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2014年03月21日 イイね!

[因果応報]日産の国内売上がイマイチなことについて。

[因果応報]日産の国内売上がイマイチなことについて。最近、日産の売上が芳しくないと言う内容のニュースや記事を目にする。新興国の景気伸び悩みや電気自動車に注力したものの、充電インフラの整備が追いついていないことを売上不振の原因と日産は分析していたが、私は全く違う感想を持っている。ハッキリ言えば、商品がダメだから。日産の利益確保が最優先に考えられており、日産のクルマを選択し購入するユーザーの事を軽視している事が原因だろう。一般ユーザーはクルマの細かいことなんて判らないとゴーン氏は思っているのだろうが、不思議とダメなクルマは選ばれないものだ。利益ばかりを考え手抜きだらけのラーメン屋が流行るだろうか。コミットメントも結構だが、日産がコミットすべきは利益ではなく、マトモなクルマ作りではないか。まぁ正直、日産は手遅れなんだと思っている。私が日産のセールスマンだったらお客さんを騙してまでクルマを売りたくないからとっくに転職しただろう。
下の写真の通り、ここ最近日産がリリースした新型車である。「ラティオ」「シルフィ」「ティアナ」「スカイライン」「エクストレイル」。まぁ個別に記事を起こす価値も感じないほど退屈で駄作なクルマばかり。どれもこれも、日本市場で人気を博してきた過去を持つクルマであるが、現在は安易に海外市場の嗜好に擦り寄った結果、日本ではサッパリ影が薄くなってしまった。「ラティオ」「シルフィ」は詐欺に近いような内容であり、北米では「ヴァーサセダン」「セントラ」として低価格で拡販する事だけが目的の粗末なクルマだが、国内での価格は不当に高い。(幸いなのは国内ユーザーは日産の詐欺に騙されず、販売は大失敗したことか。)「ティアナ」は北米の「アルティマ」に統合された。彼の地ではお手頃でサイズも価格もソコソコの大衆セダンであり、元来高級を売りにするクルマではない。ティアナが提唱した「モダンリビング」も影を潜め、類型的で退屈なセダンになった。「スカイライン」もいよいよ国内市場は考慮されず、「インフィニティQ50」を国内では無理やり「スカイライン」と名乗っている程度の代物。恐ろしくも価格はBMW3シリーズ以上になり、正直誰が買うのかと首を捻るばかり。「エクストレイル」も北米市場の「ローグ」に吸収された。オフロードを連想させた箱型のスタイリングはスッパリと否定され、何の特徴もないボディスタイルへ劣化。クリーンディーゼルも強敵マツダ・CX-5の出現で利幅が確保出来ないとなればアッサリ撤退。これら全てに共通して言えることは、日本市場で培ってきた歴史やキャラクターを切り捨て、北米や中国で手っ取り早く売りさばき、利益を確保することだけが目的のクルマである。クルマを造る人間としての情熱やこだわりを感じられず、あるのは言い訳と責任逃ればかり。(三栄書房の○○のすべてシリーズの開発者インタビューを読むと余計イライラが募りますヨ)
日産の社内でコミットメントがどれだけの重みがあるのかは知らないが、コミットメントが守れなかったときのペナルティを恐れ、確実に成果の出るコスト低減ばかりを追い求めているのではないか。各車の発売時に掲げた販売目標は「ラティオ」 1,200台/月・「シルフィ」600台/月・「ティアナ」520台/月 ・「スカイライン」200台/月・「エクストレイル」2,500台/月。「エクストレイル」を除いて、どれも消極的な数字だが、新車効果が一段落した後のセールスはもっと苦戦するだろうね。販売台数が望めないから、日本市場には予算が回らないの悪循環を断ち切るには、まず日産のクルマ作りを改めるのが先であって、販売台数が回復したら....の順番では無い。(こちらも参照をオススメ)
思えば、日産の迷走は「マーチ」(写真左上)が新興国向けのタイ生産モデルに置き換わった時から顕著になった様に思う。現行「マーチ」は100円ショップに並んでいるチープなブタの貯金箱に見える。元来コストとデザイン力は別の問題と思うのだが、三菱ミラージュも含め安く作ろうとするとデザインも貧相になる様だ。日産は「マーチ」を買う連中なんて、デザインや品質よりも値段しか見ていないとタカをくくったのだろうが、結果セールスは惨敗。コスト低減の為に国内生産に見切りをつけ、タイ生産車の輸入へ踏み切ったが、売れなければ元も子もない。日本だけでなく、欧州でもセールスは不調のようで、もはや失敗作の烙印は拭い去れないだろう。それ以前の「マーチ」は良いクルマだっただけに、街で現行「マーチ」を目にする度に残念な気持ちになる。先代「マーチ」を国内限定で継続生産・販売した方が余程売れただろうね。
日産が立ち直るにはゴーン氏が勇退するか、日産の売上が危機的状況まで低下しない限りは目が覚めないのだろう。しかし、頼みの新興国市場や北米・中国だって馬鹿ではない。一度は騙されて買ったとしても、次も日産をチョイスするとは限らない。まぁ私はそれまで日産のクルマを無視すれば良いだけのことではあるが、元々日産ファンであっただけに残念なことである。
最後に、現在の日産車にNOと言えず、本来あるべき姿を語ることも出来ず、曖昧な表現で退屈なクルマを安易に褒めて肯定してしまう日本の自動車評論家にもガッカリ。自動車メーカーの広告宣伝費にしがみつくしか生き残る術が無い業界なのだろうが、それではジャーナリストと呼べない。メーカーの広告に頼らない骨太な雑誌ならば、1冊3000円であっても買いたいところだが、まぁそんな偏屈な読者も一握りか...。




Posted at 2014/03/21 00:17:15 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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