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Forest-Shadowのブログ一覧

2018年02月03日 イイね!

パリが仕立てたコンパクト TWINGO

パリが仕立てたコンパクト TWINGO今回、このルノー・トゥインゴに試乗した理由は、日本車ばかり乗っていた自分のアタマに、洗練されたフランスのコンパクトカーの風を取り込んで見識を深めることが目的でしたが、実はもうひとつ確認しておきたいことがありました。

それは……




つい先日、トゥインゴの上級グレードとしてラインナップに加わったばかりの「GT」と同じエンジンを積むルノー・トゥインゴ「インテンス」に乗ることで、私の中でトゥインゴ「GT」の書類審査をしたかっただけですww


今回の試乗車「インテンス」と同じ900ccの3気筒ターボエンジンを積む「GT」は、「インテンス」より19馬力もパワーを高められトルクも3.5kg・m太らせています。

外観では17インチのアルミホイールと、左サイドに設けられたミサイルポッドみたいなエアインテークが、タダ者じゃない雰囲気をプンプン出しています。



メガーヌ ルノー・スポールでドイツ ニュルブルクリンク北コース量産FF車最速記録をライバルメーカーと競いあっている、とても負けず嫌いのルノーのモータースポーツ部門、ルノー・スポールがやりたい放題に手を加えたロードカー……、それがルノー・トゥインゴ GT!


そんな世界基準のホットハッチが、日産ノート・ニスモSやヴィッツ GR SPORT “GR”より安い229万円(5MT)で売られているとしたら、かなりお買い得に感じませんか?
(*ゝω・)ノ


2月22日の発売開始に合わせて、全国のルノーのお店では続々とルノー・トゥインゴ GTの試乗車が導入されることでしょう。

私の場合、試乗したら最後だと思うので(笑)、試乗はしばらくガマンします( ̄ω ̄;)
Posted at 2018/02/03 23:09:31 | コメント(5) | 新車情報 | クルマレビュー
2018年01月21日 イイね!

ずっとGD3【36】

ずっとGD3【36】なんか明日から最強寒波が襲来し、南岸低気圧も発生するみたいですね。

私の住む岡山なんか、雪で困っておられる地域の方と比べるとヌルいヌルい地方なので、真冬でもヘラヘラ洗車するような気候ですが、私もずっとGD3に乗りたいのでサマータイヤから冬用タイヤに交換しました。





コンプレッサーなんか持ってないので足踏みポンプで空気を充填します(^-^;

あー、コンプレッサー欲しい……


そして、ジャッキアップしてサマータイヤのPOTENZA RE750を外しま~す。





タイヤを外したついでにホイールハウスの中を覗き、自分のマイカーの健康チェックをしてみます。





スゲェだろ、ブレーキローターはほぼ300000km無交換なんだぜ🎵





でもストラットのケースの塗装はボロボロです~





ショックのダストブーツなんか破れてしまい、お化け提灯状態www


さて、どうしてくれようか……( ̄~ ̄;)



とりあえずスタッドレスタイヤを取り付けましょう(笑)





ダンロップのウィンターマックス ゼロワンです。

2015年の44週に製造され、誰かさんが履いたタイヤなので、4本中2本だけまあまあ減ってますが、もう2本はほぼバリ山でした。

昨年の夏にスタッドレスタイヤの値上げの話を聞いて、あわててアップガレージに飛び込み、175/65R14で税込14900円だったので即決した掘り出し物のタイヤです。


GD3の純正14インチホイールにはめた状態で、ずっと黄色い袋の中でアップしてました。





いきなり装着後の写真です。

タイヤは内にいんでるし(内に入っている)、リヤは下がっているし、お恥ずかしい姿ですがとりあえず今だけの辛抱です(^^;


ウィンターマックスで乾いた路面で少し走ってみましたが、以前履いていたブリヂストンのブリザック REVO2と比べるとうなり音が目立ちますね~
(中古品なので個体差もあるかもしれません。)

なんかボクサーエンジン積んでる気分でしたわww


ただ、スタッドレスタイヤの仕事場は雪道なので、明日からの最強寒波でもし出番が来たらパーツレビューで報告したいと思います。

皆さんも運転気をつけて下さいね~( ・ω・)ノ
Posted at 2018/01/21 23:45:19 | コメント(5) | トラックバック(0) | ずっとGD3 | 日記
2018年01月12日 イイね!

賀詞交歓会 2018

賀詞交歓会 2018新年早々、四打ちの麻雀で四暗刻をツモり、2018年のスタートダッシュを豪快にキメたForest-Shadowです。





穏やかなお天気に恵まれた岡山のお正月。


第94回 箱根駅伝の復路で、青山学院大学の“ハーモニー大作戦”が見事に成就した1月3日には、我々岡山人にとっての“箱根”とも言える鷲羽山にみん友さんが集まり、賀詞交歓会とプチ初詣を開催しました。




駐車場でみん友さん同士と新年の挨拶を終えた後、鷲羽山展望台のてっぺんまで階段を登り、無数の島々が織り成す瀬戸内海の多島美と雄大な瀬戸大橋の姿をみん友さん達と共有します。




日本海や太平洋と違い、瀬戸内海は波が穏やかで静かですよね~

SNS映えする岡山自慢の眺めを、SNSで知り合った人達と共有するとてもメデタイお正月です。



さらにもう一つメデタイ話がありまして、今回のこの新春オフ会に私のwifeも参加することが出来ました♪
.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.


ひどい時は身体中の穴を塞がないとコンビニすら入れなかった私のwifeですが、こうして初対面の人達と絡むことが出来るまで頑張ってこれたことを、長年応援してくれたみん友さん達に報告します。


……とは言っても最初は囚われた野ウサギみたいな目をしていたwifeですが、優しいみん友さん達のフォローのおかげで、無事成功することができました(^-^)





そして再び駐車場に戻り、今度は皆さんの愛車を愛でながらクルマ談義に花を咲かせます。

そんな皆さんの自慢の愛車をじっくり紹介します( ゚∀゚)つ



まずはワタシ、Forest-Shadowの愛車の平成17年式のフィット 1.5Wです。
走行距離が298000kmを越えましたが、寒い真冬も一発始動で絶好調です。




こんな丈夫なクルマを作ってくれた本田技研工業 鈴鹿製作所の皆さんと、車検の度に私からガッツリ依頼する重作業を確実にこなしてくれるオートテラスの皆さんに感謝感謝ですわ。




約6年間で12万キロ使ったModuloのスポーツサスペンションはまだまだソコソコ使えますし、約10年間で23万キロ以上履きつぶしてる15インチのホイール、VRグラムライツ57maximumもタフなもんですわ。

ま、この後紹介する真打ちの競演に比べると、私のGD3なんてそこら辺のマニュアルミッションの大衆車です(笑)




そんなホンダの大衆車のフィットですが、これからもずっと乗り続けていくことで、次に紹介するトヨタの大衆車(失礼)のように世界中の多くのファンに愛されるクルマになってくれる事を密かに願っています。



そんな世界中のファンに愛され続けている、トヨタ自動車の大衆車(失礼)がコチラ!




ハドスンさんのスプリンタートレノです!

年式は昭和60年式。
グレードはステアリングのロックtoロックが3回転の硬派なGTVになります。




元々は1980年代のナウでポップなヤング達のライフスタイルをより充実させるために、トヨタ自動車が手の届きやすい値段で市場に投入したパーソナルクーペ(ハッチバック)ですが、軽量なボディにスポーツドライビングに最適なFRレイアウト、ボア81.0mm×ストローク77.0mmの高回転型1600cc4気筒エンジンと言った特徴から走りの面で一気に注目が集まり、デビューから35年になる今でも中古車市場は沸騰しっぱなしですし、現存するAE86もまだ数多く残ってます。




このハドスンさんのスプリンタートレノもその中の1台です。

黒とシルバーのハイソニックトーニングのボディカラーは、オールペンを済ませたことで車齢を感じさせない輝きがありますし、藤原とうふ店号同様にあまり下げすぎないように車高調でセッティングした車高と、当時純正オプションだったイントラ製14インチアルミホイールの組み合わせだけで、もうワタシごはん3杯イケますww




エキゾースト系には、フジツボのエキマニとフジツボのマフラーを並べ、遠くからでも4A-Gだとすぐ分かるあの乾いたエンジンサウンドが、フジツボの排気系によってより刺激的な音色になっています♪


まさにThis is ノスタルジックヒーロー!

私のGDフィットもこうして永世語り継がれるようなクルマを目指して、これからも大事に乗り続けていこうと思いました(^-^)



そして今度は眺めるだけでごはん3杯イケる日産のグランドツーリングカー!




エアキングさんの平成4年式スカイラインGT-Rだー!!


ごはん、おかわり!(=゚▽゚)ノ□


…1989年に発売開始されてから約30年近く経った今なお、日本国内や海外の多くの方を魅了してやまないR32型スカイラインGT-R!

みんカラをご覧になっている皆さんは、BNR32を見てどんなコトを思い出しますか?


タミヤの1/24 プラモデルでGT-Rを手にする夢を膨らませた方もおられるでしょう。
また、フジミの1/12 プラモデルに手を出した方もいるのではないでしょうか?

グランツーリスモで賞金を貯めてようやく買えた中古のBNR32で、己とBNR32の限界まで速さを追い求めたのはワタシです(笑)


また、国内各地のサーキットで縁石を跨ぎながら無敵の強さを誇った姿を思い出すアラフォー世代の方や、スパ24時間耐久レースやマカオギヤレースで、海外の人達を唖然とさせるくらいの速さで優勝した記事を雑誌で見てニマニマしてた人は……ワタシです(爆)




そんなGT-RマニアなワタシからするとこのBNR32 エアキング号は、かつてGT系の自動車雑誌でよく取り上げられていたトラストのデモカー「GReddy RX」を遠くに思い出してしまいます(^.^)


トップシークレットのフロントバンパーの大きな口の奥には、アルミラジエーターと外品インタークーラーが設置され、純正形状のカーボンボンネットの下にはマインズVX-ROMでイジられたRB26DETTがアップを始めていますww




ガナドールのエアロミラーが目立つサイドからのスタイルは、TEINのネジ式車高調で車高が下げられ「首都高無敗」の湾岸SPLの雰囲気がプンプン♪

敷地内をちょっと運転させてもらいましたが、ツインプレートの強化クラッチの力強さに圧倒されました(^-^;




ブチ抜いた相手にこれでもかと見せつけるお尻のスタイルは、GTS-t用のアペックスN1マフラー(規制前)とニスモの純正チビスポで武装され、もう完璧♥️

今すぐカメラ放り捨てて飛びかかりたいくらいですわ(;´Д`)=3


ただこのBNR32 エアキング号はまだ進化の途中みたいで、R34GT-R純正のフロントパイプやR33GT-R純正のアウトレットで排気系をイジって、腸内フローラをさらに整えるみたいです。
他にも外観を◯◯や◯◯で武装するみたいで、これからも楽しみなBNR32になりそうですわ(^ー^)



さて……、ひととおりBNR32に胸アツになった所で続いて紹介するのは、このBNR32に負けないくらいバリバリな日産のオーテックバージョン!




ひろくん@0さんのステージア オーテックバージョン260RSです!
平成12年式の後期型になります。


GT500最多勝ドライバーの松田次生選手も、ゲストで呼ばれたオーテックのミーティングで、数十台ものステージア オーテックバージョン260RSの車列を見て一目惚れし、中古車を衝動買いしたことでも有名です。


元々は日産のLクラスツーリングワゴンだったステージアに、R33GT-Rの2.6リッター直列6気筒ツインターボと電子制御トルクスプリット4WDシステム、さらにブレンボ製のブレーキを無理やりブチ込んだスーパーワゴン。


まるでプリンス時代のスカイラインがレースで勝つために、無理やりストレッチしてグロリアの6気筒を詰め込んだS54型のような強引さがこのステージアにもありますね♪




エクステリアでまず目を引くのが、ツライチに合わせた18インチのVOLK RACING ZE40です。

純正でも前後でオフセットが異なるBBSを履く260RSを、フロント10キロ・リヤ12キロのクスコの車高調とスペーサーでバシーッとツライチに攻めています。




大きく口を開けた260RSの純正バンパーの奥には、TRUSTのオイルクーラーと同じくTRUSTのラジエーターが置かれクーリングはバッチリ☆

ニスモの600ccインジェクターにアップグレードされたRB26DETTは、A'PEXiのパワーFC現車合わせによって暴れ馬な性格へと変わり、TRUSTのGReddyプロフェックでブーストを1.15まで掛けてみただけで、軽く400馬力オーバーしたみたいです(^o^;)




室内は表皮を張り替えたフルバケットの白いレカロRS-Gが目立ちますし、ストラーダのカーナビやアルパインの大型モニターなどオーディオも充実しています。

まさにツーリングワゴンの皮をかぶったGT-Rですな(*`艸´)






まるで一富士二鷹三茄子のような集まりになりましたね♪

お正月の鷲羽山にみんカラ映えするとてもメデタイ図が出来上がりました。



参加された皆さん、寒い中ありがとうございました(´・ω・)(´_ _)

アーンド……
今年もよろしくお願いしまーす(´・ω・)(´_ _)
Posted at 2018/01/12 13:15:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | オフ会 | 日記
2017年12月25日 イイね!

TOYOTA Gazoo Racingが生んだスポーツカー

TOYOTA Gazoo Racingが生んだスポーツカー国産テンロクホットハッチバトル(死語w)は、このヴィッツ GR SPORT “GR”の登場で、ほぼ勢揃いしたと言ってもいいでしょう。



コンパクトカークラスで唯一のディーゼルエンジンや、プレミアムガソリン仕様の1.5リッターガソリンエンジンを用意し、最適なドライビングポジションを第一にパッケージしたスタイルが特徴的なマツダ・デミオ。





1984年の設立以来、世界中のレーシングフィールドで栄光と伝説を生み出してきたNISMOが、ワークス活動で培ってきたテクノロジーをフィードバックさせた日産・ノートNISMOとマーチNISMO。



シビックが太ってしまって価格もステップワゴン並みに高くなってしまった今、オレたち「市民」に寄り添いマルチな使い方に全て答えてくれるホンダ・フィット。
そんなフィットのユーティリティはそのままに、1.5リッターNAで132psを発揮するエンジンと徹底的に締め上げたボディで、スーパー耐久シリーズのST-5クラスをシメているフィットRS。



今年7月にデビューしたスズキ・スイフトスポーツは、2010年デビューのマーチやヴィッツ、2012年デビューのノート、2013年デビューのフィットと比べても設計・開発の年次が新しいので、市場に並んだ途端すぐに国産テンロクホットハッチ(死語ww)の中心に立つ存在になりました。
1.4リッター直噴ターボエンジンとライバルより100kgほど軽い車重で、設計年次の古いライバルに対し大きなアドバンテージを築いています。


価格を比較してみると、量産車をベースにボディの補強まで手を加えたヴィッツ GR SPORT “GR”やノートNISMO Sが、他のライバル勢と比べて約30万程高いですが、この2台はいずれも5速マニュアルです。

一方、6速マニュアルを採用しているのはフィットRS、スイフトスポーツ、デミオの3台。


トルクが太ければ5速でも問題ないですが、ヴィッツ GR SPORT “GR”みたいな飛び道具のない素の1.5リッターだと6速で美味しい回転数をキープしたいですよね~。


さて、国産テンロクホットハッチバトル(死語www)を総括すればするほど、ヴィッツ GR SPORT “GR”の魅力が乏しくなっていきましたが(笑)、ヴィッツ GR SPORT “GR”が他のライバルよりも秀でたポイントはズバリ、「上質なステアリングフィール」だと私は思います。

ステアリングを掴む両手に伝わってきたあの重厚なフィーリングだけで、ヴィッツ GR SPORT “GR”を買う理由になると言えるでしょう!


皆さんも試乗する機会があったら是非とも確認してみて下さいね( ´∀`)/
Posted at 2017/12/25 05:34:30 | コメント(2) | 新車情報 | クルマレビュー
2017年12月08日 イイね!

SUPER GT 2017 Rd.8 ツインリンクもてぎ

SUPER GT 2017 Rd.8 ツインリンクもてぎ10月15日に富士スピードウェイで開催されたFIA(国際自動車連盟)世界耐久選手権は、濃霧による2度の赤旗中断で消化不良な決勝レースとなり、

翌週10月22日に鈴鹿サーキットで開催されたJAF(日本自動車連盟)公認の全日本選手権スーパーフォーミュラの最終戦は、台風21号の大雨のせいで決勝レースが中止になり、パドックの中でシリーズチャンピオンが言い渡されました。




さらにその翌週10月28日にツインリンクもてぎで開催されたFIA(国際自動車連盟)世界ツーリングカー選手権も、台風22号が連れてきた大雨に逢い、決勝メインレースもほぼセーフティーカー先導の走行に終始し、赤旗中断→レース終了となってしまいました。


モータースポーツが一番盛り上がる終盤戦に相次いで水を差す結果となり、世界中のモータースポーツ関係者からは「10月の日本は雨期かよっ☂️」ってツッこまれてもおかしくない事態となりました・・・・・



・・・・・が!



絶対に晴れてほしかった11月11日-12日のスーパーGT最終戦 ツインリンクもてぎだけは、これ以上ないくらいにスカッ晴れなウィークエンドとなりました。




もう一度ツインリンクもてぎにWECもスーパーフォーミュラもWTCCも呼び寄せて、ドライコンディションで戦って欲しいくらいの好天でしたね。


・・・本当に晴れて良かった(^-^)♪


・・・・・いや、この日は絶対に晴れてくれなければいけない特別な日でした。




日本のスーパーGTとドイツツーリングカー選手権(DTM)側で車両規定や技術規定をすり合わせて、将来は世界統一戦をしようじゃないかと話し合いが始まったのが2009年。

2012年にはDTM側が日本のスーパーGTに合わせる形で、4ドアセダンから2ドアクーペにベース車両を変更し、DTMとスーパーGTは規則統一で大筋合意。




2014年には日本のスーパーGTがDTM側に合わせる形で、全長・全幅・全高といった外寸やタイヤサイズもDTMと共通ルールに変更。
モノコックや足まわり、ブレーキ関連やリヤウィングもDTMと共通のパーツを使用して、日本生まれのハコレースなのに左ハンドルのGT500マシンが誕生しました。




ようやくこれでエンジン以外のハード面が共通規定で整いましたが、まだまだ日本とドイツとの間でプレイヤー同士の信頼関係は皆無に等しく、ソフト面での擦り合わせが必要でした。


例え極東の島国のお山の大将と言われても、トヨタ・日産・ホンダの3メーカーの間で毎年、シリーズチャンピオンをかけてマシンを研ぎ澄まして真剣勝負を繰り広げてきたスーパーGTと、F1やWEC・フォーミュラEと比べてもお客様に対する技術的なアピールが薄く、資金提供しているメーカーからすると、かけたコストに対する対価が低かったDTM。


例えるなら野球好きの仲間が集まって野球チームを作った後、草野球の大会に出場して優勝することが目的なのか、仲間同士野球を楽しんで汗をかいた後のビールを楽しむことが目的なのか、仲間内で意見が別れている状態でした。



遠くドイツと日本との間でそんなにらみ合いが2~3年程続いたでしょうか、もうツーリングカー世界一決定戦なんてムリなのかな……と私も若干あきらめかけた頃、

世界各国で一斉に電気自動車(EV)シフトが進み、メルセデス・ベンツもBMWもアウディもワークス体制でフォーミュラEに参戦することが今年の夏に発表されると、ガソリン焚いてレースしているスーパーGT側もDTM側も尻に火がついたのか、急にハコレース世界一決定戦(クラス1)の実現に向けて前向きに話が進み出しました。




まずは10月13日-15日、DTM最終戦が開催されたドイツのホッケンハイムに、日本が誇る最速のハコ車GT500がついに降り立ちました!






さすが、モータースポーツが盛んなヨーロッパのテレビですわ。
日本じゃ見たことない空撮でGT500マシンを捉えています。






DTM最終戦がスーパーGT第7戦 タイの翌週だったので、今年現役で活躍中のマシンは持ち込めず、日産からは2016年モデルのNo.23 MOTUL AUTECH GT-R、トヨタからは開発車両のNo.093 レクサスLC500がホッケンハイムリンクに降り立ちました。


「見せて貰おうか、日本のスーパーGTの性能とやらを・・・」


なーんて、DTMの関係者やファンから見られてたかどうかは知りませんが、俺たち私たちが長年愛してきたスーパーGTが、とうとうガラパゴスじゃなくなった瞬間です。




長生きはしてみるもんですね~

昔から日本のレース界においてヨーロッパのマシンといえば、全日本ツーリングカー選手権に乱入してさんざん引っ掻き回してきた空飛ぶレンガことボルボ240ターボや、見た目はただのFRハッチバックながら、チューンドエンジンを搭載して戦闘力を引き上げたフォード・シエラRS500など、傭兵のようにやってきた助っ人外国人のような印象がありましたが、もうそんな時代は終わりました。




モータースポーツの本場ヨーロッパが、共通の仲間として日本のGT500マシンを快く迎えていただき、とても感動しました(;ω;)

それにしても、レクサスLC500も真っ黒な開発車両のままじゃなく、「Gazoo Racing」とか何かロゴを入れておけば良かったのに……。





そして今度は我々が、はるばるドイツからやってきてくれたDTMマシンをオモテナシする番です。

だから、絶対に雨は降って欲しくなかったんです!




ツインリンクもてぎのダウンヒルストレートを、団子になってパレードするスーパーGTとDTMのマシン達。

先月のホッケンハイムには来られなかったNSX-GTも、スーパーGT冠スポンサーのNo.8 ARTA NSX-GTが加わり、日独3×3のゴージャスな隊列になりました。

ドイツのお披露目の時は真っ黒な開発車両だったレクサスLC500も、今回は2016年チャンピオンのNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500が参加し、白の赤のジャパンカラーで彩ってくれています。

……本音はレクサス勢6台の中でチャンピオンの可能性が無くなったマシンだから、DTMの接待に回されたとも取れますけどね(^^;




しかし、日産勢は大したもんですわ。

貴重なレースウィークの大事な時間に、チャンピオン獲得の権利が残った日産勢唯一のマシン、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rをパレードに参加させているんですからね。

レースウィーク中のテスト走行の時間が減ったとはいえ、パレード走行にもマシンを駆り出して少しでもコースを走らせようとするこのニスモの姿勢。

・・・この努力が結果に結び付いたんでしょうね~(意味深)




秋晴れのツインリンクもてぎで、(株)GTアソシエイション代表取締役社長 坂東正明氏とITR e.V代表のゲルハルト・ベルガー氏が、日独の共通規定で作られたクラス1のマシンの前で固い握手を交わしています。


ホンマ、モータースポーツファンをずっと続けていて良かったと思えた感動的な瞬間です。

日本のプロ野球に例えると、侍ジャパンのユニフォームに着替えて日本代表チームが世界と戦うのではなく、セ・パ12球団がそのまま全30球団のメジャーリーグと1年間リーグ戦で争うことが決まったようなものです。


来年以降も、クラス1規定の世界選手権実現に向けて前向きに話が進むことを期待したいですね(^-^)♪





さて……、



クッソ前置きが長くなりましたが、スーパーGT最終戦 ツインリンクもてぎを振り返りたいと思います。




11月11日(土)に行われた予選では、イタリアから仕事を求めて単身で来日し、日本語ペラペラになるまで約15年間も異国での生活に溶け込み、日本のモータースポーツの1から100まで吸収したイタリアの侍こと、ロニー・クインタレッリ選手が、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rで1分36秒316というとんでもないタイムを叩き出しました!

このタイムはもちろんコースレコードですし、スーパーフォーミュラの決勝レース中のラップタイムとほぼ変わりませんwww




この鬼アタックを見たら、ゲストのDTMドライバーや関係者達も何か感じるモノがあるでしょう!


予選2位のNo.6 WAKO'S 4CR LC500に対し、およそ0.9秒の大差をつけたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R。

予選ポールポジションの1点が加わるため、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは土曜の夜の時点で、ポイントランキングトップのNo.37 KeePer TOM'S LC500に対し、7ポイント差まで詰めてきました。



250kmという短い距離のレースで、しかも大してストレートも長くなく、ストップ&ゴーのレイアウトの為、スリップストリームが効きづらいツインリンクもてぎでこのタイム差は、レクサス陣営・ホンダ陣営とすればもうお手上げ状態。

プレスやウェブサイト相手には「優勝を狙って行きます!」って焚いてはみるものの、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rに何かミスでもない限り優勝することはほぼ不可能なのは目に見えていました。




もし、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが日曜日の決勝レースも優勝した場合、獲得ポイント数は82ポイント。




土曜日の時点で69ポイントのNo.37 KeePer TOM'S LC500は、日曜日の決勝レースを2位でフィニッシュしないとMOTULにチャンピオンを奪い取られてしまいます。
3位だと80ポイントしか積まれないため2点足りません。




同じく土曜日の時点で63ポイントのNo.6 WAKO'S 4CR LC500は、予選ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを追い抜いて優勝するしかチャンピオンの可能性はありません。
この時、2位にNo.37 KeePer TOM'S LC500が引っ付いてきたら、優勝はKeePerにかっさらわれてしまいますけどね(^^;




その他、チャンピオンの権利が残っていたレクサスLC500勢達は相次いで予選下位に沈んでしまった為、KeePerやWAKO'Sの邪魔をしないように後方から戦況を見守りつつ、MOTUL以外の日産GT-R軍団を蹴散らすことがメインになります。




そして、夜が明けて11月12日(日) 決勝レース当日・・・






GT500とGT300合わせて45台の隊列を先導するのは、栃木県警の白バイとNSXとZ33に加えて、なんとDTMマシンの3台まで手伝ってくれました!


とても感動的なシーンです。
長年国内モータースポーツをメインに追いかけているファンとしては、こんなにうれしいことはありません・・・(T∀T)

例えるならプロ野球の日本シリーズの始球式に、メジャーリーグのチャンピオンチームのエースピッチャーが来てくれるようなもんでしょうか。



天候:晴れ、路面状況:ドライ、


気温:16度、路面温度:23度・・・


決勝日の入場者数:36000人・・・・・・




予選ポールポジションのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのスタートドライバーはロニー・クインタレッリ選手。

予選2番手のNo.6 WAKO'S 4CR LC500のスタートドライバーはアンドレア・カルダレッリ選手。

予選3番手のNo.37 KeePer TOM'S LC500のスタートドライバーはニック・キャシディ選手。


最近のスーパーGTでは、外国人ドライバーがスタートを担当することがお馴染みになってきました。

白目が血走った状態の3名がフォーメーションラップを進めながら、呼吸をグリーンシグナル点灯するタイミングに合わせていきます・・・


そして、隊列の先頭がメインストレート手前のビクトリーコーナーに差し掛かった時・・・・・・!!!







アーーーッ!!!!

No.6 WAKO'S 4CR LC500のアンドレア・カルダレッリ選手がアクセルとブレーキを踏み間違えて、ロニー・クインタレッリ選手のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rに追突!

よりによってイタリア人同士でアクシデントを起こさなくてもいいのに~💦

しかしこの接触でニヤリとしてるのは、真後ろで傍観していたNo.37 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディ選手でしょう。
WAKO'SがミサイルとなってMOTULにアタックしてくれたことで、自力チャンピオンが確定となる2位が見えてきたからです!


レースコントロール側もこのアクシデントはスルーして、隊列を再び整えることなくそのままローリングスタート!!!




1コーナーのブレーキングでNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは白煙を上げ、No.6 WAKO'S 4CR LC500は右フロント周辺を大きく破損しています。

このまま2台仲良くジ・エンドか~~?




当たりどころが良かったのでしょう!
かろうじてMOTULの左リヤタイヤは、破裂せずに生きていました!

ジ・エンドだったのはカマ掘ったWAKO'Sの方で、走行風がすき間から入り込み、ボンネットやカウルを浮かび上がらせています!
ダウンフォースを生み出すエレメント類もほぼ失い、戦闘力は大きく低下してしまいました。




それでも1%の奇跡を信じて必死にもがくNo.6 WAKO'S 4CR LC500 アンドレア・カルダレッリ選手を、No.37 KeePer TOM'S LC500 ニック・キャシディ選手がオーバーテイク!

他車の結果に関係なくシリーズチャンピオンを確定させることのできるポジションの2位を確保しました!


こうなるとチームレクサスの残り5台のマシンがNo.37 KeePer TOM'S LC500の後ろを守ることに専念できるので、KeePerのシリーズチャンピオンの確率がググッと上昇します。




対する日産勢も、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rのシリーズチャンピオンを後押しするために、MOTUL以外のGT-R3台がNo.37 KeePer TOM'S LC500のシャツの裾を引っ張って引きずり下ろさないといけないのですが……、

2017年ドライバーランキング 12位のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rや、同15位のNo.12 カルソニック IMPUL GT-R、同16位のNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rでは、KeePerの背中どころか他のレクサス軍団やNSX-GTの集団に弾き出されてしまい、MOTULのシリーズチャンピオンの手助けは何も出来ませんでした(*_*)




それでも!
No.23 MOTUL AUTECH GT-Rはファステストラップまで刻みながら、孤独にトップを守り続けます。


自力チャンピオンの圏内を走るNo.37 KeePer TOM'S LC500に、もし不意の接触やタイヤのパンクなどがあって2位のポジションからひとつでも順位が下がった場合は、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rにシリーズチャンピオンが転がりこんでくるので、後半のスティントを担当する松田 次生選手も極限の集中力でマシンをかっ飛ばしていたことでしょう。



……って、後で松田選手のブログ見たら車内でいろいろ考えてたみたいですね(^^;




そして、レーススタートからおよそ1時間半。




No.19 WedsSport ADVAN LC500が顔面を殴られてピットインしたり、




No.6 WAKO'S 4CR LC500が、0周目に痛めたフロントカウルをボンネットごと全部吹き飛ばしたりしてましたが……、


他に大きなアクシデントもなくレースは淡々と周回を重ねて、とうとうファイナルラップの53周目に突入。



全8戦、3250kmにも渡る2017年シーズンのスーパーGTの激闘もいよいよ終わりを告げます。




優勝したのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R!!!

GT-R NISMO GT500、今シーズン初優勝~!



そして、2017年のGT500クラスドライバーランキングでトップに輝いたのは…





No.37 KeePer TOM'S LC500 !!!!!
2017年シリーズチャンピオン決定~!
おめでとーーう!!




たくさんの大人の事情が絡み前を追いかけるレースをさせてもらえず、絶対にミスが許されない“2位キープ走行”を、戸惑いながらも無難に成し遂げた平川 亮選手。


抜きにくいツインリンクもてぎで脱落することが絶対に許されない予選Q1を確実に突破し、決勝レースの前半スティントでも、手負いのWAKO'Sが2位の座を譲ってくれてるのか真剣に2位を争っているのか空気が読めない中、確実にオーバーテイクして2位のポジションを頂いたニック・キャシディ選手。




チャンピオン決定直後も冷静にレッドブルを回し飲みするくらいクールな23歳コンビを、業界ニュースでは“史上最年少シリーズチャンピオン”と肩書きを付けて盛り上がってますが、これから世界と戦うスーパーGTにおいて、チャンピオンの年齢やレース経験なんかもうどうでもいいやって私も思えてきました。




今シーズンを開幕戦 岡山から振り返ってみて下さい。




3月の合同テストからゴニョゴニョと噂はありましたが、まさかレクサスLC500がここまで速いとは思いませんでしたよね。

開幕戦 岡山はトップ6をレクサスLC500勢が独占する、とても一方的なスタートでした。

7位のMOTULも「これが今のベストリザルト」と、あっさり負けを認めてました・・・



エアロや車体のアップデートが厳しく規制されたルールの中なので、私も今のF1のようにトップチームと下位チームとの差は埋まらないまま、レクサスLC500勢の6台の中でチャンピオンを争うものとばかり思ってました。




夏には某レース専門誌でも、レクサスの6チームのうちどのチームがチャンピオンを獲得するか特集を組むくらい、GT500クラスの話題の中心はいつもレクサスレクサス…でした。



ところがぎっちょん!

開幕戦と同じノーウェイトで戦う最終戦 ツインリンクもてぎでは、力関係がこうなっちゃうんですからスーパーGTは奥が深い!




もてぎ戦だけ切り取ると、レクサスLC500は完全に敗北です。
温情でハンデを減らしてもらったNSX-GT勢にもジャマされてしまっています。


2017年のGT500をリードしてきたレクサスLC500勢も、最終戦 ツインリンクもてぎを前にしてチャンピオンの可能性があったのは全6台中3台。


そして、予選でNo.38 ZENT CERUMO LC500が9位に沈み、決勝レースの0周目にアンドレアがロニーにオカマ掘ってしまいNo.6 WAKO'S 4CR LC500がボコボコになってしまった後、レクサスLC500にシリーズチャンピオンを届けるには、No.37 KeePer TOM'S LC500が2位以上に入るしかないってところまで追い詰められました・・・



ですが、そんなタイトロープを渡りきったNo.37 KeePer TOM'S LC500と平川 亮選手/ニック・キャシディ選手、LEXUS TEAM KeePer TOM'Sのチームにもう一度大きな拍手をお願いします!!!!




( ゚∀゚ノノ゙パチパチパチパチ・・・・・・




さて、もう既に2018年シーズンに向けた動きは始まっています。




ジェシカの元旦那さんは、2018年シーズンのGT500クラスにフル参戦します!…と、先日発表されましたね。

2017年シーズンはダウンフォース削減などのレギュレーション変更があり、開幕時にはマシンの仕上がりに差ができてましたけど、来年は基本今シーズンと同じレギュレーションで戦うので、2018年4月7日-8日の開幕戦 岡山国際サーキットのスターティンググリッドに並ぶマシンの開発は、このツインリンクもてぎ戦終了時から始まっています!



レクサス・日産・ホンダ……

全てのレース関係者が狙っているのは、




ツインリンクもてぎでマザマザと見せつけられたこのラップタイムの更新しかありません!


来年のスーパーGTもとても楽しみになってきました♪




あぁ…、早く岡山でジェンソン見たい♥️

来年の岡山国際サーキットのファン感謝デーは、今年以上に人多いんだろうなぁ……
Posted at 2017/12/08 17:14:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | スーパーGT | 日記

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