、初代NSR250Rに乗るバイク小僧だったのです。
そして深夜のWGPの中継を観てはホンダのフレディスペンサーやウェニンレイニー、ヤマハのケニーロバーツ、エディローソン、そして平忠彦なとのスーパースターたちに魅了されていったのでした。
懐かしい!
ということで、今回の一期一会は終わりです。
なかなかクルマでお出かけとはならない期間での限られた出会いでしたが、いかがでしたでしょうか?
(実は6月以降、皆が外へと出だした頃から、なかなか魅力的なクルマに出会い始めてます!)
またいつか第8弾にて、街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。