
この号ではモデルチェンジしたてのマークⅡとローレルをロードテストしていますが、試乗インプレッションとして岡崎宏司氏が両車を乗り比べています。
題名は「甲乙つけがたい好敵手」。
記事抜粋:
エクステリアは好みの分かれるところなので読者諸兄の評価におまかせする。
内装 シートは明らかにローレルの方が豪華でソフト、しかし腰のしっかりした左右のサポート性にもす
ぐれている。マークⅡは見た目の贅沢さでは確かに見劣りするが、サイズ・質感・仕上げの確かさなどにおいてはなんら遜色ない。
動力性能 両車ともほぼ互角。しかし100km/hまではマークⅡの方が上回るが以後はローレルのほうが序々にマークⅡを追い上げ、並び、追い抜き、最高速もローレルの方が10km/hほど上回る。
静粛性 マークⅡの方が上、ローレルの音質は高級感に欠ける。
足 マークⅡは乗り心地重視、ローレルは強めのダンピング。低速域ではマークⅡ、高速域ではローレル。パワステは圧倒的にローレルの方が上、国産車では第一級の出来栄え。操縦安定性もローレルが上、ドリフト走行も可能でその挙動も安定している。マークⅡは限界時にオーバーステア気味。コーナリング中のパワーオフやブレーキングでもローレルが安定している。
・・・等々・・・かつての日産CM、「
この瞬間が日産車だね」のコピーは、当時のこんな記事を読んでいた人にはピッタシカンカンだったんですけど。
さて、両車のフロント部分・・・
いずれもクロームの効いたグリルがセンターに・・・そしてエンジンフードはそれに合わせるかのように一段盛り上がってます。
こんな
フェンダーとボンネットが独立していた頃の名残は、当時のGMが復活させたものですが猫も杓子もこんな構成にすれば
高級車然として来るのは、ソレを連綿と続けてきたロールスとメルセデスのおかげでしょう。
マークⅡのワイパーがコンシールドタイプで無いのが惜しいですが、その代わりボンネットの盛り上がりはフード後端まで明確に伸びています。
敢えて、丸2灯式を採用したマークⅡはそれなりに魅力的ですが、それをより強調したかのようなチェイサーの顔の方が個人的には好きです。
Posted at 2009/11/14 00:39:11 | |
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