そんなわけで、2500㎞程乗ってみました。
あくまでも短期間での率直な印象です。
因みに、多少マツダびいきが入っているかも知れません・・・。
平成30年式(諸事情により約半年間寝ていました)
トヨタ ハイエース
DX ロングバン 標準ボディ 標準ルーフ 標準フロア ディーゼル 6AT セーフティセンス付き
メーカーオプション
間欠リアワイパー&リアウィンドウデフォッガー&リアアンダーミラー(セットオプション)
ディーラーオプション
ルームセパレーターカーテン
フロアマット(スタンダード)
サイドハイザー(RVワイドタイプ)
ETC車載器(ビルトイン、ボイスタイプ)
まあ、普通の装備品ですが、ETCだけは後付け感が嫌だったので純正にしてもらいました。
4型は暫く乗った事がありますが、自分の担当車輌としての200系ハイエース5型は勿論初です。
まず、注目の1GD-FTVエンジンですが、確かに1KD-FTVより静かです。
アイドリング付近は特にそう思います。
調子の良いマツダRF-CDTエンジンも意外と静かなんですが、それよりも遥かに静かです。
ただ、走行中に静かに感じるのは後述の6速ATの恩恵も大きいと思います。
加速性能は空車を知らないのでハッキリと言えませんが、積載状態だと思った程では無いと言うのが素直な感想です。
ハイギヤードなミッションのせいか、加速にいまいちパンチがありません。
勿論、ボンゴブローニイ(RF-CDT/5MT)よりは遥かに速いのですが。
逆にローギヤードなミッションのボンゴブローニイは空車と積載状態の差が小さいです。
メチャクチャ遅いですけど(・・;)。
因みに、パワーは
RF-CDT 86ps/18.2kgf-m
1GD-FTV 151ps/30.6kg-m
と約1.7倍
で、車輌重量は
SKF6V 1680kg
GDH201V 1840kg
・・・パワーウエイトレシオは計算しなくても結果は・・・
燃費はかなり良いです。
高速走行時の回転数はメーター読み100㎞で約1750rpmとかなり低く(因みに、SKF6Vボンゴブローニイは同じくメーター読み100kmでOBDのtorqueでの回転数は約3500rpmで2倍)
燃費計は今のところ通算11.7㎞/lですが、満タン方で測定したところ12.4km/lでした。
2800ccのエンジンの方が2000ccのエンジンよりも燃費が良いとは驚きです。
設計年に30年位違いがありますが・・・。
ローギヤードなミッションでも燃費が肉薄するブローニイも凄いのか・・・。
ブローニイは満タンで約600㎞走れましたが、このハイエースは700km以上走れます。
この車は高速クルージングが得意ですね。
高速走行は静かです。
ただ、遮音性能も良いですがエンジン回転数の低さから来るものも大きいようです。
ブローニイの80km/hの時の安定性を+20km/hでも軽く上回ります。
が・・・何故か横風には弱く、風が吹けばへたったサスのブローニイと同じ位の安定性です。
サスペンションの柔らかさが原因?
ディーゼルには初採用の6速ATのマナーは良いです。
Dレンジは基本的に燃費志向で速やかに4速まで入ります。
5速は60㎞位までは入りません。
また、キックダウンも余りせず 転がり抵抗の少ないブリジストン製のタイヤと相まってとにかく良く転がります。
結果、すぐに前車輌に追い付きSレンジに入れてエンブレばっかりかけてしまいます・・・
そのSレンジですが、+-が有るのでスポーツモードなギヤ固定かと思いきや選択ギヤまで自動変速です。
Sレンジだとシフトアップが引っ張り気味になるので多少の走りやすさはあります。
ただ、ギヤ固定では無いためシフトアップは単にATなのでスポーティーではありません。(バンにスポーツを求めるなって言われそうですが)
どちらかと言うと選択型エンジンブレーキレンジみたいな感じです。
もう少し馴れて、上手く操作出来れば印象も変わるかも知れません。
と、言うかマニュアルミッションの設定がディーゼルエンジンには無くなったのは寂しい限りです。
まだまだマニュアルミッションを欲している人は居るハズです。
タイヤのせいかコーナリングの安定感が少し欠ける気がします。
ステアリング(しかもちょっと径が大きめ)の反応もいまいちで挙動も何故だか不安定。
ロックtoロックはブローニイと同じ4回転ですが、感覚的にはハイエースはスローです。
この車に合わせたドライビングが必要みたいです。
ドライビングポジションはボンゴとは正反対のステアリングが前から生えています。
馴れればコチラの方が自然ですね。
車線逸脱警告のスイッチの関係からか、この型式からステアリングにシルバーのベゼルが付きますが、この塗装が恐ろしく弱く直ぐにエッジ部分がかすれました・・・。
フロントキャビンはちょっと狭いです。
天井も低くシート位置自体が高いので乗り降り自体苦労します。
基本的な操作計レイアウトは良いのですが、ステッキ型サイドブレーキだけは慣れそうにありません。
引きにくく、リリースもやりづらいので是非とも改良願いたいポイントです。
E26キャラバンは通常のクラッチペダルの位置に足踏み式パーキングペダルが有り、とても扱いやすいです。
が、これはこれでクラッチペダルと間違えて踏んでしまいそうで怖いのですけど(・・;)
ガソリン車でセーフティセンスを外さなければメーターは全グレードオプティトロンメーターになります。
これは凄いです。
シルバー装飾でスイッチ付き(でも、脱警告スイッチのみ)のステアリングにゲート式シフトでパワーウィンドウと言う装備品と相まって前を向いて運転している限り到底廉価グレードの商用車に乗っているとは思えない感じです。
でも、ミラーの調節は手動だったりで凄いんだかショボいんだかわからないですね。
標準のAUX入力端子付きラジオですが、低音が物凄く出せます。
ただ、ある程度の音量以上になると勝手に低音がセーブされます。
スピーカー保護の機能だと思いますが、ちょっと違和感ありますね。
でも、わざわざデッキを変えなくても(とりあえず)よいのは高評価です。
セーフティセンスですが、勿論プリクラッシュセーフティは試せませんが、車線逸脱警告(レーンディパーチャーアラート)はしょっちゅう作動してます。
山道では癖で車線内で直線的なラインを走ると暫くしたら休憩を勧められます(笑)
オートマチックハイビームはまだ使っていません。
非装着も選択(約10万円安)出来ますが、後からどうする事も出来ないので付けておいて損はないかと。
でも、これだけやるならレーダークルーズコントロールも搭載してほしかったですね。
商用車なので荷室も。
前車のブローニイはダブルタイヤ(=フラットフロア)なので単純比較は難しいですが、とにかく200系ハイエースの標準フロアはステップ位置が低いです。
二段目も低く乗り込みは楽です。
積載性能は高さ方向の余裕とボディ上側の絞りの少なさから感覚的に広いです。
ただ、キャブの長さの関係から荷室長は少し短く、スライドドアが大きい為ドアより後ろの荷室は短いです。
また、前後のタイヤサイズが同じなのでタイヤハウスの出っ張りがかなり気になります。(ジャストローならフラットですが、積載量が200キロ減)
何故だかわかりませんが、最大積載量が1200キロです。
ブローニイは1250キロでKDH201Vも 1250キロです。
ガソリンエンジンなら1250キロなので尿素SCRが思いから?
↓これは他の車(KDH201Vの4型)
エクステリアでは200系ハイエースのアイデンティティ?のホイールキャップが良い感じです
商用車であってもこう言うお洒落は良いと思います。
ハイグレード用よりスタンダード用の方がデザインは好みですね。
また、見馴れた感はありますがやはりこのエアロデザインのボディは素直にカッコ良いです。
バンでありながらもフラッシュサーフェイスのグラスエリアだったり、トヨタ流のエアロチューンをしてあったりで、デザインの良さは15年は経とうと言うのに古びていないのは素晴らしいと思います。
と、言う事で短期のインプレッションでした。
今のところはこんな感想ですが、これから少しずつ印象も変わるかも知れません。
気が付けばほとんどディスっていましたが、基本的には快適に高速道路を移動(運搬)するのはかなり快適です。
まだまだ慣れませんがまたレポートしたいと思います。