
普段暮らしをしていると、街でふと見かけたクルマが気になって目で追いかけてしまうことがあります。
そんな"その出会いはまさに一期一会⁈"というテーマの元、最近街で見かけた興味深いクルマをピックアップするシリーズ。
記念すべき第10回目は、晩夏からこの晩秋にかけて出会った気になるクルマたち。
最近雲行き怪しくなってきた新型コロナウィルス感染拡大第3波前の、"GoToなんちゃら"も盛んなお出かけシーズンは、沢山の魅力的な、思わずガン見してしまうようなクルマたちに出会いました!
ということで早速いってみましょうー。
日産マイクラC+C
まずタイトル写真にあるのは、船橋の市道でふとすれ違った可愛いクルマ。
完全に見なくなったわけではないけれど、なかなか見なくなってきたモデルは、今でもいいね!と思わせてくれる良い雰囲気があります。
個人的にはこのK12型がマイクラの中では一番好きなデザインだし、この頃は英国をはじめ、欧州にて結構見ることがあったヒットモデルだった記憶があります。
英国サンダーランド工場生まれの車体を、マイクラという名前と一緒にそのまま日本に連れてきた事も"やるじゃん、日産"と感じられる、今でも欲しいクルマのひとつです。
ホンダリッジライン

逆輸入車系からもう1台。
茅ヶ崎のあるレストランの駐車場に止まっていたホンダのUS向けピックアップトラックです。
このクルマは何だ?と、私自身初めて見たクルマにて、これこそ拘りのお取り寄せなんだろうと見入ってしまいました。
売れ筋F150やハイラックスよりも若干小さいかな?と感じられる車体からは、それでもアメリカンっぽい雰囲気が十分感じられるものがありました。
トヨタカローラII

その車名は何となく小沢健二のあの歌を思い出してしまいますが、早稲田の街で見たのはそのテーマソングを持つ4代目より遥か昔の、初代モデルでした。
個人的には第2世代のリトラクタブルヘッドライトを擁するコンパクトハッチが好みでありますが、こちらの初代はなかなか見られない絶滅危惧種なのかと思います。
普段から使い込まれた古さはあれど、見た目はほぼオリジナルという実は貴重な個体なのかと思える小さなハッチバックは直線基調ながらも可愛さがあり、ありがたく目で追ってしまったのでした。
いすゞジェミニZZ ハンドリングバイロータス

ノスタルジックな日本車をもうひとつ。
とにかく懐かしい、いすゞのコンパクトな乗用車に埼玉県の指扇付近で出会いました。
思い出すのはあのTVCM、"街の遊撃手"はCGなしのリアルスタントでパリの街を駆け抜ける映像は、幼い頃の出来事とはいえ忘れられません。

さらにはこちらの濃緑のモデルは、ロータスの名を冠したプレミアム感とスポーティイメージを与えてくれる、魅力溢れるクルマだと感じます。
シャア専用オーリス

日本車の最後はこちらの特別仕様車。
元々は欧州仕込みを全面的に売りにして、ACミランに所属していた本田圭佑をイメージキャラクターに展開していた正真正銘の欧州戦略車ですが、後期はその欧州ライクを諦めて(おそらくトヨタのお客様に欧州テイストは響かないのでしょうね)、路線変更の挙句に登場したのがガンダムネタというユニークな存在。
これまではチープなマル特(特別仕様車の事ね)だなぁ…と目線に入らなかったのですが、飯田橋の駐車場に停めてあったクルマをよく見てみると、あの馴染まぬ白いカッティングシートチューンのみだけではない、バンパーを塗り分けたり、エンブレムがジオン軍(?)だったりと結構凝った仕様だということを再認識しました。
まあ好きな訳ではないけど、これも一期一会ということで…。
*オーナー様すみません…。
さて、日本車はこのくらいにして、輸入車をいってみましょう。
ルノーキャトル

フレンチブルーミーティングなどのフランス車が集合した場所では比較的定番のオールドタイマーですが、普段はあまり見ない存在。
久々に出会った場所は、そんなキャトルには似合わない首都高、六本木付近をトコトコと走っていました。
モデルは後期のものと思いますが(別途キャトルの歴史を紐解いてみたくなりました)、見た目にかわいく、思わずニコニコ顔になってしまうのでした。
それにしても、キャトルを見ると"ビーチボーイズ"(昔の月9ドラマ)を思い出してしまうのですよ…。
今回はノスタルジックな思い出がつきまとうクルマばかりですね。
ポルシェ911

お次は横浜港北ニュータウンで見たこちらのクラシックモデル。
タイプ911のナローポルシェです。
前回はタイプ901の初代を発見して興奮していましたが、こちらの911も良いですね。
この世代だとレーシーな"73カレラRS"がとても有名ですが、私の見たフツーの911は、ダックテールスポイラーでなくとも十分な輝きを見せていたのでした。
私わんどら、最近何故かポルシェ欲が高まっているんですよ…独身時代の時みたいに2台持ちできれば、MPV+ポルシェ、やっちゃうんだけどなぁ…。
ポルシェ911 GT3

ということでポルシェをもう一台。
こちらは最新のタイプ992のレーシングカーホモロゲ仕様です。
九段下界隈を散歩中に交差点に止まったモンスターマシンは流麗かつスパルタンな雰囲気たっぷりで、フツーの911とは全く音も違うレーシーな要素満載で、いつまでも観察していたい気分になったのです。
いやカッコいい!それに尽きます。
バンデンプラプリンセス

さて変わって英国車の憧れ、バンプラに出会いました。
私、"実はミニマニア"というプログを書かせていただいているように、自身60年代のBMC(British Motor Corporation)製のミニを所有していたことがあることから、BMCマニアでもあるのです。
バンデンプラプリンセスは、そんなBMCミニに上位車種にて設計者は同じ、開発コードADO16という車種のひとつ(ちなみにミニはADO15)。
ADO16シリーズの中でも最上位グレードとして、上質な外観と内装を身に纏う"ベビーロールス"だったのです。
ポルシェ911 GT3と同じタイミングで九段下の交差点で見た個体は、綺麗なコンディションで快調な走りを見せてくれていたのでした。
オースチンミニカントリーマン

さて続けて、ミニマニアが跳んで喜ぶ久々の出会いがありました。
カントリーマン、今は日本におけるミニクロスオーバーの欧州名(本国名)ですが、その昔はミニを産んだメーカーBMCのひとつであった、オースチンというブランドのワゴンモデルの呼称でした。
ミニカントリーマンはまさにクラシックミニのエステートモデルにて、1960年代ミニのラインナップのひとつでした。
何だか思わず解説的になってしまいましたが、我が家の憩いの場、代々木公園で見たカントリーマンは、綺麗な色を纏ったレストア直後のコンディションにて、もっとじっくり見たいしオーナーに話しかけてみたい!と思ったのでした。
(ちなみに私が所有していたのはこちらのオースチンカントリーマンの兄弟車、モーリスミニトラベラーという車体後部に木枠のついた味のあるクルマでした(愛車紹介をご覧くださいませ!))
アルファロメオ156スポーツワゴン

変わってイタリア車の一期一会を。
ちょっと懐かしいアルファのDセグワゴンです。
アメリカには売らないからATなんて必要ない!と豪語していたそれまでのアルファが、やっぱり売ろうかな…とセレスピードトランスミッションなどを出してグローバル化を図ったクルマです。
当時のDセグってこんなに小さいの?と思うくらいにライトな雰囲気でありつつも、コンパクトでまとまりのある姿はもしや歴代のアルファDセグモデルの中で一番の魅力があると思います。
(156以外では60年代のジュリアスーパーが素敵!)
飯田橋で見た個体は、小さく低い車体がイマドキの大きなクルマの中に埋もれて見失いそうになりますが、赤い色がアルファのオーラを出していて、実にまとまりある好きな形だなぁ…と感心しながら走り去るのを見送ったのでした。
フィアット500ジャルディニエラ

最後はこちら、チンクェチェントの派生モデル、ジャルディニエラです。
(何だかイタリア語をカタカナで書くとまどろっこしい…)
あのフィアット500をストレッチしてエンジン上に荷室を設けたモデルですが、とにかく可愛い!
幡ヶ谷で珍しいモデルが通り過ぎるのを見ながら、こんなクルマで余暇を楽しむ余裕が欲しいなぁと、オーナーなカーライフを想像したのでした。
クルマ趣味、それも大事な心を満たす要素なんだと。
ということで、今回の一期一会は終わりです。
またいつか第11弾にて、街を歩き、ドライブしながら見つけた気になるクルマを集めて書き綴ってみたいと思います。