2014年11月04日
・世界一安全な車と、その隠れた弊害。
過日東北自動車道で起きた痛ましい事故、御気になされている方も、
その様でない方も、連日報道により耳にする事があると思います。
その原因、他車の脱落部品が濃厚という部分に注目して戴きたい
ものです。
今回は板バネとの事でありましたが、極端に車高下げた車両に
ついても部品の脱落や、車体下部の破損による炎上の危険は、
それらオーナーらの評価で言う”純正ノーマルという違法状態の車両”
に比べ、自他とも格段に危険度があると思いますが如何でしょうか?
特にその最低地上高や、極端なキャンバー角を実現する為だけに
装着された、強度検討も為されていなく、必然的に未熟な加工技術で
溶接され、製作された緩衝機構部品。
一般的には”強化品”、”競技専用部品”と銘打っておけば、純正より
信頼性も耐久性も抜群にあると、簡単に評価得られる部品の定番ですね。
余談蛇足、溶接には2種類あります。
一つはロウ付けと同等の盛溶接。
もう一方は溶かし込みの溶接。
対象の材質や材料の組み合わせ、完成品の使用用途により
その方法を使い分けますが、溶接温度、ビード盛の厚さ、
熱する時間、様々あると思います。
もしその溶接方法や技術が用途に適さないモノであっても、
大概は”強化品”、”競技専用”とケースや商品説明に記載され、
見た目が派手であれば、営業トークも何も無くとも、喜んで
”コレでやっと車高下がって合法になるし、スピード出せなくなる
から安全!”なんて、一部の手合いは買ってしまうんですよね…
残念な事に。
走行中、”前走の車両”が”その持ち主の認識では合法”の
”格好良いだけ”の”実は危険な部品”を装着していて、脱落して
しまいました…なんてのも現実には在り得る話ですし、無認識で
既にそういう車両の後続になっている可能性も今現在、誰しにも
あるわけです。
(とてもコワイ話ですね。)
”速度も出さないし、車検では純正に戻してちゃんと通っているから
世界一安全”…果たして如何なものでしょうか。
この様な記事を目にする度、残念で悲しい気持ちになると共に、
常、疑問感じます。
Posted at 2014/11/04 12:56:04 | |
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