クルマのチューニングという分野で、よくある誤解、特に吊るしパーツに
在る誤解について個人的な視点で多少長くなりますが、2~3回に分けて
記載します。
つい先程、国産某車種の方のブログを拝見していておやっ?と感じた
事なのですが、コーナースピード、そして最高出力とトルクについて、
見事にセールストークにハマっているんデスよねぇ。
内容としては”マフラー替えて爆音仕様にして、車高調いれて、エアクリ
入れているのに、同じメーカーのスポーツ系車種よりコーナースピードが
遅いのが納得いかないので、今度はメンバー補強とecuチューニングを
して、コーナースピードも、通常の加速も負けないくらいにしよう…”という
もの。
サーキット走られている方で、多少自身でもセッティングする向きであれば、
何が間違いか一目瞭然かと思います。
で、本日分は第一回として、吸排気について。
基本、ターボ、NA問わず、俗に”スポーツ走行向き”などと称して、
吊るしで売られている爆音マフラー、実は少しでもレーシーに見せるための
演出として排圧をかなり逃がして音量稼いでいる=抜けすぎという事
なんですよ実際。
じゃあ、抜けすぎるとどうなるかって言うと、ざっくり単純明快に言えば、
トルクがた落ちって事です。
もちろん、抜けないのもアタマ打ちになったり、デトネーション起こしたりと
弊害ありますがね。
そして、追い討ちかけるように、吸気系まで手を入れて、スポーツタイプ
と銘打ったエアクリを入れている事。
スポーツタイプといえば格好良く聞こえますが、ハッキリ云えばただ単に
吸気抵抗を下げる事だけ考え、目を粗くしたフィルターなんですよね。
つまり、マフラーで排圧落として流量や流速稼いでいるのに、更に
エアクリで追い討ちをかけている状態なんですよね。
するとどうなるか、答えはトルクが落ちる分、加速性能も落ちて、更に
加速トルクが無い分、トップスピードまでのタイムラグが大きくなるん
ですよ…。
(あくまで判りやすく解説した概略ですので、厳密には少しばかり
違いますがね。)
ここで少し、単純に考えてください。
なぜ、ノーマルが故意に効率悪いマフラーやエアクリを採用しているのか。
技術がないから? イイエ違います。
現にあるメーカーの純正マフラーが同じメーカー系のスポーツ系アフター
パーツやレース専門の子会社が設計し、レース活動に実際使用している
マフラーと偶然構造や形状が酷似していて、グループ内部で問題に
なった事もあります。
ではそれだけの技術があるメーカーでさえ、何故一般的には悪評価で
しかない、他社純正とほぼ同じようなマフラーやエアクリを採用している
のか…答えは閲覧されている個々でお調べください。
とても奥深いですよ~♪
あ、ちなみにウチの156は、エアクリが社外、マフラーはノーマルです。
違法改造の爆音マフラーを実際装着した状態でウチの156をみたという
御方がアングラ系に多数いるようですが、それはデマです。
ま、デマといっても頑なに違法と主張する向きや、私自身に身勝手な
私怨や嫉妬抱いている残念な方がいるようで、以下の様な投稿も
常々となりますが。
吸気以外ノーマルである理由。
エアクリまでの吸気経路にかなり疑問があったため、暫定で
国産車用の社外エアクリを装着しています。
(ヒントは上に挙げた流速と吸気抵抗の関係です。 一応純正形状の
スパルコも以前装着しましたが、納得いかず…で、小加工したものです)
別に個人的見解、考慮以外の理由は見当たりません…例え
無知といわれようと、中身スカスカの見掛け倒しチューニングと
謂われ様とね。
この試行をも理解できる位、目先の嫉妬や私怨で批判に命かける
様な行動をも残念と感じれる程、興味もって研鑽積んで戴ければ
嬉しく思いますよ♪
Posted at 2013/06/06 01:34:15 | |
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