
昨年秋のスーパーGT 2017シーズン最終戦、ツインリンクもてぎの戦いから147日・・・。
左ハンドルのGT500マシンになってから、日産⇒日産⇒レクサス⇒レクサスとシリーズチャンピオンの称号 ゼッケン1が渡り、今シーズンは日産にとってもレクサスにとってもホンダにとっても勝負の5年目!
そんな2018年のスーパーGTシーズンがようやく開幕しましたよ~!
4月7日(土)に行われた予選は、季節が逆戻りしたような寒さで、時おり雹(ひょう)まじりの雨も降るような冷えたコンディションとなりました。
そんな寒過ぎるコンディションに加え、予選Q2では雨も降りだしたこともあり、この予選の20日前に行われた岡山公式テストで安定して周回を重ねて速いタイムを記録したNo.17 KEIHIN NSX-GTが、事前のテストのデータとミッドシップ特有の強いトラクションを生かしてポールポジションを獲得しました。
GT500クラス全15台の予選アタックの結果が1秒以内に入る超接近戦の中、道幅が狭くて抜きどころの少ない岡山国際サーキットでポールポジションを獲得することは、優勝に向けて相当有利になります。
予選2位にもNo.8 ARTA NSX-GTが入り、レクサス陣営や日産陣営からすると、NSX-GTは相当厄介な存在になりました。
振り返ると昨年の開幕戦 岡山の時点では、マシンの最低重量15kg軽減という温情判決が下っていなかったので、今年のホンダNSX-GTにはメチャメチャ期待してしまいます。
そして決戦の日曜日・・・。
気温11℃、路面温度22℃。
路面状況はドライ。
予選順位とスタートドライバーは前から順に、
①No.17 KEIHIN NSX-GT⇒小暮
②No.8 ARTA NSX-GT⇒野尻
③No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R⇒本山
④No.6 WAKO'S 4CR LC500⇒F.ローゼンクヴィスト
⑤No.100 RAYBRIG NSX-GT⇒ジェンソン・バトン
⑥No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R⇒J.P.デ・オリベイラ
⑦No.19 WedsSport ADVAN LC500⇒山下 健太
⑧No.23 MOTUL AUTECH GT-R⇒ロニー・クインタレッリ
⑨No.1 KeePer TOM'S LC500⇒ニック・キャシディ
⑩No.38 ZENT CERUMO LC500⇒立川 祐路
11位以降は省略(^^ゞ
そして、国家斉唱や開会宣言などのスタート進行が粛々と進められ、白バイの先導でマシン全車がゆっくり一周するパレードラップの後、白いNSXのセーフティカーが白バイから隊列を引き継いで、フォーメーションラップが始まります。
NSXのセーフティカーが隊列を先導しながら岡山国際サーキットを一周し、最終コーナー手前でセーフティカーが隊列から離れると、GT500・GT300合わせて44台のマシンが一斉に吠え、美作の山奥に44機のエンジンの爆音がこだましてGTファンが身震いする瞬間が訪れ・・・
・・・・・・っていうのが、毎度お馴染みのスーパーGTのローリングスタートですが、今年から少しルールが変更されています。

(2017年の第8戦 ツインリンクもてぎ)
・・・昨年の最終戦のローリングスタートの時に、ポールポジションのロニー・クインタレッリ選手が、深夜の国道でよく見かける赤信号で止まりたくないトラックの運転手のように、ジリジリと加減速を繰り返してスタート合図のグリーンシグナルを待っていると、後続のアンドレア・カルダレッリ選手が付き合いきれずにオカマ掘った事件がありました。
今年からはその事件の反省を踏まえて、フォーメーションラップの後半の最終コーナー直前からは、隊列をきちんと2列に整えて80km/h~90km/hの速度の範囲で加減速をせず、行儀よく縦2列を維持してスタート合図のグリーンシグナルを待つようにルールが変更されました。
最終コーナー手前のコースサイドで「GRID」と掲示されてる地点からこの新ルールが適用されます。
早くスタートしたくてウズウズしてるモンスターマシン達が、行儀よく2列に並んで進んでいます。
・・・シグナルがグリーンに変わってレーススタートォォォ~~!!!!
な~んか、例年のスタートシーンと比べると今年は地味ですね(笑)
でもこの新ルールが悪さして、なんと開幕戦のスタート早々からいきなり
ハプニングが起こりました!
チラシの裏で失礼(^-^;
これは予選トップ10のスタート順を上から見た図です。
きちんと2列に並んで左の方向に走っていきます。
まずは予選3番手のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R本山選手の証言から。
「スタートでトップの小暮(No.17 KEIHIN NSX-GT)がスタートラインあたりで減速して、そこで奇数グリッドのイン側の列のマシンが詰まって、5〜6台に抜かれてしまった……」
そのシーンがこちら。
グリーンシグナル点灯で2列の縦隊は乱していいものの、スタートラインまでは前車を追い越してはいけない場面。
確かに向かって左側の列は詰まっているように見えます。
そのせいで後続のマシン達はテンヤワンヤ状態に突入www
続いてNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの後半パート担当だった松田選手の談話より。
「……誰かが白い煙出して~、スタート前に。アレで多分ロニー(スタート担当)は行っちゃったんですよね~」
白い煙・・・・・・?
そのシーンがこちら。
白い煙はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R本山選手が、No.17 KEIHIN NSX-GT小暮選手に突っ込みそうになってブレーキをかけ、さらにその真後ろにいたNo.19 WedsSport ADVAN LC500山下選手が慌ててブレーキをかけたことによるスモークだったんですね。
No.100 RAYBRIG NSX-GTのジェンソン・バトン選手は視界を確保するために列から外れてました。
さすが宇宙人の小暮選手(笑)。
俺たちファンの期待に斜め上の行動で応えてくれますわ(^o^;)
ただ、スタートライン直前のNo.19 KEIHIN NSX-GT小暮選手の謎の減速に付き合わされたのは、後ろを走る奇数列のマシン達だけでなく、No.8 ARTA NSX-GT野尻選手を先頭とした写真右側の偶数列も影響を受けました。
偶数列の前から3番目、予選6番手のNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-RのJ.P.デ・オリベイラ選手は、目の前のマシンがチンタラ走ってるのに付き合いきれず、ジェンソン・バトン選手同様に列からマシンを外して本能のままにアクセル全開(笑)
偶数列の前から4番目のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのロニー選手も、J.P.デ・オリベイラ選手を切り込み隊長(かませ犬とも言う)代わりに使い、No.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの後ろにくっついていきながら、新ルールくそくらえみたいな豪快なスタートをキメています。
そしてこの証拠写真。
白いスタートラインに対して、予選5番手のNo.100 RAYBRIG NSX-GTがまだ届いていないのに、予選6番手のNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rはスタートラインを踏んでいます。
……ハイ、これはフライングスタート。
反則です( ・`ω・´)
後方の予選8番手No.23 MOTUL AUTECH GT-Rも、左隣でスモーク上げて減速している予選7番手No.19 WedsSport ADVAN LC500にお付き合いするハズもなく、オンドリャー!ってロケットスタートをカマしてしまい、後にフライングスタートの反則をとられてしまいました。
・・・反則スタートに成功した(?)GT-Rの2台は、見事にトップのNo.17 KEIHIN NSX-GTの真後ろまで追い付き、競技長から怒られる前に精一杯飛ばして後ろとのギャップを稼ぎにいきます(笑)
初めてスーパーGTのスタートを担当した、元F1チャンピオンのジェンソン・バトン選手は、大混乱のスタートで順位を落としたものの、トラブルに巻き込まれることなく自分のポジションを確保します。
後にジェンソン・バトン選手は、「最初の3周は本当にクレイジーだったけど、素晴らしい経験になったね。」と、振り返ってました。
初心者マークの元F1チャンピオンの試練は、まだまだ続きますよ~。
11周目の便所裏ストレート。
コース幅の狭い中に自分より下のクラスのGT300のマシンが何台もバトルしているため、ジェンソン・バトン選手(矢印)を含めたGT500クラスの集団がダンゴ状態になってしまいました。
まるで週末のイオンになだれ込む車の集団のような便所裏ストレートww
No.100 RAYBRIG NSX-GTの車内で、口元をニヤつかせながらスーパーGTを楽しんでいるジェンソン・バトン選手が目に浮かびます。
一方では、ジェンソン・バトン選手が無事にピットに戻ってくることを祈るしかない山本 尚貴選手と高橋 国光監督。
山本 尚貴選手のあの何か企んでいるような表情ww
……この辺は後に明らかになります。
レースは14周を終了して、トップはNo.17 KEIHIN NSX-GT。
2位と3位は反則スタートをしたロニーとオリベイラ。
反則スタートのGT-R2台はいずれペナルティが下されるとして、実質2位を争っているのはNo.6 WAKO'S 4CR LC500とNo.1 KeePer TOM'S LC500です。
どちらのマシンも岡山国際サーキットを得意とする者同士、同じクルマ同じタイヤで毎年コース上で激突してますが、毎年何故かWAKO'SはKeePerに勝てません。
今年もそのジンクスを破ることはできず、WAKO'SはKeePerに抜かれてしまいました・・・
09規定のGT500マシン、レクサスSC430のファイナルレース、2013年の最終戦ツインリンクもてぎでひっそりと優勝して以来、全く勝ててないゼッケン6のチーム・ルマン。
脇阪寿一監督を招聘して3シーズン目ですが、悲願の優勝に向けてKeePer TOM'S LC500は、メチャクチャ鬱陶しい目の上のたんこぶになりましたね(^-^;
No.1 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディ選手の勢いはますます加速し、約8秒ほどあったギャップをあっという間に詰め、反則スタートをしたNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rをブチ抜いていきます!
そして一気にNo.17 KEIHIN NSX-GT小暮選手の真後ろまで接近!!
さすが岡山国際マイスター。
予選9番手スタートだったはずなのに、早くもトップのマシンの真後ろまで追い付きました。
開幕戦 岡山ラウンド前半戦のハイライト!
レクサスLC500とホンダNSX-GT、どっちが速いのか言い訳無用ノーウェイトのガチバトルです!
アアアアァァァァ~~ーー!!!!
バックストレートエンドのヘアピンでNo.1 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディ選手が、No.17 KEIHIN NSX-GTの小暮 卓史選手のインを強引にこじ開けた~~!
お互いのフロントフェンダーをガリガリぶつけながらヘアピンをクリアし、続くリボルバーコーナーをKeePer TOM'S LC500は不利なアウト側から強引にオーバーテイク!
No.1 KeePer TOM'S LC500がトップに浮上しましたー!!
・・・サーキット中がトップ争いのバトルに夢中になっていた頃、No.100 RAYBRIG NSX-GTはちょっと早めのピットイン。
一時は9位まで落ちたものの反則スタートのGT-R2台がペナルティを食らった為、最終的には7位で自分のパートを終えたジェンソン・バトン選手。
山本 尚貴選手に無事にマシンを引き継ぎ、自分の仕事に満足した感じのこの表情♪
ポールポジションから2位に落ちたものの、その後も必死にトップに食らいついていたNo.17 KEIHIN NSX-GTもピットイン。
ドライバーを小暮 卓史選手から塚越 広大
選手にバトンタッチし、燃料の給油とタイヤを4本交換して再びコースに復帰します。
No.17 KEIHIN NSX-GTがコースインした瞬間の写真。
後方の白い矢印に注目!
……前半スティント終了時点で約20秒ほど突き放していたはずのNo.100 RAYBRIG NSX-GTがメインストレートを爆走しています!!
なんとRAYBRIG NSX-GTは、J SPORTSのピットレポーターもビックリのタイヤ無交換作戦を実行していました(; ゚ ロ゚)!
現地観戦された方は大変だったでしょうけど、この日の岡山国際サーキットはウルトラライトダウンがいるくらいの寒さだったので、冷えきったタイヤに履きかえたKEIHIN NSX-GTは作動温度領域までタイヤを温めるのにかなり時間がかかります。
それに対してタイヤ無交換作戦のRAYBRIG NSX-GTは、タイヤの温度がアツアツのまま連続して周回を続けているので、タイヤ交換の作業時間を削減しただけでなく、冷えたタイヤを温める時間も削減することに成功しています。
スケートリンクに革靴状態のKEIHIN NSX-GTを難なくオーバーテイクしたRAYBRIG NSX-GTは、ピット作業を終えたマシン達の中では一気にトップに浮上!
No.17 KEIHIN NSX-GTとのバトルで真っ直ぐ走らなくなったNo.1 KeePer TOM'S LC500が3番手に沈んだこともあり、岡山国際サーキットに詰めかけた17700人のファンの視線は、トップ争いをする青いNSX-GTの2台にクギヅケになりました。
当然、KEIHIN NSX-GTの塚越 広大選手にも意地があります。
ようやくタイヤが温まり速さを取り戻したマシンで、一気にRAYBRIG NSX-GTの山本 尚貴選手に接近!
お互いのボディを擦りながらも互いの進路を確保するプロドライバーならではのバトルを繰り広げ、KEIHIN塚越選手は再びトップに返り咲きます!
タイヤ交換を済ませたKEIHIN塚越選手に対し、ジェンソン・バトン選手の古着をそのまま洗濯せずに着ているRAYBRIG山本選手にとっては万事休す!
残り37周ほど残っているとはいえ、タイヤの寿命で比べると圧倒的にRAYBRIG山本選手の方が不利なのは明らか。
一周でコンマ2~3秒遅れると仮定すると、レースがフィニッシュした頃にはトップのKEIHIN塚越選手から7~8秒遅れになる計算です。
……とは言っても、そんな計算通りにコトが進まないのがスーパーGTの面白いトコロ♪
KEIHIN塚越選手はなかなかRAYBRIG山本選手を突き放すことが出来ず、1秒程後方にビッタリ張り付かれています。
その頃、コースのあちこちで順位を争うマシン同士のバトルがヒートアップし、心拍数が200近くまで上昇して脳ミソが沸騰しっぱなしのドライバー同士、狭い岡山国際サーキットの中でガツンガツン接触しながら、カーボンのボディパーツをポロポロとコースに撒き散らしていました。
黒いアスファルトに落ちたカーボン色のパーツの破片をタイヤが踏んでしまうと、タイヤの空気が抜けてしまったり最悪タイヤが破裂することもあります。
2012年のZENT CERUMO SC430立川vsRAYBRIG HSV-010山本、2013年のRAYBRIG HSV-010小暮vsKEIHIN HSV-010塚越に継いで、今後何年も語り継がれそうな名勝負が目の前で繰り広げられている中、路面に落ちたデブリ1つのせいで勝負に水を差されることは、オカヤマのマモノさん勘弁して下さい(-人-;)……って、レース関係者も現地のファンもTV観戦中の私も願っていました。
・・・レースは残り10周。
そんなみんなの祈りが通じたのかどうかサッパリ分かりませんが、トップ争いに予想の斜め上を行く驚きの事態が発生します!
「 ・・・・・・Σ(・ω・;)」
「け・・・KEIHIN NSX-GTが変形?いや、変身した!!
あれは・・、ガンダムだっ!」
まぁ、ピット内でそんな会話がされてたかどうかは分かりませんが、残り10周を切ってからKEIHIN塚越選手は変身しちゃいました。
KEIHIN NSX-GTのあの一本角の理由は、塚越選手がNo.777 CARGUY ADA NSX GT3のリヤに追突した際に、壊れたCARGUYのリヤのパーツが刺さったものによるみたいです。
レース後のインタビューでは、ドライブ中の塚越選手に対してREAL RACINGの金石 勝智監督は、フロントノーズの異物の事をあえて無線で伝えずにいたとのことです。
余計な情報を与えてトップ走行中の塚越選手のドライブに影響を与えてはいけないという配慮でしょうが、GT300クラスを追い抜く際によくまぁツノで串刺しにしなかったんだと思います(^o^;)
KEIHIN塚越選手の変身について連絡があったのかどうかは不明ですが、2番手を走るRAYBRIG山本選手は、80周近く走った古タイヤでマシンを押さえつけ、エンジンアラームが点灯する厳しいコンディションにもめげずに、表彰台の頂点でジェンソン・バトン選手と優勝トロフィーを担ぎ上げることだけ考えて爆走します!
当のジェンソン・バトン選手は自分の責任スティントを終えてホッとしたのか、J SPORTSのハンディカメラに向かってこの表情。
元F1ワールドチャンピオンの余裕を感じます(笑)
2018 RAYBRIGレースクイーンの北川 みこさん(右)は、満身創痍のRAYBRIG NSX-GTの無事を祈ってアーメン(´-ω-)人
一方、はら ことはさん(左)はジェンソン・バトン選手が近くにいるだけで嬉しいのか、チームが2位走行中なのに歯を見せています(私感です)
2013年の開幕戦 岡山で優勝した時は後半スティントを担当していたので、優勝目指して無我夢中に爆走していたKEIHIN NSX-GTの小暮選手。
今回はパートナーの帰りを待つ立場なので、何とも言えない落ち着かない表情(^_^;)
乗っている方が何倍も楽なんでしょうね~
果たして優勝の行方はどちらの青いNSXに転がり込むのか!
5チーム目のホンダユーザーとして名乗り出て10年目のシーズンを迎えたKEIHIN REAL RACINGか・・・?
それとも、チーム国光が逆転優勝して、「ジェンソン・バトン選手デビューイヤーのデビューレースで見事優勝!」って世界中に発信するのか・・・?
スーパーGT 2018 Round1 岡山GT300kmレースは、トップのマシンが82周走りきり、今チェッカーフラッグが振られました🏁🏁🏁
勝ったのは~~
No.17 KEIHIN NSX-GTでした!
おめでとーーーう❗
5チーム目のホンダユーザーとして活動を始めて10年目。
2010年のスポーツランドSUGOで1度優勝したことはあるものの、その時のマシンはHSV-010でした。
自チーム以外の他の4チームは皆、ホンダを代表するスーパーカーのNSXで勝っていますが、唯一KEIHIN REAL RACINGだけNSXで勝ったことがなかったので、この勝利はチームにとっても特別なものでしょうし、長年スーパーGTを応援している私からしても、とても感慨深いものがあります。
レース途中から生えたツノが、クリスタルの1番ボードを指していますね。
さすがに優勝決定後のウイニングランの最中には、金石監督からツノの存在についてドライバーに無線が入ったのでしょうけど、どうせなら最後までツノの存在を黙っておいて、このクリスタルの1番ボードを突き破って欲しかったです( ̄▽ ̄)
こうしてスーパーGT2018年シーズンは、No.17 KEIHIN NSX-GTが予選のポールポジションのポイントを合わせて21ポイント荒稼ぎして、波乱の予感がプンプンする幕開けとなりました。
予選5番手から優勝を狙ってタイヤ無交換作戦を決行したNo.100 RAYBRIG NSX-GTは、トップから1.6秒差で惜しくも優勝は出来ませんでしたが、一年通して活躍がとても期待できる内容でしたね。
タイヤ無交換作戦はRAYBRIG NSX-GTだけでなく、No.8 ARTA NSX-GTも決行していましたが、こちらは作戦失敗してしまい結果は11位でした。
真っ黒いタイヤの構造のハナシなので、素人の私が単純に優劣をつけることはできませんが、ジェンソン・バトン選手のタイヤに優しいドライビングテクニックがいきなり結果として証明されましたね。
それと、これはとても不気味な話ですが、フライングスタートでペナルティを食らったはずのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rがちゃっかり5位に入賞していました。
しかもトップのNo.17 KEIHIN NSX-GTとは約37秒遅れでフィニッシュしてますから、ドライブスルーペナルティのロスタイムを引き算すると、KEIHIN NSX-GTとRAYBRIG NSX-GTとのトップ争いに割って入ってることになります((( ;゚Д゚)))
レクサスLC500陣営にとっては、3位・4位、8位・9位、12位・13位と、きれいに明暗が分かれる結果となりました。
次戦の富士500kmレースは、昨年レクサス勢で1-2-3フィニッシュを果たし表彰台を独占したイベントです。
ゴールデンウィークに詰めかけたたくさんのGTファンの前で、きっと今年もまたレクサス祭りを展開してくれることでしょう。
昨年と違って、今年はタイトル争いが全く読めません。
ひとつ言えるのは、“今年のローリングスタートは荒れる”ってことでしょうね(笑)