・資産か、価値か、道具か。
(副題:
苦境にも負けず、整備の猛勉強をしているM女史への応援。)
車を整備するようになってもう25年ですね私。
初めて整備したのは10歳の頃、といっても俄板金や、何か
装着した程度、診断が主なので、整備には含まれない
かもしれませんが、そこは御愛嬌で。
で、社会人、丁度19歳ですね、日産の某販社に入ったン
ですよ。
そこで色々な顧客様の御蔭で、自身でかなり整備する様に
なりましたが、殆どは無闇に否定するだけの父親に隠れて
でした。
そうこうしているうち、色々な車に関わる様になり、今に至るの
ですが、その過程でいつも疑問に思っていた事。
先ずは以下ブログを閲覧ください
https://minkara.carview.co.jp/userid/952383/blog/31096552/
このブログ、ストレートに私の疑問が言葉になっています。
要は、
「
何で日本は自身でクルマ整備する環境に無いんだろう?」
って事ですわ
え?
オイルの量だって何だって自分で見ているし、パーツも
自分で装着しているからそんな事無いじゃん?って声も聞こえて
きそうですが、私の言う整備と言うのはもっと重整備、ブレーキ
パット交換して「俺スゲエ」な話よりそれ以上のレヴェルです。
例えば、車に詳しくないといいつつ、ツインキャブの同調をさり気無く
買い物の合間にとるとか、私の様に本業そっちのけで、SSTも
無いのに、在り合せ工具でタイベルの伸び調整するとか、そういう
話です。
過去所有した車の中にはフレーム修正も簡易的に賃貸アパート
駐車場で作業した車もありますし、現所有の156や、過去車の
マーチRみたいにハーネス自作したり、他社車純正流用でやや
強引に修理する事もあります。
更にいうなら過去所有のR31、525iツーリング、そして今の
156は買い物ついでに納得行くまでトー調整したり、
何かしらの調整したりしていますし、もう一度になりますが、
マーチRは造型板金といって、ただの金板からドアの一部を
作成しサビ穴塞いでいました。
他にもキャブ調整やら何やらでマトモ以上にした初代ミニカトッポ
H22A(通称:車体500円号)等もあり、思い出せばキリが
ありません(苦笑
その過程で、いつも困るのがパーツ供給。
純正部品なんていくらでも売っている? イイエ売っていません。
「年式でぇ…」、「需要無いのでぇ…」、もう聞き飽きました。
また、一箇所、ほんの数百円程度の原価にしか見えない些細な
プラパーツが設定なく、数万円のアッセン交換なんて、最近の
車種では困った事に常識で嘆かわしいです…。
更に困るのが、個人向け販売の制限。
流用目的で買い占められたり、供給後何かしらの事故があると
一発で供給停止!
有名処では、某T社のS向けターボタービンアッセンブリーetcetc…
交換もできないのに買って無闇に弄繰り回してぶっ壊してメーカー
クレームとか、そもそも一発一攫千金目的とか…某”高田j次”
よろしく思わずケリ入れるぞこのヤロウ!(乾笑
結局こういう国なんですよ日本って。
絶対壊れないトヨタ車、絶対壊れる日産車、または鈴木車、
確実に燃える以外価値が見えない三菱車…全部持ち主や
乗り手、俄評論家の思い込みだコノヤロウ!(更に呆笑
そういう御国柄、出先で故障したらレッカー待ち=家族のブーイングで
買い替え決定みたいな? フザケンナってね。
出先で故障したならコンビニ感覚で、どこでも汎用応急修理部品や
純正部品がストックされている諸外国は多くの名車が永く乗られ、
雰囲気創り出し、更にはその存在が、その場所にマッチしている事も
あります…そう、その車が無いとその風景成り立たないようなネ。
それに憧れて、日本の古い車高い金出して買ったり、インパラあたり
引っ張ってきたりして修理に困っている若者もいます。
でも、そういう状況作り出したのも先に書いた”思い込み”であり、
”理不尽なクレーム”の結果なんですよ実際。
で、堂々巡りな話ですが、そういう環境があるからこそ、そういう
クルマが似合う風景や、そういうクルマが”ここは私の場所!”と
主張するような(笑)先に書いた「その車が無いとその風景成り
立たないような」場所すらなくなるんですよね。
極端に言えば、とりあえず車さえあればよいんじゃね?的な?
他にも言いたい事として、マトモじゃないHowTo本が何故、
「ほかに類見ないかなり詳しい整備資料」と人気あるのかという事。
本屋行けばずらっと並んでいますよねぇ、車名がタイトルの本。
全部ではありませんが、私の経験上に照らし合わせると、
遠回りだったり、見当違いだったりして、迷宮入りしそうなネタ、
そもそも、「コレできれば一人前」? クエスチョン山盛りですが?
みたいな?
(ライトバルブ交換できれば一流みたいなネタも上がっているン
ですよ実際。)
副題のmさん。
憧れの車を買い、強いクルマへの思い入れから、自身で整備したいと
猛勉強中ですが、何しろロクな資料がない。
で、私もアドバイスしようにも、改めて考えると言わずもがな。
それでこのブログというワケで。
こんなクルマ環境でしか知識蓄えずにいても、クルマ好き自負する
人間が、こと、それを強調したがる日本なんですから、悲しい話じゃ
ありやせんか?
エコ、エコ、エコ、連呼する以前に、プリウスが絶対壊れない、
歴代プリウスで壊れたクルマ見た事一切無いと連呼する前に、
今在るクルマ、もう一度見直す世の中になって欲しいなと
個人的には切に感じています…。
そういうところから、「車高短は世界一安全な改造」なんて話にも
なるんですから…。