過去記事にも登場したリンカーン・ベルサイユがいよいよ日本に上陸。
成江 淳 氏が試乗レポートを書いています、協力は近鉄モータースさん。
その最大の特徴はコンパクトサイズに高級車リンカーンの衣裳を着せた事ですが、外観上の詳細をこう述べています・・・
マークⅤ流の瀟洒なグリル
左右フェンダー先端をとがらせる手法も受け継ぐ
マークⅤ流のリヤデッキ
パデッド・ビニルルーフ(分厚い)
Bピラーもパデッド、伝統のコーテシー・ライトも付く
そしてフルサイズ高級車のコンフォートをコンパクトボディに植えつける為・・・
フレームの改良
ドライブトレーンの設計見直し
ダンパー及びマウンティングの改良
100ポンドの防音材
などでノイズとハーシュネスを徹底的に軽減している。
エンジンは
V8OHV 4942cc 圧縮比8.0 自社製の可変ベンチュリーキャブ付き(!)
125ps/3600rpm 30.9kgm/1700rpm
フル装備&オールパワーで車重1780kg、『ATのシフトショックを感じさせない滑らかな加速は高級車にふさわしい』そうです。
決して(走る!)と言う訳では無いけれど、この時代のセダン系米車にありがちな必要にして充分って感じなんでしょうね、きっと。
記事ではこの鈍重セダンを何とテストコースに持ち込んでいますが、
コンパクトとは思えない上等な乗り心地
外乱に対しても直進性は良好、滅多な事ではステアリングにキックバックは無い
硬くは無いがバウンシングはうまく抑えられ、実になめらかに走る
コンフォートとハンドリングのマッチングは 明らかに欧州車とは異なり、高速スラローム時等にはイナーシャが残る傾向があり、ヨーロッパ車と比べると大きなハンデとなる。
しかしこの点を設計者が心得ていて、この程度に止め、コンフォートを保つ努力がうかがえる。
そもそも直進性はともかく高速時の挙動ではベンツなどに敵う訳も無いんですが(それが例えば旧SクラスのW116であったとしても)、モノは言い様ですねぇ(笑
話題のラグジュアリーコンパクト、ベルサイユ・・・最後にこう括っています。
『アメリカ人の自動車設計の上手さ、勘の良さ、スマートさを感じ取らされる。そして高級車のムードづくりとコンフォートの味付けの手さをオーナーに語りかける、ニューエイジのアメリカン・ラグジュアリ ー・セダンである。』
Posted at 2010/02/06 15:16:55 | |
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